著者
白崎 博公 石原 藤夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:03736105)
巻号頁・発行日
vol.J70-B, no.4, pp.470-475, 1987-04-25

二つのn乗コサインテーパ導波管およびカットオフ導波管からなるカットオフフィルタについて理論的に解析し,反射透過係数を具体的数値として求めている.解析はテーパ導波管内の基本モードに対して成立する微分方程式を,導波管接続部での各境界条件を満足させるように,ルンゲクッタ法を用いて解くという方法で求めている.この解析法は,モード関数をclosed formで求める必要がないため,応用範囲が非常に広い.更に,Xバンドを用いた実験を行い,理論値と実験値がよく一致することを確かめ,本方法の実用性を確認している.
著者
白崎 博公 石原 藤夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:03736105)
巻号頁・発行日
vol.J69-B, no.7, pp.715-721, 1986-07-25

二つの直線テーパ導波管およびカットオフ導波管からなるカットオフフィルタについて理論的に解析し,反射透過係数を数値計算により求めている.解法はテーパ導波管内の基本モードに対して成立する微分方程式を,導波管接続部での各境界条件を満足させるように,基本モード関数をclosed formで求めることなく,ルンゲクッタ法を用いて解くという方法で求めている.そして,Xバンドを用いた実験結果と良く一致することが示されている.
著者
白崎 博公
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-1, エレクトロニクス 1-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.303-309, 1996-08-25
参考文献数
17
被引用文献数
7

マイクロストリップ線路不連続部の導波管モデル解析に基づき, モード整合法と一般化散乱行列法を用いて, 直線およびn乗コサイン形テーパを階段近似して各部の実効誘電率と実効幅を考慮することにより, 反射損特性を解析している. そして,テーパ長がある程度長い場合に,直線テーパよりはるかに特性が向上することを示している. また,特性チャートを定義して特性が向上する形状の評価を行っている. 更に,テーパを入出力部に対称に二つ用いた形状の回路の反射損特性も解析している.
著者
野々村 敦子 谷 淳弘 桝本 みな
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.407-418, 2019 (Released:2019-05-20)
参考文献数
17

南海トラフ巨大地震が発生すると,津波の影響を受ける沿岸部のすべての人は,すみやかに避難しなければならない。強い余震が頻発する可能性を考えると,避難を強いられる期間は数日に及ぶことも視野に入れておく必要がある。津波浸水域外に避難することが最善の避難方法であるが,高台がない,避難経路が閉塞されている,体が不自由である場合などは,津波浸水域外への避難が困難な場合も考えられる。沿岸部において津波からの避難の可能性を広げるためには,避難場所の選択肢をいくつか設けておく必要がある。本研究では,まず,津波避難に向けた準備の現状を調査する。次に津波からの避難の可能性を広げるため,津波避難ビルを増やすための住民主体のワークショップを提案する。
著者
三井 純
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

多系統萎縮症(MSA)患者群と健常対照者群に対して,血漿コエンザイムQ10濃度測定を行い,MSA患者ではCOQ2変異の有無にかかわらず血漿コエンザイムQ10濃度が有意に低いことを見出した.また,MSA患者からiPS細胞を樹立し,iPS細胞由来の神経細胞の分化誘導を行ったうえで機能解析をした.複合ヘテロ接合性にCOQ2変異をもつMSA患者では,ミトコンドリア呼吸機能ならびに抗酸化機能が低下していること,またCOQ2変異を持たないMSA患者でもアポトーシスが増加していることを認めた.これらの知見から,コエンザイムQ10の補充がMSA患者にとって有益である可能性が示唆される.
著者
伊藤 雄大 髙田 麻季 飯田 真之 宇田 篤史 住吉 霞美 秋山 恵里 丸上 奈穂 丹田 雅明 野間 千尋 山本 和宏 五百蔵 武士 木村 丈司 西岡 達也 久米 学 槇本 博雄 矢野 育子
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.236-243, 2018-05-10 (Released:2019-05-10)
参考文献数
18
被引用文献数
2

