著者
藤井 実 浅井清
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.442-453, 1980-11-15
被引用文献数
10

磁気ディスク 大容量記憶装置(MSS) 磁気テープの3種の記憶媒体を用いた 簡素で効率的なファイル管理システムとその設計に必要な一連の手法を提案する.本論文で筆者らは ユーザ・ファイルについて (1)ファイル連続参照特性 ファイル分布が人間の記憶モデルにおける記憶保存関数で非常に良く近似できることを示し 記憶保存分布密度関数を新しく定義した.これを(3)で利用した.(2)磁気ディスク MSS 磁気テープの損益分岐ラインの一計算方式を示した.(3)ファイル需要を損益分岐ラインによって各記憶媒体に振分けるなど ファイル管理システムにおける最適装置構成を決定する一手法を示した.(4)ファイル管理の階層化 在庫管理を応用した空き領域管理方式 損益分岐ラインを使ったファイル移動制御などを採用した 簡素で実用的 効率的なファイル自動管理の一方式を提案した.

1 0 0 0 OA 葛藤する保守

著者
池田 裕
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.43-58, 2017 (Released:2018-06-13)
参考文献数
24

日本では、有権者のイデオロギー的立場が、社会福祉への選好や小さな政府への選好とほとんど相関しないとされている。すなわち、先行研究の結果は、保守と革新が政府支出の増加を同じ程度に支持することを示唆している。それに対して、本稿は、イデオロギーが依然として福祉支出選好の重要な規定要因であることを示す。具体的には、イデオロギーは、市場制度への信頼と福祉支出選好の関係を条件づけるという、調整変数としての役割を果たす。イデオロギーは福祉支出選好に直接影響しないが、市場制度への信頼が福祉支出選好に影響する文脈を提供するというのが、本稿の主張である。日本版総合的社会調査(JGSS)のデータを用いた分析によって、以下の知見が得られた。福祉支出に関して、日本では保守と革新のあいだに意見の隔たりが存在しない。重要なのは、保守と革新の対立ではなく、市場制度を信頼する保守と市場制度を信頼しない保守の対立である。ほかの条件が等しければ、社会保障への支持と雇用対策への支持の予測確率は、市場制度を信頼する保守のあいだで最も低く、市場制度を信頼しない保守のあいだで最も高い。社会保障と雇用対策が福祉国家の主要な活動であることを考慮すると、福祉国家の熱心な支持者が革新であるとは限らない。本稿の結果は、葛藤する保守が福祉国家の潜在的反対者であると同時に、福祉国家の潜在的支持者でもあることを示唆している。
著者
宮島 春菜 山本 正信
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.J417-J420, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
6
被引用文献数
2 4

The Microsoft Kinect motion sensing device can capture the skeletal movement of a pedestrian. A skeleton in motion draws an orbit in high dimensional pose parameter space. The Karhunen-Loéve expansion can project this high dimensional orbit into two-dimensional eigenspace. A method is proposed to differentiate pedestrians by using their respective traces in the eigenspace. This uses the nearest neighbor rule to identify pedestrians on the basis of the cosine similarity between the traces. In our experiments, this method gave a personal identification rate of 34 pedestrians.

1 0 0 0 OA 玉川上水留

出版者
巻号頁・発行日
vol.[69] 玉川上水四谷大通万歳石垣樋枡御修復一件 安政四巳年六月より同五午年五月 分冊ノ五,
著者
福島 直
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部弘報
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.2-4, 1975-06 (Released:2017-06-12)
著者
篠田仙果 編
出版者
馬二家満久知
巻号頁・発行日
vol.初編 上, 0000

1 0 0 0 OA 法然上人伝

出版者
巻号頁・発行日
vol.[6],
著者
細野 哲夫
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.533-549, 1975
被引用文献数
2

