著者
越地 福朗 江口 俊哉 佐藤 幸一 越地 耕二
出版者
社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌 (ISSN:13439677)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.200-211, 2007-05-01
参考文献数
17
被引用文献数
5

本稿では,半円と台形の放射板を有する半円台形不平衡ダイポールアンテナを提案する。はじめに,電磁界解析により放射板形状の検討を行い,半円と台形の放射板の組み合わせの時に効果的に広帯域化されることを示す。次に,携帯機器への組み込みを考え,マイクロストリップ線路を用いて給電する場合を検討し,VSWR特性および指向性を劣化させることなく給電が可能であることを示す。最後に,実際にアンテナを試作し,実験により特性を評価し,提案するアンテナの有効性を確認している。その結果,提案した半円台形不平衡ダイポールアンテナは,UWBの周波数帯域を含む2.8〜11.5GHzでVSWR≦2.0(帯域幅122%),指向性利得は-3.8〜5.0dBiであり,交差偏波比は15dB以上の良好な特性を得た。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.915, pp.49-52, 1997-11-10

組織の壁を超え、重要テーマに人材を集中投入する仕組みが特色だ。成功には報い、失敗はとがめない。社員を常に新しい研究に挑ませる。 8月初旬、米国最大の化学メーカー、デュポンと日本の中堅化学メーカーである日立化成工業が、折半出資で米国ニュージャージー州に合弁会社を設立した。新会社は、日立化成が開発した、半導体の表面を保護する薬品を日米の両社の工場で製造。
著者
大岩 秀和 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

オンライン学習は,データを受け取るたび逐次的に学習器を更新する手法である.そのため,過去の学習器で正答したデータに対し,学習器のルール更新後に誤答する事がある.所得効果より,この誤答コストは未知のデータに対する誤答コストよりも大きい事が示唆される.しかし,既存の枠組みでは前者のコストは考慮いない.本稿は所得効果を導入した枠組みを定式化し,所得効果付きオンライン学習に対応したアルゴリズムを提案する.
著者
東 達也 西井 龍一 加川 信也
出版者
滋賀県立成人病センター(研究所)
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

腫瘍診断の領域で広く用いられるFDG-PETの欠点である炎症性疾患への偽陽性を克服するため、システムA輸送体を介した人工アミノ酸製剤である[N-methyl-^<11> C] MeAIB ;α-methylamino-isobutyric acidを開発、安全性を確認、薬剤合成法を確立し、腫瘍診断法としての基礎を確立した。ヒト癌患者を対象とした臨床的な研究を推進し、合計200例以上の脳腫瘍、胸部腫瘍、前立腺腫瘍患者を検討し、良悪性鑑別診断として一定の評価を得た。
著者
上口 裕
出版者
南山大学法学会
雑誌
南山法学 (ISSN:03871592)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.1-43, 2012-02
著者
上口 裕
出版者
南山大学法学会
雑誌
南山法学 (ISSN:03871592)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.1-43, 2012-02
出版者
文部大臣官房体育課
巻号頁・発行日
vol.明治33~昭和9年度, 1937
著者
阿部 宏慈 中村 三春 大河内 昌 清塚 邦彦 阿部 成樹 中村 唯史
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、日本、英米圏、フランス、ロシア(ソ連)等で蓄積されてきた記号論的分析の成果をもとに、視覚表象が優越する芸術諸ジャンル(絵画、写真、映画、マンガほか)とその周辺領域における「リアル」の意義と機能を明らかにすることを目的として実施された。その目的を達成するため、山形大学人文学部人間文化学科の、特に芸術、表象文化論、視覚表象の理論に関わる研究に携わっている6人の研究者がそれぞれの課題にしたがって分担しつつ、共同で研究をすすめた。その中で、阿部宏慈は主としてドキュメンタリー映画における表象不可能性の問題と「リアル」の概念をめぐる理論的研究と分析をおこなった。中村三春は、映画と文学における「リアル」の表象の問題をむしろフィクション映画を対象として研究した。大河内 昌は、英国十八世紀におけるピクチャレスクの美学とリアルの問題の理論的研究をおこなった。清塚邦彦は、写真における「リアル」の問題を、ウォルトンの哲学的分析を中心に研究した。阿部成樹は、ダヴィッドの「マラーの死」をはじめとする新古典主義絵画における「リアル」の表象を研究した。さらに、中村唯史はマンガにおける「リアル」の問題を、特に最新の理論的成果をもとに研究した。如上の研究を通じて、「リアル」の表象に対する基盤を異にするアプローチを突き合わせることによって、表象をめぐる学際的な研究の可能性が開かれたことが何よりも大きな成果である。表象文化論のアプローチを絶えず純理論的な枠組と芸術史に基づく正確な理解に照らしつつ検証することで、分析の精度を高めることができた。
著者
合田 典子 片岡 則之 奥田 博之 梶谷 文彦 山本 尚武 清水 壽一郎
出版者
岡山大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

