著者
押田 芳治 山之内 国男 早水 サヨ子 蛭田 秀一 佐藤 祐造
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.72-77, 1987-04-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
16

In order to clarify the relationship between acute physical exercise and immunity, the numbers of overall leucocytes, lymphocytes and neutrophils, the concentrations of immunoglo-bulins and complements, the ratios of lymphocyte subsets (OKT 3, 4, 8, Leu 7, OKIa 1) and the levels of lymphocyte transformation response to PHA were measured in nine untrained male subjects (18-22 years old) before, immediately after, along with 24 and 72 hours after acute physical exercise at 50% of VO2max for 2 hours. Before exercise all components were within normal range. Exercise produced a significant rise in the number of leucocytes and neutrophils overall. The response of lymphocytes to PHA immediately after exercise was significantly lower than before, or 24 hours or 72 hours after exercise.There was no change in the number of lymphocytes, or in the concentration of immunoglo-bulins and complements before and after exercise. Likewise the ratios of lymphocyte subsets also remained unchanged.From these results, it can be concluded that acute physical exercise by untrained subjects is one kind of physical stressor and can contribute to T cell dysfunction.
著者
岡村 秀昭
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.485, pp.129-132, 2005-07-11

ユーザー定義書式で「年」表示/隣のセルの文字を名前にする/PMTの引数は単位を統一する/変更してよいセルは白く残す
著者
竹島 博之
出版者
九州大学法学部政治研究室
雑誌
政治研究 (ISSN:02898357)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.41-61, 2008-03-31 (Released:2010-02-25)

Symposium (July 2007) Citizenship Education in Global Perspective
著者
麻生 武
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

研究成果は大きく分けて2つある。1つは、対象乳児Uの生後2年目の手書きの縦断的日誌観察データを、デジタル化して、約20のテーマに分けてファイル化したことである。これによって、「自己の発達」に関する、周辺テーマを含めた総合的な研究を行うことが可能になった。もう1つは、そのようにテーマごとに整理されたデータを利用して、「自己の発達」に関する、具体的な研究を行ったことである。その成果は、細分化すると3つに分けることができる。1つ目は「イタイ」ということばの獲得をめぐる理論的な問題をまとめ、学会発表や論文にまとめたことである。2つ目は、生後2年目に子どもが「他者」に出会っていくプロセスを、今回整理したデータを利用して論文化したことである。3つ目は、子どもが他称詞や自称詞を獲得していくプロセスについて、学会発表し論文化したことである。「呼び名」としての他称詞と「対象の名前」としての他称詞との間にあるギャップや、「自分の名前」を子どもが口にすることの意味など、生後2年目の"自己"をめぐる新たな謎を浮かびあがらせることができた。

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著者
軍需商会編纂部 著
出版者
軍需商会
巻号頁・発行日
1914
著者
Natsuhiko YOSHIKAWA Masafumi MATSUI
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
Current Herpetology (ISSN:13455834)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.9-25, 2013 (Released:2013-02-22)
参考文献数
25
被引用文献数
7

Recent phylogenetic studies using mtDNA and allozymes have revealed the presence of large genetic differentiation within a Japanese clawed salamander, Onychodactylus japonicus, suggesting the presence of several cryptic taxa in this species. Based on morphological analyses, we describe one of them from the Tsukuba Mountains of Ibaraki Prefecture, in the Kanto district of eastern Honshu, as a new species, Onychodactylus tsukubaensis. It is a member of the japonicus species complex of Onychodactylus, and differs from the other species of the complex by a relatively short tail, wide head, and large number of vomerine teeth.
著者
國仲 寛人
出版者
中央大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人口は行政の基本データであり、各自治体の人口の変動は政治経済の状況等に起因する人口移動や人口増加によって決定される。本研究では、国勢調査データ等の解析により、日本の市町村単位の人口分布の特徴的な時間変化を明らかにした。特に、都市の人口分布に普遍的に見られると言われるZipfの法則が、日本の場合市町村合併の影響で破れる事を示し、人口移動モデルによるシミュレーションでも定性的な再現ができることを示した。
著者
武田 宏
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.125-129, 2005-12-25
参考文献数
14
被引用文献数
1

耕作放棄水田における林地化の試みとして,1994年春に新潟県内の3調査地にハンノキとスギを植栽し,2001年まで経過を調査した。ハンノキは2調査地で1999年と2000年までに全て死亡し,残りの1調査地でも2001年には13%に低下していた。一方,スギは最低でも55%の生残率だった。ハンノキの死亡要因では,コウモリガ被害,誤伐,雪害が多かったが,その比率は3調査地で異なっていた。一方,スギの死亡要因では3調査地とも誤伐が最も多いことで共通していた。いずれの調査地もハンノキよりスギの成長が上回っていた。ハンノキは過湿な土壌環境で成育が期待できたが,耕作放棄後の時間が経過すると草本植物の繁茂によりコウモリガ被害が増加するため,草本植物が繁茂しないうちに植栽する必要があると考えられた。
著者
田村 早苗 永田 信 立花 敏 大橋 邦夫
出版者
林業経済学会
雑誌
林業経済研究 (ISSN:02851598)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.93-98, 1998-03-20
参考文献数
2
被引用文献数
4

