著者
Yusif M. Agayev
出版者
Japan Mendel Society, International Society of Cytology
雑誌
CYTOLOGIA (ISSN:00114545)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.245-252, 2002 (Released:2003-02-28)
参考文献数
18
被引用文献数
7 15

Karyotype analyses of saffron, Crocus sativus L., was made using improved routine and C-banding techniques on metaphase plates in root tip cells of 2 accessions from Republic of Azerbaijan and Iran. In the routine technique fixative of Lewitsky and aceto-iron-hematoxylin stain were used. It was established that metaphase chromosomes can be arranged according to their size and morphological features in 8 triplets ranging in size from 11.58±0.13 μm (triplet 1) to 4.57±0.05 μm (triplet 8). Triplets 1 and 2 include subacrocentric, triplets 3, 4 and 8 metacentric and triplets 6 and 7 submetacentric chromosomes. Three chromosomes in each triplet, as a rule, are similar although in some triplets one of them is infrequently distinguishable from the 2 others. Triplet 5 shows an extreme difference so that it always contains 2 kinds of chromosomes: chromosome 5(1) and chromosomes 5(2, 3). Chromosome 5(1) is metacentric (r=1.40) and 6.04±0.13 μm in length, but chromosomes 5(2, 3) are subacrocentric (r=3.49) and noticeably smaller (5.41±0.09 μm). Application of the C-banding technique revealed heterochromatin segments: the sharpest, sharp and week. The sharpest heterochromatin was on telomere of the short arm of chromosome type (triplet) 3 and on proximal part of the long arm of chromosome type 1; a sharp heterochromatin on telomere of the short arms of chromosome types 1, 4 and on the satellites, and a weak heterochromatin on a centromeric region all of 24 chromosomes. Chromosome type 5(1) had a heterochromatin that was a little stronger on the centromeric and, considerably weaker on telomeric regions comparing to those of chromosome type 4. Accessions of saffron from Republic of Azerbaijan and Iran were not significantly distinguishable in karyotype structure. The species C. sativus in its places of cultivation is obviously a clone of one triploid plant originated spontaneously in the nature through crossing between 2 closely related species with participation of n and 2n gametes. Results from statistic analysis and appropriate photographic evidences are provided.
著者
田中 真奈美
出版者
慶應義塾大学
雑誌
研究年報 (ISSN:09174281)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.68-78, 1997

