著者
知里真 志保
出版者
北海道歴史家協議会
雑誌
歴史家
巻号頁・発行日
no.3, pp.33-60, 1954-05
著者
知里 眞志保
出版者
北海道大學文學部
雑誌
北海道大學文學部紀要 (ISSN:04376668)
巻号頁・発行日
no.1, pp.101-118, 1952

There are five vowel suffixes in the Ainu language, such as -a, -i, -u, -e, and -o. They have two uses. 1) They form transitive verbs (e. g. mak-ke 'to be open'; as 'to be erect', as-i 'to set up', chup 'to be bert' kom-o 'to bend'). 2) They form third person nouns (e. g., sar 'tail', sar-a 'his tail'; sik 'eye' sik-i 'his eye'; tur 'filth' tur-u 'his filth' ; tek 'hand', tek-e 'his hand'; kok 'son-in-law', kok-o 'his son-in-law'). In these instances the vowel suffixes vary according to the vowels that precede them. Vocal harmony can be observed here. The phenomenon is clarified with full examples in the present paper.
出版者
第一高等学校
巻号頁・発行日
vol.昭和8至9年, 1933
出版者
三重県
巻号頁・発行日
1938
著者
谷井 淳一
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.111-122, 2012 (Released:2016-03-12)
参考文献数
35

本研究の目的は,サイコドラマ効果測定尺度を開発することにある。調査は3回の調査全体で大学生312名(男子139名,女子167名,不明6名)について実施された。最尤法・プロマックス回転を用いて因子分析した結果,4因子が抽出され,第1因子は自己肯定感,第2因子は自己の再認識,第3因子は普遍性,第4因子は支えられ感,と命名された。これらの下位尺度について信頼性と妥当性の検討がなされた。さらに,312名のうちサイコドラマの授業を履修中の学生31人(男子11人,女子20人)には縦断的な調査が実施された。受講学生は授業に積極的なA群(16人)とやや消極的なB群(15人)に分けられた。サイコドラマの授業はグループごとに2週間おきに合計8回実施され,そのうち授業の終わりに5回調査が行われた。サイコドラマ参加者31人のうち,主役を1度以上経験したものを主役あり群(14名),主役を経験しなかったものを主役なし群(17名)として,5回の調査の結果を比較した。自己肯定感,自己の再認識については,最初のセッションから8回目にかけて有意な増加がみられた。普遍性については,A群にのみセッションを通じた増加がみられた。支えられ感については,B群の主役あり群にセッションを通じた増加がみられた。
著者
池田 成一
出版者
岩手大学人文社会科学部
雑誌
言語と文化・文学の諸相
巻号頁・発行日
pp.59-77, 2008-03-21

宮沢賢治(以下賢治)が思想的関心を引きやすい文学者であることは誰しも認める所であろう。ここで「思想的関心をひきやすい」とは,賢治を文学者としてだけではなく一人の独自の思想家と考え,彼の思想を再構成しようとする試み,あるいは,特定の思想的立場から彼の作品にアプローチすることによって自らの思想の例証とする試み,あるいはその両者の混合を誘発しやすい作品群や伝記的事実を彼が残したことをさす。そもそも賢治が有名になるにあたって思想家・哲学者である谷川徹三が大きな役割を果たしたが,その後も梅原猛など,思想家・哲学者が賢治について発言する例は多い。また,文学研究者を自認するであろう人々の賢治論でも,現代思想を積極的に援用する例が多いのである。むしろこの傾向は近年強まっているように思われる。その例としては,ポスト・コロニアリズムまたはクレオール主義(西成彦,小森陽一),ソシュールやラカンなど(千葉-幹),ドゥルーズ=ガタリ(岡村民夫),ベンヤミンやアドルノ(中村三春)等があげられよう。さながら賢治は現代思想の実験場となっている感がある。このような文学者として他の例を探せば,ドイツのヘルダーリンが近い存在であろう。ヘルダーリンは彼自身が独自の思想家とみなされる面をもちながら,その文学作品にはヘーゲル的,ハイデガー的,マルクス的,ベンヤミン・アドルノ的等,多様な思想的解釈がされているのである。
著者
太田 有美 長谷川 太郎 川島 貴之 宇野 敦彦 今井 貴夫 諏訪 圭子 西村 洋 大崎 康宏 増村 千佐子 北村 貴裕 土井 勝美 猪原 秀典
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.244-250, 2012 (Released:2013-07-12)
参考文献数
19
被引用文献数
7

