著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.345, 2015

画像や音といった大量かつ多次元のマルチメディアデータを階層的空間索引構造であるR-treeを用いて,高速に近似検索するための次元縮小法Simple-Map(S-Map)の中心点探索法に関する研究を行う.S-Mapの中心点として良いとされる座標値のほとんどが空間の端に存在する.本論文では,最初から空間の端にあると考えられる外れ値をS-Mapの中心点として利用する方法を考える.外れ値を検出する方法として,高速外れ値検出法を用いる.高速外れ値検出法でデータベース内に存在する外れ値を取り出し,その外れ値を用いたS-Mapの中心点探索法を検証する.
著者
清畢〓撰
出版者
江蘇書局刊
巻号頁・発行日
vol.[3], 1869
著者
中村 哲
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
1970-07-23

新制・論文博士
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57, 2016

多次元データの近似検索のための縮小構造Sketchについて考察する.Sketchは基礎分割関数を用いて作成され,実空間での類似性をある程度保持するようにオブジェクトをバイナリ文字列で表したものである. 基礎分割関数はデータを均等に分割することで検索精度が良くなることが知られている.本論文では,基礎分割関数として中心点と半径を与えて分割する,ボールパーティション分割について考察する.ランダムに選んだオブジェクトをデータ中央値によって2値量子化した点を中心点とし,中心点と中央値座標との距離を半径とする手法を提案し,量子化を用いることの有効性を検証する.
著者
長谷川 宏之
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.243-245, 2016 (Released:2016-03-01)
参考文献数
9

バイオベンチャーの盛り上がりムードは2004年頃にピークを迎えたが、バイオベンチャーは2005年頃からの株式市場での上場バイオベンチャーに対する評価見直し,ライブドア事件に端を発した新興株式市場への不信感による株価下落および世界金融危機により厳しい時代を経験した.その後,2012年の山中伸弥博士によるノーベル賞受賞,アベノミクスによるライフサイエンス分野に対する各種施策等から,最近はその盛り上がりを戻しつつある.薬学・製薬企業出身のベンチャーキャピタリストが、大学発バイオベンチャーに対する投資検討する上でどのような観点でその技術・事業を見ているのかを紹介した.
著者
嶋田 喜昭
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 (ISSN:03896633)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.167-172, 2011

近年わが国では,ペット(犬猫)飼育数の増加に伴い,三大ペット公害(鳴き声,悪臭,不衛生)をはじめとするさまざまな問題が発生している。本研究は,名古屋を事例とした住民意識により,特に犬の飼育を考慮した際の都市環境の改善のための課題を検討したものである。まず,ペット飼育に関わる問題や法令など,わが国のペット飼育を取り巻く現況を把握した。次に、名古量市・北名古屋市の住民を対象とした意識調査を実施し,犬の飼育実態や,犬の飼育に関連した都市施設ならびに政策に対する必要意識等を分析した。そして,街路や公園内の各種施設のニーズやその費用負担に対する意識,また重視されている政策等を示した。
著者
Sirinan Suktawee Masahiro Shishido Shanshan Wang Takanori Saito Katsuya Okawa Hitoshi Ohara Hataitip Nimitkeatkai Hiromi Ikeura Satoru Kondo
出版者
The Japanese Society for Horticultural Science
雑誌
The Horticulture Journal (ISSN:21890102)
巻号頁・発行日
pp.UTD-001, (Released:2018-08-18)
被引用文献数
7

The effects of the jasmonic acid derivative n-propyl dihydrojasmonate (PDJ) on ethylene signal transduction and endogenous jasmonic acid (JA) in apples infected with Botrytis cinerea (gray mold) were investigated. Apples were dipped into 400 μM PDJ solution and then inoculated with B. cinerea. The fruit were stored at 25°C and 95% relative humidity for 16 days after PDJ treatment. The inoculation without PDJ application (PDJ− Ino+) showed larger B. cinerea lesion diameters compared to the PDJ application with inoculation (PDJ+ Ino+) and the untreated controls. In contrast, the PDJ+ Ino+ group showed a higher ethylene production rate, higher 1-aminocyclo-propane-1-carboxylic acid (ACC) concentration, and greater expressions of ethylene-related genes [MdACS1 (ACC synthase), MdACO1 (ACC oxidase), MdETR1 (Ethylene receptor 1), MdERS1 (Ethylene response sensor 1), and MdCTR1 (Constitutive triple response 1)], and endogenous JA, MdAOS1 (Allene oxide synthase 1) gene. However, the abscisic acid concentrations were decreased in the PDJ+ Ino+ group. The results suggest that PDJ application induces ethylene production through ethylene-related genes and endogenous JA, resulting in B. cinerea infection inhibition.
著者
長畑 正道
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY
雑誌
脳と発達
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.143-148, 1990

