1 0 0 0 OA 赤穂義臣伝

著者
上村秀昇 編
出版者
楽成舎
巻号頁・発行日
vol.前, 1884
著者
斎藤甚左衛門 編
出版者
斎藤甚左衛門
巻号頁・発行日
1895
著者
Michihiro OHORI Seckin CITAK Takeshi NAKAMURA Minoru SAKAUE Shunsuke TAKEMURA Takashi FURUMURA Teito TAKEMOTO Kazuhisa IWAI Atsuki KUBO Kazuo KAWATANI Sawa TAJIMA Narumi TAKAHASHI Yoshiyuki KANEDA
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.3_95-3_113, 2015 (Released:2015-06-22)
参考文献数
34

We have constructed a shallow underground structural model of Kochi City for an area 10.5 km east-west by 5.5 km south-north with a resolution of 125 m, which could control seismic amplification in the short period up to 1 s. By compiling the geological information given by the Committee of Kochi Geo-Hazard Evaluation (2011), we constructed a multilayered model overlying the engineering bedrock with an S-wave velocity of 700 m/s. Based on our newly developed model, the dispersion characteristics of theoretical surface waves at two sites were calculated and verified by comparison with observed data derived from our microtremor array experiments. The predominant periods along two north-south lines calculated from our model were coincident with previous observations derived from microtremor H/V spectral ratios by Mori et al. (2001). We also conducted a seismic response analysis using the synthesized ground motion data from the Central Disaster Management Council of Japan (2003) as the input motion applied to the basement of the developed subsurface structural model. We confirmed that the area where relatively high seismic intensity was predicted corresponded well with the area that was severely damaged during the 1946 Nankai Earthquake.
著者
川尻 三重子 葛 崎偉 中田 充 八木 潔 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.259, pp.7-10, 2002-07-30
参考文献数
11
被引用文献数
8

自動車制御システムは,エンジン制御系,車両制御系,駆動制御系,ボディ制御系等に大別でき,これら制御系の中にはそれぞれ数多くのサブシステムが存在する.従来,これら制御系やサブシステムはほぼ独立して稼動しており,プロセッサを含めた資源の共有は考えられていない.このことは,効率やコストの点で問題となっており,これを解決するためにマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムが求められている.本論文では,実用的で効率的,かつ安全性の高いマルチプロセッサシステムを用いた自動車制御システムについて述べる.最初に,自動車制御システムの現状をまとめ,次にマルチプロセッサスケジューリングに向けてモデル化を行う.その後,モデルにおけるスケジューリングの手法について考察していく.
著者
岡崎 直観 辻井 潤一
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.89-117, 2011 (Released:2011-09-28)
参考文献数
34
被引用文献数
2

本論文では,コサイン係数,ダイス係数,ジャッカード係数,オーバーラップ係数に対し,簡潔かつ高速な類似文字列検索アルゴリズムを提案する.本論文では,文字列を任意の特徴(tri-gram など)の集合で表現し,類似文字列検索における必要十分条件及び必要条件を導出する.そして,類似文字列検索が転置リストにおける τ オーバーラップ問題として正確に解けることを示す.次に,τ オーバーラップ問題の効率的な解法として,CPMerge アルゴリズムを提案する.CPMerge は,検索クエリ文字列中のシグニチャと呼ばれる特徴と,解候補が枝刈りできる条件に着目し,τ オーバーラップ問題の解候補を絞り込む.さらに,CPMerge アルゴリズムの実装上の工夫について言及する.英語の人名,日本語の単語,生命医学分野の固有表現の 3 つの大規模文字列データセットを用い,類似文字列検索の性能を評価する.実験では,類似文字列検索の最近の手法である Locality Sensitive Hashing や DivideSkip 等と提案手法を比較し,提案手法が全てのデータセットにおいて,最も高速かつ正確に文字列を検索できることを実証する.また,提案手法による類似文字列検索が高速になる要因について,分析を行う.なお,提案手法をライブラリとして実装したものは,SimString としてオープンソースライセンスで公開している.
著者
Hiroharu KATAOKA Susumu MIYAMOTO Kuniaki OGASAWARA Koji IIHARA Jun C. TAKAHASHI Jyoji NAKAGAWARA Tooru INOUE Etsuro MORI Akira OGAWA On Behalf of the JET-2 Investigators
出版者
社団法人 日本脳神経外科学会
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.460-468, 2015 (Released:2015-06-15)
参考文献数
19
被引用文献数
3 49

