著者
小倉 英里 工藤 真代 柳 英夫
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2010-DD-78, no.5, pp.1-8, 2010-11-19

グローバル経済が加速する中で,英語版ドキュメントは海外市場進出の要となる.しかし,多くのメーカー企業では,英語版ドキュメントの言語品質の低さに悩まされている.英語のネイティブライターが関与していないことも原因のひとつだが,それ以上に,英訳を視野に入れて日本語版ドキュメントが作られていないことが,その最大の原因である.この研究では,英訳しづらい日本語の表現パターンを洗い出し,そのような日本語表現を規制できるかを検証し,規制された日本語は,その英訳の品質が改善することを明らかにした.
著者
江川 清文
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.393-394, 2021-10-01 (Released:2021-10-20)
参考文献数
3

患者:70 歳,女性初診:2020 年 5 月中旬主訴:左上背部の瘙痒を伴う落屑性紅斑既往歴:右第 1 指と左第 1 趾爪白癬の診断で治療中現病歴:左上背部の“こり”に対し,ピップエレキバン®(以下エレキバン)を約 20 日間貼付したままにしたところ瘙痒を伴う紅斑が出現した。“かぶれ”の自己診断で副腎皮質ホルモン(OTC 薬)を外用したが,約 1 カ月経過しても治癒しないため受診した。現症:左上背部に,径約 5 cm の漿液性丘疹と鱗屑を付した浮腫性紅斑の環状配列を認める(図 1 a,b)。検査:ズームブルー®(久光製薬,鳥栖市)を用いた KOH 鏡検で菌糸性菌要素陽性(図 2 )。診断:体部白癬治療および経過:ルリコナゾール外用にて,1 週間後には色素沈着を残すのみとなった。
著者
山内 清
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.240-243, 2001-04-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
23

髪・羊毛などのケラチン可溶化法(酸化法,還元法,ブンテ塩法など)を展望。還元法では多数のSH基を有した構成ユニット(ケラチンモノマー)が得られる。ケラチンモノマーは酸化重合性を示し,フィルム,マイクロカプセル,スポンジなどに再構成することができる。新天然素材原料としての工学的応用と問題点について述べる。
著者
渡辺 俊一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.673-678, 2011-10-25 (Released:2011-11-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

本稿は、日本語「まちづくり」の定義の論理構造の解明にむけられています。まず予備作業として、用語の定義に関する論理的議論をおこないます。ついで、都市計画・建築系の4人のまちづくり論者の言説による「まちづくり定義」の論理分析をおこない。それらは、西山夘三、田村明、佐藤滋、澤村明の4氏(6例)です。その結果をうけて、これら多様な「まちづくり定義」を体系的に整理する方法として、定義語に「次元」と「広義・狭義」の概念を導入することによる仮説枠組を提起してむずびとします。
著者
新井 達 小中 理会 脇田 加恵 勝岡 憲生 金森 晃
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.12, pp.2359-2364, 2009-11-20 (Released:2014-11-28)

糖尿病入院患者267名の皮膚症状を調査・検討した.平均年齢は58歳(男性15~86歳,女性19~80歳),糖尿病歴は平均13.2年,入院時HbA1cの平均値は9.13%であった.皮膚症状のなかでは真菌感染症,特に足白癬が高頻度(198例,74.1%)に認められた.カンジダ症は低頻度(14例,5.2%)であったが,13例に白癬を合併し,約半数が糖尿病Triopathyを伴っていた.直接デルマドロームとしては糖尿病性顔面潮紅(rubeosis)(53例),柑皮症(36例),手掌紅斑(23例)などが多くみられた.また,デュプイトラン拘縮は17例,前脛骨部色素斑は6例,糖尿病性浮腫性硬化症が5例にみられた.これらの皮膚疾患ではいずれも高率にTriopathyを伴っていた.また,因果関係は不明だが,掌蹠に色素斑を伴う症例が43例にみられ,男性に好発した.今回の我々の検討結果から,糖尿病に伴う皮膚症状と,その頻度,そして糖尿病の病態との関連性がより具体的に示されたものと考える.

4 0 0 0 OA 扁額軌範 2編

著者
合川珉和
出版者
袋屋佐七
巻号頁・発行日
vol.[1], 1819
著者
紺家 裕子 椎尾 一郎
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.311-318, 2012-11-25 (Released:2019-07-01)
参考文献数
12

This study addresses information support for hearing-impaired people who attend theatrical performances. In present Japan, there are few theater that employ programs providing captions for hearing-impaired persons. The few programs that provide captions only show a dialogue and sound (musical note icons). We propose implement, and evaluate a caption presentation method for hearing impaired people, which includes support for dialogues, sound effects, and audience responses.