著者
菊地 正悟 稲葉 裕 和田 攻 黒沢 美智子 山城 雄一郎
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

平成7年12月から平成8年3月の間に、1.5歳児検診を受診した95人と3歳児検診を受診した113人の唾液中Helicobactor pylori抗体を測定した。また、平成7年度に小学校1年生であった310人と中学2年生であった300人から、平成7年6月と平成8年6月の2回唾液を採取し、唾液中H.pylori抗体を測定した。同意に保護者に、既往症、家族歴、ペットなどに関する質問票の記入を依頼した。さらに、平成8年に小児科受診者85人の血清Helicobactor pylori抗体と唾液中H.pylori抗体を測定した。唾液の測定は、英国Cortecs社製のキット、Helisalによって、血清の測定は米国Biomerica社製のキット、Pilika Plate G Helicobactorによって行った。小児科受診者85人の血清Helicobactor pylori抗体と唾液中H.pylori抗体を測定したところ血清陽性者は4人で、その唾液中抗体価は1.5以上が3人、0.5未満が1人であった。こうしたデータに基づき、1.5歳児では唾液中抗体価1.0以上を陽性、1.0未満を陰性とし、3歳児では1.5以上を陽性、1.0未満を陰性とし、1.0-1.49の児は分析から除いた。小学生と中学生については、平成7年8年とも唾液中抗体価1.0以上を陽性、2回とも1.0未満を陽性とし、2回の結果が1.0にまたがる例は分析から除いた。同胞がいる小児は1.5歳と3歳で唾液中抗体陽性率はそれぞれ8.6%、24.1%で、同胞のいない小児の0.6%、7.7%より大きく、3歳児では有意であったが、小中学生では唾液中抗体と関連を認めなかった。1.5歳児では、同室で同胞と寝ていた期間が唾液中抗体陽性者で有意に長かった。3歳児では、親が添い寝していた期間が唾液中抗体陽性者で有意に短かった。小中学生では、唾液中抗体陽性者で、小学校入学以前の共同生活の期間が有意に長かった。乳幼児の栄養や、親が噛んだ食べ物を与えたか否か、出生児や健康受診時の体格、両親の胃疾患の既往、ペットの有無は、いずれの年齢でも唾液中抗体と関連を認めなかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.296, pp.28-31, 2001-02

女性が殺到するラーメン店がある。東京・池袋の「光麺」だ。わずか18席の店に1日に850人が訪れる繁盛店だが、お客の4割、約350人が女性。その理由はズバリ、デザートだ。 「光麺」(経営:マリフィック=東京都港区、田中健彦社長)では、1996年のオープン当初から女性客を重視し、2種類のデザートをメニューに据えている。
著者
平野勝也
雑誌
感染症学雑誌
巻号頁・発行日
vol.62, pp.388-392, 1988
被引用文献数
1
著者
坂本 隆一
出版者
核融合科学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ステレオ視高速カメラとバンドルファイバアレイを相補的に用いた高時間・空間分解能観測を用いて,高温プラズマ中へ入射された固体水素ペレットが溶発して形成される溶発プラズモイドの詳細観測を行った.その結果,溶発プラズモイドは最大100kHz程度の周波数で分離し, 10数μsの寿命の間に~15cm程度低磁場側に輸送されることを明らかにした.この結果は,実験的に観測されているペレット溶発位置と実効的な粒子デポジション分布の差異を説明することができる.
著者
早川 博文
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.145-147, 1982

日本産のイヨシロオビアブ群に基づいて, 新属Hirosiaツナギアブ属(属模式種 : Hi. iyoensisイヨシロオビアブ)を記載した。新属は, 触角鞭節の基節がやや細長く背面突起があまり発達していないこと, 小顎鬚第2節の基部がかなり膨大なことでTabanusアブ属と区別されるが, 最も大きな特徴は幼虫と蛹の特異的な形態にある。新属の名称は, 高橋弘博士に献名されたもので, なお和名のツナギアブは, 岩手県下におけるイヨシロオビアブの俗称である。ツナギアブ属の日本産9種の検索表を掲げた。

1 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁古事類苑出版事務所 編
出版者
神宮司庁
巻号頁・発行日
vol.官位部7, 1914
著者
伊東 光晴
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.139, no.1, pp.130-155, 1987-01
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1290, pp.100-102, 2005-05-09

3月10日、東京・池袋で開催されたシルバーサービス展の会場。入り口の近くにある日本ケアサプライのブースには、社長の渡邉勝利がいた。 顔見知りの取引先を見つけては、気軽に声をかけ、大柄な体躯を折り曲げて、丁寧に頭を下げている。周囲には主力商品である車イスやベッド、床ずれ防止用のエアマットなど介護が必要になった高齢者が利用する福祉用具が並ぶ。
著者
Hassane Bouzahir Honglian You Rong Yuan
出版者
日本数学会函数方程式論分科会
雑誌
Funkcialaj Ekvacioj (ISSN:05328721)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.139-156, 2011 (Released:2011-04-21)
参考文献数
38
被引用文献数
6 8

