著者
瀬谷 創
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6431号)

3 0 0 0 有馬正文

著者
有馬俊郎 著
出版者
有馬正文伝記刊行会
巻号頁・発行日
1964
著者
長野 隆男 矢野 裕子 西成 勝好
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.344-349, 2003-08-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
27
被引用文献数
3 2

市販の絹ごし豆腐について,圧縮試験による力学物性測定と共焦点顕微鏡によるミクロ構造の観察をおこない,以下の結果を得た.1) 豆腐の圧縮試験から得られた応力-歪み曲線をBST式でよくあらわすことができ,破断応力,破断歪み,ヤング率,弾性パラメーターnの4つのパラメーター値を抽出することができた.2) 共焦点顕微鏡を使用することで,豆腐を固定せずにタンパク質と油滴を特異的に観察できること,1mm程度の厚さのある試料を用いてもタンパク質のネットワーク構造と油滴の状態が画像として得られることが明らかとなった.3) 共焦点顕微鏡による観察結果から,市販の絹ごし豆腐は2つのグループに分けられた.すなわち,タンパク質の凝集が詰まって密にみえる「密構造タイプ」と,凝集が疎で粗い構造を示す「疎構造タイプ」である.4) 「密構造タイプ」と「疎構造タイプ」の違いは,破断歪みの平均値の結果によく表されており,前者は50%より高く後者は50%より小さい値を示した.5) 豆腐の力学物性測定結果は,タンパク質のネットワーク構造とよく相関し,油滴の状態との相関は低いと考えられた.弾性率,破断応力への寄与は,主にタンパク質のネットワーク構造によるためであろう.

3 0 0 0 OA [絵本]

著者
森本順三郎 著
出版者
森本順三郎
巻号頁・発行日
vol.〔3〕 木曽義仲記, 1888
著者
逓信省逓信博物館 編
出版者
逓信省逓信博物館
巻号頁・発行日
vol.中巻, 1939

3 0 0 0 OA 脚本集

著者
塚本哲三 編
出版者
有朋堂書店
巻号頁・発行日
vol.上, 1922
著者
野澤 智 原 良紀 木下 順平 佐野 史絵 宮前 多佳子 今川 智之 森 雅亮 廣門 未知子 高橋 一夫 稲山 嘉明 横田 俊平
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.454-459, 2008 (Released:2008-12-31)
参考文献数
9
被引用文献数
5 9

壊疸性膿皮症は,稀な原因不明の慢性皮膚潰瘍性疾患で小児例もわずか4%であるが存在する.クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患,大動脈炎症候群(高安病),関節リウマチなどに合併する例もあるが,本症単独発症例が約半数を占める.壊疽性膿皮症の標準的な治療であるステロイド薬,シクロスポリンに抵抗を示す難治例に対し,近年タクロリムス,マイコフェノレート・モフェチール,そして抗TNFαモノクローナル抗体の効果が報告されている.今回,壊疽性膿皮症の12歳女児例を経験した.合併する全身性疾患は認められなかったが,皮膚に多発する潰瘍性病変はプレドニゾロン,メチルプレドニゾロン・パルス,シクロスポリンなどの治療に抵抗性で長期の入院を余儀なくされていた.インフリキシマブの導入をしたところ潰瘍局面の著しい改善を認めた.最初の3回の投与で劇的な効果をみせ,投与開始1年3ヶ月後の現在,ステロイド薬の減量も順調に進み,過去のすべての皮膚潰瘍部は閉鎖し,新規皮膚病変の出現をみることはなく,経過は安定している.壊疽性膿皮症にインフリキシマブが奏効した小児例は本邦では初めての報告である.本症難治例に対するステロイドの長期大量投与は,小児にとっては成長障害が大きな問題であり,長期入院生活は患児のQOLを著しく阻害する.本報告により小児壊疽性膿皮症の難治例に対する治療に新しい局面を切り開く可能性が示唆された.
著者
桜井 直樹 岩谷 真一郎 寺崎 章二 山本 良一
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.31-35, 2005 (Released:2005-11-11)
参考文献数
13
被引用文献数
27 34

キュウリ3品種の肉質 (シャキシャキ感) を音響的に測定した. ガラスシリンジのピストンと先端を尖らせたプローブの間にピエゾ圧電素子をはさみ, シリンジに水をポンプで送り込みながら, プローブを毎分35 mmの速度でキュウリに挿入し, プローブが受信した音響的振動をピエゾ素子で直接検出し10000 Hzまでの信号を測定した. 振動信号は高速フーリエ変換し, 振動強度の周波数スペクトルを得た. 1~6 kHzの間の振動強度に, 品種間, 部位別の違いがもっともよく現れた. そこで, 高周波成分の振動強度を強調し, 全ての周波数成分を積分した値を計算し, シャキシャキ感を示す新しい指標“シャープネス”を提案した. シャキシャキ感を示す“シャープネス”が農産物の食感をどれくらい定量的に評価できるかについて議論した.
著者
杉山 智章
出版者
静岡大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

