著者
奈良 賢一 渭東 祥高 真鍋 修
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌 (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1974, no.12, pp.2449-2451, 1974
被引用文献数
1

1-Amino-7-naphthol and 3, 5-xylidine were prepared by amination of potassium 2-naphthol8-sulfonate and m-xylene-5-sulfonate, respectively.<BR>Potassium 2-naphthol-8-sulfonate was allowed to react with sodium amide in liquid ammonia at 160&deg;C for 16 hours to give 1-amino-7-naphthol in a 84.5% yield, whereas sodium 2-naphthol6-sulfonate did not undergo the amination under these conditions.3, 5-Xylidine was obtained by the amination of potassium m-xylene-5-sulfonate at 155&deg;C for 9 hours in a 82.7% yield.
著者
納 敏 麻生 節子 柳尾 和広 一条 茂
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.927-929, 1992
被引用文献数
1

分娩数日前の軽種馬に対してビタミンE1,000mgを1回または5日間隔で2ないし3回筋肉内に投与し, 分娩後の胎盤排泄時間に及ぼす効果を検討した.ビタミンE非投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以上例のうち胎盤排泄時間が60分以上を要した例が11.1%であったのに対し, 300μg/100ml以下例では33.3%と多数にみられた. ビタミンE投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以下例で全例が60分以内に胎盤が自然排泄し, ビタミンE非投与例に対して有意 (p<0.05) な効果がみられた. いっぽう, 供試馬の血清セレニウムと血液グルタチオンペルオキシダーゼ活性は正常値を示し, かっ胎盤排泄時間との関連がみられなかった.
著者
朝倉 英行 村本 慶博
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.828-832, 1977
被引用文献数
2

The effects of reaction temperature on the isomer distribution in the monosulfonation of <I>o</I>- and <I>m</I>-xylenes have been studied in 96 % sulfuric acid. <I>m</I>-Xylene-5-sulfonic acid was obtained in a good yield from <I>m</I>-xylene-4- and <I>m</I>-xylene-4-sulfonic acids were prepared by sulfonation of <I>o</I>- and <I>m</I>-xylenes. o-Xylene-3- and <I>m</I>-xylene-2-sulfonic acids were synthesized from the corresponding aminoxylenes by an adaptation of the method of Moschner. <I>m</I>-Xylene-5-sulfonic acid was obtained in a considerable yield by heating the 4-sulfonic acid at 200&deg;C with sulfuric acid. The isomeric of the sulfonation products were determined by analyses of their NMR signals of methyl protons. The sulfonic acids were characterized by IR and NMR spectra, and identified by their melting point of sulfonamides and S-benzylthiuronium salts.
著者
岡林 隆敏 林田 幸誠
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.183-190, 1994-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
10

近代都市の形成史を明らかにするためには、都市の骨格となる道路網の形成を明確にする必要がある。長崎市は江戸期においては、西洋との唯一の貿易港として繁栄し、明治から昭和初期にかけては、西日本の主要都市として発展してきた。しかし、軍事要塞都市と市役所の火災により、長崎市における近代道路網整備についての歴史は明確でない。本研究は、幕末から明治期、明治期から昭和初期に至る長崎市の道路網の整備の歴史を調査し、さらに、道路景観の変遷を古写真および絵葉書より示したものである。
著者
丹羽 正之
出版者
夙川学院短期大学
雑誌
夙川学院短期大学教育実践研究紀要 (ISSN:18835996)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.10, pp.39-45, 2017

漢字の学習では部品を意識することが重要である。そのために筆者は独自の漢字ゲームを作って、授業で実践している。その内容は昨年度の研究紀要(2015年度版)にまとめたが、その論文に目を留めたNHK Eテレの番組担当者から依頼があり、テレビ番組用に新しい漢字ゲームを作ることになった。新ゲームは、部品カードを組み合わせて漢字を作るという、,これまでとは逆方向のゲームで、放送は好評であった。そのゲームを、さらに改良して,教室での授業で使えるように、マグネット式の部品カードによる漢字ゲームも考案した。ここでは放送された新ゲームと、それを教室用に改良したゲームを紹介し、部品カードの全データも示すこととする。
著者
志澤 達司 水野 暁
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.348-352, 1997-05-10
参考文献数
1

界面重合法によるポリカーボネート製造装置のオンライン・アナライザー2基を開発し, 反応系の制御システムを構築した.<BR>本オンライン・アナライザーは滴定計を活用したもので, 1基は反応中間体であるオリゴマーの反応状況の確認, 又, 1基は反応系出口の未反応原料濃度を確認するものであり, 測定前処理として手作業で行っていたオリゴマーの加水分解, ビーカー (セル) 及び電極の洗浄を全自動で行うもので, 測定精度は従来法 (手分析) と同等の性能である.<BR>開発したオンライン・アナライザーの測定結果は, DCS (分散型制御システム) により演算され, 原料供給弁を制御している.<BR>本システムの構築により, 品質の安定・安定運転・省力化及び運転操作の安全性の向上を図ることができた.
著者
佐藤 彰准 宮尾 知幸 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第43回ケモインフォマティクス討論会
巻号頁・発行日
pp.1A04, 2020 (Released:2020-11-29)
参考文献数
7