The purpose of this study is to determine the true threshold of cerebral blood flow (CBF) and cerebrovascular reactivity (CVR) for subsequent ischemic stroke without extracranial-intracranial (EC-IC) bypass surgery in patients with hemodynamic ischemia due to symptomatic major cerebral arterial occlusive diseases. Patients were categorized based on rest CBF and CVR into four subgroups as follows: Group A, 80% < CBF < 90% and CVR < 10%; Group B, CBF < 80% and 10% < CVR < 20%; Group C, 80% < CBF < 90% and 10% < CVR < 20%; and Group D, CBF < 90% and 20% < CVR < 30%. Patients were followed up for 2 years under best medical treatment by the stroke neurologists. Primary and secondary end points were defined as all adverse events and ipsilateral stroke recurrence respectively. A total of 132 patients were enrolled. All adverse events were observed in 9 patients (3.5%/year) and ipsilateral stroke recurrence was observed only in 2 patients (0.8%/year). There was no significant difference among the four subgroups in terms of the rate of both primary and secondary end points. Compared with the medical arm of the Japanese EC-IC bypass trial (JET) study including patients with CBF < 80% and CVR < 10% as a historical control, the incidence of ipsilateral stroke recurrence was significantly lower in the present study. Patients with symptomatic major cerebral arterial occlusive diseases and mild hemodynamic compromise have a good prognosis under medical treatment. EC-IC bypass surgery is unlikely to benefit patients with CBF > 80% or CVR > 10%.
著者
広田 照幸 伊藤 茂樹
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
no.36, pp.28-41, 2011-10-31

この論文では,包摂的な社会を作っていくために,日本の少年院をどういうふうに見ていけばよいのかについて検討している.まず,現代社会における排除を「保守的な他者化」と「リベラルな他者化」として描いたジョック・ヤングの議論を参照しつつ,非行少年を悪魔化した存在ととらえる保守的な視点とは異なり,「リベラルな他者化」の視点をあえて採用することで,非行少年を教育・訓練によって「われわれの一員」になるべき存在と考える.その視点から,現実に少年院がどのようにして,非行少年の教育・訓練を成功させているのかを説明するとともに,保守的な議論に対して今後どのように反論していくべきかが本論文で考察される.ここでは,まずわれわれの研究グループが過去数年間やってきた少年院のフィールド調査とそれに基づく研究成果を紹介する.1970年代後半以降,教育・訓練を充実させてきた日本の少年院は,多くの点で独自の教育の仕組みを作り,成功させてきた.われわれは,インタビューと参与観察で,そのいくつかを明らかにした.次に,これまでの少年院教育がもってきていた問題点を克服する動きについて考察した.少年院を出た少年たちを対象にした新しいボランタリーな試み,少年院内での教育実践の改善,法律や制度のレベルでの改革の動きを簡単に整理した.最後に,今後必要なことについて次の3点を示した.第一に,少年院の外にある社会的状況-雇用や福祉の平等主義的な改革-,第二に,少年院の中での教育・訓練の改善,第三に,少年院の実態についてのもっと厳密な研究による客観的な情報の発信,の3つである.
著者
福田 耕四郎
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.32, pp.17-41, 2005-03

ただいまご紹介いただきました福田でございます。山本さんから、今日話をしろと言われて、簡単に引き受けてしまったのですが、皆さんがとういう方々で、どういうお仕事をされているのか知らないまま講演することになり、直前になって ...
著者
佐藤 雄隆 金子 俊一 五十嵐 悟 丹羽 義典 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.202, pp.15-22, 2001-07-11
被引用文献数
1

継続的に情景を撮影した画像時系列において新たな出現物体を検出し背景から分離するための画像パタン検出技術は, 環境監視, メディア処理などの様々な分野において重要となりつつある.本研究では, 明度変動の影響を抑えながら, ピクセル単位の分解能で局所的なテクスチャを評価するRRFを提案し, 本来のテクスチャ・パタンのみの類似を検出するという特性を実現している.これにより, 出現物体のもつ明度分布に依存せず, しかも影などの不良条件による明度変動の影響を低減した背景差分を実現している.理論的検討および実画像を用いた実験を行い, 手法の有効性を示す.
著者
深瀬 裕子 荒井 佐和子
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.12, pp.85-91, 2012

