著者
伊達吉村 著
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2], 1700
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.71, pp.52-55, 2001-03-25

2001年3月8日、がん具のネット販売大手の米イートイズ社がEC(電子商取引)サイトを閉鎖した(画面1−1)。イートイズ社は前日の3月7日に米連邦破産法を申請している。株価の低迷から資金調達の道を絶たれ、今後の事業継続を断念した。 イートイズ社の破産申請と同じ3月7日、米トイザラス社が2001年1月期の決算を発表した。店舗を含めた総売り上げは113億3320万ドル。
著者
アルサデク ハフェズ 松島 豊
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.64, no.516, pp.73-81, 1999
参考文献数
6
被引用文献数
1 2

1.序論 建築骨組構造では、空間を仕切るために壁要素(Infill Wall Element)がよく使われる。骨組要素が壁要素を含む場合、その骨組を壁付骨組と呼ぶことにする。多くの発展途上国ではこのような壁付骨組構造が広く用いられている。壁要素にはいろいろな材料が用いられる。例えば煉瓦やコンクリートブロックなどである。実際の設計では多くの場合壁と骨組はモルタルの付着だけで結合される。壁付骨組の地震時の非線形挙動については不明な点が多く、明確な設計指針もない。通常壁要素は非構造部材として無視される。そこで本論では壁付骨組の耐震性能を近似的に把握するために、非線形地震応答における骨組の累積塑性エネルギー及び塑性率の期待値と標準偏差を単純な数式で表現することを目指す。またそれを用いて壁付骨組の耐震信頼性を評価する。2. 要素の履歴モデル 壁要素の履歴モデルを図1(b)のように設定する。壁要素の脆性的特性は降伏後の負剛性で表されている。剛性の低下は強度の低下に比例するとする。支配パラメータは初期剛性(K_<w0>)、降伏強度(Q_<wy>)、及び降伏後の負剛性(βK_<w0>)である。骨組要素の復元力は、図1(c)に示すバイリニア形とし、塑性剛性はゼロとする。支配パラメータは初期剛性(K_<f0>)と降伏強度(Q_<fy>)である。二つの新しいパラメータR_k(=K_<fw0>/K_<f0>)、とR_q(=Q_<fwy>/Q_<fy>)を定義する。ここで、K_<fw0>=K_<f0>+K_<w0>及びQ_<fwy>=Q<fy>+Q<wy>である。壁付骨組の復元力は壁要素と骨組要素の復元力を足したものとする。壁要素の損傷に応じて荷重が壁要素から骨組要素に移り、壁要素の完全破壊後は壁付骨組の挙動は骨組だけの挙動と同じになる。 3. 非線形応答解析 一定のパワースペクトル密度関数をもつ平均値ゼロの定常ホワイトノイズを入力加速度とする。それを静止している非減衰1自由度系の基部に作用させる。骨組要素の強度に対する入力の強度の比に相当する無次元量なを定義し、その値の範囲を0.0125〜0.05とする。過去の関連する実験データを参照して、R_k=1,6,8,..,14、R_q=1.0,1.4,1.5,..,2.0、β=-0.05,-0.10,-0.20と設定する。R_k=1.0、R_q=1.0は骨組要素のみの場合に相当する。骨組要素の無次元累積塑性エネルギーλの期待値と標準偏差(λ^^-、σ_λ)及び塑性率μの期待値と標準偏差(μ^^-、σ_μ)に着目する。それらは固有周期で無次元化された時間τに依存する。λ^^-とτの関係は一般に図3のようになり、(2)式のように書き表すことができる。シミュレーションの結果を参照して、式中のτ_cを(3)式の形に仮定する。右辺の第1項は骨組要素だけの場合のτ_cの値を表し、ξのみの関数である。第2項は壁要素の影響を表す項で、ε/ξとβの関数となっている。ここで、εは図1(c)の影のついた四角形の面積に対する(b)の三角形の面積の比である。式中の定数を数値解に最も合うように決めると、図2のようにλ^^-の表現式は数値解とよく一致する。μ^^-,σ_μ,σ_μについても(5)式のように(2)式と同じ形式を仮定し、式中の係数a_i、b_iもλ^^-の場合を参照して、(6)、(7)式で表現する。式中の係数を同様に数値解に最も合うように決めると、図4、5のように表現式は数値解とよく一致する。以上の表現式中の係数を一括して表1にまとめる。重要なことは、骨組要素の応答はξに依存し、壁要素が骨組要素に与える効果は、ε/ξとβの関数として表されるということである。図5から分かるようにβそのものの影響はあまり大きくないが、εはβに依存する。結局ε/ξが壁要素の効果を表す最も重要な指標となり、この値が大きいほど壁要素が骨組要素の応答をより小さくする。 4. 信頼性解析 無次元累積塑性エネルギーまたは塑性率がそれぞれある規定された値λ_Fまたはμ_Fを超えない確率を信頼性関数R_λ(λ_λ)またはR_μ(μ_F)と定義する。信頼性関数は(8)、(9)式のように対応する確率密度関数を積分することによって得られる。確率密度関数として対数正規分布、ガンベル分布及びガンマ分布の三つを仮定し、すでに得られた表現式を用いて信頼性を評価してみる。その結果によれば図7のように信頼性は確率密度関数の分布形にあまり影響されないことが分かる。そこでλとμの信頼性関数を近似式で表される期待値と標準偏差をもつガンベル分布であると仮定し、シミュレーションによって求められた信頼性関数と比較する。その結果の例を図8、9に示す。近似解と数値解はよく一致していることが分かる。骨組要素の信頼性は、ξが大きいほど小さく、ε/ξが大きいほど大きい。 5. 結論 脆性的要素(壁要素)を含む骨組の非線形地震応答の特性と信頼性について考察した。壁要素は降伏後に負の剛性となる履歴特性をもち、骨組要素は完全弾塑性形履歴特性をもつとした。壁付骨組構造を非減衰1自由度系にモデル化し、定常ホワイトノイズを入力加速度とした非線形地震応答解析を行った。得られた結論は次のようにまとめられる。 1. 骨組要素の無次元累積塑性エネルギー及び塑性率の期待値と標準偏差の近似解をすべて同じ形式の単純な関数で表現し、それらを用いて信頼性解析も行った。シミュレーションの結果と近似解は実用的に許容できる範囲でよく一致した。 2. 壁要素が骨組要素の応答に与える影響は、ε/ξとβの関数で与えられる。ここでεは骨組要素の弾性限歪エネルギーに対する壁要素の歪エネルギー容量に相当するような量であり、ξは無次元入力強度、βは壁要素の負の塑性勾配比を表す。とくにε/ξが壁要素の効果を表す重要な指標である。
著者
小野瀬 直美 藤原 顯
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.17-17, 2003