This paper deals with a class of partial functional differential equations with infinite delay. Supposing that the linear part is a Hille-Yosida operator but not necessarily densely defined, and employing the integrated semigroups and dissipative dynamics theory, we present some appropriate conditions to guarantee existence of a global attractor.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1904年01月16日, 1904-01-16

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1904年06月23日, 1904-06-23
著者
荊 雷
出版者
会津大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、無拘束常時手指装着型装置の応用展開において、資源制約のある状況に適用可能な充電方式と即時認識手法の基礎研究を行った。充電方法について、太陽光、体温、運動や無線電波などを含め、複数の環境発電手法を指輪サイズ、極端に小型な装置に評価実験を行いた。ジェスチャー認識手法について、連続ジェスチャー入力手法と即時認識手法を研究提案した。本研究が、極端に資源制約された装着型装置に、共通した充電と認識などの課題を解決することにより、ウェアラブルコンピューティングを基礎研究から応用研究へ進むことを促進する。
著者
福田 育弘 神尾 達之
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

全体として複合文化学の方法論の基礎が確立された。福田は、当初の予定通り、フランス、パリ・ソルボンヌ大学地理学科の教授・研究者との連携によって、日仏におけるワインの文化的受容の研究を深め、2013年12月13日14日の日仏シンポジウム「ワインをめぐる人を風景」を開催した。これによってワインの受容が文化的社会的背景をもつことが明らかになった。神尾は、行為としてのコミュニケーションに基礎をおくルーマンの社会理論を、日本のネット社会に応用し、日本の若者に顕著な「つながりたい」欲望の在り方を分析した。この2人の具体的で日常的な文化現象の考察により、複合文化学の在り方やその方法論が明確になった。
著者
中馬 淳一 本江 直樹 濱村 昌則 太刀川 信一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.416, pp.43-47, 1995-12-14
被引用文献数
2

システム容量を増すためにマイクロセルが用いられるが、セルの大きさが小さくなるに従って,ハンドオーバの回数は増加する。よって, マイクロセルでは効率の良いハンドオーバを行うことが必要となる。本稿では,マイクロセルでハンドオーバを行ったときのビット誤り率特性を4つの方式(従来方式,最大受信電力局選択方式,等分配電力方式,最適電力分配方式)に対して,計算機シミュレーションにより求め,比較検討した。セル半径が100[m]で,ハンドオーバを行う際の遅延時間を考慮した場合では,最適電力分配方式を用いてハンドオーバを行った方が良いことが確認できた。
著者
TAKAHASHI T
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

本研究は過去12年間にアジアモンスーン域13箇所から飛揚した200台以上のVideosondeデータを解析し、豪雨をもたらす機構を雲物理学的視点から研究することを目的としている。ビデオゾンデ解析に先立ち、ドップラーレーダ等のデータ解析からモンスーン雨をもたらす雲システムの分類を行った。シノプテックな場の違い、気団の相違から各地でそれぞれ独特な雲システムが発達していた。ビデオゾンデ解析研究は雲内降水粒子の映像を記録したビデオテープの読み込みから始め、143台分の降水粒子型別粒度高度分布を求め、高度500mごとに積算し、質量及び数密度関数値を計算した。これらの基本データをもとに、まずアジアモンスーンの降水機構についての研究を行った。モンスーン雨は降水機構で"すみわけ"があること、即ち中国内陸の"冷たい雨"、熱帯海洋上の"凍結氷雨"、及び多島域での"混合型雨"である。これら降水機構の違いは雲内氷相活動の差を意味しており、雪数空間濃度に大きな地域差が見られ、雷放電頻度地域図と良く符号していた。雷放電の少ない西太平洋上で霰も氷晶も少なく、そこでは多島城と異なる"凍結氷"型で雨が降っていた。解析のハイライトは"Mix"型降雨域で雨水量が急増しているケース群の発見である。ビデオゾンデによる粒度高度分布は0℃層で霰も凍結氷も急成長していた。この原因の解明のため、微物理過程導入の三次元雲モデルを走らせた。温度・湿度場は熱帯型を与え、風には下層に直線シアーを与えている。発達した雲セルからの降水は強い下降気流を形成、下層風上に侵入した流れは次々に前方に小積雲を作る。氷晶成長に伴う潜熱放出で親雲セル内上昇流は強まり、風上側娘小積雲を引き寄せる。親雲セルから降る霰は娘雲セルから供給される十分大きく成長した過冷却水滴を捕捉、0℃層で霰が急成長、降水強度も急増した。即ち豪雨時霰急成長を通して0℃層での水の集積が行われていることが見出された。豪雨形成には霰形成の活発化と0℃層への過冷却水滴の定常的な供給を可能とする特別な力学の場が必要であり、ポラリゼーションレーダ等によるそれらの早期検知が豪雨予報改良に役立つと考えられる。