1.1962年4月から1973年12月までの間に,長野県長野市川中島北戸部附近でオナガと他の鳥類との相互関係について調査した。<br>2.北戸部附近に行動圏をもつ常行寺オナガ群の行動圏内に出現した鳥類は,27科53種である。そのうち,次の17種にオナガとの反応行動が観察された。オオミズナギドリ,ゴイサギ,コサギ,マガン,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,コアジサシ,キジバト,カッコウ,ヒヨドリ,アカモズ,スズメ,ムクドリ,コムクドリ,カケス,ハシボソガラス。<br>3.反応行動がみられた17種について代表的な事例を述べた。<br>4.反応行動をその発生状況と場面から,害的関係,食物関係,塒関係の三点に分け種別に第6表にまとめた。<br>5.害敵関係は,13種の間にみられた。その際の反応行動は,A,警戒的な音声の発声B,攻撃C,擬攻撃(mobbing)D,追撃飛翔E,逃避の五つにまとめられた。Aによる表現が最も多く観察された。<br>6.ゴイサギ,コサギなどの大型の水鳥類に鋭敏に反応した。捕食者的地位にないものになぜ反応するかは,明らかでない。<br>7.ノスリ,チョウゲンボウの飛翔しているものに反応を示し,停止しているものには,全く反応を示さないか,または,mobbingした。トビに対しては,主として低空の直線飛行にのみ反応を示し,その行動に前2種とは,別な評価を下していた。<br>8.カッコウに対する反応の頻度は低く,タカ類に似た羽色や形態が効果的に作用しているかどうか明確でない。<br>9.ハシボソガラスとは,警戒的な音声による反応が通年(第5表参照)みられたが,繁殖期には,攻撃,追撃飛翔などの烈しい行動が加わった。また,幼鳥や塒への通過鳥には反応行動は示さなかった。<br>10.食物関係としては,ムクドリ>オナガ>ヒヨドリという順位が成立していた。種間の食物争いは,食物の量や分散状況のみならず,鳥相互が,どの食物を選択するかによっても生ずる。<br>11.塒関係は,ムクドリとの間にみられた。ムクドリの個体数が増加することによって,オナガは,塒を移動した。
著者
松浦 隆幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1894, pp.72-75, 2017-06-05

さらに、「各課の要望に細かく応えていった結果、部分を積み上げたような表情になり、街になじんだ」。小泉氏がそう話すように、上層階の外観をよく見ると、開口部や壁の配置は各階で少しずつ異なり、連層窓に庇という共通した構成のなかで独自の表情を生ん…
著者
小川 哲哉
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.83, pp.43-59, 2000

In der p&auml;dagogischen Forschung wird die deutsche Jugendbewegung als eine Bewegung der Jugend zur Selbsterziehung angesehen und neue Formen des Verh&auml;ltnisses der beiden Geschlechter untereinander in der Jugendbewegung werden f&uuml;r wichtig gehalten. Obwohl das Sexualit&auml;tsproblem, vor allem im Bezug auf das Problem von Geschlechtskrankheiten bei einer p&auml;dagogischen Betrachtung der Jugendbewegung wichtig war, wurde es bisher nicht lebhaft diskutiert. In diesem Aufsatz wird festgestellt, da&szlig; sich die Jugendbewegung mit dem Sexualit&auml;tsproblem unter dem Einflu&szlig; der Sexualp&auml;dagogik jener Zeit, vor allem der abstinenzlerischen sexualp&auml;dagogischen Auffassungen F. W. Foersters, ernstlich befa&szlig;t hat.<BR>Die Hauptthese dieser Arbeit lautet, da&szlig; die Sexualit&auml;tsdiskussion in der deutschen Jugendbewegung eine Ambivalenz zur Folge hatte. Einerseits bet&auml;tigten sich die Jugendlichen unter Berufung auf die Keuschheit im Sinne einer Lebensreform und hielten sich an sexuelle Abstinenz bis zur Eheschlie&szlig;ung. Ihre Sexualmoral offnet den Weg f&uuml;r ein gleichberechtigtes Verh&auml;ltnis der Geschlechter im Sinne einer Kameradschaft. Auf der anderen Seite vermieden die Jugendlichen, das Sexuelle offentlich zu diskutieren, so da&szlig; es als Privatsache betrachtet wurde, wenngleich die Jugendlichen das Sexuelle keineswegs ganz au&szlig;er acht lassen konnten. Schlie&szlig;lich haben die Jugendlichen die Moglichkeit einer Losung des Sexualproblems selbst unterdr&uuml;ckt.<BR>Bisher wurde die deutsche Jugendbewegung f&uuml;r eine Bewegung von Jugendlichen zur Selbsterziehung, indem sie sich von den Erwachsenen emanzipierten, gehalten. In Wirklichkeit aber haben sich die Jugendlichen in Hinsicht auf das Sexualit&auml;tsproblem einer Selbstunterdr&uuml;ckung unterworfen.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1834, pp.34-43, 2016-03-28