低密度の小惑星上における衝突によるレゴリス形成過程を考えるために、空隙率が63%の石膏ターゲットに直径7mmのナイロン球を4.3km/secで衝突させ、高速度カメラを用いて破片速度を測定した。速度が測定されたのは0.02g以上の全ての破片、および0.0003g以上の破片のうちの約半数である。また、本実験において測定可能な破片速度は0.1から200m/sであり、小惑星上のレゴリス形成を論じる上で必要かつ十分である。各破片がターゲット表面を離れた時刻が破片の軌跡から求められた。この放出時刻をもとに、全破片は早期放出破片群と後期放出破片群(以降早期群、後期群と呼ぶ)の2つのグループに分けることができる。早期群の破片のうち大きなものはSpall破片であることが回収破片との対照から確認された。また、その速度-質量分布はNakamura and Fujiwara (1991) で示された衝突破壊における表面破片の速度質量分布と似た分布を示す(図.1)。一方で、後期群は速度-質量分布のグラフのうち、遅くて小さい領域に集中する。これらの破片群は、ターゲット表面とほぼ垂直に、クレーターのボウル部分から放出されており、その数は観測した全破片のうちの9割に上る。この遅くて小さな後期群はクレーター形成でのみ見られるもので、クレーターの底が抜けてしまう完全破壊時には見られない。画面上で得られた破片面積から求めた破片の質量分布を0度の衝突に関して足し合わせたものを図.2に示す。早期群と後期群は-0.3および-1.6という、異なったべき係数を持つ。衝突クレーター形成時の破片質量分布に見られる『折れ曲がり点』は、これらの破片群の重なり合いで説明できる。
著者
森脇 寛
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
地すべり (ISSN:02852926)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.115-122, 2001-09-25
参考文献数
11
被引用文献数
5 5

新しく滑動し始めた地すべり斜面の崩壊危険度を評価するための指標として主滑落崖における地表面移動量に着目し, その有効性を検討した。降雨装置を用いた崩壊実験により, 地表面移動量がある限界を越えると崩壊を生じる, つまり限界移動量の存在を明らかにした。次に, 既往の崩壊実験ならびに現地観測資料を用いて, 崩壊に至るまでの限界移動量を解析し, 限界移動量は崩壊源の斜面長に比例すること, ならびに限界移動量を崩壊斜面長で除した限界ヒズミはおよそ0.006~0.02の範囲に収まることを明らかにした。この限界ヒズミの範囲をもとに, 現場斜面における地表面のヒズミが0.003以下を前兆領域, 0.003~0.006の範囲を警戒領域, 0.006~0.02の範囲を破壊領域, 0.02以上を完全破壊領域として4つに区分けし, 危険度評価を行う手法を提案した。次いで, この指標を用いた現地地すべり事例への応用例をいくつか示した。また, 過去に滑動した形跡を示す地すべり地形の評価にも有効であることを示した。
著者
奥 美佐子
出版者
一般社団法人 日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.163-174, 2004-12-25 (Released:2017-08-04)

Imitation appearing in children's painting processes can be regarded as a positive activity in which they absorb information and use it to create their own expression, or it can be considered a negative activity, often called merely copying without understanding. The purpose of this article is to examine imitation in young children's painting process in terms of absorbing information and reflecting it in expression, and discuss the effects of imitation. The result of this case study reveals that visual stimulation is the most important element in imitation and that a spatial element and a human element are also related to imitation. Imitation can be classified into three types, each of which reflects in various ways the information young children absorb and use in their creative expression.