人工内耳手術においては手術手技に関係した合併症もあるが、電極のスリップアウトや機器の故障など特有の問題で再手術を要することがある。再手術は患者にとって負担となるものであり、避けうるものは避けなければならない。また術前に起こりうる合併症について患者に情報提供する必要もある。そこで、これまで当科で行った人工内耳手術症例について術後の合併症、特に再手術に至った症例の手術内容、原因を検討することとした。対象は1991年1月から2011年3月までの20年間に大阪大学医学部附属病院耳鼻咽喉科で人工内耳手術を施行された症例494例(成人319例、小児175例)である。何らかの理由で再手術を行ったのは、成人27例(8.5%)、小児20例(11.4%)であった。再手術の原因は、機器の故障8例、音反応不良11例、電極スリップアウト・露出6例、皮弁壊死5例、真珠腫4例などが挙げられる。小児では外傷(2例)や内耳奇形に起因するgusher(1例)や顔面痙攣(1例)がみられた。手術内容としては電極入れ替えが最多であったが、本体移動や真珠腫摘出、人工内耳抜去もあった。複数回手術を要している例もあり、特に小児において成人に比べると有意に多い。小児では皮弁の感染・壊死や真珠腫形成などで手術を要する状態になると複数回手術を要していることが多かった。このことから小児では皮弁の感染、壊死に特に注意が必要であると考える。電極スリップアウト・露出した例13例中8例(61.3%)という高い割合で中耳疾患の既往がみられており、中耳疾患の既往がある場合は、電極が露出しないような工夫を行う必要がある。人工内耳手術は重篤な合併症の割合は低く、安全な手術といえるが、皮弁壊死や真珠腫形成で複数回の再手術を要することがあり、患者指導や専門医による定期的な経過観察、長期の経過観察が必要と考える。
著者
IWASA,Mitsuhiro
出版者
東京昆蟲學會
雑誌
昆蟲
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, 1991-06-25

Seventeen species of the genus Psila MEIGEN from Japan, Sakhalin and the Kurile Islands are reviewed. Of these, seven species, namely P. (Psila) fulviseta, P. (P.) japonica, P. (Synaphopsila) pullata, P. (Freyopsila) kanmiyai, P. (F.) nigriseta, P. (F.) nitida, P. (F.) sanguinolenta, are new to science. Nine species including two economically important pests, P. (P.) rosae FABRICIUS and P. (P.) nigricornis MEIGEN, are newly recorded in Japan. A key to the Japanese species is also presented.
著者
Hyunju Oh SeokJoo Choi Sangyong Lee Kwansub Lee Jioun Choi
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.499-501, 2020 (Released:2020-08-08)
参考文献数
13
被引用文献数
2

[Purpose] This study investigated the effects of manual manipulation therapy on the pain and dysfunction of patients with lumbar spinal stenosis. [Participants and Methods] In this study, 30 patients with chronic back pain were evenly divided into an experimental group, who received manual traction therapy, and a control group, who received intermittent traction therapy. Both groups received therapy three times a week for eight weeks. A visual analogue scale was used to measure participants’ back pain, and the Oswestry disability index (ODI) was used to check the functional impediment they experienced as a result. [Results] The intragroup comparison showed that the visual analog scale and the ODI significantly decreased in the control group and the experimental group, respectively. The intergroup comparison after treatment showed that the visual analog scale and the ODI of the experimental group were significantly lower than in the control group. [Conclusion] The results of this study suggest that manual manipulation therapy is an effective intervention for treating pain and dysfunction in patients with lumbar spinal stenosis.
著者
原田 隆之 笹川 智子 高橋 稔
出版者
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
雑誌
日本禁煙学会雑誌 (ISSN:18826806)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.22-28, 2014-05-27 (Released:2015-01-09)
参考文献数
24