しかし、今度という今度は、小泉氏の言う「農政新時代」が実現する可能性が高い。というより、実現しなければ日本の農業に未来はない。背景にあるのは無論、TPPである。
著者
熊谷 正芳
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.67, no.9, pp.889, 2018-09-15 (Released:2018-09-20)
著者
田中 英樹 鈴木 究真 小野関 由美 泉 庄太郎 青柳 久仁子 久下 敏宏
出版者
群馬県水産試験場
雑誌
群馬県水産試験場研究報告 (ISSN:13421085)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2014

内水面漁業と水圏生態系に重大な影響を及ぼすコクチバスMicropterus dolomieuは、群馬県内において1998年5月に榛名湖で初めて採捕され、翌1999年5月には奥利根湖で生息が確認された。2002年と2005年には神流湖で採補されたが、その後は奥利根湖以外における採捕事例は途絶えていた。本種は群馬県はもとより、全国的にも公式な放流事例はなく、他魚種の種苗放流に混入した生息域の拡大も著しく否定されている。2005年に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、いわゆる「外来生物法」に基づき、飼育を始め、他地域への放流や運搬が禁止されている「特定外来種」に指定されているにもかかわらず、近年では群馬県内の河川でも生息が確認され、2009年の烏川での採捕に端を発し、2011年に鏑川、渡良瀬川、碓氷川、2012年には鮎川で採捕され、その生息分布域が拡大しており、繁殖抑制および拡散防止、ならびに駆除を行うことが急務となっている。一方、コクチバスの日本での生態は未だに不明な点が多く、実態の解明が早急の課題となっている。そこで今回、コクチバスの生息河川を管轄する漁業協同組合と遊漁者、水産行政の協力のもと、群馬県内の河川に生息するコクチバスの胃内容物と河川の水温変化に伴う摂餌行動に着目した調査を行い、その食性等に関する知見を得たので報告する。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[3],

1 0 0 0 OA 樹木和名考

著者
白井光太郎 著
出版者
白井光太郎
巻号頁・発行日
vol.[6], 1933
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.900, pp.138-141, 2005-05-23

数日前までの真夏を思わせる陽気は影を潜め,目と鼻の先にある海からはかすかな潮の香りとともに秋風が吹いていた。1999年9月18日。JR京葉線の海浜幕張駅から幕張メッセに向かう道には朝から,一筋の急流のようにあふれんばかりの人の波ができていた。われ先に歩を進めるのは,その日から一般公開が始まった「東京ゲームショウ '99秋」の来場者たちである。
著者
南部 拓央 村上 隆亮 松田 優樹 松尾 浩司 米光 新 武呂 誠司 隠岐 尚吾
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.153-161, 2014-03-30 (Released:2014-04-08)
参考文献数
25

Glucagon-like peptide-1受容体作動薬「リラグルチド」で加療した100名の2型糖尿病患者を対象として,長期効果及び使用に適した患者像を検討した.1年間でHbA1c値は8.4±0.2 %から7.4±0.1 %,体重は71.8±1.8 kgから68.1±1.7 kgと改善した.観察期間終了時のHbA1c値が7 %未満の患者(Group A)は,7 %以上の患者(Group B)に比べて治療開始時のHbA1c値,糖尿病性腎症合併率,前治療でのインスリン抵抗性改善薬使用率が高かった.またGroup Aは体重が減少し続けたがGroup Bは体重が一過性に増加した.以上よりリラグルチドによる血糖値及び体重改善効果は1年間持続するが,治療開始時のHbA1c値,細小血管症の合併状況,前治療薬,体重減少の経過により規定されている可能性が考えられた.