著者
加藤 雅也 張 嵐翠 馬 剛 本橋 令子
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

「回青(かいせい)」とはカンキツ特有の現象であり、樹上で一旦成熟した橙色の果実が緑色の果実へと戻る現象である。本研究課題では、「回青」の認められるカンキツ果実における二次代謝産物および果実品質に関わる糖、有機酸、栄養成分の代謝変動を調査し、「回青」現象の発生や果実成熟を調節する遺伝子を同定する。以上のような研究を行うことにより、カンキツ果実における「回青」現象の発生メカニズムを解明し、カンキツ果実の成熟を制御する栽培および収穫後の技術の開発に繋げる。

3 0 0 0 OA スピノザ研究

著者
波多野精一 著
出版者
警醒社
巻号頁・発行日
1910
著者
宮本 基杖
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.226-234, 2010 (Released:2010-10-05)
参考文献数
84
被引用文献数
3 2

本稿では, 熱帯の森林減少の原因に関する近年の研究動向を整理し, とくにこれまでおもな原因として検討されてきた焼畑・人口増加・貧困・道路建設について研究の進展を概括する。「人口増加と貧困を背景に焼畑が拡大して熱帯林が減少した」という広く普及した通説は, 約20年にわたる研究成果により見直しが進んだ。農地拡大がおもな原因であることに変わりはないが, 焼畑原因説は影をひそめ, 代わって商品作物や輸出用農産物の生産拡大の影響が重要視されている。人口増加と貧困の影響については, 多くの実証研究により検証がなされたものの, 賛否両論で議論が分かれている。道路建設の影響は多くの実証研究で裏付けられており, 道路建設が森林減少を加速する仕組みについては生産物の輸送コストの低下による熱帯奥地の土地収益性 (地代) の上昇が指摘される。地代と土地利用の関係を示すチューネン・モデルが森林減少の説明に有効な概念として近年注目されているが, 他の理論で補完すべき課題もある。

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1925年12月03日, 1925-12-03
著者
池上 岳志 熊澤 栄二
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.272-275, 2004-07-17

石川県最北端に位置する奥能登の風景について、地域固有の祭祀「キリコ祭り」をもとに考察する第三報である。本稿では、須須神社が鎮座する寺家地区と、その奥宮が鎮座する山伏山との関係について、祭礼ルートであった古道の復元ならびに、地名、由来、口伝等をもとに諸場所の意味と、その地域構造について考察を行なったものである。
著者
田口 茂
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.211-216, 2021

<p>Inspired by Q. Meillassoux's philosophy, Ikegami (2021) claims that a living system perceives external reality without 'contracting' the overwhelming flow of information it contains. This idea implies that cognition is not merely the formation of representations inside a living system. Based on this idea, we can reconsider the relationship between the <i>inside </i>and <i>outside </i>of a living system: I claim that this relationship contains both disconnection and connection at the same time. Ikegami assumes that the contracting movements that occur in living systems are continuously disrupted by encounters with external reality. Furthermore, he claims that living systems 'vividly experience' this disruption involving an overwhelming flow of information. This idea does not seem to be present in Meillassoux's philosophy.</p>

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1914年03月25日, 1914-03-25
著者
川井 清司
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.185-193, 2015 (Released:2017-05-31)

Crystallization and glass transition behaviors of carbohydrate materials were reviewed. Firstly, effects of water content, molecular weight, and types of monomer and chemical bond on the glass transition temperature, effect of aging treatment on the glassy properties, and crystallization behavior of low molecular carbohydrate materials such as sucrose and trehalose were explained. Secondary, gelatinization and/or melting, recrystallization (retrogradation), and glass transition properties of starch were explained. Finally, cookie was employed as a typical carbohydrate enriched food, and practical significance of the physical control was exhibited.
著者
木下 雄一朗 鈴木 圭佑 郷 健太郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.987-997, 2020

<p>本論文では,ペーパークラフトの一種であるシャドーボックスに着目し,ユーザの表現したい印象に適合したシャドーボックスの貼り重ね方を自動生成する感性ファブリケーション支援システムを実装した.このシステムは,デザイン生成ユニットによる複数の設計データの生成と,印象変化量評価モデルに基づく表現したい印象への適合度評価により実現した.システムの実装に先立ち,様々なシャドーボックスが鑑賞者に与える印象を調査する目的で,印象評価実験を行った.そして,この実験結果をニューラルネットワークに学習させることで,印象変化量評価モデルを構築した.デザイン生成ユニットは,進化的計算のアプローチで実現し,構築した印象変化量評価モデルを評価関数として用いた.最後に,実装したシステムの出力結果に基づいて作成されたシャドーボックスの印象評価実験により,このシステムの有効性を確認した.</p>
著者
井芹 俊太郎
出版者
日本インスティテューショナル・リサーチ協会
雑誌
大学情報・機関調査研究集会 論文集 大学情報・機関調査研究集会 論文集 (ISSN:24363065)
巻号頁・発行日
pp.32-37, 2021 (Released:2021-12-28)

