著者
Mori Atsushi Suzuki Yoshihisa
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.126-127, 2007-10-20

重力下の剛体球系結晶について、モンテカルロシミュレーションを行っている。まず、二層からなる双晶帯構造のスナップショットを示す。ショックレーの部分転位で端が終端された空孔原子型の積層欠陥と双晶構造について、弾性論の計算結果を示す。前者はグリシルであり、後者はセシルであることを示す結果が得られた。
著者
大前 敦巳
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.31-47, 1997

小論は,フランスの大学人学資格に相当するバカロレア試験を主題に取り上げ,近年の改革に伴う試験の内容と,その準備のために望ましいと考えられている勉強法について検討する。バカロレア試験の実施過程にはリセの教員が多く動員され,またほとんどの試験は授業内容に関連した論述と口述からなるため,バカロレアの主たる試験準備の方法は,リセの授業で受けた内容の復習を行うことが中心になる。復習のために推奨される最も一般的な方法は,授業でノートに記入したことをカードに整理することである。さらに,模範解答集や模擬試験の問題を解くことを通して,過去に作成したカードを補足・修正することが勧められる。フランスでもバカロレア受験がユニバーサル化したのに伴って,日本の受験勉強に見られるのと同様の問題が指摘されている。今日の進学競争について論じるためには,高等教育の大衆化という多くの国に共通の現象を踏まえた上で,各国に固有の問題を明らかにしていくことが重要であると考える。Le sujet de cet article est l'examen du baccalaureat. En France, comme au Japon, le taux de reussite au baccalaureat a augmente rapidement pendant une dizaine d'annees. En reference a ce changement social, ma recherche a porte sur deux points; premierement sur la facon d'executer des examens d'aujourd'hui, et deuxiemement sur les methodes de travail les plus appropries a la preparation des epreuves. J'ai trouve trois caracteristiques sur le baccalaureat. (1) La plupart des examens consistent en des exposes ecrits et oraux. (2) De nombreux professeurs de lycees participent a la mise en oeuvre du baccalaureat. (3) La preparation la plus importante est la revision des cours de lycee. Une methode de travail que l'on recommande souvent est la redaction de fiches dans lesquelles les eleves ont resume les notes prisent pendant les cours. Ensuite, on leur conseille d'ajouter et de modifier leurs fiches en abordant les sujets des annalles et des examens blancs. Par ailleurs, avec l'<universalisation> des candidats du baccalaureat, on peut trouver les memes problemes qu'a l'examen d'entree a l'universite au Japon; par exemple, le probleme du <bachotage> des eleves, la difference du niveau d'excellence entre des etablissements par les taux de reussite au baccalaureat .... Donc pour comparer les examens de nos jours entre la France et le Japon, il est important de tenir compte des affaires propres a chaque pays, mais aussi du phenomene commun de massification de l'obtention des diplomes.

1 0 0 0 OA 天使の翼

著者
西条八十 著
出版者
壮年社
巻号頁・発行日
1941
著者
山岡 健
出版者
大阪教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

1. 静岡県浜名郡雄踏町の青年団の創立は、明治43年2月11日である。村立雄踏実業補習学校卒業生と小学校卒業生を中心として、宇布見全体を統括した青年会が組織された。この青年団は昔から活動が活発で、現在(平成10年度)でも8支部ある。スキー教室・敬老会・浜名湖クリーン作戦・納涼祭・町内水泳大会・静岡県青年祭・三嶋神社祭典・町民体育祭・粗大ごみ回収・浜名郡青年学級などの行事を開催したり、参加したりしている。2. 長野県の上久堅村(現材の飯田市)の小野子青年会は、春(4月)と秋(10月)の神社(小野子諏訪社)の祭礼を取り仕切ることが、大事な仕事であった。それで、「祭事青年会」とか「お祭り青年」とも呼ばれた。青年会はステージを造って、男女一緒に芝居や舞踊などの余興をした。その池、盆踊りをしたり、集落の苗代田に消毒して回ったり、桑畑の手入れをしたりした。いわば、地域の奉仕活動をしたのである。3. 「若者組」は、伝統的文化に基礎づけられた独自のシステム特性が見出される。すなわち、若者集団の内部秩序は、「年輩序列」の原理により、厳しく統制されている。4. 「日本型システム」の特性、(1)日本型システムの人間的基盤は、「関係体」としての「間人」という新たな人間モデルに求められる。(2)「間人主義」の価値観は、「相互依存主義」、「相互信頼主義」、「対人関係の本質視」である。(3)日本社会の伝統的な基層をなす社会システムは、「間人」と呼ぶことが適切である「関係体」を成員とし、彼らに全面的な帰属と生活の場を提供する、高度に自律的・自立的な組織である。5. 「間人主義」の価値蜆が、「若者組」のシステム特性と、どのように関わるのか?このことについて、今後、分析・検討しなければならない。
著者
武井 典子 藤本 篤士 木本 恵美子 竹中 彰治 福島 正義 奥瀬 敏之 岩久 正明 石川 正夫 高田 康二
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.384-396, 2009-03-31 (Released:2011-02-25)
参考文献数
25
被引用文献数
3

