著者
児島,修二
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, 1994-05-01
著者
石川,鉦二
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.19(SUPPLEMENT), 1995-05-15
著者
岩下 直行
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.441-456, 2019-07-15

本稿では,ビットコインを始めとする暗号資産(仮想通貨)が社会へ展開していく中で,その情報セキュリティへの脅威と対策を概観することで,情報セキュリティ技術の観点から,今後,ブロックチェーン技術が社会から受容されるための条件について考える.サトシ・ナカモトによるビットコインの提案と実装を契機として,暗号資産は一世を風靡したが,現在は相場も下落し,安全性に対する信頼も損なわれた状態にある.個人のプライバシを守るための匿名の決済手段として提案されながら,当初の構想を逸脱してしまったのは,一般の投資家が秘密鍵を管理できないという現実に対応するためであった.その結果,交換業者がサイバー攻撃の犠牲となり,安全性が損なわれる事態を来した.今後,ブロックチェーン技術が社会に受け入れられていくためには,暗号資産が辿った歴史を踏まえて,利用者サイドにおける秘密鍵管理を含めた情報セキュリティ対策の底辺をしっかり固めていく必要があると考えられる.
著者
宮村 能子
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.255-257, 2012-12-03 (Released:2013-01-04)
参考文献数
7
著者
芳賀 和樹
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.130, 2019

<p> 東北地方日本海側におけるスギの分布変化を明らかにするため、秋田県を対象に、17~19世紀の森林利用にかかわる文献史料を分析した。17世紀前半には建築用材生産のためスギ利用が活性化し、17世紀後半にはスギの減少が問題となった。また阿仁川流域では、17世紀後半から阿仁鉱山の開発が積極的に進められ、製錬用の木炭・薪需要が急増した。これにより阿仁鉱山周辺では、針葉樹よりも落葉広葉樹を優先した森林管理がみられるようになった。具体的には、スギの伐採跡地に落葉広葉樹を育成したほか、落葉広葉樹の育成に支障が出る箇所にはスギの植栽は禁止された。19世紀後半に作成された官林(のちの国有林)の台帳によると、秋田県のなかでも阿仁鉱山周辺ではブナ・ナラが多く分布し、スギの分布は少ない。たとえば荒瀬村所在の官林では、ブナ約460万本、ナラ約270万本、イタヤカエデ約120万本、ホオノキ約100万本、サワグルミ約140万本、その他60万本に対し、スギは約20万本となっている。こうした分布は、17世紀以降におけるスギの積極的な伐採に加え、鉱山開発と連動した木炭・薪生産の興隆と、それに対応した落葉広葉樹優先の森林管理の結果であったと考えられる。</p>
著者
中井 治郎
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.69-81, 2013

2004年(平成16年)、その「文化的景観」が評価された「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産リストに登録された。これにより熊野三山をつなぐ参詣道も、「熊野古道」として多くの人々を引き寄せる観光スポットとして現代に蘇ることになった。しかし、2011年(平成23年)9月初旬、西日本を襲った台風12号は紀伊半島に特に甚大な被害をもたらし、我が国において平成以降最悪の水害となった。もちろん世界遺産を構成する各遺産の被害も深刻であり、なお復旧作業は継続中である。しかし、その復旧の現場では文化遺産をめぐる制度に対する様々な疑義や相対化の語りが聞かれる。本稿は、熊野の各文化遺産の復旧をめぐるこれらの語りを分析し、そこに災害前とどのような変容があるか、またその変容が何を意味しているのかを分析するものである。本稿では、モノが文化遺産化される際に、あらたな文脈に配置されることでそのモノの意味や価値が変容していくという文化遺産をめぐる再文脈化の視点からこれらの語りの分析を行う。そして平時にはグローバルな文脈である世界遺産制度やナショナルな文脈である国の文化財制度によって後景化しているローカルな文脈の価値や意味の、災害を契機とした再浮上を考察するものである。
著者
大山 正
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.456-472, 2011 (Released:2018-08-18)
被引用文献数
1
著者
八幡 雅彦
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.34, pp.89-99, 2015-02

