著者
中野 明子 中島 健二 小林 恒三郎 塚原 ユキ 佐藤 睦子
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.351-357, 1982 (Released:2006-08-11)
参考文献数
18
被引用文献数
4 2

Disorders of speech and other mentalfunctions in eight patients with left thalamic hematoma were examined, both in their acute and chronic stage. The examinations in the acuts stage revealed a decrease of vigilance in 7 cases, fatiguability in 6 cases, a paucity of spontaneous speech in 6 cases and small vocal volume in 5 cases. In addition, 6 out of cases exhibited some speech disorders, inluding paraphasia, word-finding difficulties, circumlocution. The other two cases showed memory dis turbance and / or disorientation. Fluency, repetition and comprehension were well preserved in all cases. And, in the chronic stage, disor ders of speech and other mental functions almos disappeared in 7 cases out of the 8.    Those defects were not considered as being aphasia, but as a lack of activation of higher mental functions in the dominant hemisphere.
著者
荻野 昌弘
出版者
日仏社会学会
雑誌
日仏社会学会年報 (ISSN:13437313)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.77-83, 2016-11-30 (Released:2018-01-31)

Cet article consiste à donner un aperçu sur la possibilité sous-jacente de la pensée de Pierre-Joseph Proudhon en passant en revue trois auteurs qui ont lui accordé de l’importance de premier ordre dans la formation de la pensée sociologique. En effet Proudhon fut précurseur de la sociologie quoi qu’aujourd’hui, sa contribution à la sociologie soit presque complètement laissée du côté. Sa sociologie doit être reconsidérée afin de sortir de l’impasse que connaît cette discipline dans la mesure où l’idée de société conçue par Durkheim comme repliée sur elle-même n’arrive pas à tenir compte du processus de globalisation actuelle. En revanche, la sociologie de Proudhon permettrait de mieux comprendre la multiplication des échanges et de la mobilité qui surgit dans le monde actuel.
著者
中川 致之
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1970, no.32, pp.72-77, 1970-01-30 (Released:2009-07-31)
参考文献数
6

1.外国産および国産紅茶の高,中,下級品35点についてテアフラビン,テアルビジンの分析と官能検査を行なった結果,テアフラビン含量と水色,滋味の間に危険率1%の相関関係のあることが認められた。2.紅茶中のテアルビジン含量は高級品でも下級品でもほとんど差がなく,テアフラビンに対するテアルビジンの比率の高いものは一般に品質がよくなかった。3.テアフラビン,テアルビジンに対する水色の重回帰式から計算した値と水色審査評点の"ずれ"はきわめて小さかった。おわりに,外国産紅茶の試料を提供していただいた三井農林株式会社藤枝工場,統計処理に関し御指導,御意見を賜わった農林省食糧研究所吉川分析部長,官能検査を担当され,実験に対し有益な御意見をいただいた当場桑原技官,計算に御協力をいただいた当場岩浅技官,試料の調製に御協力いただいた中島技官に深く感謝する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1381, 2013-08-12

携帯電話 NTTドコモのツートップ戦略についての是非論がわき起こっているさなか、ついにNTTグループの中からiPhoneを取り扱う動きが出て来た(p.2に関連記事)。MVNOのSIMカードと海外版の端末という組み合わせであり、初心者が手を出しにくいテストマーケティング…
著者
三ッ井 稔 原田 重雄
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1962, no.19, pp.10-14, 1962-11-15 (Released:2009-07-31)
参考文献数
10

昭和34年から37年の間にインド種6種類の実生苗または栄養系苗を供試して,8,11および14時間の日長処理を行なった。茎葉の生育は8~11時間よりも14時間日長下においてすぐれる傾向が認められた。この性質は中国種の日長感受性と似ている。なお日長効果は葉数よりも茎長において現われやすい傾向があった。
著者
上野 健二 杉山 春喜智 斎藤 弘 岩堀 源五郎
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.12, pp.59-73, 1958-11-30 (Released:2009-07-31)
参考文献数
2

1.セイロンより輸入したC.C.C型シングルアクション揉ねん機による,ブロークン型の紅茶の製造法につき,はさみ摘原葉を用いて,1955~1957年にわたり試験した。2.この機械の基本的な操作方法としては,生葉投入量はインド,セイロン等における手摘原葉の場合に比し約20%減で,生葉換算113kg(萎凋程度3G~35%)が適当と認められた。この投入量に対しては,回転数は43rpm,揉ねん時間は第1回揉ねん40分,第2回揉ねん30分が良好であつた。3.回転数と揉ねん時簡との間には密接な関係があるので,特にこの点に関して再調査を行つたが,回転数を43rpmとし第1回揉ねんを40~50分(第2回揉ねん30分)とした時が最も適当で前の成績を確認した結果となつた。4.揉ねん機の合理的な使用法を明らかにするため,普通型の揉ねん機と組み合せて比較した結果,第1回揉ねんに従来型の揉ねん機を使用し,第2回揉ねんにおいて,本機により強圧揉ねんすることが効果的であることがわかつた。5.揉ねん中の茶温の上昇が製茶品質に影響することが大きいと思われたので,1回の加圧時間を短くし重圧のかけはずしの回数を多くして試験した結果その欠点を防ぐことができた。また第1回揉ねんに普通型揉ねん機を使用するかわりに,本機を無加圧で使用しで試験し,投入量113kg,回転数毎分43回の場合,揉ねん時間を多少長くして,第1回50分,第2回40分とすることによつて目的を達することを認めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1338, pp.112-115, 2006-04-24