フリーターへの親和的態度を心理的側面から調査し,大学生の職業意識や価値観に関するメカニズムを検討するため,フリーターへの肯定的態度とアイデンティティ・ステイタスとの関連を調査した。その結果,フリーターの「目標に辿り着くための試行錯誤の時期」という側面に対して,アイデンティティ達成型は早期完了型よりも肯定的態度が強かった。過去に危機を体験した学生は,危機を経験していない学生よりも,人生における迷いや立ち止まることに対して肯定的な意味づけをしているために,フリーターの過渡期的な側面に積極的な理解を示したと考えられた。今後の課題として「フリーターになった理由」を統制して検討することが挙げられた。
著者
納富 一宏
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2003-03

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1784号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2003/3/24 ; 早大学位記番号:新3586
著者
石井 勢津子 Gavilan Ruiz David 高橋 裕樹 中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.69, pp.29-32, 2002-10-31

ホログラフィはレーザー光による3次元記録技術である.技術の向上に伴い,対象物体の瞬間的な状態から仮想的なイメージまでホログラムとして記録が可能となってきている.一方,自然環境下のシャボン玉は,自在に変化する形と表面の複雑な干渉色,反射が特徴であり,ホログラフィの対象として非常に魅力的である.しかし,現状のホログラム技術を用いてこのようなシャボン玉を直接ホログラムに撮影することは,まだ不可能である.そこで,本研究では,シャボン玉の複雑な振る舞いと色彩の魅力をホログラムで表現することを最終目標とし,現実感あるシャボン玉の3次元モデルを作成することでシャボン玉をホログラムに記録する手法について検討を行う.リアルなシャボン玉の3次元モデルを得る方法として,物理モデルを作成するアプローチと実写映像を用いるアプローチがあるが,物理モデルを用いて自然環境下におけるシャボン玉の微妙な形状変化や表面の色の変化の表現は,非常に困難である.本研究では,IBMR(Image Based Modeling & Renderling)のアプローチに基づき,実写映像からのシャボン玉の3次元モデルの生成を試みる.しかしながら,シャボン玉は透明の薄膜によってできているため,自然環境下においては背景との区別が非常に困難である.そこで本稿では,シャボン玉の3次元モデル生成の第一段階として,自然画像中に存在するシャボン玉の抽出を行う手法について検討を行う.自然画像中におけるシャボン玉の特徴について調べ,シャボン玉の輪郭線の抽出snakesを一般化したg-snakeを利用した輪郭抽出手法の検討を行なった.
著者
岡本 仁宏
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究においては、公益法人の政治活動規制の規範はどのようであるべきかについて探求している。このため、本年度に至るまで、持続的に、第一に、日本NPO学会において、諸外国での規範の状態に関して、積極的に学会報告やセッション形成を行い、関連の研究者と交流しつつ知見を深めてきた。第二に、公益認定制度の実態と、その問題点の把握を行ってきた。さらに、第三に、時事的に関連する問題、特に公益法人制度と比較対象として重要な特定非営利活動法人制度も含めて、生起する諸問題に対して積極的に実態把握に努め、適宜その成果を発表してきた。これらの過程での研究成果については、別途成果リストを参照されたい。主たる知見としては、政治活動の概念における、選挙活動とそれ以外の活動を類型化したうえで、それぞれの特に英米法諸国における非営利公益団体に対する規制内容を把握した。具体的には、一般的には選挙活動に対する厳しい規制がなされている。しかし、それ以外のアドボカシー、ロビーイングについては一定の規制をしつつも緩やかに執行されているということができる。日本では、法人類型によって、この規制に大きな差異が存在しているが、その正当性については、十分に検討されていないことが明らかになった。なお、当初の研究計画にあった全国の公益認定等委員会(都道府県の場合には正式には合議制機関)及び行政庁に対する調査は、2018年度に持ち越されることになった。この理由は2017年度にも関係するが、2017年9月から大阪府の同委員会の委員長に就任したことから、業務との関係で、知見が深まっていることと職務上の守秘義務との関係で調査についての慎重な取り扱いが必要になったことによる。2018年度は最終年度に当たることから、これらの条件を踏まえつつも、計画された調査を実施し、さらにこれまでの学会報告を含めて成果としてまとめて公表していく予定である。
著者
藤原 正光 番場 梨彩
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 = Annual report of the Faculty of Education, Bunkyo University (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
no.48, pp.113-125, 2014