研究目的:本研究では、エストロゲンの血管内皮細胞に対する作用を実時間で解析するため、ECIS(Electrical Cell -substrate Impedance Sensing)法を用い、細胞-細胞間隙と細胞-細胞下基質間隙および細胞自体の挙動をナノオーダーで定量的に計測した。さらに、これらナノ細胞挙動を引き起こす基礎となる細胞骨格や接着因子のダイナミックな変化を共焦点レーザー顕微鏡と原子間力顕微鏡を併用して観察し、エストロゲンの血管内皮細胞に対する作用を総合的に解析した。研究の成果:種々の濃度の17β-Estradiol(E_2)付加後の内皮細胞の微細動態(細胞-細胞間隙,細胞-細胞下基質間隙,細胞自体の挙動)をECIS法にて経時的に計測したところ、高濃度のE_2の負荷によりインピーダンスは減少し、細胞-細胞間隙が拡がったことが示唆された。原子間力顕微鏡(AFM)を用いて機械的な弾性特性を測定した結果、高濃度のE_2による内皮細胞辺縁部の弾性は変化せず、成熟女性の生体内濃度(E_210^<-10>及びE_210^<-11>mol)では同部の弾性率を各々61%,56%低下させ、生理的濃度のE_2が内皮細胞の細胞ミクロメカニクスを有意に変化させた。また、動脈硬化症の危険因子として注目されている酸化LDLを培養内皮細胞に作用させた実験を併せて行った。健常者の酸化LDLはヒト血漿LDL画分中の0.01%程度とされるが、その影響を強調するため50μg/ml,100μg/ml及び200μg/mlの高用量を20時間作用させた。インピーダンスは全体として11%増大し、細胞-細胞間隙、細胞-細胞下基質間隙共に増大することが示唆された。また内皮細胞辺縁部弾性率はコントロール群に比べ、70〜80%の低下を示し、酸化LDLは細胞内皮の透過性の上昇及びバリア機能の低下を引き起こすことが示唆された。今後、酸化LDLが内皮細胞に及ぼすこれらの作用に対するエストロゲンの効果を検討する予定である。
著者
磯直道著
出版者
朝日新聞出版
巻号頁・発行日
2009
著者
玉城 陽子
出版者
琉球大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

1.大学在学時に測定・記録した基礎体温(BBT)と頸管粘液の変化について、1983〜1986年度入学学生(1G)105人、1988〜1990年度入学学生(2G)73人、1998-1999年度入学学生(3G)72人計250人ついて比較し、年代的な差異があるのかを明らかにするために分析した。1)排卵と無排卵(V型の一部・VI型)の両方の周期をもつ者は1、2、3Gそれぞれ24.7%、15.7%、33.8%であり、全周期無排卵型であったのは1、2、3Gそれぞれ8.6%、11.4%、12.3%と年代が上がって行くに従い高率になっている。2)黄体機能不全の可能性がある周期がある者は、1、2、3Gそれぞれ27.6%、26.6%、50.0%であり、全て黄体機能不全の可能性がある者は、1、2、3Gそれぞれ46.0%、48.4%、32.8%であった。3)低温水準の平均については、1、2、3グループそれぞれ36.29±0.18、36.33±0.13、36.24±0.17であり3Gが最も低温であった。4)頸管粘液については、牽糸状粘液が排卵日と一致した周期はどの年代も約半数であった。2.現在30代前半〜40代前半である1、2G学生178人のうち現住所が把握できた151人に対し郵送にてアンケートによる追跡調査を行い、返答があった69人(回収率45.7%)について分析した。1)169人中50人(72.5%)が既婚者であり、既婚者中14人(28.0%)が不妊治療の経験者であった。この14人についての学生時のBBTは、無排卵周期が1回でもあった者は50.0%、黄体機能不全の可能性がある周期が1回でもあった者も、50.0%であった。このうちの1人は、学生時より無排卵のため治療していた。2)学生時の生活習慣の振り返りで見てみると、排卵に影響していたのは、ダイエットの経験、飲酒の機会であり、黄体機能に影響していたのは、ダイエットの経験、外食の機会であり、過短・過長月経など周期へ影響したものは、外食の機会、ストレスの有無であった。
著者
小野 恭靖
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. I, 人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.44-52, 1991-09

国立国会図書館蔵『けんもつさうし』は江戸初期の殉死事件を題材とした物語である。この事件は慶長十二年三月五日,尾張清須城主松平忠吉が江戸芝にて病死(関ケ原の合戦で負った疵がもととされる)したことを発端とし,その家臣で男色の相手でもあった小笠原監物がその折居住していた奥州松島から上京して,殉死を遂げるに至る。これは近世の殉死の嚆矢とされ,大きな社会的反響を呼んだのである。この間の経違を軸に,忠吉の事績を付加し,全体をドラマチックに脚色した作品がここに翻刻紹介する『けんもつさうし』である。This report is a reprint of"Kenmotsu Soshi"in the possession of the National Diet Library and a commentary on it. "Kenmotsu Soshi"is a story which theme is Ogasawara Kenmotsu Tadashighe's killing himself on the death of his lord in the early years of the Edo Dre.Soon after Matsudaira Tadayoshi,who was the feudal lord of Kiyosu in Owari,died in Shiba,Edo on March 5th in 1607,Ogasawara Tadashige,who was his retainer,come to Edo from Matsushima,and killed himself.As it was the first social event after the civil war era,it created a great sensation."Kenmotsu Soshi"is a dramatization of this event.
出版者
朝日新聞社
雑誌
週刊朝日
巻号頁・発行日
vol.105, no.12, pp.62-65, 2000-03-24
著者
宝子山 嘉一
出版者
亜細亜大学
雑誌
経営学紀要 (ISSN:13403230)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.121-136, 2004-07
著者
加藤 文俊
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.155-167,230, 1997

The present paper reports an on-going study on images of the Internet. By employing a content analytic approach, visual images of advertisement in a series of the"Internet Magazine" were coded and interpreted. It was found that the"conduit" metaphor is pervasive and seemingly privileged when we think and talk about the Internet. In it, communication is understood as a transfer of"information" from sender to receiver. I suggest that the Internet can be understood alternatively, from a"constitutive" view of communication, which perceives that meaning is constantly constructed, reconstructed, and maintained communicatively in occasions of social interactions.