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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年07月05日, 1930-07-05
著者
田村 圭一
出版者
北海道大学哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:02872560)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1-18, 2003-07-20
著者
川井 智理 嶋 大樹 柳原 茉美佳 齋藤 順一 岩田 彩香 熊野 宏昭
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.399-411, 2016-09-30 (Released:2019-04-27)
参考文献数
25

本研究は、Acceptance and Commitment Therapy(ACT)が注目する脱フュージョンという行動的プロセスを測定する尺度の作成、その信頼性と妥当性の検討、脱フュージョンに含まれるさまざまな行動の機能の重なりや相違点に基づいた妥当性の高い行動クラスを見いだすことを目的とした。40項目からなる尺度の原案を作成し、首都圏の学生を対象に横断調査を行った。探索的因子分析の結果、本尺度は【自分の自覚】・【選択と行動】・【現在との接触】の3因子18項目から構成されることが示され、脱フュージョンは三つの“機能”を含む可能性が明らかになった。また、それぞれを下位尺度とした場合、十分な内的整合性、収束的妥当性が確認された。今後は、本尺度を用いてACTが介入対象とするほかの行動的プロセスや臨床症状との関連性を検討し、精神的苦痛を緩和する脱フュージョンについての理解をより深めていく必要がある。
著者
山崎 茂明 中山 健夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.666-672, 2003
被引用文献数
1 1

背景:構造化抄録の重要性は,EBM(エビデンスに基づいた医療)の普及とともに認識されつつある。しかし,英語文献では普及が進んでいるものの,非英語文献では十分浸透していない。方法:PubMedを使用し,1987年から2001年までの,EBM実践のうえで有用となる臨床試験文献群を対象に,非英語文献の構造化抄録採用状況を調査した。結果:各国語別の構造化抄録付与率について,全調査対象期間での平均値と,かっこ内に1999年から2001年の値を示す。ドイツ語は17.3%(48.2%),フランス語は16.1%(45.1%),イタリア語は21.3%(76.3%),スペイン語は44.7%(74.9%),ロシア語は4.9%(17.4%),中国語は21.3%(100%),そして日本語はわずか3.5%(10.4%)であった。さらに,構造化抄録付与率を基に各国語別の雑誌ランクも作成した。考察:構造化抄録は,非英語圏の雑誌において普及が進んでいるが,日本語文献では改善が示されていない。日本におけるEBM実践のために,研究者,臨床家,編集者,情報専門家は構造化抄録の重要性を認識すべきである。
著者
井上 智勇
出版者
京都大學文學部
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-74, 1963-12-10

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
山下 重一
出版者
日本英学史学会
雑誌
英学史研究 (ISSN:03869490)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.31, pp.43-54, 1998 (Released:2009-09-16)
参考文献数
24

This pager intends to examine the correspondence between Kaneko Kentarô and Herbert Spencer during Kaneko's stay in London in August 1892. Duncan's “Life and Letters of Herbert Spencer” includes three letters of Spencer to Kaneko dated 21st, 23rd and 26th of August, 1892, and London University Library holds a letter of Kaneko to Spencer dated 24th of August, 1892.In these letters, Spencer gave Kaneko very conservative advices, for example, house holder's suffrage, restriction of the National Assembly's function to the non-coercive advice to the government and to prohibition of the foreigner's rights to hold land, to work mines and to engage the coasting trade. He even declared that Japanese government gave “too large an instalment of freedom.” Though it seems curious that Spencer whose books inspired the people's rights movement gave to the Japanese Statesman such a “conservative advice”, it seems to be possible to imagine that Spencer was influenced by the opinion of Mori Arinori, who was intimate with him as a Japanese minister. Mori's draft of Japanese constitution written in 1884 includes some conservative views which Spencer advised to Kaneko eight years later. This paper aims to prove this estimation by examining Mori's views on constitution. Spencer was not a unconditional liberalist, but a gradualist who believed that a political institutions ought to fit to the each stage of social evolution. It seems possible to believe that when he was told by Mori on the low stage of Japanese social evolution, his conservative advices to Japanese government. naturally followed.This paper also includes an examination of the political thought of Baba Tatsui who as an ardent Spencerian, tried to utilize Spencer's theory of social evolution to support the people's rights movement, and a reference to the comments on Spencer's letters by Lafcadio Hearn, who heartly agreed with Spencer's advices to Kaneko.
著者
加藤 直子 山岡 昌之 一條 智康 森下 勇
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.609-615, 2003-09-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
5

