著者
戸部 有紗 中西 希 佐藤 行人 和智 仲是 伊澤 雅子
出版者
公益財団法人 自然保護助成基金
雑誌
自然保護助成基金助成成果報告書 (ISSN:24320943)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.238-248, 2020

<p>本研究は,琉球諸島南西部西表島の生態系全体の維持,保全を効率的に行うことを目指して,西表島の頂点捕食者でありアンブレラ種である,絶滅危惧種イリオモテヤマネコとカンムリワシの餌資源の観点から2種の生息環境の保全を効果的に行うための基礎資料を蓄積することを目的とした.近年開発され,野外動物に適用され始めた食性解析法であるDNAバーコーディングを用いることで,両種の食性を詳細に解析した.冬季,夏季に2種の糞を採集し,糞中のDNA解析によって餌動物種を同定した.その結果,それぞれの食性についての先行研究に比べ,多数の餌動物を種まで特定することができ,本手法の有効性が確認された.両種とも多種多様な餌動物を利用し,特にカエル類,トカゲ属,クマネズミ,鳥類,ベンケイガニ,トビズムカデの重要度が高いことが分かった.今後,2種の保全を目指し,これらの餌動物の多様性や生息個体数,生物量を維持していく必要がある.</p>
著者
石井 直弘 清水 雄介 青木 麻利江 鈴木 彩馨 貴志 和生
出版者
日本マイクロサージャリー学会
雑誌
日本マイクロサージャリー学会会誌 (ISSN:09164936)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.178-181, 2020

<p>Various techniques for nail reconstruction have been reported until now; however, a simple one providing good esthetic results was difficult to find. Arterialized venous toenail flap is a free flap that includes the nail bed and matrix with a pedicle formed solely by the subcutaneous vein of the toe. The use of this flap is minimally invasive, easy, and the flap has a high survival rate. The mechanism of graft survival remains unknown given the non-physiological circulation. To the best of our knowledge, no studies have explained this mechanism with reference to detailed postoperative course. We herein present two cases of nail reconstruction performed using arterialized venous toenail flap. We analyzed the postoperative course in detail, which enabled us to postulate on the mechanism of graft survival.</p>
著者
齋藤 元也 石塚 直樹 坂本 利弘
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.193-203, 2017-07-21 (Released:2018-01-31)
参考文献数
97
被引用文献数
2

With the advent of new remote-sensing platforms and sensors such as drones, Synthetic Aperture Radar (SAR), high-frequency observation satellites, etc., remote sensing technology is now being used to elucidate or resolve many agriculture-related issues from global food security to precision farming. This article looks back on the trajectory of the remote sensing studies on agriculture in Japan and reviews the results of studies published mainly by researchers at agricultural research institutes in four time periods since the late 1970 s, which we refer to as the “dawn and infancy period”, “development period”, “establishment period”, and “present”.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年08月09日, 1921-08-09

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年06月17日, 1920-06-17

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1904年01月07日, 1904-01-07
著者
東明 有美 野川 春夫 工藤 康宏 上代 圭子 秋吉 遼子
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.74_1, 2017

<p> 2012ロンドンオリンピックでは、サウジアラビアから初の女性選手が参加しこと(ロイター、2012年7月29日)や、開催期間がムスリムが断食をおこなうラマダンの期間と重なったことで、イスラム教徒(ムスリム)選手への注目が集まった(読売新聞、2012年8月2日)。</p><p> 日本で開催される2020オリンピック・パラリンピックにおいても多くのムスリム選手の参加が予想される中、現在日本では異文化理解のための教育プログラムが実施されているが、イスラム文化に対する理解は乏しいのが現状であり、ムスリムとスポーツに関する情報についても極めて限定的である(斉藤,2014)。</p><p> 欧米では、特にムスリム女性を対象として、ムスリムとスポーツ参加に関する研究が行われている(Sfeir,、1985;Kay、2006;Jiwani、2011)。</p><p> したがって本研究では、イスラムとスポーツに関する情報収集を行い今後の基礎資料とすることを目的とし、諸外国におけるイスラムとスポーツの関係に関する研究動向を検討する。</p>
著者
常深 祐一郎 加藤 豊章 森村 壮志
出版者
東京女子医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

表皮で産生されたケモカインCCL17が皮膚での免疫・炎症・再生に及ぼす影響を検討した。創傷治癒においてはCCL17は線維芽細胞の遊走を促進し、CCR4を発現したNGF産生リンパ球や肥満細胞を集めることにより創傷治癒を促進していることが示唆された。腫瘍免疫においてはCCL17が皮膚での腫瘍免疫を抑制している可能性が見いだされた。また抗アレルギー薬は表皮細胞ならびに真皮線維芽細胞からのCCL17産生を抑制した。CCL17は創傷の治療薬の候補となること、抗アレルギー薬を含めCCL17やその受容体であるCCR4の阻害薬は皮膚のリモデリングや皮膚腫瘍の治療薬となりうることが示唆される。
著者
飯田 智恵 山本 昇
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1_43-1_50, 2004-04-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
24

