著者
高橋 一人 齋藤 泰智 小笠原 愛美 中河 知里 佐藤 多嘉之 森川 知世 秋田 隆司 政氏 伸夫
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.117-124, 2017-03-25 (Released:2017-03-29)
参考文献数
9

近年,様々な産業で業務の標準化や透明化が求められ,医療分野でもその重要性が増している。ISO 15189は臨床検査室の国際規格であり,品質管理と技術能力に関する様々な要求事項について第三者評価機関の日本適合性認定協会が審査し認定する。しかし,ISO 15189の導入や維持には,文書や記録の作成をはじめとする膨大な事務作業を伴い,日常業務とISO 15189を両立させることが大きな課題となっている。そこで我々は煩雑な事務作業の効率化を目的として,ISO 15189に特化した独自の支援システムを開発した。支援システムを用いた文書の電子化や情報の一元化によって,文書の作成・閲覧・確認・承認作業,機器の管理,不適合業務や苦情の報告・是正・検証が迅速に行われるようになり,進捗状況の把握も容易になった。我々が開発した支援システムは事務作業の効率化に寄与し,ISO 15189の導入や維持に有効な手段と考えられた。
出版者
巻号頁・発行日
1865
著者
鈴木 孝仁 岩口 伸一
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

石油分解酵母Candida tropicalis Pk233株では、グルコースを炭素源とする半合成液体培地にエタノールを添加した培養で、高率に菌糸形成が誘導される。このエタノール添加培養と、無添加の酵母型増殖を示す対照培養との間での遺伝子発現の差異を利用し、サブトラクション法によって、パン酵母のチアミン合成遺伝子THI5と相同性の高いホモログ(CtTHI5と命名)がエタノール添加培養で特に発現が強い遺伝子として分離された。エタノール添加培養でのCtTHI5転写発現は、酵母の脱極性化の進む第一相で強く、菌糸の伸長が起こる第二相で微弱となった。第一相の増殖期にチアミンを培地に添加すると、その後の菌糸伸長に遅れを生じ、酵母型に近い短い菌糸が連鎖し枝分かれした菌糸体が形成された。この遺伝子を機能喪失させるため、URA3及びハイグロマイシン耐性の遺伝子を挿入させて遺伝子破壊を行ったところ、エタノール無添加培養でも細胞伸長が起こるようになり、またチアミンの類似物であるオキシチアミン添加によって、エタノール無添加培養で菌糸が形成されるようになった。そこで、CtTHI5の発現によるチアミン生合成は細胞伸長を第一相でむしろ抑制することにはたらいていることが示唆された。さらにこの遺伝子破壊株がチアミン要求性にはならないことから、この酵母には、CtTHI5以外にもチアミン生合成にはたらく同義遺伝子があることが示唆された。エタノール添加培養にバルブロ酸をさらに添加することにより、菌糸形成が抑制されることが新たに判明した。この菌糸形成の抑制は、すでに判明しているイノシトール添加の場合と同様に、第一相前半にこれらの薬剤を添加することによってもたらされ、チアミン生合成に先立ってイノシトールリン脂質生合成の調節系がはたらいていることが示唆された。バルブロ酸を添加したエタノール培養にチアミンをさらに加えると、菌糸形成の抑制が部分的に解除されることから、チアミンがこのイノシトールリン脂質生合成調節系にも関与する1因子であることが示唆された。
著者
市原 麻衣子 ICHIHARA Maiko
出版者
名古屋大学大学院法学研究科
雑誌
名古屋大學法政論集 (ISSN:04395905)
巻号頁・発行日
vol.260, pp.299-318, 2015-02-25

本論文は、平成23-26年度科学研究費補助金基盤研究(A)(課題番号23243026)「日米特殊関係による東アジア地域再編の政治経済史研究」の助成を受けた研究成果の一部である。
著者
安藤 聡
出版者
愛知大学名古屋語学教育研究室
雑誌
語研ニュース
巻号頁・発行日
no.20, pp.23-24, 2008-12
著者
藤本 雅子 篠原 茂子
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.95-108, 2018-08-30 (Released:2018-11-15)
参考文献数
35