てんかん児の診療に当たっては心理的側面に対する配慮が重要である. その1つは神経心理学的障害で学習障害の合併することが少なくない. いま1つは精神医学的障害である. 知能障害はてんかん児の約20%にみられる. 性格行動上の問題として年少児では多動傾向が, 思春期以降では粘着傾向がみられる. 知能障害の重いほどその頻度は高い. 治療を進めるに当たって思春期が特に問題で, 病気に積極的に対処させて行く必要がある. 思春期以降にはてんかん精神病もみられる. また偽性てんかん発作の存在や, 抗痙攣剤による認知面や行動面への影響も十分留意する必要がある.
著者
中嶋 和夫 種子田 綾
出版者
岡山県立大学
雑誌
岡山県立大学保健福祉学部紀要 (ISSN:13412531)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.31-36, 2004

本研究は障害児の母親の育児負担感と精神医学的障害の関係を明らかにすることを目的に行った。調査対象は、S県とW県内の障害児通園施設を利用するすべての母親とした。調査内容は児の特性(性、年齢、障害手帳)、母親の基本属性(年齢、児の数、家族構成)、育児負担感、精神医学的障害で構成した。育児負担感は「障害児育児ストレス認知尺度」で、また精神医学的障害は精神健康調査票「GHQ-12」で測定した。育児負担感を独立変数、精神的健康を従属変数とする因果モデルのデータヘの適合度を構造方程式モデリングで解析した。前記の因果モデルのデータヘの適合度は統計学的許容水準を満たしていた。育児負担感の精神医学的障害に対する寄与率は43.9%であった。以上の結果から、障害児の母親の育児負担感を軽減するために有効な介入方法を積極的に導入することの必要性が示唆された。
著者
常是役所 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5],
著者
高木 徹 木谷強 関根 道隆 出口 信吾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.86, pp.89-94, 1997-09-11
参考文献数
8
被引用文献数
3

ユーザの検索作業を支援する観点から、全文検索の検索結果に対して重要度 (スコア) を付与する研究が実施されている。一方、シソーラスは重要な概念を表わす語で構成されており、一般的に文書の主題を表わす語が多く含まれている。そこで本論文では、検索語がシソーラスに掲載されている語である場合、その語が出現する文書の重要度を変更する方法を提案する。日本語新聞記事のテストコレクションBMIR?J1と日経シソーラスを使用し、シソーラス掲載情報を利用する場合と利用しない場合の検索精度を比較した。検索文字列とシソーラス掲載語の文字列の一致度合、および検索文字列が含まれるシソーラス掲載語のカテゴリ頻度をパラメータとして文書の重要度を変化させた結果、再現率が5%向上することを確認した。To facilitate users' retrieval work, it is necessary to rank documents according to their relevance. A thesaurus is composed of words which can be main subjects of the documents. This paper describes a relevance ranking method that utilizes importance of query words appearing in the thesaurus. The traditional frequency-based method alone and combined method are compared using the Nikkei thesaurus and a test collection of Japanese newspaper articles called BMIR-J1. Experimental results show that the proposed method, using the thesaurus-term frequency and the degree of string matching between the query and thesaurus word, improves retrieval recall by 5%.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.777, pp.40-47, 2011-03-03

企業で本格的にスマートフォンを活用するならば、MDM(モバイルデバイス管理)と呼ばれるシステムの構築が不可欠だ。 MDMシステムを使えば、社内外にあるスマートフォンがどのように使われているかを、システム部門側で集中管理することができる。
著者
伊藤 拓哉 五十嵐 広太 小方 孝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3B1OS22a04, 2018 (Released:2018-07-30)

筆者らはコンピュータによる俳句生成を研究している.俳句は基本的に十七音で,断片的な単語から構成されており,コンピュータによる俳句生成は興味深い研究テーマである.これまでいくつかの俳句生成の取り組みを行ってきたが,本論文では,以下の二種類の俳句生成のアプローチを含む,これまでの筆者らの俳句生成の研究に基づき,主に記号処理の手法を用いたトップダウンの生成と,深層学習のようなニューラル処理によるボトムアップの生成を統合したアプローチの可能性を示す.
著者
服部 友紀子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.258, 2016 (Released:2016-03-01)
参考文献数
3