大学のIR 担当者に求められる要件を、外部労働市場における需要側の観点から考察することを目的とし、IR 担当者の公募資料に記された情報のテキスト分析を行った。その結果、修士号以上の学位取得が重要であること、専門分野は教育学・教育工学・情報学分野の人材需要が特に多いこと、また、知識・能力のみならず協調性やIR業務そのものへの熱意、組織改善に繋がる提案や実践も求められていることが分かった。IR人材の育成やキャリア形成における本成果の活用に期待したい。
著者
吉田 惇 齊藤 剛
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.143-144, 2016-03-10

2次元画像から3Dモデルを作成するための方法は種々報告されているが、本研究では、階層型の3Dモデル構造であるシャドーボックスによる3D化を試みる。 シャドーボックスとは, 紙に描かれた模様や形を切り抜き, 立体的に重ねるペーパークラフトである. 本研究では, 入力画像を領域分割しグラフカットにより切り抜き, シャドーボックスの各レイヤを作成することにより、1枚の画像から作成する楽しみを残しつつ, インターラクティブにシャドーボックスが生成できるシステムの開発を行う. 本稿では, 作成各段階での手法について述べる.
著者
來栖 三郎
出版者
日本私法学会
雑誌
私法 (ISSN:03873315)
巻号頁・発行日
vol.1954, no.11, pp.16-25, 1954-04-30 (Released:2012-02-07)
著者
岡田 佐織
出版者
日本インスティテューショナル・リサーチ協会
雑誌
大学情報・機関調査研究集会 論文集 大学情報・機関調査研究集会 論文集 (ISSN:24363065)
巻号頁・発行日
pp.118-123, 2021 (Released:2021-12-28)

教学マネジメント指針は、授業科目レベル、学位プログラムレベル、大学全体レベルの3層それぞれで、PDCAサイクルを適切に回していくことを求めている。そのための支援を行う機能として、IRやFDを担う組織が設置され、専門性を持った人材が配置されているが、学位プログラムのレベルにおいて、その支援に実効性を持たせるためには、教学マネジメントを行う側に、それらの支援を受け止めて実践に反映させる機能を担う人間が必要である。本稿では、それらの支援を受け止める側の視点で、カリキュラム・レベルでの教学マネジメントに必要な機能と人材要件について分析し、全学の支援組織との望ましい連携の在り方について考察を行う。
著者
高田 英一
出版者
日本インスティテューショナル・リサーチ協会
雑誌
大学情報・機関調査研究集会 論文集 大学情報・機関調査研究集会 論文集 (ISSN:24363065)
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2021 (Released:2021-12-28)

第3サイクルの認証評価では、内部質保証が重視されているため、各大学では、各大学の運営の独自の文脈とともに認証評価基準を踏まえて、内部質保証体制の構築と機能の実質化に取り組んでいる。その際は、他大学の評価結果が参考となるが、留意すべき課題の所在や内容を把握することは必ずしも容易でない。このため、本研究では、認証評価機関である大学基準協会の評価結果を基に、大学の内部質保証体制について指摘された課題の所在等を分析するものである。
著者
久保田 美雪 渡邊 典子 小柳 恭子
出版者
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.189-200, 2005-03-10

新潟県内の高校生にライフスタイルとして人的側面、物的側面、金銭的側面、性意識および性に対する対処行動の調査を実施し、性交経験の有無別に検討した。その結果1人的側面として、普段の遊び相手として「彼氏・彼女」と答えたのは、経験者のほうが高く、さらに経験者の半数は現在、交際相手が1人いた。2物的側面として、「携帯電話・PHS」の所有は経験者のほうが高く、有意差が認められた。3金銭的側面として、小遣いの金額は経験者のほうが高く、「飲食代」「洋服・靴代」が主な使いみちであった。4女性がコンドームをつけてということに関する意識として「安心してできる」は経験者のほうが高く、有意差が認められた。5性に関する悩みやトラブルへの対処行動として「友人に相談」は経験者のほうが高く、有意差が認められた。6経験者504人の初交時の状況は、男子は「自ら望んだ」、女子は「望んだわけではないが自然の成り行きで」が最も高く、避妊方法で最も多いのはコンドームであった。