著者
平嶋 泰之
出版者
浜松医科大学
巻号頁・発行日
1999-02-19
被引用文献数
12

浜松医科大学学位論文 医博論第293号(平成11年02月19日)
著者
玉田 吉行
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

研究の目的は、英語で書かれたアフリカ文学がどのようにアフリカのエイズ問題を描いているかを探ることで、ケニアの2つの小説Nice PeopleとThe Last Plagueを軸に、疫病に映し出された人間のさがを考察しました。政治や経済の局面ではとらえられない人間のさがを知らなければ、アフリカのエイズに対抗出来ません。アフリカの文学作品は、政治や経済の局面ではとらえられない人問のさがを見事に描き出しています。報告書は、以下の5章にまとめました。1章アフリカとエイズ2章アフリカの歴史3章『ナイス・ピープル』と『最後の疫病』4章南アフリカとエイズ治療薬5章哀しき人間の性(さが)1章では、HIVの特徴を軸に、アフリカのエイズの状況を描きました。2章では、現在のエイズの惨状を生み出したアフリカの歴史を概観しています。3章では、アフリカのエイズの現状を描き出しているケニアの小説『ナイス・ピープル』と『最後の疫病』を取り上げ、ケニアの歴史と作家グギを軸に、二つの作品を分析しました。4章では、南アフリカの歴史を辿りながら、エイズ治療薬を巡る南アフリカの状況を考察しています。5章では、辿ってきた哀しき人間のさがについてまとめました。疎外された状況下での自己意識をテーマにリチャード・ライトの作品の研究を始めました。作品理解のために、アメリカの歴史を辿る過程で、アフリカに辿り着きました。以来、ラ・グーマの文学だけでなく、アフリカ全般、医療についても考えるようになりました。授業でも、アメリカやアフリカの歴史・文学・医療などを取り上げてきました。そうした「アフロ・アメリカ→アフリカ→エイズ」の流れと(1)文学と医学,(2)教育と研究、(3)教養と専門の狭間から、「エイズを主題とするアフリカ文学が描く人間のさが」を考えました。
著者
山崎 亨
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.48-67, 1983

本研究は24-26時間という短い時間で吸収と形成が行われているウズラの骨髄骨関与細胞を超薄切片法および凍結割断レプリカ法により検索したものである・産卵期ウズラをKarnovsky液で遷流固定し10%EDTA溶液で脱灰, オスミウム酸で後固定したのち酢酸ウランでブロック染色をし, 通法に従いPoly Bed 812で包埋, 薄切した.酸フォスファターゼ反応にはGomoriの鉛法, カルシウム反応にはアソチモン酸カリウム溶液を用いた.凍結割断レプリカ法としては脱灰試料をグリセリソで浸漬置換したのち-110℃で割断し, Pt-C蒸着を行ってレプリカを作製した.超薄切片では破骨細胞に活性型, 移行型および休止型の像が観察され, なかでも活性型破骨細胞は骨面にrufned borderを伸ばし, 同部では細胞膜部に骨の吸収と関連があるといわれる "sub unit" がみられた.またその部の酸フォスファターゼ反応およびカルシウム反応でも移行型や休止型破骨細胞に比べ強い反応を示した.一方, 骨芽細胞には活性型および休止型の像がみられ, 活性型細胞は休止型細胞に比べてゴルジ装置, 粗面小胞体がより多く観察された.この細胞のカルシウム反応は細胞膜, ミトコソドリアに著明にみとめられた.さらに骨細胞では幼若型骨細胞, 成熟型骨細胞および変性型骨細胞と区別できたが, 幼若型骨細胞は骨芽細胞に類似し骨形成, 逆に成熟型骨細胞はライソゾーム穎粒やpinocytotic vesicleの所見より骨吸収機能をもつことが示唆された.以上の細胞のレプリカでの膜内粒子の1μm<SUP>2</SUP>当りの値をみると, 活性型破骨細胞ではrufHed border部が2,000/μm<SUP>2</SUP>と休止型の2倍の数を示し, 骨芽細胞も活性型は800/μm<SUP>2</SUP>と休止型の2倍の数であった.これに対し骨細胞は変性型骨細胞を除き, 他は数に大きな差はなく幼若型骨細胞, 成熟型骨細胞ともに400/μm<SUP>2</SUP>前後の数を示した.以上のことより膜内粒子の存在は, 骨組織の吸収と形成のための物質の流れ, および酵素的な働きと重要な関連をもっていることが示唆された.
著者
篠原嶺葉 著
出版者
大学館
巻号頁・発行日
1907
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.896, pp.40-43, 2009-03-23

