著者
安岡 孝一 ウィッテルン クリスティアン 守岡 知彦 池田 巧 山崎 直樹 二階堂 善弘 鈴木 慎吾 師 茂樹 藤田 一乘
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.355-363, 2022-02-15

Universal Dependenciesに基づいて,『孟子』『論語』『禮記』『十八史略』の依存構造(係り受け)コーパスを製作した.さらに,このコーパスを用いて,古典中国語の文切り・形態素解析・係り受け解析を統合的に行う解析システムも開発した.Universal Dependenciesは,書写言語における品詞・形態素属性・依存構造(係り受け情報)を,言語に依存せず記述する手法である.Universal Dependenciesの係り受け記述は,いわゆる動詞中心主義であり,言語横断的であると同時に,古典中国語における動賓終構造の記述にも適している.ただし,Universal Dependenciesにおけるコピュラ文の記述方法は,古典中国語のコピュラ文との間で微妙に齟齬があり,結果として,補語が節であるようなコピュラ文(約1.6%)に関しては,記述は行えるものの記法上の問題が残った.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年12月28日, 1916-12-28
著者
新嶋 良恵
出版者
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所
雑誌
メディア・コミュニケーション : 慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所紀要 (ISSN:13441094)
巻号頁・発行日
no.64, pp.85-98, 2014-03

1 問題の所在2 カルチュラル・スタディーズのメディア表象研究3 エスニック・スタディーズにおけるマイノリティ表象研究とその問題点4 ホールによる文化的アイデンティティ理論と言説編成理論の可能性おわりに
著者
冨田 隆太 阿部 今日子
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.67, pp.1303-1308, 2021-10-20 (Released:2021-10-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1

To prevent COVID-19, the apartment housing was filled with more people for a longer time while at home in Japan. These conditions are thought to have produced something close to the maximum noise load of the apartment housing. In order to better understand the reaction of the residents to this situation, we decided to conduct a questionnaire and collect data. As a result, compared to before stay home, the number of sounds that were heard and worrisome during stay home increased to 1.3 times. In addition, about 10% of the residents were involved in noise problems during stay home.
著者
高倉 有加 清水 貴史
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.28, no.68, pp.290-295, 2022-02-20 (Released:2022-02-20)
参考文献数
16

The bathroom has a high humidity environment along with the kitchen and washroom. In particular, the mold contamination in the bathroom is widely recognized to affect to health and an aesthetic problem. Although many surveys on the thermal environment of the bathrooms have been conducted, only a little attention has been paid to the inside of the thermal environment in bathtub apron, and these surveys and researches are not sufficient. In this study, we report the results of a survey on the thermal environment around the bathroom, including the inside of the apron, and the habitat environment of wet mold.
著者
將積 日出夫
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.121, no.10, pp.1243-1249, 2018-10-20 (Released:2018-11-21)
参考文献数
20

遅発性内リンパ水腫は先行する高度感音難聴にメニエール病様のめまい発作あるいは対側の聴力変動を来す疾患群である. 先行する高度難聴耳と内リンパ水腫症状の原因耳の関係から同側型, 対側型に分けられる. 平成26年5月に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法) が制定され, 遅発性内リンパ水腫は第2次指定難病 (平成27年7月1日施行) に選定された.「難病法」による医療費助成の対象となるのは, 原則として「指定難病」と診断され,「重症度分類等」に照らして病状の程度が一定度以上の場合である. 遅発性内リンパ水腫の診断基準は, A. 症状 (4項目), B. 検査所見 (5項目), C. 鑑別診断からなる. 指定難病には症状の4項目および検査所見の4項目に該当する確実例のみである. 遅発性内リンパ水腫の重症度分類は A. 平衡障害・日常生活の障害, B. 聴覚障害, C. 病態の進行度の3項目がある. 医療費助成の対象となるのは, 平衡障害では両側の半規管麻痺, 聴覚障害では両側 40dB 以上, 病態の進行度では不可逆性病変が高度に進行して後遺症を認めるものと定義されている. 遅発性内リンパ水腫の治療としては, 保存的治療として有酸素運動等の生活指導, 心理的アプローチ, 浸透圧利尿剤等の薬物治療, 機能保存的手術治療として内リンパ嚢開放術, 選択的前庭機能破壊術として内耳中毒物質鼓室内注入, 前庭神経切断術が行われている. 近年, その治療選択として低侵襲の治療から開始し, 有効性が確認されない場合に, 次の段階へ進む段階的治療選択法が提唱された. 中耳加圧療法は, 保存的治療に抵抗した難治例に対して手術治療の前に考慮される新しい治療法である. 新型鼓膜マッサージ機は経済産業省平成24年度課題解決型医療機器等開発事業「難治性メニエール病のめまい発作を無侵襲的に軽減する医療器機の開発」により作成され, 平成29年9月に中耳加圧装置として一般的名称がつけられた.
著者
百瀬 恵夫
出版者
明治大学大学史料委員会
雑誌
大学史紀要・紫紺の歴程 (ISSN:13429965)
巻号頁・発行日
no.4, pp.138-147, 2000-03-31
著者
長内 健治
出版者
岩手大学教育学部
雑誌
岩手大学教育学部研究年報 = The annual report of the Faculty of Education, Iwate University (ISSN:03677370)
巻号頁・発行日
no.29, pp.35-38,図4p, 1969-12