多彩な解離症状を呈した15歳女子に対し,本人へのカウンセリングおよび薬物療法,さらに親へのガイダンスを行い,症状の改善が認められたので報告した.思春期の解離症状に対しては,退行的側面と前進発達的側面の理解が必要である.家族および治療者は,行動化や外傷体験の背後にある情緒に共感し,解離した体験をつなぐ補助自我的な役割を果たす一方で,発達阻害的な退行を助長しないことが肝要であると思われた.解離症状に伴う強い不安や興奮,身体化症状には薬物療法が有効であった.
著者
村瀬 敬子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.297-313, 2020 (Released:2021-09-30)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

本稿は,戦後の『主婦の友』を主な資料として,郷土料理/郷土食の「伝統」が強調されていき,「主婦」をその伝承者とする語りが,どのように構築されていったかを明らかにした.本稿では「伝統」を,昔から続いているとする「継続性」に加え,良いものとして価値づける「美化性」のまなざしによって構成されるとし,1979 年までの「郷土料理/郷土食にかかわる記事」において,これらの語りの分析を行った. 本稿の考察結果は次のようになる.(1)1960 年代半ばまで,従来の郷土料理/郷土食を改良したり,新しく生み出すことが推奨されている記事が登場しており,郷土料理/郷土食の「伝統」は強調されていなかった.(2)著名人の郷土料理/郷土食に関するエッセイが,1950 年代半ばから数多く掲載され,その多くで自らの故郷の郷土料理/郷土食が賛美されていた(美化性).(3)1960 年代半ば以降,「おふくろの味」が賞揚され,「おふくろの味」と郷土料理/郷土食は,長い間,伝承されてきたものだとされ(継続性),女性による伝承が規範化していった.(4)このことは「主婦」に新たな役割を与え,揺らぎはじめたジェンダー秩序の維持に寄与した.
著者
小佐野 博史
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.2022-055, 2023 (Released:2023-02-03)
参考文献数
1

本稿は,令和3年8月に行われた第6回日本薬学教育学会シンポジウム「どう伝える?医療プロフェッショナリズム~医学部のこれまでと薬学部のこれから~」で発表した「薬学部におけるプロフェッショナルを考える―卒業時にどこまで到達するか―」という講演の内容をまとめたものである.帝京大学薬学部では,ディプロマ・ポリシー(DP)に「プロフェッショナリズム」という言葉を用いている.現行(平成25年度改訂版)の薬学教育モデル・コア・カリキュラムには含まれていないが,DPに使用した以上,1年生から考えさせなければならない.しかし,プロフェッショナリズムとは,大きな一般的概念の下に,〇〇におけるプロフェッショナリズム,という具体性のある場を繋げて考えてゆかなければならないものであり,この〇〇にはとても多くの場が含まれる.国家資格のない学生に,プロフェッショナルという概念をどのように伝えるか,筆者が薬学6年制教育の開始以来,考え続けてきた「大学における薬学生のプロフェッショナリズム」についての概略と教育に用いた方法を紹介し,今後の教育をどう発展させるか,という私見を込めて記載した.
著者
菊川 清見
出版者
日本脂質栄養学会
雑誌
脂質栄養学 (ISSN:13434594)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.20-33, 1994-03-25 (Released:2009-04-10)
参考文献数
31
被引用文献数
3 2
著者
林 雅弘 松田 綾子 東海 彰太 受川 友衣乃 宇髙 尊己
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.65-72, 2023 (Released:2023-02-04)
参考文献数
32
被引用文献数
1