エリスロポエチンは,エリスロポエチン感受性を有する後期赤芽球系前駆細胞に作用し赤血球産生を促進する.しかし,溶血や敗血症,遺伝的骨髄不全疾患などの貧血患者においてはこの応答性が十分でなく,エリスロポエチン治療に抵抗性を示す.したがって,このような貧血の治療には,同じく赤血球産生増加作用を有するグルココルチコイドが用いられる.しかし,グルココルチコイドは骨粗しょう症,肥満,高血圧,糖尿病といった様々な副作用を誘発することから,患者の生活の質を高められるよりよい治療法の確立は早急な課題である.本稿では,核内受容体であるペルオキシソーム増殖活性化受容体α(peroxisome proliferator-activated receptor α:PPARα)の活性化がグルココルチコイド依存的な赤血球産生を促進することを見いだし,エリスロポエチン抵抗性貧血に対する新たな治療法となる可能性を示したLeeらの報告について紹介する.なお、本稿は下記の文献に基づいて、その研究成果を紹介するものである。1) Wessely O. et al., EMBO. J., 16, 267-280 (1997).2) Lee H. Y. et al., Nature, 522, 474-477 (2015).3) Flygare J. et al., Blood, 117, 3435-3444 (2011).
著者
荒井克仁 松田浩一
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.673-675, 2014-03-11

歩行においてバランス機能は重要なものであり、安心して見ていられる歩行の見定めはリハビリテーション臨床の中でも重要なものである。安心して見ていられる歩行の判断は理学療法士の目視で定性的に行われているが、定量的な判断が求められている。 本研究では、安心して見ていられる歩行は下肢の動作が周期的に行われている歩行であると仮定し、下肢の動作が周期的に行われている歩行を安心度の高い歩行として定量的に測定する方法を検討する。安心度は3軸角速度センサを用いて歩行における踵部の角速度の周期性を相互相関で求める。提案手法が履物や歩き方といった個人差に対しても頑強な方法であることを示す。
著者
大嶋 依子 大津 光寛 若槻 聡子 岡田 智雄 苅部 洋行 藤田 結子 永島 未来 羽村 章
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.169-173, 2016 (Released:2016-10-31)
参考文献数
9

現在,日本の大うつ病性障害(うつ病)患者は100万人以上いると報告され,決してまれな障害ではない.うつ病の精神症状として無気力や興味の喪失があり,これらは口腔衛生状態の悪化に繋がる.そのため歯科医療従事者にも,うつ病の知識が必要とされている.今回,うつ病患者を長期にわたり,歯科衛生士が精神状態に配慮しながら歯科保健指導を行った結果,口腔衛生状態が著しく改善した症例を経験した.患者は56歳女性.近医にて上顎左側側切歯の抜髄処置を受け,その1週間後から上顎前歯部口蓋側歯肉と舌に疼痛を認めた.その後,この疼痛が改善しないことから当センターへ紹介受診となった.初診時に不安焦燥感が強く,うつ病の特徴的身体症状である食欲不振,体重減少と精神症状である気力低下を認めたため,精神科へ紹介したところ,うつ病と診断された.そこで,主訴である疼痛などの口腔内症状を改善するため,歯科衛生士が歯科治療と並行して口腔衛生指導を行った.実施の際には,患者のうつ症状に合わせ,無理をせずにできることから行うといった姿勢をとった.また,向精神薬の副作用による口渇に対して,唾液分泌を促進させると考えられる食事指導などを併せて行った結果,口腔内症状は安定し,うつ症状に波はあるものの良好な口腔内環境を維持している.
著者
Yasuyuki Takeda Koji Katsuta Yoshihisa Inoue Tadao Hakushi
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
Bulletin of the Chemical Society of Japan (ISSN:00092673)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.627-632, 1988 (Released:2006-06-27)
参考文献数
41
被引用文献数
41

Conductivities of alkali metal salts in the presence of 15-crown-5 (15C5), 16-crown-5 (16C5), and benzo-15-crown-5 (B15C5) were measured at 25 °C in acetonitrile, propylene carbonate, and methanol. Formation constants (KML+) of 1:1 complexes of 15C5 and 16C5 with alkali metal ions and conductance parameters (λ0 and å) of the Na+ complexes of 15C5, 16C5, and B15C5 were determined, λ0 and å being limiting ionic molar conductivity and distance of closest approach of ions, respectively. In general, selectivities of 15C5 and 16C5 for alkali metal ions show the size-fit correlation. In contrast to 15C5, 16C5 forms much the most stable complex with Na+ in every solvent. Generally, KML+-value sequences of a given crown ether complex for the solvents are the reverse of donor-number sequences of the solvents. Value of å increases with an increase in the cationic size (Na+→Na(15C5)+→Na(16C5)+→Na(B15C5)+). Mobility of the Na+–crown ether complex decreases with an increase in the size of the crown ether. From λ0 values and Walden products of these Na(crown ether)+ complexes and a tetrapropylammonium ion, it seems likely that Na(15C5)+ and Na(16C5)+ act as structure breakers in hydrogen-bonding solvents, whereas Na(B15C5)+ as a structure maker.