著者
塩屋 幸博 鈴木 信昭 星川 雅宥
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.629-641, 1982

It has been known that molding characteristics were important factors which contributes to compressive properties among various ones forming the compressive properties of a corrugated fiberboard container. In this study, sources of the vibration on the high-low corrugation as well as the relation between the high-low corrugation and physical properties of corrugating medium were investigated.<BR>The results showed that the resonance of the vibration clearly existed at the velocity of 130 m/ min on the single-facer, and that the vibration remarkably influenced a high-low corrugation. It was also found out that the bite of corrugator rolls mainly caused the vibration. The frequency (f) of the vibration is represented as f=n (number of the gear) &times; (revolution of the corrugator roll), here n is integer. It was clarified that the resonance occured when the frequency became near or agreed with the natural frequency of the corrugator roll.<BR>The evaluation of high-low corrugation aptitude for various corrugating medium becomes possible when evaluation system of high-low corrugation was estabished. It was found that physical properties of corrugating medium greatly influenced high-low corrugation. And further, caliper inversely related to the density of corrugating medium, and related to the thickness of it.
著者
関川 修司 長尾 泰孝 辰巳 菜津子 大西 直樹 小林 紀明 原田 義規 前田 利郎 丸山 恭平 岡上 武
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.100, no.5, pp.583-586, 2003 (Released:2008-02-26)
参考文献数
24
被引用文献数
1

症例は, 17歳, 女性. 黄疸と全身倦怠感を主訴に受診した. 肝胆道系酵素の著明な上昇を認めたが, 各種肝炎ウイルスマーカー, 抗核抗体などはすべて陰性であった. 梅毒血清反応強陽性で, 扁桃梅毒, 足底にバラ疹を認め, 二期梅毒と診断した. 早期梅毒性肝炎を疑い, amoxicillin(AMPC)内服を開始後, 肝機能検査値, 黄疸, 梅毒症状は速やかに改善した. 肝生検所見も早期梅毒性肝炎に矛盾しないものであった. 早期梅毒性肝炎で黄疸の出現する例は少なく, 若干の考察を加え報告する.
著者
タン チアユアン 鳥居 大地 小杉 直央 菊川 豪太 小原 拓
出版者
日本熱物性学会
雑誌
熱物性 : Japan journal of thermophysical properties (ISSN:0913946X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.134-140, 2010-08-30
参考文献数
25
被引用文献数
1

長鎖状ポリマー分子からなる液体中の熱伝導を決定する分子スケールのメカニズムについて,分子動力学シミュレーションによる観察結果に基づいて議論する.典型的なポリマー分子として直鎖アルカンを選択し,そのバルク液体に一定の温度勾配及び熱流束を誘起させる非平衡分子動力学シミュレーションを行った.鎖長が異なる6種類の直鎖アルカン分子からなる対臨界温度0.7の飽和液を対象として,熱流束の構成要素である分子間・分子内相互作用によるエネルギー伝搬の大きさを観測した.その結果,分子の鎖長が長いほど,分子内エネルギー伝搬がなす寄与が分子間エネルギー伝搬と比較して大きくなり,長鎖ポリマー液体中では分子内の強固な結合に沿った熱エネルギーの空間中の移動が熱伝導流束を構成する主な因子であることが明らかになった.
著者
谷藤 幹子 田辺 浩介
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.107-116, 2015

