著者
釜谷 博行 阿部 健一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.122, no.7, pp.1186-1193, 2002-07-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
22

The most widely used reinforcement learning (RL) algorithms are limited to Markovian environments. To handle larger scale partially observable Markov decision processes, we propose a new on-line hierarchical RL algorithm, which is called Switching Q-learning (SQ-learning). The basic idea of SQ-learning is that non-Markovian tasks can be automatically decomposed into subtasks solvable by multiple policies, without any other information leading to good subgoals. To deal with such decomposition, SQ-learning employs ordered sequences of Q modules in which each module discovers a local control policy based on Sarsa (λ). Furthermore, a hierarchical structure learning automaton is used which finds appropriate subgoal sequences according to LR-I algorithm. The results of extensive simulations demonstrate the effectiveness of SQ-learning.
著者
山本 郁夫 入野 善行
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.315-319, 2004

パソコンの録音機能を使って気柱共鳴の実験を行い,いろいろな周波数に対して,気柱長を変えたときの音波の振幅,および位相の変化を調べた。管口付近で観測された音波に対する結果は意外と複雑なものになった。実験結果は,減衰を考慮した気柱共鳴の理論で非常にうまく説明できることが分かった。
著者
芥川 眸
出版者
聖トマス大学
雑誌
サピエンチア : 英知大学論叢 (ISSN:02862204)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.247-268, 2007-02

幼い孫たちに囲まれ,おとぎ話を語り聞かせる老貴婦人。ロストプチン伯爵令嬢ソフィ,嫁してセギュール伯爵夫人(la Comtesse de Sugur,nee Rostopchine 1799-1874)に大方が抱くこうしたイメージを多少とも変化させ,その作品を再評価していこうとする動きが,作家の没後百数十年を経た現在,ヨーロッパを中心に起き始めている。セギュール伯爵夫人が,処女作『新仙女物語』Nouveaux Contes de feesを世に問うたのは,1858年,著者56歳の冬であった。夫人は,これより前の1855年に『子どもの健康』La Sante des enfantsを自費で出版し,また現在では失われた『子どものミサ典書』を公にしているが,前者は,民間療法による家庭の医学,後者は子どもたちの典礼理解を助けることを目的に書かれた実用的な著作である。母であり祖母である夫人は『新仙女物語』を機に,子どもを対象とする実用書の執筆から,同じく子どもを対象とする創作活動に入っていく。当初,児童を対象とする定期刊行物『こども週間』La Semaine des enfants創刊号に,「ブロンディーヌとボンヌ・ビッシュ,ボン・ミノンのお話と他のお話」として,かねて孫たちに語り聞かせて好評であった5編の物語が掲載された。のちに『新仙女物語』として「バラ色文庫」に収められたこれら5編は,先行する仙女物語を始めとする伝承民話の類型を踏襲しながらも,叙述を貫く作者のまなざしによって独自性と固有の魅力を醸しだす。いまも多くの子どもたち(そして大人たち)に読み継がれるセギュール作品の出発点である『新仙女物語』の解読を試みながら,その魅力の一端を示すことができれば幸いである。
著者
馬場 節
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.897, pp.107-109, 1997-06-30

かつて大争議を闘った三池炭鉱の労組が,「閉山」提案を受諾した。爆発事故の補償負担や輸入炭の増加で,「ヤマ」(炭鉱)は力つきた。閉山後も労組トップとして「解雇者の再就職に責任を持つ」と語る。今年3月19日,福岡県大牟田市を中心に広がる「三井石炭鉱業三池鉱業所」,いわゆる三池炭鉱を3月末で閉山にするという協定書に調印しました。
著者
久島 桃代
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.54-55, 2013

1990年代以降のイギリスの人文地理学では、「障害」の意味を社会的・空間的文脈に位置づけながらも、一方で個々の身体的行為に根差した、パフォーマティブなものであるとする見方が強くなっている。本大会ではこの議論について紹介する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1613, pp.64-68, 2011-10-24

9月15日午後3時。韓国ソウル市を中心に全国的な大停電が発生した。家庭から企業のオフィスまで次々と電気が止まる。エレベーターは停止し、信号も消え、パソコンも使えなくなった。企業活動から交通まで、市民生活の機能は麻痺し、韓国は以後5時間にわたって大混乱に陥ったのである。
著者
横山 大輔 瀧川 円 小野 しずか 新井 紀子 古吉 三紀 古吉 直彦
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.161-166, 2014 (Released:2015-03-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1

【目的】糖尿病眼筋麻痺は予後が比較的良好といわれているが微小な偏位や自覚症状の残存する症例をしばしば経験する。今回当院の糖尿病眼筋麻痺について臨床所見ならびに予後とその関連因子について検討した。【対象と方法】対象は2004~2013年に糖尿病眼筋麻痺と診断した14例である。発症年齢33~91歳。検査は交代プリズム遮閉試験、Bagolini線条鏡を用いた融像野試験、眼球運動検査、ヘモグロビンA1c(HbA1c)等を行った。深井らの後天性眼球運動障害の治癒基準に従った8)。経過観察期間は1か月~2年である。【結果】眼筋麻痺は全例が一側の単独神経麻痺を生じ、3例に他の神経に再発を認めた。内訳は動眼神経7眼、滑車神経4眼、外転神経6眼であった。治癒例は14例中10例(71%)であった。治癒までの期間は平均2.6か月であった。残存例は4例(29%)であった。残存例は、発症から5か月以上経過しており、動眼神経麻痺の上下筋障害が多かった。発症時のHbA1c7%以上は14例中11例(79%)に認めた。発症時のHbA1cが7%以上、血糖コントロール不良例、糖尿病罹病期間5年以上の症例に残存が多かった。また2例は眼筋麻痺発症が糖尿病発見の契機になった。【結論】糖尿病眼筋麻痺で残存例を29%に認めた。血糖コントロールは予後に影響を及ぼすことが示唆された。
著者
Takafumi Hashiba Kenji Takeuchi Yoshihiro Shimazaki Toru Takeshita Yoshihisa Yamashita
出版者
東北ジャーナル刊行会
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.235, no.1, pp.39-46, 2015 (Released:2015-01-09)
参考文献数
46
被引用文献数
1 13