30代の建て主夫婦が購入した千葉県柏市の40坪の敷地は、周囲の土地に比べて最も低い谷筋に位置する。敷地形状は台形だ。南側の隣地が約1m高く、冬場の日中は隣家の影が長く落ちる。こうした悪条件を解消する住宅プランによって建て主は、光と風を感じられる希望の新居を手に入れた。 「建て売り住宅や分譲マンションの間取りは使い勝手が悪い」と感じた建て主は、注文住宅を志向。
出版者
日独文化協会
巻号頁・発行日
vol.昭和17年度, 1943
著者
井手 一馬
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.143-152, 1929-03

我等が、今考察の翅をかつて、我が原始古代の眞只中に飛込んで行くならば、散在せる諸部落が、夫々その團體共同の神なる不絶浄火を保持して、之を火座(ホクラ)なる特別な聖座に守り、その部落國家の首長、或は之に次ぐ高貴者が、その司裁にあたり、この不斷の神火が常時の信仰生活、社會生活と密接不可離の関係に立てるか知る。
著者
糧友會編
出版者
糧友會
巻号頁・発行日
1940
出版者
長野市
巻号頁・発行日
1907
著者
森山 徳長
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.199-204, 2006-03-30
被引用文献数
1

世界各国と同様に米国においても歯科医学史の研究団体の発端は,心ある少数の熱心家達の発議に基いている.1950年メアリーランド大学歯学部元学長ベン・ロビンソンは,4人の同志と語らい合って団体の創設運動を開始した.1952年には趣旨に賛同する有志を集めて創立総会を開催し,以降年一回米国内各地で年次総会を開き,順次団体の体制・機能を整えて行った.会報も謄写版刷二頁のタイプ印書報告書から始めて季刊誌年2回から,現在ではA4版年3回の斯界第1の専門誌に発展した.会員も米国内に止まらず全世界に拡大した.本論文ではその50年間の会の歩みの概要を描写した.
著者
徳井 淑子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

ロマン派の若者の間で流行した懐古趣味の服装について、その発端と背景を回想録・新聞記事・文学作品・風俗版画等から調査し、この流行のロマン主義ににおける意義を考察し、次の知見を得た。1.異装の起因が歴史物の芝居の流行にあることは既に指摘されているが、デュポンシェル制作の舞台衣裳で大成功したデュマ父の戯曲『アンリIII世とその宮廷』の上演が特に大きな影響を与えていること、つまり異装の背景には衣裳の時代考証を重んじるロマン派の新しい演劇思潮のあることが明らかになった。2.異装の流行を促した時代の土壌として、カ-ニヴァルの仮装舞踏会の隆盛と、ボエ-ムの言葉で知られる芸術家の自由奔放な生活態度が指摘されているが、仮装服もヴォ-ドヴィルやオペラ・コミック等の登場人物の扮装に取材され、舞台衣裳の影響の大きいことが具体的に確められ、こうした芝居の世界を日常生活にたやすく取り込む独自の生活感情を芸術家がもっていたことが理解された。異装は生活の中で想像世界に遊ぶ行為であり、これがボエ-ムの生活空間の特質である。3.舞台衣裳であれ仮装服であれ異装であれ、歴史服の知識は巨匠の絵画作品に求められ、従ってル-ヴル美術館や王立図書館版画室に通う画家が、いわば服飾史の専門家として舞台の衣裳係を務め、仮装服のデザイン書を著したこと、そして画学生の異装が過去の肖像画に取材されたことを明らかにした。一方、絵画は歴史小説の服飾描写にも影響を与えており、服飾をめぐって文学と美術と演劇が相互に密接に関わっていることから、服飾を含めた芸術の総合性をロマン主義の特質と見るべきであることを理解した。服飾の歴史に対する強い関心は、世紀後半に服飾史という学問に結実するから、懐古趣味の異装は服飾史学の成立に貢献したといえ、これはロマン主義の成果として位置づけられた。
著者
高橋 健一郎
出版者
札幌大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究は19世紀末から20世紀初頭のロシアの音楽と文学のインターフェースに光を当てるものである。まず、これまであまり研究対象とされてこなかった作曲家たちの基本的な情報を整理し、楽譜や書籍を発表したほか、メトネルに関して、象徴主義との関係、その文化史的意味について研究した。具体的には、象徴主義者アンドレイ・ベールイやヴャチェスラフ・イヴァノフら象徴主義者、そしてイリインらとメトネルとの関係について整理し、ロシア文化史のけるメトネルの位置を明らかにした。
著者
砂川 一郎
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.18-19, 1974-11-01