大学図書館が提供する情報には図書・雑誌といった従来からの冊子体資料に加え、オンラインコンテンツやデータベースなどWebでの学術情報の提供も大きな役割を担うようになってきている。一方、学生はレポート作成などの学習に際して、これら図書館が提供する情報を十分活用しきれていない実態がある。これは、図書館が提供するコンテンツが学生にとってわかりやすく構築されておらず、学術情報にアクセスする手段が理解されていないことに原因があると考えられる。これらの問題について、コンテンツの提供手段として新たなWeb上のサービスを先駆的に取り入れている大学図書館等の調査を行った。また図書館のみならず、学務情報や研究者情報など、学習者にとって重要な情報がどのように扱われているのかも調査し、構築しようとする電子図書館サービスの課題点を整理した。さらに大学生からモニターを募り、国内外の大学図書館等のWebサイトや検索サービスを評価することで、学生が学習する上での問題点を探り、より使いやすい機能やインターフェイスについて検討を行った。以上の研究をもとに、学生が学習で求めている情報と図書館が提供するコンテンツを結びつけて示すことができるように、図書館の情報に加え、大学の授業情報や教員情報を関連づける方策を検討した。統合したシステムでそれぞれ異なる形式の情報を扱えるために、統一したメタデータフォーマットへの変換規則を作成し、これらの情報を検索できる新たなサービスをオープンソフトウェアを用いて構築した。
著者
石川 岳志
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.1, pp.121-130, 2016 (Released:2016-01-01)
参考文献数
42
被引用文献数
1

Recently, ab initio quantum mechanical calculations have been applied to large molecules, including biomolecular systems. The fragment molecular orbital (FMO) method is one of the most efficient approaches for the quantum mechanical investigation of such molecules. In the FMO method, dividing a target molecule into small fragments reduces computational effort. The clear definition of inter-fragment interaction energy (IFIE) as an expression of total energy is another valuable feature of the FMO method because it provides the ability to analyze interactions in biomolecules. Thus, the FMO method is expected to be useful for drug discovery. This study demonstrates applications of the FMO method related to drug discovery. First, IFIE, according to FMO calculations, was used in the optimization of drug candidates for the development of anti-prion compounds. The second example involved interaction analysis of the human immunodeficiency virus type 1 (HIV-1) protease and a drug compound that used a novel analytical method for dispersion interaction, i.e., fragment interaction analysis based on LMP2 (FILM).
著者
小島 伸俊
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.264-269, 2002-08-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
28
被引用文献数
1 4

色再現評価用標準物体色分光データベース (SOCS) を用いて, アジア人の素肌色の分光反射率の特徴解析を行った. 素肌の分光反射率は3つの主成分で表現できること, 化粧用ファンデーションの主成分とは異なることを確認した. また, 分光反射率の違いが, 顔色の見えと印象に大きな影響を及ぼすことを実験的に示した. 分光情報は, 色素沈着部位の強調画像化, 色素沈着の深さ分布の推定, 肌の構成色素の分離に対しても非常に有効であった.
著者
別役 恭子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.71-99, 1993-03-30 (Released:2015-11-11)

浮田一蕙の「婚怪草紙絵巻」は、皇女和宮の徳川家茂への降嫁に対する風刺絵だとされてきた。しかし、一蕙の作品群を調べると、一蕙が信州に滞在した嘉永五年十月から翌六年二月にかけて、「狐の嫁入り」を主題とした掛幅や六曲一双の屏風を既に制作しており、「婚怪草紙絵巻」もその延長線上で描かれたと思われる。即ち、一蕙が江戸に滞在した嘉永六年三月から安政元年七月の間で、それは和宮降嫁の議が内々論議された安政五年秋から冬にかけてより、四年有余遡るのである。 江戸中、後期は擬人化の風潮が顕著に現れた時期であった。そして、妖怪奇異に対する好奇心が版本の普及とともに高揚した時期でもあった。想像力の逞しい画家や作家たちが、幻想、奇想の世界を創り出していた背景を考えると、「婚怪草紙絵巻」が生まれる土壌は、風刺を抜きにして充分整っていたのである。一蕙が古典絵巻から吸収した知識と、当時の社会に培われていた、洒落や、遊戯や、パロディーの精神が結びつき「婚怪草紙絵巻」は生まれたのである。
著者
山下 弘二 三浦 雅史 李 相潤 吉岡 利忠
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.273-279, 2003-08-20
被引用文献数
4 10

本研究では,除雪の作業条件と呼吸循環応答について検討した。被験者は,健康な若年者群12名(平均年齢20.5±1.0歳)と中高年者群11名(平均年齢49.2±7.8歳)であった。ショベル除雪とダンプ除雪をマイペースで行い,作業条件と呼吸循環応答の指標について,若年者群と中高年者群とで比較検討した。ショベル除雪の投雪頻度は中高年者群より若年者群の方が有意に高値であった。ショベル除雪では,酸素摂取量と一回の投雪重量とに正の相関関係を示した。ダンプ除雪では,酸素摂取量と投雪頻度とに正の相関関係を示した。ショベル除雪とダンプ除雪の運動強度は若年者群と中高年者群とで有意な差を認めなかった。しかし,相対的強度は,中高年者群の方が若年者群より有意に高値を示した。ショベル除雪の強度の平均は6.7 Mets, peak VO_2の70.7%, Anaerobic Threshold (AT)レベルであった。ダンプ除雪の強度の平均は8.3 Mets, peak VO_2の89.2%,中高年者群ではATレベルを越えていた。除雪作業中の拡張期血圧は,中高年者群の方が若年者群より有意な上昇が認められ,ダンプ除雪で顕著であった。中高年者群の除雪の強度はATレベルより大きく,特にダンプ除雪では血圧の上昇に注意が必要であった。