著者
木宮 敬信 戸田 芳雄
出版者
常葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

在日外国人児童を対象とした防犯教育プログラムを開発するため、在日外国人学校や本国の教育課程で行われている防犯教育内容を調査した。この結果を踏まえ、知識学習からフィールドワークにつなげるe-learningプログラムを開発した。プログラムの特徴は、日本で生活する上で必要な防犯知識や非行予防に力点を置いた薬物教育をクイズ形式のアプリとして開発したこと。また、地域連携を視野に入れ、知識学習を終えた児童が地域安全マップを作るプログラムをweb上で公開したこと。また、これらをつなぐためのポータルサイトを作成したことである。その他、学校での時数不足を補うため家庭で個人使用ができるように工夫している。
著者
檀裕也 墨岡学 和田武
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.515-517, 2011-03-02

日本語の俳句は季語を含む5・7・5の音韻とリズムで構成されるが、英語俳句は3行の散文形式で、その特徴を捉えるには困難なところがある。本研究では、英語俳句の特徴を抽出するために適切な文書ベクトルを構成し、従来手法との比較を行った。
著者
山口 文彦
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.20, pp.1-5, 2010-05-20

イースター島で独自に発達した文字体系と言われる Rongorongo は未解読である.イースター島には,また古謡が多く残されており,Jorge Hotus Salinas によって,その音韻が Latin 文字を用いて記録されている.Rongorongo が歌を記録したものであると仮定すると,Rongorongo 中の記号の出現順序と,歌の音韻の出現順序には関連があるもの思われる.本論文は,Rongorongo と古謡の対応を見つけようとした試みの報告である.それぞれを符号化して,対応の有無を全探索した.結果として,いくつかの Rongorongo の行と古謡の歌詞について,符号と音韻の出現順序に対応が見られたRongorongo is sequence of symbols remained in Easter Island, is considered that may be scripts, and have not yet been deciphered. Many ancient chants are remained in Easter Island, and their phoneme are recorded in Latin alphabet by Jorge Hotus Salinas. Assume that rongorongo is record of chant, the order of symbols in rongorongo and the order of phoneme in chant will be related. This paper is the report of the trial to find the correspondence between rongorongo and ancient chants. Symbols in rongorongo is coded and the correspondence is searched. As a result, the order of codes in some lines of rongorongo and the order of phoneme in some chants are corresponding.
著者
又坂 常人 西村 直子 野地 孝一
出版者
信州大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993

1今年度は昨年度の研究成果をふまえ、理論的研究を中心に遂行し、あわせてそれを補強するために全国550余の自治体首長にアンケート調査を行った。第3セクターの運営やそれに対する統制、行政的評価の実態については、設立の理由は第3セクターの事業目的によって様々であること、経済社会状況の変化を反映して第3セクター形態による事業展開の分野がハードを中心とするものからソフト面を中心とするものへと変化しつつあること、第3セクターの事業活動に対する評価は当該事業分野の性格によって様々であり一様には語れないこと、第3セクターに対する様々な統制一議会や首長部局による監視・監督等ははなはだ不十分な状態にあること、その他多くの新しい知見を得ることができた。第3セクターに対する法学的行政学的研究を通じて、従来の「行政主体論」的理論枠組にかわる新しい認識枠組を設定する必要性が確認され、また、従来の行政処分や行政指導を念頭に置いた「権利救済」を中心とする伝統的な行政統制手法は、第3セクターに対する統制論としては極めて不十分であり、立法論を視野にいれた枠組形成の努力が必要であること、また、現実的な統制としては、現行制度においては議会を通した統制が有効であり、それを活性化するために必要な方策が研究された。経済学的研究を通じて、第3セクターの政策効果を経済学的に解明する場合は、官民の出資比率が重要であること、その他の多くの新しい知見が得られた。
著者
小澤 京子
出版者
和洋女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、1780-1830年代のフランスの近代的都市空間に体現された時代特有の認識枠組を、「流れ」という鍵概念の下に明らかにした。具体的には、革命期からサン・シモン主義までの時代の都市構想において、「運搬・移動のための動線」や「建築物内の換気・循環」がいかに論じられたか、結果としていかなる空間が計画されたかを明らかにした。さらに、都市構想・建築理論への同時代の生命科学・化学的言説の影響が、その背景にあったことを見出した。そして、以上のような都市構想と科学的知の連関が、「労働する身体の管理」や「時間の認識と効率的な活用」という「近代的」な生権力や時間感覚に、いかに作用していたのかを解明した。
著者
徐 錫元
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.84-87, 1999-04-30 (Released:2009-12-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1
著者
岡野 祐子
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、国際家族に関するEU統一規則について、わが国を含むEU域外諸国の市民にこれらの規則が適用される際の問題点を分析、検討するものである。EUの統一規則は、EU域内の市民のみならず、EU域外の市民をも適用対象とするが、本来EU域内の市民を念頭に置いた「内向きの規則」であるため、EU域外国の市民に適用される場合には問題が生じうるものとなっている。本研究では、国際離婚、扶養義務、夫婦間の財産分与を対象として、具体的にどのような問題が生じるのかを考察する。
著者
宮本 潤
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 経営学部篇 (ISSN:13470523)
巻号頁・発行日
pp.11-18, 2001-12
被引用文献数
1