1 0 0 0 OA 群書類従

出版者
巻号頁・発行日
vol.第539-540,
著者
田口 雅徳
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.206-215, 2001-11-15 (Released:2017-07-20)

本研究では,幼児の描画特性である知的リアリズム反応の原囚として,知っている情報を伝えようとする子どもの積極的意図があると仮定し,その検討をおこなった。被験児は4歳から6歳までの幼児169名であった。被験児の描画対象に関する知識量を操作するため,描画的に描画対象である人形について描く部分(背面)しか見せない条件(部分条件)と,人形の全体を見せる条件(全体条件)の2条件を設定した。描画時にはどの被験児にも人形の背面側を呈示し,それを見えているとおりに描くよう教示した。結果から,5歳児においては全体条件より部分条件の方が見えどおりの描画が多いことが示された。また,見えどおりの描画は,部分条件では加齢にともない増加する傾向が見られ,一方,全体条件では4歳から5歳にかけて減少し5歳から6歳にかけて増加した。さらに,見えどおりではない描画反応を,対象固有の情報が反映されているかどうかという観点から2カテゴリに分類し,その発達的変化を検討した。その結果,4歳児では対象の標準型を描く反応が多く,加齢に伴い対象固有の情報を伝達するようなコミュニケーション型の描画反応が多くなった。これらの結果から,5歳児以降では,描画対象固有の情報を考慮し,それを描こうとするために,知的リアリズムによる描画が生じているのではないかと考察された。
著者
平井 誠也 竹中 郁子
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.144-154, 1995-12-10 (Released:2017-07-20)

本研究は, 子どもにおける描面行動の発達的変化を明らかにしようとする試みである。4歳児, 5歳児, 6歳児, 7歳児, 8歳児, 9歳児とも, それぞれ同一の3種類の課題を与えられた。最初は一組のカードの中から, 彼らが最も円筒形を表していると思う線画を選択することであり, 第二は, 彼らが最も描きたいと思う円筒形を表した線画を選択することであり, 最後は, 円筒形をクレヨン (幼児) または鉛筆 (児童) で描くことであった。3種類の課題のうち, 認知課題は最も簡単な課題であり, 5歳から6歳にかけて急激な発達を示した。次に困難だったのは構想課題であり, 6歳から7歳で急激な発達があった。描画課題は最も困難で, 9歳児の30%しか遠近画法によって円筒型を描画することができないことが示された。幼児および児童の円筒形の描画が認知一構想 (プランニング) 一描画の3つの過程を中心として, その関係が分析され, 発達的に考察された。
著者
奥村 大 春日井 彰志
出版者
日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.20160020-20160020, 2016

本研究では, ポーラスゲル膜に生じる膨潤誘起パターン変態の有限要素解析を行う. 高分子ゲルのための不均質場理論は市販の有限要素解析ソフトのユーザー材料サブルーチンに実装されて用いられる. 膨潤過程は外部溶媒の化学ポテンシャルを増加させることによって再現される. 座屈点と座屈モードを調べるために, 座屈固有値解析を行うが, この解析では化学ポテンシャルを用いることができないため, 代替的な増分負荷パターンを用いることを考える. この方法は, 正方配列に円孔を有するゲル膜のパターン変態を解析することによって検証される. 解析では, 基準状態での化学ポテンシャルの値に関わらず, ダイアモンドプレートパターンがうまく予想されることがわかる. 一方, 基準状態が座屈点から離れるにしたがって, 座屈応力は過小評価され, とりわけ本研究では, 最大40%, 過小評価されることがわかる. さらに, 大きな周期単位の解析によって, ダイアモンドプレートパターンが最も支配的な座屈モードであることもわかる.
著者
宮脇 昭
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.916, pp.365-374, 1964
被引用文献数
17