様々な微細藻類の社会実装が検討される中で,独立栄養か従属栄養かの選択,太陽光による光合成への日周サイクルの影響,培養密度と光合成効率のバランス,培養液中の炭素源濃度の影響,培養槽の形状や機能の問題,目的物の抽出残渣処理,株の育種や無菌化など,実用化に向けてクリアすべき問題は多い。微細藻類の中でもユーグレナは特徴的な培養特性を持ち,光合成による独立栄養培養,光合成に加えて有機炭素源を利用した光従属栄養培養,光を利用せず培地中の有機炭素源を利用する従属栄養培養のいずれの培養による増殖も可能である。いずれの培養様式もそれぞれ特徴を持ち,目的や規模に応じて使い分ける必要があるが筆者らのグループは従属栄養培養に焦点を絞り,ユーグレナの工業レベルでの大量生産を行っている。本稿では筆者らが行っているユーグレナの工業レベルの大量培養を1つの題材に,微細藻類の社会実装に向けた大量培養技術について考える。
著者
Junzo NAKAO Aiki MARUSHIMA Keisi FUJITA Hiroyuki FUJIMORI Ryota MASHIKO Takao KAMEZAKI Naoaki SATO Yasushi SHIBATA Shingo TAKANO Eiichi ISHIKAWA
出版者
The Japan Neurosurgical Society
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
pp.2022-0229, (Released:2022-10-25)
参考文献数
19
被引用文献数
3

Most asymptomatic patients with chronic subdural hematoma (CSDH) are followed conservatively but can require surgical treatment if the hematoma expands. We conducted a retrospective evaluation of the effect of Gorei-san on CSDH. This study included patients treated between April 2013 and March 2015. In total, 289 patients were diagnosed with CSDH and 110 patients received conservative management. Finally, 39 patients who met the requirements were registered. We retrospectively examined the age, gender, medical history, hematoma thickness, clarity of sulci below hematomas, and midline shift of the patients. The primary outcome was the median surgery-free interval, and the secondary results were the rate of CSDH shrinkage and surgery avoidance. A comparison of patient characteristics between the Gorei-san (G) and non-Gorei-san (NG) groups found no significant differences in the percentage of men, average ages, past history, thickness of CSDH (15.0 ± 3.1 mm vs. 15.3 ± 2.6 mm, p = 0.801), or midline shift (2.0 ± 2.7 mm vs. 4.0 ± 5.0 mm, p = 0.230). The median surgery-free interval was significantly different between the G and NG groups [n. r. vs. 41 days (95% CI: 5-79), log-rank p = 0.047]. The CSDH avoidance rate was not significantly different between the two groups (70.0% vs. 34.4%, p = 0.071). Additionally, the CSDH shrinkage rate was significantly different between the two groups (60.0% vs. 10.3%, p = 0.004). This retrospective study demonstrated that CSDH treatment with Gorei-san reduces hematoma significantly more than treatment that does not include Gorei-san.
著者
有薗 真代
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.331-348, 2008-09-30

本稿の目的は,1960年代から70年代の国立ハンセン病療養所において,隔離下に置かれた入所者が集団的に営んできた諸実践の生成・展開を,当時の日本における療養所の状況を踏まえながら検討することにある.入所者たちは,自分たちの生を少しでもよりよいものにするために,仲間どうしでさまざまな試みを行っていた.本稿は,明瞭に組織化された政治運動とも療養所当局の公認下で行われた文化活動とも異なった,こうした流動的かつ非組織的な形態をとる仲間集団での実践に焦点を当てるものである.<br>療養所内における仲間集団の実践は,現金収入を得るための場をつくる営みとなって現れた.ただし彼らの実践において獲得されていったのは,単なる対価の獲得や生計の維持といった次元にとどまらず,その実践のプロセスのなかで生み出される多様な生の実現や生の充実化の次元にまで及ぶものであった.彼らの実践は,(1)自分たちで雇用を生み出し,それによって自律的な生活領域を確保すること,(2)「希望」を創出し他者と分有すること,(3)非病者との接点をつくり生活の外延を広げること,といった具体的な様態を帯びていた.構造的制約の多い状況のなかで生を豊穣化しようとする,こうした入所者たちの実践を考察対象とすることで,私たちはハンセン病者の経験世界の新たな領野にふれることができる.