Chewing xylitol gum provides oral health benefits including inhibiting Streptococcus mutans plaque. It is thought to be especially effective in conditions where it is difficult to perform daily oral cleaning. Our study aim was to determine the effects of chewing xylitol gum on self-rated and objective oral health status under a condition interfering with oral hygiene maintenance. A randomized controlled intervention trial was conducted on 55 healthy ≥ 20-year-old men recruited from the Japan Ground Self Defense Force who were undergoing field training. Participants were randomly assigned to a test group (chewing gum; n = 27) or a control group (no gum; n = 28) and the researchers were blinded to the group assignments. The Visual Analog Scale (VAS) scores of oral conditions subjectively evaluated oral health, and the stimulated salivary bacteria quantity objectively evaluated oral health 1 day before field training (baseline) and 4 days after the beginning of field training (follow-up). VAS scores of all three oral conditions significantly increased in the control group (malodor: p < 0.001; discomfort: p < 0.001; dryness: p < 0.001), but only two VAS scores increased in the test group (malodor: p = 0.021; discomfort: p = 0.002). The number of salivary total bacteria significantly increased in the control group (p < 0.01), while no significant change was observed in the test group (p = 0.668). Chewing xylitol gum positively affects self-rated and objective oral health status by controlling oral hygiene under conditions that interfere with oral hygiene maintenance.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.953, pp.60-63, 2011-06-10

国立代々木競技場の第一体育館と第二体育館で、3月31日に大屋根の塗装工事が完了した。1964年の竣工後、初となる全面塗り替えだ。既存の塗装の剥離作業を効率化するために、高圧洗浄方式を用いた。 故・丹下健三氏が設計した国立代々木競技場を特徴付ける、ダイナミックな吊り屋根構造─。最近では、4.5mm厚の鉄板に塗装を施した大屋根の老朽化が深刻な課題となっている。
著者
横山 一真 山岡 俊樹
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.90, 2012 (Released:2012-06-11)

本研究では情報機器のGUI画面を構成する要素の操作順序によって,ユーザの操作のナビゲーションを示すレイアウトパターンを構築した.まず,現在利用されている情報機器のGUI画面サンプルを収集した.次に,ユーザビリティチェックリストを利用しユーザにとって使いにくいGUI画面サンプルを分析対象から外したのち,GUI画面サンプルにおける構成要素の機能を定義した.次に,あるタスクを行う1画面において,GUI構成要素の機能の包含関係を形式概念解析で分析した.分析によって得られたコンセプトラティス図から,機能の流れを特定し,これを基本レイアウトパターンとした.
著者
中村 薫
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1065, pp.121-131, 2011-09-19

家庭用ゲーム機「Xbox360」向けのジェスチャー入力コントローラ「Kinect」をパソコンやLinux搭載ボードに接続することで、ジェスチャー入力対応機器を簡単に開発できる。世界初のKinect向けソフトウエア開発の解説本「KINECTセンサープログラミング」(秀和システム発行)を執筆した著者が、Kinectを利用した機器開発の実際を解説する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1293, pp.64-67, 2005-05-30

「次世代ゲーム機では、必ず成功してみせる」——。米マイクロソフトがライバル他社に先駆けて5月13日に発表し、年末のクリスマス商戦に投入する次世代ゲーム機「Xbox360(エックスボックス・サンロクマル)」。揺るぎない自信を示すのは、マイクロソフト米本社でゲーム事業を統括するロバート・バック上級副社長である。
著者
森昭太 松尾直志 白井良明 島田伸敬
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.20, pp.1-6, 2013-03-07

画像から手話を認識するためには,顔・手領域を抽出する必要があり,特に手形状の抽出は非常に重要である.しかし手話によっては手同士,顔と手で隠蔽がおこる場合がある.その場合,肌色やエッジ検出のみでは顔と手を分離することが困難であった.そこで深度センサ(Kinect for Xbox360)を用いることが考えられる.しかし手話によっては顔と手が密着する場合には,顔・手を分離することが困難である.本手法では,1フレーム前の手領域を現在フレームの手領域があると推測される領域に対して顔の3次元テンプレートマッチングを行うことによって,手領域候補を抽出する.その領域に手以外の領域が含まれていないか距離のヒストグラムから判別分析法により自動で判断し手領域を求める.手同士の隠蔽時も同様の処理を行う.その結果,隠蔽が起こる手話に対して隠蔽中の顔・手領域を正確に分離し,手話認識に用いる領域特徴を抽出する.以上をの手法の有効性を実験によって確かめた.
雑誌
史苑
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, 1932-04