近年, 軽度の要介護高齢者の増加が厚生労働省より指摘され, 平成18年度の介護保険制度の改正では, 介護予防として口腔機能の向上が位置づけられた。また, 平成20年度の「後期高齢者医療制度」では, 食べる・話す・笑う機能を低下させないために「口腔機能の評価と管理」が位置づけられた。しかし, どちらも総合的な評価法や具体的な管理方法は, 社会科学的施策として確立されていない。このような現状から, 著者らは, 自立から要介護までのすべての高齢者のための介護状態の予防・軽減, QOLの向上などを目指した安全で有効な口腔機能の評価と管理のシステムの開発を試行し, 広く社会科学的に合理的な施策として実現すべく検討を試みてきた。今回はその第1報として, 自立高齢者を対象に, 口腔機能の総合的な検査法, その結果に基づいた改善法, その実施の有効性についての評価法を試行検討した。対象者は, 札幌市の某ケアハウスに入所している自立高齢者91名である。口腔機能を総合的に評価するために, 口腔の周り, 口腔の入り口 (咀嚼), 口腔の奥 (嚥下), 口腔の清潔度の4つのカテゴリーに分けて行った。その結果を活用して改善法を提案・実施・評価を行った。その結果, 咀嚼力の判定, 唾液湿潤度検査, 反復唾液嚥下テスト, オーラルデイアドコキネシス, カンジダ検査が有意に改善したことにより, 今回試作したシステムは, 自立高齢者の口腔機能の評価と向上に役立つ可能性が示唆された。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1931年07月25日, 1931-07-25
著者
大石 亘
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.319-330, 2006 (Released:2007-05-11)
参考文献数
17
被引用文献数
3 4

線形計画法は営農計画の作成や農業技術の経営的評価などに活用されているが, Windowsで動作し手軽に線形計画法を活用することができる計算プログラムXLPを開発した. XLPはExcel用のアドインで, 起動時にExcelのメニューバーにメニュー [XLP] を作成する. 利用方法は, まずメニュー [XLP] - [新規ブック] でモデル記述シートを表示させ, 所定の形式で営農計画モデルを記述する. メニュー [XLP] - [LP計算] 等の計算メニューを選択すると, 最適解が整理されて計算結果シートに表示される. 計画モデルの記述は, 単体表による形式のほかに, 線形計画モデルの本来の記述形式である数式を利用できる. また, 単体表による形式では, 任意の列で折り返すことができるので, プロセス数がExcelの最大列数を超える計画モデルや, 営農部門ごとに折り返すなどの読みやすい計画モデルの記述が可能である. 基本的な営農計画モデルのサンプルデータが用意されており, メニュー [XLP] - [XLP_try] では線形計画法や営農計画モデルの作成方法の学習機能を提供している. このように, XLPは営農計画モデルを活用する際に手軽に線形計画法を利用できるツールに仕上がっている.
著者
山崎 博子 本多 一郎 板井 章浩 白岩 裕隆
出版者
独立行政法人農業技術研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ジベレリン(GA)およびGA生合成阻害剤(UCZ)処理がネギの分げつ発生に及ぼす影響を調査した結果、分げつの発生はGA処理で促進、UCZ処理で抑制され、UCZによる抑制効果はその後のGA処理によって打ち消された。分げつ性の異なる複数のネギ品種について、内生GA濃度、GA関連遺伝子の発現量およびGAに対する感受性を調査した結果、分げつ性と内生GA濃度との間には正の相関はなかったが、GA処理による分げつ促進作用は、分げつ性の強い品種ほど強く発現した。これらの結果から、GAに対する感受性の違いがネギ品種の分げつ性を決定する重要な要素となっている可能性が考えられた。
著者
平井 宏典
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.141-155, 2012-03-15

本稿は、企業ミュージアムにおける基本的性質の分析に資するフレームワークの構築を目的とした研究である。企業ミュージアムの設立は、企業社会責任の観点から公益に資する目的に加え、その経営において企業の意思が反映されているという特徴を有している。このことから、公益性を前提とした博物館学における既存の館種の分類では企業ミュージアムの特質を適切に捉えることが困難であると考えられる。 このような状況を踏まえ、本研究では企業ミュージアムの特質を適切に反映するために縦軸に事業の関係性、横軸に機能の充実度という2 つの軸による分析フレームワークを構築した。事業の関係性とは企業ミュージアムにおける企業の意思を反映する軸であり、機能の充実度は博物館機能にどれほどの重点を置いているかを示す軸である。このフレームワークにより企業ミュージアムの基本的性質として殿堂型、事業志向型、機能志向型、シナジー志向型の4 つの類型を見出すことができた。
著者
小城 勝相 市 育代
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

メタボリックシンドロームでは脂質代謝が重要であり、特にセラミドが重要な役割をもつことがわかった。シークワーシャーに含まれるノビレチンという物質が脂質代謝異常に関与するタンパク質の発現に影響を与え、メタボリックシンドロームを予防する可能性を見出したが、今後はこのような脂質代謝に影響を与える食品成分が重要であることがわかった。
著者
日景 智文 邊見 均 松本 信義 下原 勝憲
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.437-438, 1997-09-24

我々はハードウェア記述言語(HDL)を用いたハードウェア進化システムAdAM (Adaptive Architecture Methodology)を提案してきた。[1][2][3]ではハードウェアの適応度評価をHDLレベルでの動作シミュレータにより行っていた。本稿てはFPGA (Field Programmable Gate Array)を用いてハードウェアの適応度評価を行うハードウェア進化システムを構築し, その動作確認を行った結果について報告する。AdAMシステムではSFLというLSI設計システムPARTHENONのHDLを用いている。このSFLの文法情報を染色体として用いることによりSFLプログラムの自動生成を可能とし, HDLベースのハードウェア進化システムの構築が可能となった。HDLベースのハードウェア進化システムと異なるアプローチとしては, 直接FPGAのコンフィグレーションビット列を染色体として用い, FPGAの基本ユニットの機能, 接続を直接変更する手法がある。[5]ではその点を生かし, ディジタル回路の制約を越えて回路のアナログ的挙動を進化させるという興味深い実験を行っている。反面, この手法では変化の粒度が小さすぎて複雑で大規模な回路を構築するのは困難であるように思われる。一方, HDLベースのAdAMシステムは大規模な回路を進化させることが出来る。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年06月01日, 1920-06-01