2010年に物質・材料研究機構(NIMS)が公開を開始した研究者総覧「SAMURAI」は,広い材料科学分野にわたるNIMS研究者を対象として,分野やキーワード検索からプロフィール情報を参照するサービスである。NIMS内の関係部署が個別にもつ独自データベースから,所属や業績などの情報を機械的に取得し,CrossRefなどの外部データベースと照合してタイトルや著者情報を正確に修正し,論文のフルテキストや特許情報源にリンクするまでのデータフローは,当時としては先端的なデータ処理のアルゴリズムをもつ,日本初の本格的な研究者プロフィールサービスであった。本稿では'次世代'と呼ぶことのできるプロフィールサービスとはどのようなものかという視点で,IDという情報の同定の仕組みからソーシャルネットワークとのシナジー効果までを,SAMURAIに次ぐ「Ninja」構想を例として,(1)SNSを利用した個人プロフィールのリアルタイムな拡散,(2)グループプロフィールへの拡張,(3)DOIやORCIDという識別子をベースにしたモビリティー機能への展開として述べる。併せて機関リポジトリ,学会会員サービスとしての可能性を提案する。
著者
池田 真利子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

音楽と都市の関係性は,意外にも深い.音楽に関わらず,芸術・文化全般はヨーロッパ都市においてパトロンやブルジョアの庇護下で発展し,19世紀に市民階級により消費されるに至るまで,舞台の上で演じられるものであった.音楽は祭典では感動を演出する装置として機能し,戦争ではプロパガンダとして機能し得る側面をもつ(岡田 2010).他方で,現代音楽に目を向けると,一部の音楽は若者文化や抵抗文化,マイノリティ文化と密接結びつき,独自の発達を遂げてきた.その多くは,それらを生み出した社会集団的特性や音の性質・装置等の都合上においても,舞台や祭典ではなく,ストリートや工場,廃墟を嗜好する.ドイツは言わずと知れたクラシック大国であるが,同時にレイヴ文化やエレクトロ音楽でも知られる国である.その首都,ベルリンでは,1990年代にテクノ文化Technokulturが醸成された.この文化は,一部は占拠運動として育まれ,その舞台となった場所は工場や旧ユダヤ系資本百貨店地下金庫,あるいは賃貸住宅地内の地下倉庫等であった.この時期に設立されたテクノクラブは,テンポラリーユースとして合法化されたものもあれば,移転し,現在でも運営を継続するものもある(Ikeda 2018).こうした1990年代初頭に設立されたテクノクラブの多くは,ベルリンにおけるアンダーグランド文化の代名詞となり,エレクトロ音楽の生産の場(あるいは生産に近い場)として機能を維持してきた.ベルリンにはクラブが300件程あり,その多くはインナーシティに位置する.また,クラブ全体の67%がエレクトロ音楽を扱う空間である(現地調査に基づく).こうしたテクノクラブを例とするベルリンのアンダーグラウンド文化は,経済利潤を市へもたらすものと認識されて以降,重要な消費の場へと変化を遂げてきた.その1つ目の転換点となったのが,メディアシュプレー計画に代表される創造産業振興政策である.これは,河川沿いにメディア・音楽産業を誘致する大規模再開発であり,ユニバーサル等の大手音楽産業が集められた.同計画は結果的にテンポラリーユースにより存続を継続していたクラブシーンの一部を追い出すこととなった.しかし,その過程において,クラブの経営形態は多様化し,より高度に専門化(あるいは資本化)したクラブも出現した.第2の転換点が,市全体の観光産業部門の成長である.2011年以降,観光客数は右肩上がりの成長をみせ,観光産業が重要性を増すなか,市は国際的なビジット・ベルリンキャンペーンにおいて,クラブやエレクトロ音楽を,同市を代表する観光資源として積極的に紹介するようになった.すなわち,2010年代前半には消費の場としてのクラブの側面が,社会・学術的課題において重要性をもった.しかし,音楽共有プラットフォーム提供会社SoundCloud設立以降の音楽関連企業スタートアップブームの中,クラブは再度,音楽の生産の場としての役割を担いつつある.クラブのなかには,レコードレーベルをもつ事業体もあり,エレクトロ音楽に限らず,クラブは生産・消費双方の役割を担う場である.今後は音楽産業に占める生産の場としてのクラブの役割に関する一層の研究が求められよう.
著者
高橋 久美子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.59-67, 2003

