著者
番 浩志
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.59-67, 2016-09-30 (Released:2016-10-25)
参考文献数
15

A fundamental challenge in visual psychology and neuroscience is to understand how 2D retinal inputs are reconstructed into a coherent and stable 3D visual world. In this review paper, I will introduce our recent fMRI studies on 3D depth perception in which we investigated 1) how and where in the brain multiple depth cues are integrated, 2) the development of visual 3D cue integration at the level of neural representation, and 3) how the outputs of neurons responding to local and simple elements are progressively transformed to encode the critical features of spatially-extensive objects. Based on those studies, I will discuss on the roles of dorsal visual areas to infer the computational hierarchy that supports the 3D estimation, a property important for recognizing our visual world and planning actions. Furthermore, I would like to discuss how 3D vision psychology/neuroscience studies can contribute to the engineering fields to develop future display devices and information and communication technologies.
著者
亀井 伸孝
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

近年の大学および学生を取り巻く環境の変化を受け、フィールドワーク教育いかに構想していくかについて、実践事例をもとに検討する。愛知県立大学国際関係学科では、2011年から実施しているフィールドワーク・フェスタ「旅の写真展」の実践を通じ、フィールドワークの振興を図っている。フィールドワーク教育においては、学生たちがすでにもっているモノなどに着目し、その潜在能力を引き出して活かすことも重要であろう。
著者
鷹取 万里子 須永 剛司
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

「mini-cam」とは、旅行やお出かけのシーンで、風景や料理といった撮影対象と一緒に自分の「mini」が写り込んだ写真が撮れるカメラアプリである。「mini」とは、自分の顔写真から生成したアバターのことで、ファッションやメイクなど詳細な設定ができる。「mini」はカメラのファインダの中を自由に動きまわっていて、他にも「性格設定」によって様々な振る舞いをする。「mini-cam」の特徴的な良さは大きく3つある。1つは「mini」が旅の写真に映り込んでくれること。2つめは「mini」の姿や振る舞いが可愛いこと。3つめは旅ごとに「mini」の「かわり映え」を楽しめることである。<br>
著者
島尻 史子 岡本 健 西村 あをい 今度 さやか 澤井 香子 斉藤 伊都子 森川 美樹 寒竹 正人 田中 裕
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.802-809, 2013-12-31 (Released:2014-01-15)
参考文献数
10

近年,救急外来トリアージへの関心が急激に高まっているが,その実態は明らかではない。今回,救急外来トリアージの現状と,トリアージの質向上のための課題を明らかにする目的で,全国の救急医療440 施設にアンケート調査を行った。有効回答158 施設(36%)中,トリアージ実施施設は79 施設あった。ガイドライン使用施設は52 施設(66%)だったが,標準ガイドラインの使用は17 施設(21%)のみだった。トリアージナースの選定要件や養成体制は施設間で差がみられた。事後評価システムをもつ施設は30 施設(39%)だったが,その半数で定期的な事後評価や明確な評価判定基準がなかった。本調査結果の分析により,救急外来トリアージの質を向上するためには,トリアージ方法の標準化の推進,トリアージ施行者の能力の担保および事後検証によるフィードバック体制の確立が今後の課題であると示唆された。
著者
村田 陽平
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.29-29, 2005

最近の人口地理学において,2007年頃から増加する「団塊世代」の定年退職者が老後をどこで生活するのかという問題は、注目すべき課題の一つになっている。そこで本研究では,積極的に移住政策を進め,退職後の移住地として脚光を浴びる北海道伊達市の現状を報告する。伊達市は,道央胆振支庁に位置する人口約3万6千人の地方都市であるが,北海道においては温暖な気候を持つことから,「北の湘南」とも呼ばれている。この伊達市では,2003年度の基準地価上昇率(住宅地)で全国1位を記録したように住宅地開発が盛んに進められており,道内のみならず全国から多くの移住者が集まっている。本報告では,このような移住を大きく支えている伊達市の「伊達ウェルシーランド」構想という政策の現状を紹介したい。
著者
井上 明義 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1455, pp.132-134, 2008-09-01

答 過去の公示地価や基準地価をつぶさに見ていくと、これまでに3回の不動産市況の低迷局面がありました。最初が、1970年代初めから始まった「列島改造バブル」。当時の田中角栄首相が主導した日本列島改造計画を受けた地価高騰と、その後の崩壊です。その次は、87年頃から始まった「不動産金融バブル」。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[76],
著者
横田 朗 深沢 元晴 中世古 知昭 石井 昭広 池上 智康 木暮 勝広 西村 美樹 松浦 康弘 森尾 聡子 中村 博敏 王 伯銘 比留間 潔 浅井 隆善 田辺 恵美子
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-39, 1996 (Released:2009-04-28)
参考文献数
12

症例は36歳男性。12歳時より尋常性乾癬を発症し,ステロイド外用剤およびPUVA療法を行ったが,改善は軽度であった。1987年再生不良性貧血を発症。各種治療が無効のため,1993年同種骨髄移植を行った。移植前処置はtotal lymphoid irradiation 7.5 Gyとcyclophosphamide 200 mg/kgで行い,GVHD予防はcyclosporin A + short term methotrexateで行った。移植前の乾癬の活動性は高く,全身性に融合傾向の強い紅斑が多発し,著しい爪の変形も認められた。移植後十分な造血の回復とともに,皮疹は消失し,爪の変形も改善した。乾癬の発症には免疫学的機序の関与が知られているが,同種骨髄移植による細胞性免疫の再構築により乾癬の消失が得られたと考えられた。難治性の免疫異常による疾患に対して,同種骨髄移植が一つの治療法となり得ることが示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.714, pp.60-64, 2008-10-01

ネット広告大手のサイバーエージェントは今年5月、ブログサービス「Ameba(アメブロ)」のシステム基盤を全面刷新した。従来の基盤は拡張性や可用性に乏しく、安定稼働さえ危ぶまれたためである。委託ベンダーの技術力不足と、それを許してしまった社内体制が原因だった。サービスを止めず、むしろ拡充しながら2年強をかけて段階的に構成を変えてきた。
著者
И.Н. Топорова
出版者
"Наука"
巻号頁・発行日
1973
著者
Edouard Etsio
出版者
L'Harmattan
巻号頁・発行日
2003
著者
宋釋祖元撰
出版者
周勳刊
巻号頁・発行日
1797

宋無学祖元撰、釈一真・徳温等編。別書名「仏光国師真如寺語録」「仏光国師語録」等。祖元(1226-86)は、北条時宗に招かれて弘安3(1280)年来朝、同5年臨済宗円覚寺開山となる。字子元、号無学、賜号仏光禅師。我が国禅宗発展史上重要な高徳の禅僧である。川瀬一馬著『五山版の研究』によれば、本書五山版には4種があり、一つ目は南北朝極初期を降らない頃のもの、二つ目は応安3(1370)年春屋妙葩重刊本、三つ目は二つ目とほぼ同時期の真如寺刊本、そして四つ目は嘉慶2(1388)年周勛刊本で、当館本はこのうちの嘉慶2年刊本に相当する。伝本は稀少で、書中に「昌賢」「賢」「吉」等の刻工名がみえる。書中、大部分に朱点・朱引きが施され、古印記「恵林院」が押捺されている。