日本列島の路上植生について, その種構成, 群落分類およびヨーロッパの路上植生との比較研究を行なった. さらに野外調査に際して可能な群落生地の比較と各群落の分布をしらべた.その結果以下の6群集が確認された.<br>1. クサイ-ハイミチヤナギ群集. 典型-およびニワホコリ亜群集に下位区分される (第1表). 分布: 北海道東部および南部, 本州北部.<br>2. コシカギク-ハイミチヤナギ群集. カモガヤ-,ニワホコリ-および典型 亜群集に下位区分される (第2表). 分布: 北海道および本州北部.<br>3. クサイ-カゼクサ群集. スズメノヒエ-, アキメヒシバ-および典型亜群集に下位区分される (第3表).分布: 本州, たとえば多摩川下流附近など.<br>4. カワラスゲ-クサイ群集. ミノボロスゲ-, アキメヒシバ-ならびに典型亜群集に下位区分される(第4表). 分布: 現在丹沢山塊, 箱根山などで知られている.<br>5. ニワホコリ-ミチヤナギ群集. ナガバグサ-, ギョウギシバ-および典型亜群集に下位区分される. 分布: 本州, 四国, 九州.<br>6. コバノニシキソウ-ネズミノオ群集. ハマスゲ-, コブナグサ-および典型亜群集に下位区分される.分布: 琉球列島.これらの群集はミチヤナギ群団およびコバノニシキソウ-ネズミノオ群団にまとめられる. 両群団は, 現在のところ東アジアの路上植生オーダー, オオバコオーダーにまとめられ, ヨーロッパのオーダー, Plannetea maioris Tx. 1950 に対応させられる. 両オーダーは, オオバコクラス Plantaginetea maioris Tx. et Prsg. 1950 に総括される.
出版者
巻号頁・発行日
vol.覚恕・大炊御門経孝・七条隆良・小倉季雅,
著者
YOSHIHIRO SATO YOSHIAKI HONDA KAZUO UMENO NORIMASA HAYASHIDA JUN IWAMOTO TSUYOSHI TAKEDA HIDEO MATSUMOTO
出版者
久留米大学医学部
雑誌
The Kurume Medical Journal (ISSN:00235679)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.117-124, 2010-10-30 (Released:2011-07-22)
参考文献数
36
被引用文献数
2 4

The editorial board announced this article has been retracted because of scientific misconduct. If you have any further question, please contact us at: kmjedit@kurume-u.ac.jp
著者
小山 鐵夫
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.853, pp.298-308, 1959

ヒマラヤ•日本要素のスゲ類-いわゆるヒマラヤ•日本要素と考えられるスゲはビロードスゲ•ゴウソ•ミノボロスゲ•コジユズスゲ•サツマスゲ•ミヤマシラスゲ•ヤブスゲ及びそれらの変種や亜種である。この節ではこれらの分類学的な諸考察をまとめている。挿入した分布図が示す様に分布域の中心はヒマラヤ山地にあり, その腕が日本やスマトラ•ジヤバに伸び出していて, それらの間に著るしい不連続が見られる。中国本部は特に広い干渉地域であつて, 日本産の植物には本文でそれぞれ亜種や変種の扱いをした様な種々の程度の分化が見られる。この要素のスゲはマレーシアに分布する場合はスマトラ西部からジヤバに連なる山地帯以外にあらわれないのも一特微である。結論として得た関係事項は文末の学名変更によつてあらわされている。

1 0 0 0 OA 府内備考

著者
三島, 政行
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻111-113,
著者
Akihiko Ikoma
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.1235-1240, 2013-08-01 (Released:2013-08-01)
参考文献数
70
被引用文献数
8 20

The unique physiological features of histamine-sensitive C-fibers and spinothalamic tract neurons support the hypothesis of itch specific pathway, whereas subsequent studies on cowhage-induced itch have provided evidence against it, suggesting the presence of multiple neural pathways for itch. Not only peripheral pruritogens but also spinal neural receptors are involved in the control of itch, and will be the target of treatment. Itch sensitization in chronic pruritus is another crucial factor that needs to be considered in the treatment. Neuropathic itch is the type of itch that occurs when nerve fibers are damaged or injured and spontaneous firing of nerves takes place, and plays a major role in itch accompanying some pathological conditions such as herpes zoster. The complexity of itch is due to the broad range of mediators involved and the large variety of neural mechanisms behind.
著者
清水 唯一朗
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.101-112,256, 2003

本稿は,明治31(1898)年に実施された,わが国初の政党内閣による選挙である第6回衆議院議員総選挙を分析する。これに先立ち,自由,進歩の二大政党を中心とした民党は大合同を果たし,実に8割近い議席を有する憲政党が誕生した。選挙は,この憲政党を与党とするわが国初の政党内閣である第一次大隈内閣によって実施された。<br>本選挙で注目されるのは与党憲政党における候補者調整である。本選挙は前回選挙からわずか5ヶ月しか経ておらず,いかに中央において合同が達成されたとはいえ,地方においては当然,候補者調整が難航した。本稿はこの問題を中心に,ミクロな視点から地方における候補者選定の事例を検討した上で,マクロな視点から全国的な傾向を分析し総体を把握するものである。