性意識のなかでもとくにセックス観に注目し, 父親と母親のセックス観が性教育に及ぼす影響について検討した.分析の対象は中学生の子どもをもつ188組の父親と母親である.主要な分析結果は以下のとおりである.<BR>取り上げた5項目のセックス観の全てにおいて, 父親に比べて母親は否定的で禁欲的な考え方をもっていた.父親と母親の意識の差は, とくに快楽の肯定と男性による女性の道具視の項目で大きかった.母親では, 禁欲の必要性の項目が快楽の肯定や女性の道具視の項目との間で関連が認められた.<BR>父親と母親のいずれも, 性に関する会話への抵抗感をもつ者が半数いた.子どもとテレビ視聴時のラブシーン場面において平静という者は予想外に多く, 母親でも半数いた.<BR>父親と母親のいずれも, 性教育の内容として取り上げた10項目のうち, 家庭で必要と思う項目と学校で必要と思う項目はほぼ同数の5項目であった.しかし, 家庭で必要と思う項目と学校で必要と思う項目の内容は対照的であった.家庭で実際になされた項目は少なく, 2~3項目でしかなかった.<BR>父親と母親のいずれも, 家庭での性教育の必要性の意識と性教育の実践とは関連が認められた.性教育の実践に対し, 父親では性に関する会話抵抗感は直接に関連し, 母親では家庭での性教育の必要性の意識を通して関連していた.さらに, セックス観のなかでも禁欲の必要性の意識と性に関する会話抵抗感との問で関連が認められた.
著者
甲斐良隆
雑誌
日本不動産金融工学学会実務ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.1, pp.2-25, 2003
被引用文献数
1
著者
山口 芳雄 グラブ シング 山田 寛喜 Yamaguchi Yoshio Gulab Singh Yamada Hiroyoshi
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.101, no.9, pp.638-647, 2018-09

災害監視や地球環境観測に偏波合成開口レーダ(PolSAR)が大きな役割を果たしつつある.PolSARから導かれる偏波データのCoherency行列には9個の2次統計量が含まれている.その利用法の一つに散乱メカニズムに基づいた散乱電力分解がある.Coherency行列を散乱モデル行列で展開することにより,各散乱電力を求める手法である.各散乱電力に基づいたカラー画像が作成できるので,理解しやすく,多くの手法が提案されてきた.本文では,その進展とともに最新の6成分分解手法について述べる.
著者
滝沢 武信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.53, pp.31-38, 1999-06-24
参考文献数
12
被引用文献数
1

1974年に筆者らがコンピュータ将棋の開発を始めてから25年が経過した.その後,研究者や商用ソフトのプログラマにより,効率的なゲーム(部分ゲーム)木の生成や刈り込みの手法,定跡や手筋のデータベース化,詰め将棋の研究からのフィードバックなどが行われ,指し将棋の実力も大いに上がってきている.この報告では1999年3月に行われた第9回コンピュータ将棋選手権における将棋ソフトウェアの実力について考察する.Computer shogi was first developed by the author and the research group in late 1974. During this quarter century, it has been steadily improved by researchers and the commercial programmers using some game-tree making and pruning methods, opening and middle game databases, and feedback from research into tsume-shogi (mating) problems. Now, it has already reached about two-dan strength. In this paper, the author discusses contemporary computer shogi, especially how the programs behaved at the 9th computer shogi championship in March, 1999.
著者
Yuhei Takaya
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
pp.15A-010, (Released:2019-07-08)
被引用文献数
15