定量的構造活性相関(QSAR)と定量的構造物性相関(QSPR)モデルは、化学構造から生物活性や分子物性を定量的に予測する。通常、分子構造のトポロジカル情報が利用されている(2次元分子表現、2D記述子)。しかし、分子は三次元空間に存在するため、構造情報が重要であると考えられる。多様な化合物に適用可能な3次元分子表現(3D記述子)として、被験分子と参照分子との類似性を示す方法が提案されている。本研究では、この3D記述子をQSAR/QSPRモデリング(回帰タスク)に導入した。さらに、3D記述子の2D記述子と比較し、訓練データの多様性の観点から、3D記述子のメリットを検討した。その結果、量子力学に基づく物性予測では、3D記述子の方が2D記述子よりも優れていることがわかった。また、特定の生物学的標的に対する低分子の活性を予測する課題では、訓練データやテストデータの多様性に関わらず、2種類の表現法による性能の差に一貫した傾向は見られなかった。
著者
中原 真希 向田 志保 岩壁 幸市
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第43回ケモインフォマティクス討論会
巻号頁・発行日
pp.1A05, 2020 (Released:2020-11-29)
参考文献数
9

機械学習を活用した化合物構造の最適化では、高精度なモデルを構築・予測することに加えモデルから材料開発に適用できる新たな知見を得ることも重要である。これまでに、ディープラーニングを用いて化合物の予測根拠を可視化する手法が報告されているが、ディープラーニングでの解析が困難な少数データにも適用できる手法の開発も求められている。本発表では、記述子にフィンガープリントを用いた機械学習モデルから、各部分構造の寄与を部分構造の広がりを考慮した上で統合し、ターゲット分子上に可視化する手法を提案する。また、公開データに対して提案手法を適用し、既知の化学的知見と比較して妥当な予測根拠が得られたことを示す。さらに、提案手法を共重合体の最適化に用いた結果を報告する。
著者
Md. Althaf Hussain Kazuki Yoshida Takafumi Inoue Manabu Sugimoto
出版者
Division of Chemical Information and Computer Sciences The Chemical Society of Japan
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集
巻号頁・発行日
pp.1A11, 2020 (Released:2020-11-29)
参考文献数
6

量子化学計算で計算した記述子を用いて、ペロブスカイト太陽電池用のフタロシアニン系ホール輸送材料のホール輸送特性に関する機械学習を行い、回帰モデルを求めた。またそれを用いて分子設計指針を明らかにした。
著者
石屋 博樹 千田 浩一 斎 政博 佐藤 弘之 有馬 宏寧 佐々木 正寿
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, 1993

透視条件下において、X線アナライザの管電圧測定値と実測値はほぼ一致した。また、線量率測定に於いて、X線アナライザ2機種共に低い管電圧側で基準線量計の値より低い値を示し、管電圧が高くなる程、基準線量計の値に近づいた。今回の測定では、低い管電圧の時、線量率及び管電圧の測定が不能になったり、線量率の測定値が低くなったりするものもあったが、この原因としてはX線アナライザの測定レンジの下限を越えたためか、又は、検出限界ぎりぎりのところで測定したために起こったものと考えられる。以上より、X線アナライザは、透視条件という低いX線出力下においても、測定レンジの範囲内では充分QCに使用可能であると思われた。
著者
中澤 史 伊藤 マモル 山本 利春 泉 重樹 朝比奈 茂 笠井 淳 マクラーレン ジェイソン
出版者
法政大学体育・スポーツ研究センター
雑誌
法政大学体育・スポーツ研究センター紀要 = The Research of Physical Education and Sports, Hosei University (ISSN:21862842)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.29-34, 2012-03-31

The purpose of this study was to investigate the psychological effect by comparing changes in feelings and psychological condition before and after wearing the compression garment for sports. Two kinds of questionnaire investigations, Two-dimensional mood Scale and Psychological condition inventory, were executed for 50 non-athletes (35males and 15females) and 25 college athletes (21males and 4 females) before and after wearing the garment. The result was as follows. (1) Regardless of the non-athletes or the athlete, it was shown that the activation level, the stability level and the degree of comfort were improved, and a moderate arousal level to sports was obtained by wearing the garment. (2) It was shown that the anxiety level of athletes and non-athletes was reduced, and there was an effect of promoting mental stability to sports. In conclusion, by wearing the garment, the possibility of becoming one method of the lead into an appropriate psychological condition for sports was shown.
著者
坪内 佑樹 鶴田 博文 古川 雅大
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.9-16, 2020-11-26