安全な温罨法の表面温度と継続時間を検討することを目的に,熱による皮膚組織の変化を検討した。一定温度に保った銅管に,ウレタン麻酔下でマウス大腿部を接触させ,様々な温度と時間で加温後,7日後までの皮膚の変化を光学顕微鏡で観察した。42℃5時間または43℃以上の加温で表皮細胞核濃縮や表皮下水疱,肥満細胞脱顆粒,コラーゲン線維配列変化,白血球浸潤が観察され,7日後までに真皮深部まで壊死に陥った。42℃2時間加温では変性像が軽度見られただけであった。また異なる材質(アルミニウム管,ネル布,ポリエステル布)を接触させた場合,43℃2時間加温でも傷害の程度は銅管に接触させた場合より弱く,皮膚組織の壊死は観察されなかった。以上のことから43℃以上や42℃5時間の加温で低温熱傷発症の可能性が高いことが示唆された。従って,低温熱傷を予防するために温罨法の表面温度への配慮と適切なカバーの材質の選択が必要である。
著者
松原 斎樹 澤島 智明
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.101-107, 2009 (Released:2013-12-18)
参考文献数
6
被引用文献数
1

日本の木造住宅の寿命が短いことはよく知られている。本稿では,住まいの寿命と建物の環境性能との関係について論じる。高断熱高気密住宅は,断熱・気密性能が高いという意味であって,風通しの良くない家ではないが,一般的には誤解も少なくない。本稿では,断熱気密性能の違いと住まい方の関係に関する実態調査結果を紹介する。冬期には,断熱気密性能の向上は生活の質の向上につながっているが,夏期には,必ずしも向上するとはいえない。また,断熱気密性能は住まいの評価基準として重要ではあるが,多くの評価基準の一つに過ぎない。住まいの寿命を長くするためには,断熱気密性能も含めた評価基準の総合的なバランスの良さが重要である。
著者
本島 優子
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.133-142, 2017 (Released:2019-09-20)
参考文献数
41

本研究では,母親の情動認知と乳児のアタッチメントとの関連性に着目し,母親の敏感性を統制したうえで,母親の情動認知が乳児のアタッチメント安定性を独自に予測するかについて,縦断データを用いて実証的検討を行った。生後2ヵ月に日本版IFEEL Picturesを用いて母親の情動認知を測定し,また母子相互作用場面における母親の敏感性について測定した。そして,生後18ヵ月に家庭での観察に基づき,アタッチメントQ.ソート法を用いて乳児のアタッチメント安定性の評定を行った。階層的重回帰分析の結果,生後2ヵ月にIFEEL Picturesを用いて評定された母親の情動認知の特性が,母親の敏感性とは独立して,生後18ヵ月の乳児のアタッチメント安定性を予測したことが認められた。すなわち,乳児表情写真において喜びや悲しみの情動をより的確に認知していた母親の乳児ほど,後のアタッチメント安定性がより高かったのである。母親の情動認知の特性が乳児のアタッチメント形成に一定の役割を果たしていることが示唆された。
著者
下方 征 斎藤 万寿吉 入澤 亮吉 坪井 良治
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.12, pp.2371-2374, 2009-11-20 (Released:2014-11-28)

2003年11月から2007年10月までの4年間に東京医科大学病院皮膚科を受診した肛門部尖圭コンジローマ患者55症例を検討した.男性53例,女性2例.発症平均年齢は31歳であった.発症部位では肛門周囲病変と肛門管病変の合併が27例(49%)と最も多く,肛門周囲のみ23例(42%),肛門管病変のみ5例(9%)であった.また,55例中HIV感染患者は29例(53%)であり,非感染患者は18例(32%),未検者は8例(15%)であった.治療方法としては電気焼灼術を中心に冷凍凝固術,5-FU外用などを併用したが,完治に至った36名の平均治療期間は8.4カ月であり,19名(34%)は治療を自己中断していた.肛門部尖圭コンジローマはHIV感染を疑う疾患の一つであり,また治療期間が長くなるので十分な経過観察が必要である.
著者
麻尾 陽子
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
2014

【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項【論文審査委員主査】菅原 彬州 (中央大学法学部教授)【論文審査委員副査】滝田 賢治 (中央大学法学部教授), 廣岡 守穂 (中央大学法学部教授)
著者
竹内 孝治 加藤 伸一 芝田 信人 高田 寛治 田中 晶子 吉川 由佳子
出版者
京都薬科大学
雑誌
地域連携推進研究費
巻号頁・発行日
1999

ポリフェノールの一つとして、ウイスキー中に多量に含有されているエラグ酸(EA)が前年度までの検討により胃粘膜保護作用および抗酸化作用を有することが示してきたが、さらに今年度は、新たに開発された大腸デリバリー化のための圧感応性カプセルに封入したEAを用い、デキストラン硫酸(DSS)によって誘発される潰瘍性大腸炎の発症に対するEAの効果を検討した。1.圧感応性大腸デリバリーカプセルPressure-controlled colon delivery capsule(PCDC)の使用により、投与されたEAは盲腸部に到達した後に徐々にカプセルから遊離溶出することが判明した。2.ラットにDSSを7日間連続投与することにより、体重減少、大腸の短縮化ならびに下血および下痢を伴う重篤な大腸炎が発生した。DSSによる大腸炎の発生は、PCDCに封入したEA(mcEA : 1-10mg/kg)を1日2回、7日間連続経口投与することによって、用量依存的かつ有意に(>3mg/kg)抑制された。また、mcEAの投与はDSS処置下に認められる大腸の短縮化、脂質過酸化を正常レベルにまで低下させると共に、好中球の浸潤に対しても抑制傾向を示した。なお、DSS誘起大腸炎に対するmcEA(3mg/kg)の保護作用はスーパーオキサイドジスムターゼ(SOD : 30000units/kg×2)の直腸内投与で得られた効果と同程度であり、また同用量のEA原末と比べて有意に強いものであった。3.これらの結果は、EAがポリフェノールとして抗酸化作用により、臨床における潰瘍性大腸炎の治療に有効性を発揮する可能性が示唆された。