著者
星野 由子 森本 由子
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2009

Includes bibliographical references (leaves 234-256)
著者
富田 斉 今野 武津子 石川 信義
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.19, no.12, pp.1391-1391, 1987-12-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
27

先天性左心室憩室は極めてまれな心奇形であり,しばしば正中線上の異常を合併する.症例は,18歳男児で心不全から肺炎を併発し死亡した.剖検にて心房中隔欠損,両大血管右室起始,左心室憩室,dextroversionの心内奇形と胸骨下1/3の欠損,心膜・横隔膜の部分欠損,腹直筋離開の正中線上の異常を伴い,Cantrell症候群と診断した.本邦における先天性左心室憩室の13例を集計し,文献的考察を加えて報告した.
著者
中野 秀男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報文化と倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.2, pp.19-22, 1999-04-09

本報告では、インターネットにおける情報通信倫理の考え方を少し歴史的に考察した上で、大学と公的な組織についての情報通信倫理について述べる。大学にしても公的な組織にしても最初に一般的な議論をした上で、前者については大阪市立大学における事例について触れ、後者についてはTAOの大阪西成実験センターにおける事業について述べる。
著者
伊藤 克磨 松嶋 はるか 野崎 征宣 大迫 一史 松林 法寛
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.70-75, 2006 (Released:2006-01-31)
参考文献数
17
被引用文献数
3 10

これまでからすみ市販製品についてその特性を明らかにする研究例がないことから,市販品及びその原料卵巣の粗脂質含量,粗タンパク質含量,脂質クラスの成分分析を行った。市販品は,個体差は大きいものの成熟度の高い原料を用い,粗脂質およびワックスエステル含量の高い製品が製造されている。トリアシルグリセロールは,過去の測定例と比較して高い含量を示した。からすみ製造過程で,脂質はタンパク質と同様に分解する。ワックスエステルの分解は明らかにできながったが,からすみ製造過程で酵素分解による脂質の分解が起こり,トリアシルグリセロールは減少し遊離脂肪酸は増加する。
著者
栗原 健
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.84, pp.67-83, 2016

近世ヨーロッパを見舞った「小氷河期」と呼ばれる寒冷期は,嵐や洪水など多くの気象災害をもたらした。この気候変動に応えて16世紀後半のドイツに登場したのが,「嵐の説教」と呼ばれるルター派の説教文学である。この中で聖職者たちは民衆の疑問に対応して,気象現象は悪魔や魔女からではなく神から来ること,神は人を改心に導くため嵐や自然災害を用いることなどを,マルティン・ルター以来の神学伝統に基づいて説き聞かせている。彼らによれば,気象災害から逃れるためには人はまじないなどに頼るのではなく,改心して行いを改めるべきである。しかし,敬虔な信仰者であっても命が守られるとの保証はない。このため人々は神の慈愛を信頼し,自らの生死を神の手に委ねるよう勧められた。これらの講話は災害被災者に対するカウンセリングの先駆と言うべきものであり,環境危機の時代に住む現代人に対しても種々の示唆を与えてくれるものである。
著者
茅野 政徳
出版者
横浜国立大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

本研究は、PISA型読解力育成をふまえ、「主観的読みと客観的読みの融合」をめざし、小学校における文学的文章及び説明的文章の新たな教材と指導法を開発することを目的とした。「主観的な読み」とは、児童が自己を投影し、登場人物の心情を探り、内容理解に役立つ読みといえる。「客観的な読み」とは、作品世界から一歩外に出た視点から作品を捉え、作者の意図をふまえ、解釈・評価に結びつく読みである。この2つが融合し、児童が新たな読みを構築するために取り組んだのが、コンピュータソフトを活用したテキストの加工・編集である。説明的文章では、文章の結末部を削除したテキストを作成し、児童が論の展開をふまえて結末部を書く。それを作者のものと比較することで作者の結末部の妥当性を見出した。また、問いかけや投げかけ、筆者特有の言い回しを抜粋したテキストと本来のテキストを比較し、表現効果について学んだ。これらの学習では、作者と対等の位置に児童がおり、自らの考えを述べるために深く文章を読み込む姿が見られた。また、これまで以上に作者の表現技法の巧みさや論の組み立て方の工夫に目を向けることができた。文学的文章では、推理小説や二人称の作品などを教材化した。このような教材を用いることは、本研究のもう一つのねらいである「受動的な読みから能動的な読みへの転換」に役立った。児童が積極的に文章にかかわり、作者の言葉の使い方や話の進め方に対して意見を述べる姿が数多く見られた。児童の主観的な読みは大切である。そこに言葉を媒介にした客観的な読みが加わることで児童の読みの世界は大きく広がった。受信から思考し、それを発信まで結びつけるためには児童の能動性を喚起する指導法やそれに合致した教材の開発が必要であり、それが着実にPISA型読解力の育成に繋がることを明らかすることができた。
著者
中尾 弘志
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.125-130, 1984-08-25
被引用文献数
1 3

北海道では,毎年約5%のダイズがハトによる被害を受けた。ダイズの栽培面積と被害面積率との間には負の相関(<i>r</i>=-0.256<sup>*</sup>, <i>n</i>=91)が,被害面積率とダイズ食害率との間には正の相関(<i>r</i>=0.390<sup>***</sup>, <i>n</i>=91)が認められた。加害の主体はキジバトであった。<br>播種時期別の被害調査(5∼6月)では,いずれも食害率が高かった。<br>畑へのハトの飛来は早朝と夕刻に多かった。<br>キジバト,ドバトとも主として植物質を餌とし,ダイズ,アズキ,コムギ,トウモロコシ,イネなどの農作物を多くとっていた。コムギは利用可能な期間が7∼9月と長く,栽培面積が急増しているために,餌としての重要性が高くなってきたと考えられる。
著者
友清歓真 編
出版者
天行居
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1925
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1538, pp.14-16, 2010-04-26

事実は1つのはずなのに、立場の違いでどうしてこうもストーリーが異なるのだろう。 3月15日、富士通元社長の野副州旦氏は横浜地裁川崎支部に取締役としての地位保全を求める仮処分を申し立てた。その際、同氏と富士通の双方が裁判所に提出した証拠によると、それぞれの"事実"はこうだ。まずは野副氏。野副氏と鳥井氏にメールやり取り 2009年9月25日午前8時30分。
著者
Yoshinori TSUKAMOTO Makoto KASAI Hiroyuki KAKUDA
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.2007-2015, 2001 (Released:2002-08-30)
参考文献数
31
被引用文献数
58

To invent a functional natto promoting bone formation, the construction of a strain with high productivity of vitamin K2 (menaquinone-7: MK-7), which is important in the carboxylation of a kind of bone protein participating in bone formation, osteocalcin, was investigated. To screen for a strain appropriate to making natto (a Japanese traditional fermented soybean food) with high productivity of MK-7, a combination of analog resistance to the compounds on the biosynthetic pathway of menaquinones with mutation was done. Consequently, strain OUV23481, with 2-fold higher productivity (1,719 μg/100 g natto) of MK-7 than that of a commercial strain, was constructed as a mutant with analog resistance to 1-hydroxy-2-naphthoic acid (HNA), p-fluoro-D,L-phenylalanine (pFP), m-fluoro-D,L-phenylalanine (mFP), and β-2-thienytalanine (βTA). This strain was classified as Bacillus subtilis (natto). The natto made using this strain was evaluated to have a good quality as natto in all the viewpoints of appearance, flavor, taste, texture, and stringiness.