著者
山村 研一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.129, no.5, pp.337-342, 2007-05-01
参考文献数
14

ヒトゲノムプロジェクトの進展により種々の生物のゲノムの塩基配列は明らかとなったが,塩基配列のみでは,遺伝子およびコード領域以外の部分がどのような機能を持っているのか推定すらできないし,また遺伝子自身の機能に関する情報も不十分である.このため全長cDNA配列の決定,DNAチップによる発現パターンの解析,タンパクの構造解析,タンパクに対する抗体作製等の機能解析系が必要であるといわれている.しかし,これらは重要ではあるが,あくまで機能を同定するための状況証拠を提供するにすぎないとみるべきである.具体例を一つあげれば,Cbfa1は,リンパ球で発現する遺伝子の転写因子として発見されたが,その破壊マウスでは骨形成がみられず,骨形成のマスター遺伝子であることが分かった.このことは,構造や発現パターンからだけでは,必ずしも機能は推測できないことを示唆している.そこで,遺伝子改変マウスを用いたin vivoの解析の重要性が再認識され,欧米でノックアウトマウスプロジェクトが始まり,合計すれば年間約40億円に達する金額が投じられることとなった.その内容は,遺伝子トラップ法や相同組換え法を用いてほぼ網羅的にノックアウトESクローンを取るプロジェクトであるが,当面は129系統由来のES細胞を用い,やがて確立されればC57BL/6由来のES細胞を用いて行うというものである.筆者らは網羅的遺伝子破壊を目指して,可変型遺伝子トラップ法を開発した.この方法により,第1段階で完全破壊が,第2段階でトラップベクター内のマーカー遺伝子を,別の遺伝子で置換,第3段階で条件的遺伝子破壊が可能となった.やがて,遺伝子破壊されたES細胞が全世界に配られ,遺伝子破壊マウスが多量に作製され,保存される時が来る.熊本大学生命資源研究支援センターでは,世界の主要なリソースセンターが参加し,保存と供給の支援を行うFIMRe(Federation of International Mouse Resources)にも創立メンバーとして参加し,また,アジアにおけるミュータジェネシスとリソースセンターの連合体であるAMMRA(Asian Mouse Mutagenesis and Resource Association)も立ち上げ,今後の対応も視野にいれた活動を行っている.<br>
著者
高倉 亨
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.749-763, 1972

1)研究屋的と実験方法平衡機能に対して,視器系,前庭迷路系および深部受容器系がどのような相関性をもつているかを検討するために,家兎の鼓室内に4%キシロカインを注入して迷路を一過性に麻酔したり,深層項筋群を1%プロカインで麻酔した時の視運動眼振触発態度の変化を主として眼振数の変動をもとに,迷路破壊術も加えて検索した.<br>2)結果および結論<br>(i)一側迷路麻酔では前庭性眼振の強さにより種々な反応態度を示し,常に前庭性impulseの影響を受けた.<br>(ii)両側迷路麻酔では前庭性筋緊張が低下して,四肢,頸筋の筋緊張が一過牲に低下し特異なを示し,視運動眼振は抑制され,特に網膜型眼振において著明であつた.<br>(iii)深層項筋群のprocainizationによる視運動眼振の解発態度は両側お路麻酔時に比して軽度であるが抑制が起り,迷路麻酔時と同様に網膜型眼振において著明であつた.<br>(iv)両側迷路を完全破壊すると,四肢およびが頸筋の緊張が低下するが時間の経過とともに次第に回復し,やがて過緊張が起り視運動眼振の解発も改善された.
著者
山口 日吉 清野 弘明 三崎 麻子 坂田 芳之 北川 昌之 山崎 俊朗 菊池 宏明 阿部 隆三
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.211-215, 2003

Imagawaらは, ケトアシドーシスにて発症し, 発症時のHbA1cが正常かもしくは軽度の上昇にとどまり, 膵β細胞の自己抗体が陰性で発症時にインスリン分泌能の著しく低下している例を非自己免疫性劇症1型糖尿病として疾患概念を提唱した. 当院において, この劇症1型糖尿病のスクリーニング基準を満たす7例の臨床像と6例のインスリン分泌能を経年的にグルカゴン負荷試験にて検討してきた. 発症時にグルカゴン負荷試験を検査しえた6例中5例で, グルカゴン負荷6分後の血清CPRは0.1ng/m<I>l</I>以下であり, 発症時に膵臓β細胞の完全破壊が示唆された. さらに, 発症後約6ヵ月ことにグルカゴン負荷試験を施行し, インスリン分泌能を経年的に最長7年間検討してきたが, 6例全例でグルカゴン負荷6分後の血清CPRは0.1ng/m<I>l</I>以下でありインスリン分泌能の回復を認めた例はいなかった.
著者
佐々木 恵彦 小谷 圭司 西山 嘉彦 林 良興
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.141-148, 1984-04-25
被引用文献数
2