Web サービスのソフトウェア規模は,長年の機能開発により日々増大しており,ソフトウェア開発者によるソフトウェアの変更が難しくなっている.そこで,変更を容易にするために,一枚岩のアプリケーションを分解して分散させるマイクロサービスアーキテクチャが普及している.しかし,マイクロサービス化によりシステムの構成要素数が増大するにつれて,システムの性能を示す時系列データ形式の指標であるメトリックの個数が増大する.そのため,システムの性能に異常が発生したときに,網羅的にメトリックを目視できず,システム管理者がその異常の原因を診断することが難しくなっている.先行手法では,複数の構成要素を横断したメトリック間の因果関係を推定することにより,システム内の異常の伝播経路を推論する.しかし,診断に利用できるメトリックの個数は限定されるため,より原因に近いメトリックが推論結果から除外される可能性がある.本論文では,性能異常の診断に有用なメトリックを網羅的に抽出するために,観測されたすべてのメトリックの次元数を削減する手法である TSifter を提案する.TSifter は,定常性を有するメトリックを除外したのちに,類似の形状をとるメトリックをクラスタリングすることにより,異常の特徴を強く表すメトリックのみを抽出する.本手法により,メトリック数が膨大であっても,その異常の診断に適した有用なメトリックを都度抽出できる.マイクロサービスのテストベッド環境に故障を注入する実験の結果,TSifter は,ベースラインとなる手法に対して,正確性と次元削減率の指標では同等程度の性能を有しながらも,270 倍以上高速に動作することを確認した.
著者
小林 伸雄 宮崎 まどか 伴 琢也 中務 明 足立 文彦
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.25-29, 2010 (Released:2010-01-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

3原種および4品種の常緑性ツツジについて挿し木苗の根系発達特性を調査した.雨よけ遮光区,密閉挿し区およびミスト挿し区で管理したすべての系統で80%以上の発根率が得られた.挿し木苗の総根長は,キシツツジや‘大紫’で長く,サツキ‘大盃’やクルメツツジ‘麒麟’で短い傾向がみられた.また,葉数および葉面積はモチツツジの葉面積を除いて,密閉挿し区,雨よけ遮光区の順で大きい値が得られ,ミスト挿し区で最も小さくなる傾向がみられた.挿し穂の発根範囲が切り口から表土付近までと広い,モチツツジ,サツキ‘大盃’および‘白琉球’では,網円筒枠外に伸長した根数の分布範囲も広かった.一方,ヤマツツジおよびクルメツツジ‘麒麟’では発根部位は狭く,網円筒枠外に伸長した根数も少なかった.挿し木苗の根系発達特性は,圃場定植苗の根系発達特性と共通する点が多く,各野生種やそれらをもとに派生した園芸品種における多様な環境への遺伝的な適応性に由来するものと考えられる.また,これらの特性は栽培,増殖および育種に関する研究や利用の現場においては重要な情報となり得る.
著者
藤原 洋
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-7, 1997
参考文献数
2

画像圧縮技術の研究は, 1950年代に始まり, アナログ帯域圧縮から, 今日のディジタル情報圧縮の研究へと発展した.特に, 1970年代のDCTと動き補償の発明が1980年代から1990年代前半にかけての国際標準化の基盤を作った.この画像のディジタル情報圧縮は.今日, ISDN用のテレビ会議, インターネット上の簡易テレビ電話や簡易放送などの通信メディア, そしてビデオやCDやDVDなどの蓄積メディアから, ディジタル衛星放送など放送メディアへと用途が拡がりつつある.現在の課題は, コンピュータとテレビジョンの仕様統一を如何に行うかにかかっているといえる.本報告では, これら一連の技術動向について報告する.
著者
三宅 悠介 栗林 健太郎
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.1-8, 2020-11-26

多腕バンディット問題は,腕と呼ばれる複数の候補から得られる報酬を最大化する問題である.同問題の Web サービスにおける広告配信や推薦システムへの応用では,腕となる利用者の嗜好傾向が多様である課題に対処するため,利用者の文脈を考慮した線形な問題設定への拡張と解法が提案されている.一方で,時間の経過に従い報酬分布が変化する非定常な課題に対処するため,変化検出の手法を組み合わせ報酬の変化を観察することで変化に追従する解法が提案されている.しかしながら,線形な問題設定にこの解法を適用する場合,文脈の増加に伴い各文脈での報酬の観測回数が低下するため,文脈ごとに報酬の変化を観測する方式では,変化の検出と追従が遅れてしまう.加えて,変化の検出と追従に必要な文脈ごとの報酬の履歴データのサイズも文脈の増加に伴い肥大化する.本研究では,多様な文脈であっても腕の報酬分布の変化に迅速に追従可能な,線形かつ非定常な多腕バンディット問題の解法を提案する.提案手法では,文脈ごとの報酬からではなく,文脈の数によらない固定数の値の推移のみから報酬分布の変化を検出することで,腕の報酬分布の変化に迅速に追従する.さらに,過去期間の値を要約するデータ構造を導入することで,報酬分布の変化検出と追従に必要な履歴データのサイズの肥大化を抑制する.評価では,線形かつ非定常な多腕バンディット問題を設定し,提案手法を用いない場合と比較して変化への追従性が高いこと,履歴データのサイズの肥大化が抑えられることを確認した.