The western North Pacific (WNP) exhibited markedly enhanced tropical cyclone (TC, typhoon) activity during the boreal summer (June–August) of 2018; 18 named typhoons were generated and 13 of these approached near Japan, causing serious damage and disruption in the country. During the summer of 2018, warm sea surface temperature persisted over the tropical Northeastern Pacific, which are typical oceanic conditions of a positive phase of the Pacific meridional mode (PMM), while no El Niño condition was observed. The Japan Meteorological Agency seasonal forecast system successfully predicted the enhanced TC activity in the WNP as well as associated seasonal characteristics such as a deep monsoon trough and active convection. Results of sensitivity experiments clearly indicate that the positive phase of the PMM played a major role in establishing the active TC conditions in the WNP during the summer of 2018 and reveal predictable seasonal processes of TC activity (genesis and tracks) during the summer of 2018, when there was no El Niño.
著者
市川 彰
出版者
国立民族学博物館
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、1)先古典期から古典期(紀元後100年から900年)にかけてのメソアメリカ太平洋沿岸部の製塩活動と社会の実態を解明すること、2)イロパンゴ火山噴火が沿岸部社会に与えた影響を解明すること、そして3)紀元後5世紀イロパンゴ火山の巨大噴火前後のメソアメリカ太平洋沿岸部の生業と社会の特質について考古学的に明らかにすることにある。本研究の遂行により、「沿岸部社会・塩・火山噴火」というメソアメリカ考古学研究において重要視されながらも研究の実現が困難であった、もしくは調査研究が不十分であった課題を克服することが可能となり、生業研究や災害考古学への貢献が期待できる。研究成果は以下のとおりである。ヌエバ・エスペランサ遺跡の考古学調査では、発掘調査に加えて大量に出土する粗製土器片に付着する白色物質の化学分析、土壌成分の分析をおこなった。その結果、エルサルバドル太平洋沿岸部では少なくとも紀元後100年頃にはすでに集約的な土器製塩活動が存在し、それらは植物質食料(C4植物)を中心として定住生活を営む社会集団による季節労働であると推察され、製塩活動以外にも黒曜石などを遠隔地から入手し、墓には往時の社会的地位などを反映させていたことが明らかとなった。またイロパンゴ火山灰との層位的関係・出土遺物の分析の結果、噴火年代は紀元後400から450年頃、噴火時に儀礼をおこなう時間が存在したこと、つまり避難する猶予が存在したことが明らかとなった。また、イロパンゴ火山灰との層位的関係の明瞭な遺跡から出土した土器の型式学的分析や放射性炭素年代測定によって、火口からの距離によって噴火のインパクトが異なることを明らかにし、先スペイン期の人々の多様な火山噴火への対応の一部を考古学的に明らかにした。
著者
森嶋 厚行 北川 博之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.197-198, 1997-03-12

近年, ネットワークの普及に従って異種分散情報資源が容易に利用可能となり, それらの統合利用が重要な課題となっている. 我々は, 構造化文書とリレーショナルデータベースを対象とした, 統合利用環境の研究開発を行なっている. この統合利用環境(図1)では, まず, ラッパーが各情報資源中のデータを統合データモデルであるNR/SD モデルに変換し, メディエータが NR/SD モデルに基づいた統合操作の機構を提供する. [figure] NR/SD モデルは, 入れ子型リレーショナルモデルに, 構造化文書を扱うための抽象データ型 "構造化文書型" (SD 型) を導入したものである. NR/SD モデルの最大の特徴は, 構造化文書と入れ子型リレーション構造を, 動的かつ部分的に相互変換するためのオペレータ "コンバータ" (converter) にある. NR/SD モデルを利用することにより, 次のような応用が可能になる. (1)入れ子型リレーショナル代数系を利用して, 構造化文書群の操作を行なう. (2)入れ子型リレーション構造を構造化文書に変換することにより, 型と独立した検索やメタデータを手がかりとした検索を行なう. さらに, 部分的に変換を行なうことにより, 構造の異なるデータを適当な抽象度で抽象化し統一的に操作することができるので,構造化文書とデータベースという表現の異種性に加え, データ構造の異種性にも対処可能である. これは, 構造化文書のような準構造化データの操作に特に有効であると考えられる. これらの他にも, WWW のような環境において, データベース検索の結果を構造化文書の形式で求めたり, 構造化文書に対するビューを定義する, といったことも可能である. しかし, 従来の NR/SD モデルは以下のような点で制限があった. (1) SD 型で許される文書構造の制約が厳しく, SGML 文書等に現れる例外構造や再帰構造等に直接対応していない. (2) SGML 文書等に現れる, 要素に付随する属性の操作を考慮していない. (3)コンバータによる変換の対象となる, 入れ子型リレーション構造と構造化文書の構造の関係に制約があり, 任意の変換を行なうためには, コンバータ以外の演算も含めた複数の演算を,データ構造に従って複雑に組み合わせ適用する必要がある. 本稿では, NR/SD モデルを改良しこれらの問題点を解決したモデルとその応用例を示す. 特に, 入れ子型リレーション構造と構造化文書を相互変換するコンバータの改良を中心に説明する.
著者
バゼル山本 登紀子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.658-663, 1997
参考文献数
14