マツの苗木の樹液流動を水溶性の色素によって追跡した。この方法により, マツノザイセンチュウ病の初期症状および回復現象を観察することが可能である。ザイセンチュウ接種1日後に, 幹の下部の横断面に白い斑点が現われる。この斑点は樹脂道から樹脂が異常に仮道管部に浸出し, 拡散するために生じたものである。病状が進行するにつれて, 白い斑点が拡大していく。水分の通導は異常になっているが, この段階では, まだ葉に水の供給が行われている。さらに病状が進行すると, 死んだ樹脂道, 髄に水が侵入し, 異常な樹液上昇を示す。病状の最終段階では, 通導組織が完全に閉そく状態になり, 水の上昇は見られない。マツノザイセンチュウを接種した苗木の中に, 回復現象を示した苗木があった。この苗木の材部内側には, 樹脂の流出した斑点が認められるが, 外側は新しい仮道管ができ, 正常な水分通導が行われている。マツが枯死に至るためには, 形成層の完全破壊が必要であることを示唆している。上記の方法は, マツノザイセンチュウ病の初期診断に利用可能である。
著者
清野 弘明 大久保 健太郎 山口 日吉 木村 美奈子 宮口 修一 山崎 俊朗 三崎 麻子 菊池 宏明 阿部 隆三
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.333-335, 2003-04-30
参考文献数
8
被引用文献数
3

症例は31歳の男性, 2002年5月12日より口渇感, 全身倦怠感が出現し5月15日に初診した. 初診時血糖値778mgd<SUB>l</SUB>, 尿ケトン体強陽性, 動脈血分析ではpH7.249, HCO<SUB>3</SUB>13.6mmo<I>l</I>, 血中総ケトン体9800μmol<I>l</I>で糖尿病性ケトアシドーシスと診断した. 入院時のHbA<SUB>1c</SUB>は6.1%であった.入院中3回測定した尿中CPRは (3.4, <1.0, <1.0μg/day) でグルカゴン負荷試験でも負荷前・負荷6分後の血清CPRは検出限界の0.2ng/m<I>l</I>以下でβ 細胞の完全破壊が示唆された. 以上より本例は劇症1型糖尿病のスクリーニング基準を満たしたが, 2回測定した抗GAD抗体は, 11.6Um<I>l</I>, 10.2Um<I>l</I>と陽性であった. 本例は劇症1型糖尿病と考えられるが, 抗GAD抗体が陽性であったことより自己免疫の関与が示唆される劇症1型糖尿病であり, 興味ある症例である.
著者
清水 純一
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.8, pp.70-76, 1958-03-31 (Released:2009-07-23)

