著者
榊裕亮 井上亮文 星徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.199-201, 2013-03-06

近年,就寝時に利用されることを想定したデジタルコンテンツ市場が注目を集めている.本研究では,没入感の高い仮想添い寝を体験可能なデジタルコンテンツ鑑賞システムを提案する.本システムでは,寝床に設置されたかまぼこ形のスクリーンの上に仮想的な添い寝者を投映する.ユーザの上方にあるスクリーンには,仮想的な添い寝者が朗読する絵本に関連した映像が投映される.ユーザはジェスチャと赤外線ポインタを用いることで,仮想的な添い寝者や絵本の世界とインタラクションが可能である.本稿ではプロトタイプと評価用コンテンツについて述べる.
著者
田中 義一郎 河村 日佐男
出版者
日本放射線影響学会
雑誌
Journal of Radiation Research (ISSN:04493060)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.78-84, 1978-03
被引用文献数
1 12

As a method of prompt and rapid estimation of thyroidal ^<131>I burden of the public (and nuclear workers) in emergency exposure to radioiodine, feasibility of a use of a scintillation survey meter with a NaI(Tl) crystal was demonstrated using phantoms s
著者
阿部 範子 Noriko ABE 日本赤十字秋田短期大学看護学科 JOURNAL OF THE JAPANESE RED CROSS JUNIOR COLLEGE OF AKITA
出版者
日本赤十字秋田短期大学紀要編集委員会
雑誌
日本赤十字秋田短期大学紀要 (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-6, 2007

本研究の目的は、母親のライフスタイルと充実感を知り、育児不安との関連性を検討することである。それにより育児不安に影響を与える要因、育児不安が日常生活に対する充実感に与える影響を明らかにすることを目指す。調査は1歳6ヶ月児、3歳児を第1子とし、第1子のみを持つ母親を対象とし、「趣味に時間を割くか」、「地域活動・学習活動への参加状況」、「育児サークルへの参加状況」、「充実感・幸福感を得られる行動は何であるか」を調査し、育児不安尺度をもとに採点した「育児不安得点」との関係を比較した。結果、趣味に時間を割いている母親は育児不安が弱いこと、地域活動・学習活動参加のために外出する頻度が多いほど育児不安は弱くなる傾向が明らかになった。このことが育児不安を低減させているのか、または精神的余裕を持ち合わせた母親がそうであるのかは明らかではなく、今後の検討課題である。育児不安が弱い母親に比較し、強い母親は「子どもと遊んでいるとき」「夫と話をしているとき」「子どもの世話をしているとき」に充実感・幸福感を得ることが少ない傾向にあった。
著者
下川 和洋 北野 日出男
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.881-888, 1989-12-25

1. クサギClerodendron trichotomum (THUNB.)の葉には, 乳頭突起と腺毛状突起の2種の毛状突起, および花外蜜腺の存在が確認された.2. カブラハバチAthalia rosae ruficornis (JACOVLEV)(以下カブラと略), セグロカブラハバチAthalia lugens infumata (MARLATT)(以下セグロと略), およびニホンカブラハバチAthalia japonica (KLUG)はクサギ葉の腺毛状突起を摂食していることが明らかになった.3. カブラやセグロがクサギの花外蜜腺の蜜を摂取するのが観察され, カブラハバチ類の野外における食物になっていると考えられる.4. カブラを用いた実験で腺毛状突起摂食個体の成熟卵の増加傾向が明らかとなった.その意義として生殖能力を高める.配偶行動を生じさせる役割などが考えられるが, さらに検討する必要がある.
著者
団野 皓文 宮里 満 石黒 悦爾 西山 安夫
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.197-210, 1984-03-15

桜島の火山活動は1972年以来, 非常に活発になってきている.年間の爆発回数, 噴煙回数それに地震回数は驚くほど増加している.桜島からの多量の降灰は, 桜島周辺の農林産物に多大の被害を与えている.リモートセンシング技術を用いて, 圃場や森林への降灰の影響を測定した.筆者らは, 1977年より日本国土海洋総合学術診断(JAFSA)プロジェクトに参加し, 桜島の火山活動が記録されているMSSデータを解析した.1977年8月に観測したMSSデータを用いて, Ch.7に青, Ch.9に緑, Ch.11に赤を対応させたカラー合成写真を作成して, 桜島の溶岩台地の分布を明確に解析した, 降灰の影響を定量的に解析するため, 火山灰に覆われた樹木と野菜の葉面の分光反射率と, 火山灰に覆われていない樹木と野菜の葉面の分光反射率の変化を測定した.この結果を垂水地区における噴煙の流れが記録されている1977年10月のMSSデークの解析に用いた.CCTカウント比, すなわちCh.3/Ch.9,Ch.5/Ch.9とCh.7/Ch.9のディジタル演算で得られたカラー合成写真と, それに対応する濃淡マップの解析を行い, 垂水地区における圃場や森林に対する降灰の分布を明かにすることができた.一方, 火山灰の物理的性質は, 桜島火山の活動に関する多くの情報を与えるものと考えられる.火山灰中の天然放射性核種を, ゲルマニウム検出器と多重波高分析装置を用いて解析した.^<40>Kが最も多量に含まれる核種で, 火山灰中の^<40>Kの放射能は9.4〜12.0pCi/gであった.K_2Oの濃度と^<40>Kの放射能は, 最近しだいに増加していることが示された.
著者
田中 秀和 Tanaka Hidekazu
出版者
新潟医療福祉学会
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.80-87, 2012-11

Yuki Honda, the educational sociology person, did the following opinions. 1 Employment from a school, 2 Hyper- meritocracy, 3 Educational professional meaning 4 NEET theory. This paper performs these arrangement. Her idea will have influence good for a future argument.近年、日本社会において若年者をめぐる動向は激変期を迎えている。格差社会の進展や貧困の深刻化が進行している中、若年者もその影響を受けている事実を否定することはできない。そのような中、教育社会学者の本田由紀は、若年者を取り巻く環境を学問的に整理し、「学校経由の就職」を廃止することや、教育の職業的意義をより高めるような教育を行っていく必要性を主張している。本稿では、ひとりの学者である本田由紀に焦点を当てて、その主張点を洗い出し、今後、よりこの領域の議論が活発化することを目指す。
著者
西村 公雄 後藤 昌弘
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.713-721, 1999-07-15
被引用文献数
1

90℃加熱中に生じる鶏もも肉浸出液によるホワイトソースの分離は,2.4 m_M N-ethyl-maleimide (NEM)または,10 m_M ethylendiaminetetraacetic acidの添加により抑えられた.一方,浸出液中のタンパク質は,ホワイトソースのクリーム層と結合せず,また,加熱凝集した浸出液をホワイトソースに加えて再加熱しても分離は生じなかった.以上のことは,加熱中に浸出液中のタンパク質分子間にSS結合と2価カチオンが関与する相互作用が生じ,その結果ネットワークを形成する際にカゼインミセルや油滴をトラップすることが,分離の原因であることを示している.さらに,浸出液中のタンパク質表面疎水性の加熱による増加にNEMは影響を与えなかった.このことは,NEMが存在してもしなくても,浸出液中のタンパク質の凝集が同程度であることを示している.