1848, damals war Joseph von Eichendorff in Berlin und erlebte 'die Märzereignisse' dort.Dadurch entstand seine Erzählung "Libertas und ihre Befreier": Der Nekromant, ein selbstgenannter Baron Pinkus usurpiert ein Schloß im Wald und fängt die Waldkönigin Libertas. Dr. Magog geht mit dem Riesen Rüpel, um sie zu befreien und zu heiraten. In der Nähe des Schlosses begegnen die beiden der Libertas, und Magog verlobt sich gleich mit ihr. Aber die ist nicht Libertas, die wahre Libertas ist mit Hilfe der Tiere im Wald schon geflohen. Magog entflieht aber mit der falschen nach Amerika, ohne die Wahrheit zu wissen.Der Untertitel des Werkes heißt "Ein Märchen". Überall findet man, daß etwas Märchenhaftes und zeitgebundene Elemente gemischt sind. Die Arie der künstlichen Uhr ist die Kombination der "Zauberflöte" und einer historischen Rede. Der Chor auf dem Fest von Pinkus ist eine Parodie des berühmten "Brautjungfernchor" aus dem "Freischütz". Die Beschreibungen über den Riesen sind voll Übertreibungen, märchenhaft. Daneben zeigt die Szene, daß Magog über den "Patriotismus und den Gang der neuen Weltgeschichte" redet und die Riesin dagegen ihr eigenes Familienleben bevorzugt, deutlich Demagoge versus Volk. Die Gestalten sprechen oft aktuelle Terminologien.Beim Betreten von Libertas ist sie mit im Mondschein funkelnden Tau bedeckt, das sieht wie eine Rüstung aus. Und als sie Magog und Rüpel im Wald sehen, spielen die leuchtenden Johanneswürmchen die Rolle als ihr Diadem. Im Gegenteil dazu ist bei der falschen Libertas der glänzende Punkt wie eine Sternschnuppe eine Zigarre im Mund. Der Kontrast zwischen dem Schutz der heiteren Natur und der ungesunden Künstlichkeit fällt auf.Die Landschaft vor der gefangenen Libertas wird mit folgenden Wörtern beschrieben: die Mittagsschwüle, die Wasserkünste, die Statuen, der Marmor. Die Vokaburare sehen wir wiederholt in Eichendorffs Werken. Und am Ende, "es war zum Sterben langweilig." In der Erzählung geht der Dichter zu dem sogenannten Eichendorffischen auf Distanz. Und wenn man die Entstehungs- geschichte in Betracht zieht, kann 'die Mittagsschwüle' als 'Starrheit der vorrevolutionär erlebten Zeit' gedeutet werden. Gleichfalls ist die rückgehende Uhr an der Anfangsszene der Vergleich der Reaktion.Mit dem ironischen Ende, daß die Libertas, deren Name klar aus Freiheit stammt, ganz friedlich schon entkommen war, bevor Magog mit dem tobenden Rüpel ankam, drückt die Behauptung des Autors aus, das heißt, man solle nach der wahren Freiheit nicht mit Gewalt streben.Das Zitat aus der "Zauberflöte erinnert die Leser an die Handlung, die Befreiung der Pnnzessin, wie Magog und Rüpel. Aber das Paar ist eher dem spanischen Roman "Don Quixote", den Eichendorff sehr hoch schätzt, ähnlich. Verwechselung und Mißverständnis sind auch seine häufige Motive, hier in "Libertas " wird es aber ziemlich komisch behandelt. Das Märchen, mit lyrischerStimmung, zugleich sie umwendend, die populären Singspiele und Roman und seine eigenen Werke parodierend, das Scheitern der Revolution satierend, reflektiert, wie 'der letzte Romantiker' im Zeitstrom die bewegende Welt betrachtet.
著者
佐立 治人
出版者
關西大學法學會
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.81-112, 2014-05
著者
黒瀬 誠 近藤 敦 高野 賢一 大國 毅 小幡 和史 山本 圭祐 垣内 晃人 萬 顕 氷見 徹夫
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.239-243, 2018 (Released:2018-11-13)
参考文献数
12

V-Locは返しが付いた合成吸収糸で無結紮連続縫合による創閉鎖が可能である。今回V-Locを喉頭垂直部分切除手術に使用した。対象は4症例で,全て声門癌放射線治療後の局所再発例である。全例男性,年齢は57歳から79歳(平均65.0歳),手術時間は92分から140分(平均120分),出血量は少量から160ml(平均32.5ml)だった。術後合併症は1例に小瘻孔の形成を認めたが,局所処置のみで改善した。経口摂取までの日数は15日から30日(平均21.8日)で退院までの期間は37日から56日(平均40.6日)だった。過去に行った喉頭垂直切除例(8症例)との比較では術後合併症の増加を認めなかった。

1 0 0 0 OA 馭戎慨言 2巻

著者
本居宣長
出版者
山形屋伝右衛門
巻号頁・発行日
vol.[2], 1796
著者
平石 隆義
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.111, no.9, pp.594-599, 2016 (Released:2018-08-03)
参考文献数
3

酒類に用いられる容器は,新素材の登場や飲酒形態の変化など時代の要請とともに変わってくる。清酒では,一升瓶が減少し少量ガラス瓶容器が増えてきている。ワイン国であるフランスでも,核家族化等により1回の食事等では750ml瓶は消費しきれず,開封後も鮮度が保たれるバッグインボックス入りワインが普及してきている。これをさらに進めたPouch Up容器を清酒に取り入れたメーカーがある。この容器の利点や酒質への影響,さらにはリサイクル制度への対応などと今後の展望を解説いただいた。
著者
山本重春 筆
出版者
[山本]
巻号頁・発行日
vol.[2], 1700
著者
水野 明夫
出版者
口腔病学会
雑誌
口腔病学会雑誌 (ISSN:03009149)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.489-517, 1972 (Released:2010-10-08)
参考文献数
102
被引用文献数
1