Recently several lawsuits have been brought in against the exhaustion of suspended particulate matter ( SPM ) . In January 2000, Kobe district court prohibited that daily averages of hourly SPM concentrations must not exceed the limit of 0.15 mg/m^3. In this paper, the daily averages were investigated on the basis of this limit at 253 monitoring stations for automobile exhaust gas in Japan from April 1997 to March 1998. As a result , daily averages exceeded the limit at 124 monitoring stations by the roadsides. In particular, at 11 monitoring stations daily averages exceeded the limit extremely.
著者
山内 仁 尾崎 公一 佐藤 洋一郎 福田 忠生 小武内 清貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.20, pp.29-34, 2013-04-19
被引用文献数
1

画像の拡大・高解像化のために様々な画素補間手法が提案・利用されているが,より高精度な拡大画像を得る手法についての要求はいまだ根強い.本稿では,画素値をその局所領域のエネルギーとみなし,それを保存する新しい画素補間手法を提案する.まず,画素値が定義されている座標に対して,画像原点とその座標で決まる領域の画素値の積分を定義する.この積分値は,その座標における画素値とその近傍の3つの座標における積分値から決定できる.そして,各局所領域における積分値の分布を,その領域を規定する4座標における積分値を制御点として,B-Spline曲面で補間する.これにより,画素値は完全に保存され,局所領域内の任意の座標における画素値は,その補間曲面の偏微分として得られる.検証実験の結果,従来広く用いられている画素補間手法に比べて良好な画質の拡大画像が得られることを確認した.
著者
山内 仁 尾崎 公一 佐藤 洋一郎 福田 忠生 小武内 清貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.20, pp.29-34, 2013-04-26
被引用文献数
1

画像の拡大・高解像化のために様々な画素補間手法が提案・利用されているが,より高精度な拡大画像を得る手法についての要求はいまだ根強い.本稿では,画素値をその局所領域のエネルギーとみなし,それを保存する新しい画素補間手法を提案する.まず,画素値が定義されている座標に対して,画像原点とその座標で決まる領域の画素値の積分を定義する.この積分値は,その座標における画素値とその近傍の3つの座標における積分値から決定できる.そして,各局所領域における積分値の分布を,その領域を規定する4座標における積分値を制御点として,B-Spline曲面で補間する.これにより,画素値は完全に保存され,局所領域内の任意の座標における画素値は,その補間曲面の偏微分として得られる.検証実験の結果,従来広く用いられている画素補間手法に比べて良好な画質の拡大画像が得られることを確認した.