The present study investigates the acoustic and articulatory characteristics of voiced plosive geminates produced by a male speaker of Kumamoto dialect in Kyushu District. Two types of Magnetic Resonance Images (MRI), real-time MRI and synchronized MRI, are used for articulatory analyses. The acoustic result showed that relatively long voicing period appeared during the closure of voiced geminates. Plosive /dd/ showed voicing continuing from a preceding vowel (post-voicing) and pre-voicing of the consonant, while /gg/ showed only post-voicing. Analyses of MRI revealed that the distance between lower tongue and pharyngeal wall extended towards the end of the geminate plosives suggesting the occurrence of pharyngeal expansion. This agrees to the result of the speakers of Ikema southern Ryukyuan whose voiced geminates were voiced throughout the consonants. Thus, pharyngeal expansion is regarded to be an major articulatory manifestation to keep and excite voicing during voiced geminates.

1 0 0 0 OA 寛政武鑑 4巻

出版者
千鐘房須原屋茂兵衛
巻号頁・発行日
vol.[6], 1798
著者
竹井 隆人
出版者
JAPANESE POLITICAL SCIENCE ASSOCIATION
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.2_83-2_102, 2007 (Released:2012-11-06)
参考文献数
25

The gated communities risen in U.S.A. and similar excessively secured collective housings in Japan would inevitably cause the exclusion from outer communities, leaving them as “the closed space”, which have harshly been criticized.   However, I wish to maintain their private government basing on the direct democracy with participatory and deliberation modes will certainly breed the excellent commonality among all the people there, which will easily be extended and elevated to the public. The commonality based on the democracy, thus, will go beyond “the closed space” to the city/town level, furthering even to the national level, which is the subject of my paper “the despatial democracy”.
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.368, pp.56-62, 2006-04

店はオーナー1人で成り立つものではない。従業員全員が「こういう店になりたい」と一丸になって初めて、お客に愛される店が生まれる。それには、オーナーとスタッフが価値観を共有することだ。

1 0 0 0 OA 国家と革命

著者
レーニン 著
出版者
政治研究社
巻号頁・発行日
1930

1 0 0 0 OA 近世義勇伝

著者
一英斎芳艶
出版者
木村屋定五郎
雑誌
錦絵
巻号頁・発行日
1873
著者
吉川 真美子
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
no.27, pp.88-101, 2002-10-26

米国におけるドメスティック・バイオレンス(以下DV)への警察の対応は,過去四半世紀で不介入原則から加害者の積極的逮捕へと大きく変化した.今日では殆どの州が「相当の理由」に基づく令状なしの逮捕を警察官に許可している.しかし,警察官は加害者の逮捕に消極的であるという批判はなくならず,いわゆる「寛大さの仮説」を検証する調査研究が行われてきた.加害者と被害者の間の「親密な関係」を特徴とするDV事件では,警察官のジェンダー・バイアスによって,犯罪である暴力が見逃されたり,女性被害者が差別的に扱われたりすることもある.また,DV犯罪への対応では,従来の被疑者に対するデュー・プロセスの保障と,新しいジェンダー問題としての被害者保護という二つの目的を実現しなければならない.本稿では,逮捕の決定に大きく影響するのは,加害者と被害者の「親密な関係」,状況的要素や法的要素であることが判明した.「親密な関係」のイデオロギー性を指摘するとともに,状況的要素や法的要素が被害者保護の要請や手続法上の要件といかに関連しているかを考える.
著者
横井 政人 穂坂 八郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.71-76, 1963-12-31

切花の品質・収量と栽植密度,定植時の苗の大きさとの関係をカラソコエを用いて実験し品質,収量の変動を種々の表現方法で解析,考察した.前報と同じく切花品質を単独切花品質と調和(総合)切花品質(市場品質も含む)とに分けた.本報では調和品質を表わすのに相対生長式(y=bx^α)を用いた.収量決定因子としては被度,土地利用度などをあげた.結果はカランコエの反応が敏感で明らかな傾向を示し低密度区ほど生長,開花(品質)はすぐれたが栽植本数(収量)の点でマイナスになつた.結局切花品質,収量,栽培管理,経済性,植物の生理,生態的性質などよりみて本実験においては定植時に大苗を用い栽植距離を15×15cmとするのが適当と考えられる.

1 0 0 0 OA 市中取締類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[83] 書物錦絵之部,