ジョージ・A・バーミンガムの演劇『ジョン・リーガン将軍』(1913)はロンドン、ニューヨークで上演された時大成功を収めた。しかし翌年、この作品の舞台とみなされているアイルランド西部の町ウェストポートで上演された時、「アイルランド人を侮辱した」と多くの観客から誤解され、暴動が起き劇は途中で中止に追い込まれ、20人以上の逮捕者が出るというアイルランド演劇史上最悪の事件となった。この作品を高く評価した作家に、後にノーベル文学賞を獲得し世界文学史上に永遠に名前をとどめているジョージ・バーナード・ショーがいる。バーミンガムもショーもアイルランドの生れであるが、もともと祖先はイギリスのプロテスタント教徒であった。『ジョン・リーガン将軍』とショーの『ジョン・ブルのもうひとつの島』(1904)はともにアイルランドとイギリスの関係を扱った演劇であり、アイルランドに対する彼らの複雑な感情と愛着が表現されている。本稿ではショーがバーミンガムに宛てた手紙とふたつの演劇の論考を通して『ジョン・リーガン将軍』の再評価を試みる。
著者
大野 勇輝 新口 昇 平田 勝弘 森元 瑛樹
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.23-28, 2015 (Released:2015-05-31)
参考文献数
17
被引用文献数
2 2

We propose a novel magnetic gear with a high torque density and a huge gear ratio despite the small number of magnet poles. This magnetic gear combines a magnetic flux harmonics gear with a magnetic paradox planetary gear by replacing all planetary gears with steel pole pieces. Its structure and operating principle are described, and the effectiveness of the proposed gear is verified by 3-D finite element analysis.
著者
Gizem ÖZATA UYAR Hilal YILDIRAN
出版者
BMFH Press
雑誌
Bioscience of Microbiota, Food and Health (ISSN:21863342)
巻号頁・発行日
pp.19-002, (Released:2019-06-29)
被引用文献数
29

Parkinson’s disease (PD) is a neurodegenerative disease characterized by motor impairment and the accumulation of alpha-synucleinopathy (α-syn), which can affect different levels of the brain-gut axis. There is a two-way communication between the gastrointestinal tract, and brain that includes the gut microbiota. This bidirectional communication between the gut microbiota and the brain includes many pathways, such as immune mechanisms, the vagus nerve, and microbial neurometabolite production. The common cause of constipation in PD is thought to be the accumulation of α-syn proteins in the enteric nervous system. Recent studies have focused on changes in microbial metabolites and gut microbiota dysbiosis. Microbiota dysbiosis is associated with increased intestinal permeability, intestinal inflammation, and neuroinflammation. Many factors, such as unbalanced nutrition, antibiotic use, age, and infection, result in alteration of microbial metabolites, triggering α-syn accumulation in the intestinal mucosa cells. Increased evidence indicates that the amount, type, and balance of dietary macronutrients (carbohydrates, proteins, and fats); high consumption of vegetables, fruits, and omega-3 fatty acids; and healthy diet patterns such as the Mediterranean diet may have a great protective impact on PD. This review focuses on the potential benefits of prebiotics, probiotics, and synbiotics to regulate microbiota dysbiosis along with the effect of diet on the gut microbiota in PD.
著者
藤枝 静暁 相川 充
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.371-381, 2001-09-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
38
被引用文献数
9 2

本研究の目的は, 学級単位の社会的スキル訓練 (Classwide Social Skills Training: CSST) を実施し, それが社会的スキルの程度の低い児童の社会的スキルの上昇に及ぼす効果を実験的に検証することであった。実験学級と統制学級を設定し, 各学級内の社会的スキルの程度の低い児童 (各10名) を対象とし, 彼らの社会的スキルを測定するために,(a) 社会的スキルの児童自己評定尺度,(b) 社会的スキルの教師評定尺度,(c) 5つの目標スキルの児童自己評定尺度を実施した。(a) と (b) は同一項目で構成され, 攻撃性・向社会性・引っ込み思案の3因子から構成されていた。これらの尺度は, CSST開始前から終了後まで計4回実施した。(c) は各目標スキルのCSST実施1週間前と1週間後に行った。(a) の結果からは, CSSTの有意な効果は証明されなかった。(b) の結果からは, CSSTの有意な効果が証明された。(c) の結果からは,「じょうずなたのみ方」スキル,「あたたかいことわり方」スキルにおいてのみ, CSSTの有意な効果が証明された。よって, 本研究ではCSSTの効果が明確に実証されたとは言い難かった。明確な効果が実証されなかった理由として, CSSTの実施方法, 目標スキルの選定方法, 夏休み期間中の児童への働きかけの欠如などが考察された。