今日のイタリアにおける哲学研究発達の有様を省みると、明治維新以後の我が国のそれと似通ったところがある.イタリアは、ルネサンス以来、諸外国勢力の干渉によって分裂をつづけてきたために、近代国家としては他のヨーロッパ列強に立遅れることとなった.イタリア国家の独立統一が事実上成立したのは、一八七〇年 (明治三年) のことなので、このおくれを取戻すためには、まず先進北欧諸国の文明文化を輸入することから始めなければならなかった.そしてイタリア哲学界に真先にはいってきたものが、当時の世界に君臨していたドイツ哲学であったことはいう迄もない.戦前のイタリアの代表的思想家といえば、ジェンティーレ (G.Gentile) とクローチェ (B. Croce) をあげるのが普通であるが、この二人もまたヘーゲル右派と左派とも呼ばれるように、ドイツ観念論の影響を多分にうけている.つまり戦前のイタリア哲学界の主流をしめていたものはドイツ観念論の研究であり、指導的学者もまたその研究家に多かったので、現代イタリアの哲学はドイツ哲学の輸入から出発したといっても過言ではない.また、戦前から戦中にかけては、周知のようなファッショ政権の国粋主義的傾向によって、ファシズムの理論的裏づけと同時にイタリア思想の研究が積極的に支援助長された.さらに戦後思想の発展についても、敗戦後の我が国の思想界が帝国主義への反省から出発したように、イタリアでもまたファシズムへの批判がその出発点となったところへ、マルクシズムや実存主義やプラグマティズムといった諸思想が洪水のように流れこみ溢れでて、諸観念の混沌時代を現出したのである.このように我が国とイタリアとの間には類似性があるけれども、イタリアの哲学がまた独自の足どりをもって前進したことはいうまでもない.まずその哲学を生み出しているイタリアの社会的地盤、その長い輝かしい歴史と伝統はイタリア民族の意識と思想を強固に規制している.古代ローマ文化の時性としてよく引合に出される現実的性格は、今日までイタリア民族の底を一貫して流れているものである.この現実的性格は目前に現われたものを貧欲に吸収しようとして多面的となる.たとえばいわゆるルネサンスの万能天才レオナルドのディレッタンティズムはその典型といえる.その点ではイタリアに輸入されたドイツ観念論が果してどれだけ血肉化したかは問題で、さまざまのイタリア的消化をせねばならなかったのであって、むしろおくれてはいってきたコントの実証主義の方がやすやすと受け入れられたという見方もされるのである.学者の研究活動も一般に多面的で、学究生活と社会生活の結びつきが密接なため、我が国のように専門化が徹底せず、いいかえれば哲学と市民生活或は社会実践との境界線はより複雑である.こうした性特はまた何よりもイタリアの歴史のうちに最もよくあらわれているので、自己の歴史伝統の尊重がイタリア哲学の特性ともなってくるのである.したがってイタリア思想史の研究は、ファシズム時代にぱっと燃えおちた花火線香のような一時的現象ではなく、戦後の今日も性格こそ異ってはいるものの依然として続けられ、しかもかえって隆盛になって今日のイタリア哲学研究の一特色とまでなりつつある現状である.上の如き一般的特性を背景に思い浮べながら、第一に時代思潮の流れからみたイタリア哲学界の現況及び傾向を素描し、第二にルネサンス哲学の研究状況を紹介することによってあわせてその特性の一半をうかがうよすがとしたい.
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
眞田 英一
出版者
一般社団法人 日本内分泌学会
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.263-286,9, 1937

Früher hat der Verfasser über den Einfluss der Nebenniere auf die Indicansynthese im Organismus mitgeteilt. Diesmal hat er den Einfluss der Hypophyse auf die Indicansynthese bei der Indolinjektion. im Organismus untersucht.<BR>Die vorliegende Mitteilung berichtet über den Einfluss der voliständigen Zerstörung der Hypophyse, des HypophysenvorderlappenNacl- extraktes und des Pituitrins.<BR>Versuchstiere und Methodik waren wie zuvor.<BR>Die Resultate lassen sich wie folgt zusammenfassen : <BR>1) Bei Kaninchen mit vollständig zerstörter Hypophyse vermindert sich die durch Indolinejektion verursachte Indicanausscheidung im Urin sehr beträchtlich.<BR>2) Bei mit Hypophysenvorderlappen- Nacl- extrakt injizierten Kaninchen erscheint das injizierte Indol als Indican irn Urin deutlicher als bei den Kontrollen.<BR>3) Bei mit Pituitrin injizierten Kaninchen nimmt die Ausscheid ung des Indicans nach Indolinjektion im Urin ausgesprochen ab.
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive technology (ISSN:18819362)
巻号頁・発行日
no.18, pp.64-69, 2010-05

2010年1月に開催されたデトロイトモーターショー。会場で異彩を放っていた車種の一つが、このショーで初めて一般公開されたドイツAudi社の最高級車である新型「A8」(扉写真参照)だ。同社のスポーツカー「R8」に続き、ロービーム、ハイビームを含むすべての光源をLED化したフルLEDヘッドランプをオプション設定した。
著者
Naoki Nakaya Toshimasa Sone Kumi Nakaya Yasutake Tomata Atsushi Hozawa Ichiro Tsuji
出版者
東北ジャーナル刊行会
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.243, no.1, pp.27-33, 2017 (Released:2017-09-13)
参考文献数
25
被引用文献数
4