日経BPコンサルティングが2001年から発表しているブランド調査「ブランド・ジャパン」。約2万8000人の消費者に、製品、企業のブランドイメージを尋ねた結果が今年も出揃った。 1位は「ハウルの動く城」が2004年に公開されたスタジオジブリ。一方、調査開始以来3位以下に落ちたことがないソニーが8位に後退した。
出版者
司法省大臣官房調査課
巻号頁・発行日
vol.〔第5〕 司法資料 第221號, 1936
著者
松本 健太郎
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.109-116, 2018

ポケモンGOはそのリリース直後、都市の意味空間を規定するレイヤーを多層化させ、われわれが認知するリアリティをより錯綜したものへと変質させた。実際それは物理空間と仮想空間の領域区分を越境しながら多くの社会問題を引き起こし、われわれが生きる意味世界に「分断」(それをプレイする人とそうでない人のあいだのそれ)をもたらす存在として報道されるに至った。本論考ではプレイヤー/非プレイヤーのあいだの「軋轢」、あるいは、そこから派生した社会的な「分断」を視野にいれつつ、複数の領域にまたがる理論的言説を参照しながら、また、それを前提に「ゲーミフィケーション」概念を再考するなどしながら、デジタル・テクノロジーが現代の記号世界にもたらしつつあるものを考察の俎上に載せてみたい。
著者
小早川 茄捺 石田 弓
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.19, pp.153-165, 2020-03-31

There are many advantages to conducting educational counseling in schools, where teachers are an effective support resource for junior high school students. However, junior high school students are often hesitant to share their issues with their teachers. This study examines how junior high school students' "teachers' images" are linked to "intent of consultation behavior" and "expected costs/benefits of consulting behavior." To examine "teachers' images," we used the "Nine-in-One Drawing Method (NOD)" that allows capturing multiple images at once. For analysis, we divided students into four groups based on the teachers' images indicated by the NOD. The result showed that students who have positive teachers' images were more likely to present consultation behavior. In contrast, students who have negative teachers' images feared that consultation would lead to disclosure of secrets and/or a poor evaluation. Therefore, positive images of teachers are considered important in promoting consultation behavior from students.
著者
佐藤 誠 松木 健三 菅原 陸郎
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.484-487, 1968
被引用文献数
5

定電位掃引法により酸性溶液中における二酸化マンガン電極の還元反応について検討を行なった。その結果還元分極曲線は,電解液のpHおよびマンガンイオンの濃度に依存した一定の電位で二ヵ所に還元波を示し,第1波は二酸化マンガン,第2波は低次のマンガン酸化物の溶出反応に対応することがわかったのマンガン酸化物の溶出反応に対応することがわかった。すなわち,pH3以下で第1波のピーク電位とpHおよびマンガンイオ。すなわちンの濃度との関係は,掃引速度に関係なく(1')式に一致し,第2波のピーク電位では,掃引速度が速い場合(3')式に一致するが,掃引速度が遅い場合(4)式に示した不均デ化反応による影響のため(3')式からずれるようになる。またpH3以上になるとピーク電位は(1'),(3')式から大きくずれるが,これは中性溶液中での反応と類似した挙動を示すためと思われる。<BR>以上の事実から,酸性溶液中における二酸化マンガン電極の還元の総括反応は(1)式で示されるが,その過程は中間体として(2)式によりオキシ水酸化マンガンを生成し,ついで(3)または(4),あるいは(3),(4)式にしたがって電解液に溶出するものと考えた。MnO<SUB>2</SUB>+4H<SUP>+</SUP>+2e→Mn<SUP>2+</SUP>+2H<SUB>2</SUB>O (1) E=E<SUP>0</SUP>-0.118pH-0.0296log(Mn<SUP>2+</SUP>) (1') MnO<SUB>2</SUB>+H<SUP>+</SUP>+e→MnOOH (2) MnOOH+3H<SUP>+</SUP>+e→Mn<SUP>2+</SUP>+2H<SUB>2</SUB>O (3) E=E<SUP>0</SUP>-0.178pH-0.0591log(Mn<SUP>2+</SUP>) (3') 2MnOOH+2H<SUP>+</SUP>→MnO<SUB>2</SUB>+Mn<SUP>2+</SUP>+2H<SUB>2</SUB>O (4)
著者
池田 奈実子 渡瀬 隆也
出版者
日本茶業学会
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.122, pp.9-14, 2016-12-31 (Released:2019-01-01)
参考文献数
22
被引用文献数
1

国内で生産される茶の種類が多様化した場合の適正な含水率の知見を得るために,中国茶の含水率と水分活性を測定した。また,中国及び台湾産の紅茶と他の産地の紅茶の含水率及び水分活性の比較を行った。中国茶の茶種間で含水率に差が認められた。白茶,黒茶の含水率は青茶,緑茶,紅茶より高かった。中国産の紅茶の含水率の平均値は8.73%で,ネパール,インド,日本産の紅茶の含水率より高かった。青茶は含水率のばらつきが大きかった。緑茶,青茶,紅茶,黒茶においては茶の含水率と水分活性の間に正の相関関係が認められ,含水率が高いほど,水分活性が高い傾向が認められた。黒茶は青茶,白茶,紅茶に比べて同程度の含水率の場合は水分活性が低い傾向が認められた。ほとんどの中国茶の水分活性は0.6前後より低く,含水率が12%程度までは微生物は繁殖できないと考えられた。