1955〜95年の「国勢調査」産業別就業者数のデータを用いてコウホート分析を行なった。全産業と建設業はほぼ同様なコウホート分布を示し,農林漁業と全産業とは全く異なる分布形態を示した。55年以降の農林漁業における労働の中心的世代は1930〜40年生まれコウホートで,全産業に比べて高齢化が顕著である。また,世代交替が行われていないことも全産業との大きな相違であった。年令階層別に見ると,15〜19歳の純参入は急激に減少した。また,75〜80年と90〜95年にかけての2つの期間で50歳以下の幅広い年代で参入の超過が見られた。しかし,そのコウホート比は非常に小さく,この年齢層の参入超過が構造化するには至っていない。林業就業者の減少は55〜65年に集中していた。前半は25〜29歳を中心に退出が大きく,後半は広範な年齢層に広がった。高度成長期,まず若い人達が他産業から求められ,その後さらに多くの労働力が求められた様子が観察できた。将来的に広範な年齢層で減少が続けば林業就業者は1万2千人と推計される。しかし,中年層以下の参入超過が構造化すれば3万人と推計された。
著者
渡部 雅之
出版者
滋賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

他者の視点からの眺めを予想する能力を意味する空間的視点取得の生涯発達的特徴について明らかにすることが目的であった。隠れん坊を模したビデオゲームを新たに作成し、これを用いて幼児から高齢者まで合計840名ほどからデータを収集した。反応時間と正答率の分析を行ったところ、仮想的身体移動に関わる能力は成人期まで発達し続けて、通常の加齢でにおいては低下しにくいこと、そしてそれ以外の認知的情報処理に関わる能力は6歳から13歳の間に大きく伸張することが示された。さらにこの成果を、脳卒中後遺症のリハビリテーションに応用する試みも行った。
著者
福武 剛
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1981-05-23

新制・論文博士
著者
山本 倫也
出版者
岡山県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

対面コミュニケーションでは,単に言葉によるバーバル情報だけでなく,音声に対するうなずきや身振り・手振りなど言葉によらないノンバーバル情報が相互に同調して,対話者同士が互いに引き込み合うことでコミュニケーションしている。本研究では,この身体リズムの引き込み原理を小型パートナーロボットに導入することで,ロボットとかかわりあいながら学ぶ学習システムの開発した。まず,昨年度提案した音声駆動型うなずきロボットを介した協調学習のコンセプトに基づき,引き続き,PC制御による駆動機構の設計・製作と,駆動ソフトウェアの開発・評価を行った。ここでは,カメラとプロジェクタを搭載したプロトタイプロボットを開発し,評価実験を行った結果,ロボットを介した映像中継におけるうなずき反応提示の効果を示し,この成果を国際会議で発表した。また,ロボットを介した情報提示を円滑にするために,情報提示インタラクションにおける動作と発声のタイミング制御の有効性を明らかにした。ここでは,動作と発声を同時に生成するのではなく,適度に発声を遅延させることで「好き」「丁寧」など好ましいインタラクション効果をもたらすことを明らかにして,原著論文にまとめた。さらに,ロボットを介して教師から生徒に教えるために,顔パーツをモニタ前面に表示し,頭部に入り込んだような「面の皮」表示による教示インタフェースの開発・評価を進め,有効性を明らかにした。とくに,CGキャラクタによるプロトタイプではあるが,招待展示やイベント等でデモンストレーションを行い,体験できる形でシステムの有効性を示すことができた。
著者
武田 洋一 石田 宏二
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.729-734, 2004-07-05
被引用文献数
2 4

希土類元素の新しい分離系の開発を目的として,弱酸性陽イオン交換体カルボキシメチルセルロースに対するプロメチウムを除く全希土類元素の吸着挙動を塩化ナトリウム水溶液系について塩濃度の関数として薄層クロマトグラフィーにより調べた.本系における希土類元素のR_f値の決定には,カルボキシメテル基への競争的陽イオン交換,表面錯体の生成,塩析効果が重要な役割を果たし,希土類元素系列内の配位数の変化も影響を及ぼしていると思われる.通常,イットリウムは重希上類元素に属するが,本系ではイットリウムはランタンに極めて近いR_f値を示すので,ランタン以外の希土類元素からの分離が達成された.