最近5年3カ月間に, 東京医科歯科大学歯学部附属病院第1口腔外科で行なわれた切除手術 (照射群31例, 対照群14例) , および病理解剖 (照射群1例) で得られた成熟下顎骨を対象とし, 口腔癌放射線治療後の放射線骨障害の病態を病理組織学的 (脱灰染色標本, およびmicroradiography) , ならびにX線学的 (摘出物X線写真) に観察した。その結果を要約すると次の通りである。1.歯周組織では歯槽骨の高度な不規則な吸収が認められた。2.骨膜では骨芽細胞, 線維細胞の減少傾向, 線維の硝子化がみられた。3.皮質および骨梁の吸収性変化として, 不規則, 奇妙な形態の吸収, 骨小腔の拡大などが観察された。4.骨細胞の障害の表現として, 空の骨小腔ならびに核を認めえない骨小腔の数の割合を求めた。その結果, 臨床的経過とかなりの対応が得られた一方, 臨床症状を伴わない潜在的な障害も相当程度あるものと考えられた。5.硬化性の変化として, 海綿質骨梁増生, 皮質外表の骨梁増生および緻密骨添加, Havers管, Volkmann管の狭窄ならびに閉塞などが認められた。6.骨髄腔, 下顎管内および吸収腔において, 線維化, 炎症性細胞浸潤, 組織融解がみられた。7.血管系の変化として, 下歯槽動脈, 細動脈に内膜の肥厚, 内腔の閉塞, 弾性線維の配列の乱れ, 崩壊, 融解がみられ, またHavexs管, Volkmann管内血管にも種種の様相の閉塞像が観察された。8.X線写真所見により, I類: 不規則な吸収が主なもの, II類: 硬化性陰影が強いもの, III類: 吸収像, 硬化像が不規則に混在するもの, IV類: 著変ないもの, の4類に分類され, III類が圧倒的に多かった。9.X線写真のX線透過像については, 組織像での皮質, および骨梁における様様の程度の吸収像が, またX線不透過像については, 種種の骨増生, 添加が基本をなしていると考えられた。10.これら下顎骨における変化の程度は, 局所的臨床所見 (特に放射線治療後の) とおおよその関連性が認められた。11.下顎骨のいわゆる放射線骨壊死の成り立ちについて, 文献的考察を加え, 若干の検討を行なった。
著者
谷川 伸也 倉山 太一 影原 彰人 須賀 晴彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.B4P1074, 2010