Cancer diagnosis influences both patients and their closest relatives. This cross-sectional study examined psychological distress among individuals whose partners had cancer in a population-based sample. Participants in the survey were citizens residing in Ohsaki City, Miyagi, Japan. Spouse pairs were identified by information of participants’ relationship to the householder and address provided by municipality, and we collected self-report information on cancer history and current pain (but not the cause of pain). Psychological distress was evaluated using the Kessler 6 scale (K6). We identified 29,410 potential participants (14,705 couples), of which 23,766 (11,690 men and 12,076 women) were included in the analyses. A total of 1,374 participants (581 male and 793 female participants) had partners with history of cancer. Logistic regression analyses revealed that these participants, regardless of sex, did not show significantly higher risk of psychological distress (K6 score ≥ 13). When stratifying the analysis by partners’ current pain, men whose partners had cancer and pain showed greater odds of psychological distress (odds ratio = 1.5, p = 0.04), compared with men whose partners had no cancer and had pain. However, male subjects whose partners had cancer but no pain did not show greater odds of psychological distress compared with men whose partners had no cancer and no pain. By contrast, in women whose partners had cancer, psychological distress was not associated with pain status. In conclusion, men whose partners had cancer and pain have higher risk of psychological distress, and its screening to these individuals may reduce the risk.
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive technology (ISSN:18819362)
巻号頁・発行日
no.46, pp.70-75, 2015-01

マツダは、先行車や対向車の運転者にまぶしくないように制御できるLEDヘッドランプを出展した(図2)。ハイビームのLED光源を四つのブロックに分割し、それぞれのブロックを個別に点灯・消灯できるようにしている。別体のカメラで対向車のヘッドランプや先行…
著者
(唐) 釋慧立 撰
巻号頁・発行日
vol.[1]紙背, 1126
著者
Tomoyasu Kiyokawa Mitsuru Motoyoshi Mizuki Inaba Remi Sano Akari Saiki Go Torigoe Masatake Asano Noriyoshi Shimizu
出版者
日本大学歯学部
雑誌
Journal of Oral Science (ISSN:13434934)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.447-451, 2017 (Released:2017-09-14)
参考文献数
22
被引用文献数
2

The purpose of this experiment was to investigate whether low-intensity pulsed ultrasound (LIPUS) irradiation can inhibit dentoalveolar ankylosis in transplanted rat teeth. LIPUS irradiation (the pulsed ultrasound signal had a frequency of 3.0 MHz, a spatial average intensity of 30 mW/cm2, and a pulse ratio of 1:4) was performed on the face over the re-planted teeth of rats for 4 weeks. After the rats were euthanized, we measured mobility (Periotest value [PTV]) of the transplanted and control teeth using a Periotest. Finally, we performed histological evaluation to detect ankylosis. PTVs tended to be significantly lower for re-planted teeth than for control teeth. Histological evaluation revealed that the roots of all re-planted teeth were coalescent with alveolar bone. Furthermore, no ankylosis was observed in three-fifths of the re-planted teeth following LIPUS irradiation. These results indicate the potential efficacy of LIPUS to inhibit dentoalveolar ankylosis.
著者
Takahisa Murofushi Hiromasa Tsuda Yoshikazu Mikami Yoko Yamaguchi Naoto Suzuki
出版者
日本大学歯学部
雑誌
Journal of Oral Science (ISSN:13434934)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.415-423, 2017 (Released:2017-09-14)
参考文献数
57
被引用文献数
8

SIRT1 is a NAD-dependent histone deacetylase that is important in a wide variety of physiological and pathophysiological processes. Although many studies have examined the relationship between SIRT1 and cancer, the role of SIRT1 in tumor malignancy is controversial. Here, we examined the effects of the SIRT1 activator CAY10591 in gingival epithelial carcinoma Ca9-22 cells. CAY10591 treatment dose- and time-dependently increased SIRT1 level and activity. The treatment decreased cell growth and induced cell-cycle repressor p21 levels. In addition, dimethyl sulfoxide significantly reduced cellular invasion and migration, and CAY10591 enhanced this decrease. Quantitative PCR analysis showed that CAY10591 decreased expression of several invasion/migration promoter genes and induced repressor genes. Our findings suggest that CAY10591 suppresses cell growth and invasion/migration activity in gingival squamous cell carcinoma Ca9-22 cells.
著者
中村 弘 石黒 章夫 内川 嘉樹 ROLF Pfeifer
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.18, no.7, pp.963-971, 2000-10-15
参考文献数
9
被引用文献数
10 3

Conventional artificial intelligence and cognitive science approaches have been arguing the emergence of intelligence by completely separating the cognitive agent from its environment. In this paper, we intensively investigate and analyze the role of the system-environment interaction through the comparison between the information processing and embodied cognitive approaches. By taking account of this interaction, we experimentally show some of the hard classification problems suffering from the large input space and the ambiguities due to the perceptual aliasing problem can be greatly alleviated. To demonstrate this concept, we apply to a garbage-collecting task as a practical example.