20年の歳月を経て, 日本にもようやく 「情報公開法」が制定されようとしている。米国で情報自由法が制定されたのは, 今から30年前である。しかし, 市民の知る権利を守る精神と法律は, 公開法成立を見る100年以上も前から始まり, 現在までたゆまぬ努力がなされている。市民の知る権利を確実なものにするために生み出された寄託図書館制度は, その長い伝統を保ちながらも, 今, 21世紀の新情報時代に向けて, 新たな変化を遂げつつある。
著者
Masahisa ENDO Willy JOU
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.96-112, 2014 (Released:2018-01-05)
参考文献数
60
被引用文献数
2

Both scholarly and journalistic accounts in Japan have long used the terms ‘conservative (hosyu)’ and ‘progressive (kakushin)’ to characterize political parties. However, the question of whether the general public shares a common view of party positions along the conservative-progressive spectrum has not heretofore been empirically investigated. The present study attempts to fill this vacuum by examining how different age cohorts perceive 1) overall party system polarization and 2) the positions of parties consistently identified by scholars as anchoring the two ends of the ideological scale. Analysis of surveys covering nearly three decades reveals a significant positive relationship between age and perceived polarization that has strengthened over time. Furthermore, the conventional view of parties' ideological positions widely held among political scientists is no longer shared by younger voters. These findings, which are mostly attributable to a generational effect, call for a fundamental reevaluation of the role of ideology in Japanese party politics.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.87, pp.20-22, 2001-12-10

ネットバブル崩壊後の厳しい環境を生き残ってきた、ネットベンチャーの淘汰(とうた)が最終段階に入ってきた。吸収合併や提携が相次ぐなか、その後には新たなビジネスチャンスの到来も見込まれる。 生き残りを賭けた競争が進むネットビジネス業界で、分野ごとの突出した"勝ち組"企業がはっきりし始めた。主なネット関連企業の四半期決算でも、その傾向が目をひく(表1)。
著者
大野 賢二 関矢 信康 並木 隆雄 笠原 裕司 地野 充時 平崎 能郎 寺澤 捷年
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.29-33, 2011 (Released:2011-07-08)
参考文献数
25
被引用文献数
1

千葉大学医学部附属病院和漢診療科の入院患者が入退院時に内服していた薬剤およびその薬剤費を調査した。対象は2006年9月から2008年10月の間に入院した患者のうち,治療目的以外の入院や急性疾患を除外した35名とした。疾患内訳は多岐に渡っていたが,転帰が死亡,悪化した症例は認められなかった。西洋薬の薬剤数は入院前後で平均3.7剤から2.7剤へと減少し,その薬剤費は1日当たり302.1円より227.6円へ平均74.5円推計学的に有意に減少した。一方,漢方薬の薬剤費も入院前後で減少した。また,総薬剤費は入院前後で1日当たり平均437.8円から348.0円へと有意に減少し,約20%節減できた。以上の結果より,種々の疾患に漢方薬を適正使用することで,患者の病状が改善すると同時に薬剤費および医療費節減という医療経済的有用性がもたらされる可能性が示された。