【目的】3次元動作解析装置は、現況では、どの施設でも導入出来るような安価なものは少なく、特に光学センサーを用いるタイプは測定場所が限られてしまう。そこで我々は、臨床における客観的な評価ツールとして、安価で使いやすい動作解析システムを構築することを念頭に情報収集を始めた。2008年8月、任天堂の汎用ゲーム機Wiiのリモコン(以下:Wiiリモコン)を用いて、パソコンをコントロールするソフトウェアがフリーで公開されたこと、また2009年4月に刊行された技術評論社ソフトウェアデザイン5月号の記事がヒントとなり、我々は公開されているフリーソフトを改変してパソコンにWiiのデータを保存し、エクセル上で解析を行うというシステムを構築した。具体的にはWiiリモコンには高感度な3軸加速度センサーが内蔵されており、経時的に加速度データを送信しているが、このデータをBluetoothという通信機器でパソコンと接続し(無線通信)、Wii Flashというアプリケーション用いて、100Hzの頻度でパソコンに取り込むものである。なお必要経費はPCも含め5万円を下回る(システムについては問い合わせに応じる)。元々、Wiiリモコンは人間の3次元的な動作を元にアプリケーションを操作する「physical computing」の分野から生まれたものであり、動作解析には適している。今のところ医療分野において正式な研究報告は少ないが、テニスプレーヤの動作解析など国内においてWiiリモコンを使用した動作解析の研究報告があり、測定機器としての信頼性も獲得されつつある。そこで今回我々は、Wiiリモコンを用いて脳卒中片麻痺患者の歩行を定量的に評価する試みを行った。また同時に健常者でも測定を行い、患者との相違について比較検討した。<BR>【方法】対象患者は、脳卒中片麻痺患者(以下患者群)11名(男性8名、女性3名、平均年齢65.5±10.4歳、左麻痺8名、右麻痺3名、Brs3:2名、4:5名、5:3名、6:1名、発症からの年数3.0±2.1年)とし、対照群は、健常者(以下健常群)11名(男性8名、女性3名、平均年齢27.4±5.1歳)とした。患者は近位監視レベルで屋外歩行が可能な者を対象とした。測定課題は左・右下腿外側にWiiリモコンをバンドで固定し、平地歩行路を快適速度で100歩歩行することとした。加速度データは3軸で、前後方向(X軸)、上下方向(Y軸)、左右方向(Z軸)となるようWiiリモコンを固定した。解析は、Root Mean Square(RMS)を算出し、患者群、健常群それぞれで、左・右下肢のRMS平均値の差を取り、その絶対値について、対応の無い t検定を用いて患者-健常者間で比較した。<BR>【説明と同意】全て参加者には、事前に研究の趣皆、実施内容を説明し同意を得ている。<BR>【結果】X軸方向(前後)における患者群のRMS平均値の左右差は、健常群よりも有意に増大していることが認められた(p<0.05)。また、患者、健常者で、測定条件および測定場所を同一にし、複数回測定を行った結果、患者、健常者両者とも、ばらつきが少ない結果が得られており、再現性が確認された。<BR>【考察】片麻痺患者の下肢加速度については、特にX軸方向(前後)で有意な左右差が認められ、これは麻痺側の振り出しの加速度が非麻痺側に比べ減少していることに起因すると考えられた。なお、「ぶん回し歩行」による横方向の加速度は検出できなかったが、今後、Wiiの角加速度データについても解析することで検出が可能か検討したい。なおデータから左右下肢の加速度の相違についてのグラフなどによる可視化、数値化が可能であった。視覚的、数値的に歩行の性質を明示出来ることから、Wiiリモコンによる動作解析は脳卒中片麻痺患者の歩行の特徴を捉えることが可能であること、また経時的変化を記録して、治療効果判定に利用できる可能性が示唆された。<BR>【理学療法学研究としての意義】本研究は、これまで敷居が高く臨床現場で気軽に実施することが難しかった3次元動作解析を、汎用ゲーム機であるWiiリモコンを用いることで可能とした点で重要である。また実際に片麻痺患者における歩行解析に有用であることも示した。測定機器を用いた客観的な動作解析が臨床現場で普及しない要因は大きく"価格"と"気軽さ"にあると考えるが、今回のシステムはこれらの問題をクリアしており、今後の普及が期待できる。
著者
豊島 邦義
巻号頁・発行日
2017-03-23

Hokkaido University(北海道大学). 博士(医学)
著者
井上 拓 森山 孝男 小松 秀昭 中谷 登志男
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SIG7(ACS14), pp.105-113, 2006-05-15

データを値の順番に並べ直すソート処理は多くのソフトウェアで使用される最も基本的な操作の1 つであり,ソート処理の高速化は多くのワークロードの性能向上に寄与する.ソート処理は基本的な操作であるため,古くから多くのアルゴリズムが提案されているが,近年の高性能な汎用プロセッサのSIMD 命令を用いて高速にソートを行うことのできるアルゴリズムはこれまで提案されていない.そこで本研究ではPowerPC アーキテクチャが持つSIMD 命令セットであるVMX を使用して,並列に処理を行うとともに分岐予測ミスの影響をなくすことで高速にソート処理を行うことのできるアルゴリズムを提案する.このアルゴリズムを実装し,PowerPC 970FX プロセッサ上で評価を行い,クイックソートと比較して最大で5.6 倍の性能向上が得られることを示した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1529, pp.30-33, 2010-02-22

昨年12月、ボーナス支給後から始まる年末年始の商戦が本格化するのを前に、伊勢丹の大西洋社長は全社に号令をかけた。 大西社長は他界した武藤信一・元会長兼CEO(最高経営責任者)が昨年、自らの後継者として事業会社のトップに指名した人物である。持ち株会社の石塚邦雄社長とともに、武藤氏亡き後のグループを引っ張る。
出版者
吉田四郎右衛門尉
巻号頁・発行日
vol.[24], 1647