Team-based learning (TBL) is an active learning method which has been designed to help students solve problems both by themselves and as a team. In this study, TBL was introduced in the journal club (gathering to read and discuss medical papers) for pharmacists, and its effectiveness was compared with that of a traditional lecture. The subjects, 29 pharmacists at Kobe University Hospital, were randomly allocated to the lecture group and TBL group. The pre-test was conducted two months before the journal club, and the post-tests were conducted immediately and one month after the journal club. There was no significant difference in the background data of the pharmacists between the lecture group and the TBL group. The score differences between the pre-test and the post-test immediately after the journal club were not significant (11.4 ± 2.3 points (mean ± SD) in the TBL group, 8.8 ± 4.2 points in the lecture group, P = 0.14). The post-test scores immediately after the journal club in the TBL group (19.6 ± 0.5 points) were significantly higher compared with those in the lecture group (17.8 ± 1.5 points) (P < 0.01), and the learning effect provided by TBL tended to be maintained one month after the TBL. In conclusion, TBL was an alternative method of the ordinal lecture and may be a useful learning method for pharmacists to read medical papers critically compared with the ordinal lecture.
著者
北方 晴子 古賀 令子
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.21-30, 2011-01

本稿は,筆者を含む研究者6名による共同研究「ファッション誌の現在に関する一研究」1)の成果報告の一部である。2008年に行った先行研究や業界誌における議論を分析・検討する基礎調査を経て,2009年9月に<ファッションとメディアを考える>シンポジウムを企画開催した。基礎調査とシンポジウムにおける議論の中で浮上したのが,中国市場の急速な発展である。そこで,ファッションおよびファッション・メディアの発展プロセスの研究において,最重要なケーススタディとして中国市場の調査研究の重要性が高まっていると考え,主要ファッション誌の編集者インタビューを中心とする中国ファッション誌の現地調査を行った。その結果,これまでファッション誌と読者との関係は,ファッション誌が読者を教育するという状態にあり,中国ファッション誌の市場やコンテンツにおける牽引役を日本系や欧米系提携誌が担ってきたが,現在中国ファッション誌の最大の課題は,美意識や価値観の「本土化」(脱輸入依存)にあることが明らかとなった。また,ウェブと紙媒体との関係についても,ウェブは紙媒体に対する脅威ではなく補完・共存するべきものとの捉え方が共通していたことも,今後のファッション誌の展望について考察を進めるに際しての1つの指針を得た。
著者
小池 良典 平田 泰久 小菅 一弘
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp._1A2-D18_1-_1A2-D18_2, 2009
被引用文献数
1

In this research, we develop a Passive Dance partner Robot (PDR) for realizing the effective human-robot cooperation. Different from the active-type robot with servo motors, passive robot is controlled by the servo brakes attached to the wheels of the robot and its driving force is the actual force/moment applied by a human. In this paper, we propose a motion control algorithm of the PDR for realizing the ballroom dance with a male dancer based on the estimation of the next dance step intended by him.
著者
野田 実香
出版者
医学書院
雑誌
臨床眼科 (ISSN:03705579)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.1570-1575, 2006-09-15

眼窩脂肪脱orbital fat prolapse(眼窩脂肪ヘルニアherniated orbital fatともいう)は,眼瞼皮下と結膜下に生じ得る。筋円錐外の脂肪織が眼窩隔膜の脆弱部から皮下にヘルニアを起こすと眼窩脂肪脱として認められ,筋円錐内の脂肪織がテノン囊の脆弱部から結膜下にヘルニアを起こすと結膜下脂肪脱として認められると考えられている1~3)。強膜の前に脱出した結膜下の脂肪は,CTなどの画像検査で筋円錐内の脂肪織と連続していることが確認されている1,3)。 結膜下脂肪脱の原因は主に加齢であるが,ほかに外傷,テノン囊下への注射4)が原因になることがある。鑑別診断として,脂肪腫,涙腺脱,リンパ腫が挙げられる。

1 0 0 0 OA 生薬学

著者
下山順一郎 著
出版者
下山順一郎
巻号頁・発行日
vol.上, 1907