【目 的】 大学生の喫煙実態と喫煙支持要因を検討し、若年喫煙者の禁煙支援治療へのニーズを検討する。【方 法】 大学1年生145名に対して質問紙を配布し、本人・家族・友人の喫煙状況、ニコチン依存度、喫煙に対するイメージ等について回答を求めた。【結 果】 現喫煙者は14名(10.6%)で、その半数が禁煙希望を持っていた。親しい友人の喫煙と本人の喫煙には中程度の正の相関があった。喫煙者も非喫煙者もタバコに対して、同様にネガティブなイメージを抱いている一方、喫煙者は「リラックスできる」というポジティブなイメージを抱いていることがわかった。【結 論】 禁煙支援に対するニーズは高く、自力禁煙に失敗した者も少なくないことから、大学生に対する専門的な禁煙支援プログラムの開発が必要である。特に、ピア・プレッシャーへの対処、友人や恋人からのサポートの構築、認知的再構成、代替活動の学習などが重要であることが明らかになった。
著者
川崎 萌子 野口 猛 王 権
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第124回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.488, 2013 (Released:2013-08-20)

クロロフィルaとクロロフィルbが混在するアンテナLHCⅡは、光に対して敏感に反応しアンテナサイズを調整し、光捕集と光防御両方の役割を担う。弱光下ではアンテナサイズを大きくするためクロロフィルa/b比が上昇し、反対に強光下では葉内クロロフィルa/b比が下がる。このようにクロロフィルa/b比は葉のストレス状態を示す指標として重要視されている。一方近年では高分解能光センサーによって葉の分光反射特性を利用し、葉内光合成色素量を推定できる分光反射指数を求める研究が進められている。本研究では、新潟県南部苗場山系ブナ林成長固定試験地における葉群に対し、遮光シートにより被陰処理を行った。被陰処理は遮光シートの枚数により被陰の程度を変え、処理期間中1,3,5,7,14,21,27日目に葉の分光反射率を測定した後葉内クロロフィルを定量した。既存の分光反射指数を用いてブナ個葉のクロロフィル量の推定を行ったところ高い相関が得られたが、クロロフィルa/b比についてはどの指数に関しても相関は低くなった。また、総当たりにより、クロロフィルa/b比を推定する新たな分光反射指数をSR型、NDVI型について探索した。
著者
独立行政法人 国立女性教育会館
巻号頁・発行日
2019-05-29

平成27年に民間企業に入社した新規学卒者を、5年間追跡するパネル調査の第一回調査~第四回調査データを用いて、入社1年目から4年目にかけて生じた変化を分析しました。(令和元年5月刊行)

1 0 0 0 OA 増補難波雀

出版者
六兵衛
巻号頁・発行日
1679

町鑑。難波隠士編。延宝7(1679)年5月六兵衛刊。当該本は題簽が不鮮明で読みにくいが、序題は「増補難波雀」とする。2か月前に刊行の「難波雀」の増補改訂版で、序文によると編者は別人のようである。初版の序文を新たなものに置き換え、次丁の鶴亀の挿絵、その裏の大坂総図と、続く150条の目次はそのままで、その後に1丁分の増補目録が付く。本文の増補改訂は全体に及び、行間に文字の追刻や、丁末の空白部分への追刻、更に丁全体の改刻など大掛かりな改訂で、もとのままの丁もあるが、丁数は初版より10丁ほど増えている。2か月での改訂増補は、その情報収集を考慮すると、素早い仕事であった。本書は大坂独特の案内が多く記され、百商万工にとっての必須の案内書である。作家渡辺霞亭(1864-1926)の「霞亭文庫」の蔵書印を捺す。(岡雅彦)(2018.2)
著者
西原 森茂
出版者
沖縄国際大学南島文化研究所
雑誌
南島文化 (ISSN:03886484)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.27-38, 1983-03

1 0 0 0 OA 明治官員録

著者
大崎善四郎 編
出版者
矢島百太郎
巻号頁・発行日
vol.明治11年4月, 1880