著者
安田 英土
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, pp.797-800, 2017-10-28

一般講演要旨
著者
松岡 桓準 平 徳久 中村 清香 勝山 雄志 吉岡 正人
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.200-207, 2014-09-20 (Released:2016-09-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1

アスコルビン酸は生体にとって不可欠な成分であり,化粧品分野においても抗酸化作用をはじめとする様々な生理機能を求めて多くの製剤に配合されている。しかし,アスコルビン酸は非常に不安定な物質で,しばしば着色・着臭をはじめ乳化系の破壊や製剤の粘度低下の原因となる。今回われわれは,アスコルビン酸とグリセリンを結合させた2種類のグリセリル化アスコルビン酸を開発した。これらはB16細胞を用いたメラニン生成抑制試験において高いメラニン生成抑制効果を示した。また,in vivoの連用試験ではグリセリン由来の保湿効果を示し,肌表面の紋理を整え,乾燥による目尻の小じわを目立たなくした。さらに,水溶液や粘性製剤において高い安定性を示すことも確認された。これらの結果よりグリセリル化アスコルビン酸は既存の誘導体と同様の生理活性を有するだけでなく,化粧品市場に求められる付加的機能を併せ持った保湿型アスコルビン酸誘導体であることが確認された。
著者
橋川 裕之
出版者
静岡県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究はビザンツ帝国のキリスト教、すなわち正教の信仰生活に関連して成立した、ヘシカズムと呼ばれる神秘主義について、その起源と展開の解明を目指したものである。本研究の主たる成果は、心身技法をともなう形式の神秘主義的霊性がアトスのニキフォロスによりテクストにおいて定式化された13世紀半ばよりも前に、何らかの、具体的には明かされない神秘主義的実践の伝統があったことを示した点にある。
著者
寺元 貴幸 小保方 幸次 井上 泰仁 川田 重夫
出版者
一般社団法人 日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.20181002-20181002, 2018-02-09 (Released:2018-02-09)
参考文献数
9

現在世界的に注目されている人工知能やIoTなどの技術革新は, ソフトウェアが非常に大きな役割を果たしている. そのため多くの分野で自由な発想と確かな技術力を兼ね備えたプログラマが不可欠なものとなっている. このため教育現場でもプログラミングスキルの習得が大きな課題となっている. 我々はこのプログラミングスキルの習得と向上を支援するシステムを開発してきた. また高専生から一流のプログラマを育成する目的にプログラミングコンテスト(高専プロコン)が企画され, 今年で28回目の大会となる. 高専のプログラミングコンテストは自由, 課題そして競技の3部門から構成されている. それぞれ参加者の作品を競う部門であるが, 中でも競技部門は同一のルール及び環境下において各参加者のプログラムの優越を競うものである. 競技のルールは毎年変更されており, 各チームは4月に発表されたルールに従い, 5月末までに解決方法のアルゴリズムを予選資料として提出し書類審査により予選が行われる. 予選を通過したチームは10月上旬に開催される本選までにプログラムや競技に必要なシステムを作成し, 本選に挑む. 各大会での競技ルールは開催の特色を生かすなど様々な工夫を凝らして決められる. 画像を復元する画像系の競技や通信や暗号化をモデル化した競技, またオブジェクトの数を数えたりジグソーパズルのような競技もある. 我々が開発した競技ルールを解決方法の仕方によりいくつかに分類した. またいずれの競技も基本的に既存のプログラムやアルゴリズムだけでは最適な解を求める事はできないことをルール作成の基本としており, 参加者の創意工夫を問うことになっている. 競技システムを作成するプラットフォームとして以前TSUNA-TASTE(1)の開発を行って来たが, 近年は本プラットフォームでは対応できない様々な競技を行うようになってきた. 本論文では近年行っている競技に関して, 2章で最近行っている競技のルールを示すとともに, その競技運用形態を説明する. 3章では参加者をサポートする回答システムや練習システムをWeb上で公開し, 参加者のレベルを向上させると同時に, 教育コンテンツして利用する試みについて報告する.
著者
川柳
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
楠田 哲士
出版者
岐阜大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

希少食肉目動物の飼育下個体を対象に,糞中の性ホルモン動態のモニタリングから繁殖生理の解明を行うと共に,糞中DNAとホルモンの解析により排泄者を特定する方法を開発し,その種の保全に役立つ繁殖生理生態調査法を確立することを目的とした。1.ネコ科とクマ科の希少種7種の飼育個体から,糞を定期的に採取保存し,繁殖生理の解明に必要な試料を蓄積した。2.糞中性ステロイドホルモン動態のモニタリングにより,特にトラとヒョウの繁殖特性を明らかにした。トラでは,卵胞活動の指標として糞中エストラジオールー17β(E2)またはアンドロステンジオン(AD),黄体活動の指標として糞中プロジェステロン(P4)の測定が有効であった。発情期に雄からマウントまたは交尾を受けた雌では,交尾後発情兆候が消失し,P4値が急激に上昇した。その後,出産がみられなかった場合には交尾後2ヶ月以内に基底値まで減少し発情兆候が回帰した。発情期に交尾がみられなかった場合や単独飼育された場合は,いずれもP4含量は基底値を維持し,E2,ADまたは発情兆候に約1ヶ月の周期性が認められた。しかし,稀に交尾・マウントがなくP4値の上昇が認められた。以上のことから,トラの排卵様式は交尾排卵型である可能性が高いが,稀に交尾刺激なしでも排卵する場合があることが明らかとなった。ヒョウでは,ローリング行動が観察された時期に一致して,E2またはADが上昇する傾向が認められ,ローリング行動がヒョウの発情行動の一つと考えられた。調査期間中P4値に明確な上昇が数回確認されたが,これらの個体は雄と同居させていなかったことから,ヒョウは交尾刺激を伴わずに排卵する確率が高いことが明らかとなった。3.動物種や性判別などの排泄者情報を糞から特定するための方法を確立するため,糞からDNAを抽出・増幅するために必要な実験設備体制を整えた。

1 0 0 0 OA 御触書集成

出版者
巻号頁・発行日
vol.[19],
著者
村上 智一 小花和 宏之 河野 裕美 下川 信也 田林 雄 水谷 晃
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_766-I_771, 2016 (Released:2016-08-30)
参考文献数
22
被引用文献数
1

本研究の目的は,サンゴ礁海域を対象として,SfM(Structure from Motion)による水中3次元計測(水中SfM)の可能性を明らかにすることである.そこで,サンゴ礁海域である西表島網取湾において,枝状サンゴ,塊状サンゴおよび海草であるウミショウブを対象に水中SfMと実施コストが高い従来の測量を同時に行い,これらの結果を比較・検討した. その結果,水中SfMは,サンゴの高さ,長径,短径および枝状サンゴの枝幅を最大誤差4.5 cm,最小誤差0.1 cmの精度で計測でき,サンゴ保全のためのモニタリングなどにおいて有用となることが明らかとなった.一方,ウミショウブは,連続写真撮影中に葉が波や流れによって揺らぐため,SfMによる3次元化が不十分であった.

1 0 0 0 OA 年録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[213],