キタサンシヨウウニ卵の色素顆粒ほ未受精卵では内部細胞質全体に分散しているが,受精後その一部は皮部細胞質へ移行し,他は内方へ移動して星状体のまわりに集まる。内部色素顆粒は分裂装置の変化に伴って娘細胞に分配される。バフンウニ卵では内部細胞質のオレンジ色素は初め均等に分散しているが,受精後星状体のまわりに濃縮し,発生の進行に伴って顆粒化する。この色素が中性赤によって生体染色されることなどから,内部色素顆粒は細取分裂活性に関与する可能性が示唆された。
著者
小野塚 實
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
日本歯科理工学会学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.1, 2010

まもなく超高齢社会を迎えるわが国において、介護支援を必要とする認知症の高齢者は、今後10年間で約100万人増加すると推計されており(厚生労働省調査)、今や認知症対策は最も喫緊に解決すべき課題になっています。 近年、全身健康に果たす口(とくに咀嚼)の役割が科学的に分析されるようになり、咀嚼の働きが栄養摂取だけでなく、認知という脳の最も高次な機能に関わっていることが明らかになってきました。例えば、入院中の高齢者の栄養摂取において、経口から経管や点滴に切り替えると認知症の出現率が高まるといわれています。一方、軽度な認知症状のある寝たきり高齢者の義歯の調節などの口腔環境を改善し、介護の手を借りて経口摂食を積極的に行うことにより、QOLの向上や認知症状の軽減が認められる例が多数報告されています。一般に高齢になると、眼、耳などの感度が落ち、動きも鈍くなり、意欲がなくなり、若い頃に比べると外部情報量が減少します。これは記憶の中心である海馬や大脳の前頭前野への情報入力が減衰することを意味し、この情報量の減少が著しくなると認知症になり易くなります。高齢になると使われない脳の神経は錆び付き状態になり、最終的には回復不能な萎縮を招きます。いかに外部情報量を低下させないかが重要でありますが、その鍵の一つは五感のすべてを同時に働かせる口(食事を咀嚼すること)であり、本講演では、この噛むという行為がいかに脳の認知機能と密接に関連し、脳内の神経ネットワーク(特に海馬と前頭前野)を活性化するのかについて、動画をふんだんに使用し分かりやすく解説します。そして講演の最後に、「間違い探しゲーム」を行い、認知機能におけるチューイングの効能を実感していただきます。
著者
越後谷直樹
雑誌
臨床スポーツ医学
巻号頁・発行日
vol.11, pp.925-930, 1994
被引用文献数
1
著者
鶴見 敬章 掛本 博文 和田 智志
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.258, 2003

プリント基板内への3次元実装化のためのポリマー/セラミックスコンポジットなどの新しい材料を設計する上で、コンポジットの誘電率を計算する手法が重要になってきている。本研究では、マルチ─スケール有限要素法という新しいソフトを開発した、この計算では、コンポジットの微構造をいくつかの基本単位の集合体と考え、あらかじめ基本単位について有限要素計算を行い、その後、集合体について計算を行う。ポリマー/チタン酸バリウムのコンポジットについて誘電率を計算したところ、チタン酸バリウム粒子の体積分率が60%以上の完全分散体で、電率が得られることがわかった。
著者
小畑 拓未 福田 展淳 尾崎 明仁 李 明香
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.87, no.792, pp.74-83, 2022-02-01 (Released:2022-02-01)
参考文献数
20

Actual measurement and numerical simulation were conducted in crawl space of detached houses, and the following points were clarified. 1. A house with high insulation performance of the floor insulation will have a lower temperature in the crawl space and higher humidity than a house with low. 2. Low temperature and high humidity becomes more noticeable in a house where it is difficult for outside air to flow into center of crawl space. 3. Outside air humidity has the largest effect on humidity of crawl space, followed by ventilation volume>thickness of floor insulation>cooling set temperature of room on 1st floor.