幼児期に嫌いであった食物の種類とその理由及びその克服時期と方法を,大学生の幼児期の回想法による調査を行った.同時に,家庭と保育所・幼稚園での食事指導の違いを調査した.結果の分析に際し,性差を考慮した.調査対象者は大学生166名(男性58名,女性108名)であった。主な結果は次の通りである.1)幼児期に嫌いな食べ物は,レバー,セロリ,ピーマン,なす,にんじん等であり,その理由は,味,食感,におい等であった.2)克服時期は、中学時代が最も多くその後減少していたが,女性は男性に比べ大学生になってから克服率が有意に増加していた.3)克服方法は,「食べてみたら美味しかった」「調理法の工夫」「食べる機会の増加」「家族の影響」などが上位を占めていた.幼児期に受けた食育を家庭と保育所・幼稚園を比較しながら検討した.因子分析の結果,いずれの質問項目にも「注意及び指導」と「食べさせる工夫」の因子が抽出された.4)家庭での食育指導の方が有意に高い平均値であり,男児に「注意及び指導」が有意に高く,「食べさせる工夫」については,家庭と保健所・幼稚園の間にも性差にも有意差は示されなかった.
著者
杉浦 郁子
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.7-26, 2015-03-13

近代以降の日本社会は「女同士の親密な関係」「女を愛する女」に対してどのような意味を与えてきたのだろうか。「女性同性愛」言説の変容をたどる研究成果を「性欲」の視点から整理することが本論文の目的である。ここで「性欲」の視点とは、大正期に定着してから現在まで様々な仕方で構築されてきた「性欲」という領域が、女性同性愛に関する言説をどのように枠づけてきたのか、反対に、女性同性愛に関する言説が「性欲」をどのように枠づけてきたのか、という視点のことをいう。したがって、本論文が注目するのは、「性欲」が女同士の親密性をめぐる経験や理解の仕方に関わっていることを示し得ているような研究成果である。この「性欲」の視点を軸にして、「女性同性愛」言説をめぐる歴史研究の現在における到達点と今後の課題を明らかにしたい。
著者
池田 幸恭 Yukitaka IKEDA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.65-75, 2015-03

本研究の目的は、感謝を感じる対象の発達的変化について明らかにすることである。10代(15歳以上)、20代、30代、40代、50代、60代それぞれ300名(男性150名、女性150名)の合計1800名にweb調査を実施し、感謝を感じる対象20項目への回答を主に求めた。各対象へ感謝を感じる程度を確認した上で、感謝を感じる対象の年代による評定得点の差を検討した。その結果、感謝を感じる対象の発達的変化は、対人関係における感謝(変化なし)、対人関係における感謝(変化あり)、抽象的な対象への感謝という大きく3つの特徴にまとめられた。第1の対人関係における感謝(変化なし)は、父親、母親、職場(あるいはアルバイト先)の人が含まれ、年代による得点差はみられず、15歳以上から60代にかけて感謝の気持ちを安定して感じていた。第2の対人関係における感謝(変化あり)は、友だち、恋人(あるいは配偶者)、祖父母、学校の先生、自分の子ども、年下のきょうだい、年上のきょうだいが含まれ、感謝の気持ちを最も感じている時期ならびに感じる程度が最小の時期が対象によって異なっていた。第3の抽象的な対象への感謝は、自然の恵み、自分の健康状態、いのちのつながりといった10種類の対象が含まれ、概ね10代から20代よりも50代、さらに60代に感謝を感じる程度が大きくなっていた。以上より、感謝は生涯発達をとおして、具体的な対人関係においてだけなく、抽象的な対象へも広がって感じられるようになると考えられた。
著者
栗山 和子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.8, pp.1-8, 2015-03-23

本研究では,2013 年の読売新聞の 「人生案内」 欄と Q&A サイト 「OKWave」 の 「恋愛・人生相談」 カテゴリに投稿されたの質問・回答について分析を行い,その投稿者と質問・回答の特徴について比較を行った.その結果,共通点としては,配偶者か恋人かという違いはあるものの,自分のパートナーに関連する質問が多く,質問文には評価や感情を表す形容詞がよく用いられていることがわかった.相違点としては,新聞の相談者は女性の割合は高く年齢層があまり偏っていないのに対し,Q&A サイトの質問者はほぼ男女半々で 10~20 代の若年層に偏っており,回答者はそれよりも上の 20~30 代が多いことがわかった.新聞と Q&A サイトの人生相談は利用者や相談内容が完全に異なるわけではなく,10~30 代の若い世代については重複しているため,相補的に利用することで有用な回答を広く探すことが可能性であると考えられる.