著者
中脇 ダレル 周 桑完 宮崎 文夫
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.59-65, 2000-01-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
13
被引用文献数
7 10

The kip is a fundamental gymnastic movement performed on a variety of gymnastic apparatuses at all levels of competition. We analyze the kip with a multi-model approach consisting of a pendulum and 3-link model. Our simulations have shown that a variable length pendulum model is sufficient for modeling the dynamics of an expert gymnast's center-of-mass without considering the complex parameters of the 3-link model. The optimized pendulum model can generate kip pattern variations which yield a midpoint target region of success. We then evaluate these kip patterns based on the center-of-mass and 3-link system's total energy.Experimental data of both success and failure performances show that the novice raises his center-of-mass too high during the forward swing thus resulting in failure. Analysis of midpoint kip pattern variations also indicate that raising the center-of-mass at the end of the forward swing is a cause of failure.

2 0 0 0 OA 文鳥 : 随筆

著者
戸川秋骨 著
出版者
奎運社
巻号頁・発行日
1924
著者
Junko SUZUKI Yohei NISHIO Yuki KAMEO Yutaka TERADA Ryusei KUWATA Hiroshi SHIMODA Kazuo SUZUKI Ken MAEDA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.1457-1463, 2015 (Released:2015-12-01)
参考文献数
28
被引用文献数
3 18

In 2007–2008, a canine distemper virus (CDV) epidemic occurred among wild animals in Wakayama Prefecture, Japan, and many mammals, including the wild boar and deer, were infected. In this study, CDV prevalence among wild animals was surveyed before and after the epidemic. At first, an enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) with horseradish peroxidase-conjugated protein A/G was established to detect CDV antibodies in many mammalian species. This established ELISA was available for testing dogs, raccoons and raccoon dogs as well as virus-neutralization test. Next, a serological survey of wild mammalians was conducted, and it was indicated that many wild mammalians, particularly raccoons, were infected with CDV during the epidemic, but few were infected before and after the epidemic. On the other hand, many raccoon dogs died during the epidemic, but CDV remained prevalent in the remaining population, and a small epidemic occurred in raccoon dogs in 2012–2013. These results indicated that the epidemic of 2007–2008 may have been intensified by transmission to raccoons.
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.[1], 1644
著者
岡田 匡史
出版者
大学美術教育学会
雑誌
美術教育学研究 (ISSN:24332038)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.113-120, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
55

本稿は連稿後篇となる。前稿でレンブラント「夜警」読解に際し,7段階・15項目で成る鑑賞学習プログラムを提起し,第1・3段階(観察,解釈)を論じたが,本稿では第2・4・7段階(形式的分析,知識補塡[情報提供],補充課題)を扱った。第5・6段階(再解釈,判断&評価)は別の機会に譲る。第2段階で油絵の具の賦彩特性と画面構成上の特質を挙げ,形式的状態に主題把握に通ずる道筋が潜む点に言及した。第4段階の主要論題は,美術史的背景,図像学的特徴,エピソードとした。美術史学習の進め方に関し,藤井聡子・梶木尚美による歴史学習と絵画鑑賞を連結する教科横断型授業実践を参照した。図像学的観点から「夜警」を解す試みや,補助的だが時に主題に直結しもするエピソードの機能も論じた。第7段階(補充課題)では,東西比較,絵を聴く,自画像捜し,ロールプレイ,脱整列型記念写真撮影を概説し,本稿を締め括った。
著者
嶋林 ゆう子 林崎 規託 鳥井 弘之
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.163-175, 2008-09-26 (Released:2017-10-21)
参考文献数
44

科学技術と社会が健全な関係を維持するためには,科学技術と社会のコミュニケーションが求められる。本論は,科学技術の専門家が負う説明責任に焦点を絞り,責任が生じる局面の抽出を通して,科学技術における説明責任の概念に迫るものである。まず,説明責任の関連用語(アカウンタビリティ,知る権利,情報公開)の語義の分析に基づき,分野を科学技術に限定せずに,日本社会における説明責任の一般的な概念を整理した。さらに,社会システムを構成する一要素としての科学技術の特殊性を抽出した。これらの結果を踏まえて,科学技術の専門家に説明責任が生じる次の4つの局面を切り出した。(1)資源が負託されたとき,(2)権限が負託されたとき,(3)人体(個人/集団)に対する影響が生じるとき,(4)社会(現在/将来)に対する影響が生じるとき。これらと現行の科学技術政策において説明責任が生じるとされている局面を比較し,その差異について指摘した。本論によって,科学技術の専門家は自分たちがいつ社会に説明すべきかが分かり,自律的に説明責任を遂行することができるようになる。また,社会の側も,いつ専門家に責任追及すべきかを判別することが可能となる。さらに,説明責任を課せられた側と課す側がその責任の概念を共有できれば,専門家と社会の双方の参加による,「社会のための科学技術」の実現の一助となる。
著者
杉本 祐介 佐藤 太一 土井 千章 中川 智尋 太田 賢 稲村 浩 内藤 克浩 水野 忠則 菱田 隆彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.50, pp.1-6, 2015-02-23

近年,インターネット上では,Facebook や Twitter における日記や amazon.com や食べログにおけるレビューなど,ユーザからの投稿を利用したサービスが数多く普及している.これらのサービスに寄せられる投稿の中には,楽しい,きれいといった感情を示す感情語が数多く含まれており,先行研究では,そういった感情語を利用した観光地のレコメンド手法の提案を行った.その際,喜びや楽しみ,好みなどのポジティブな感情語が 1 つのカテゴリに集中してしまうという問題があり,詳細な分類を行うためにはこの問題を解決する必要があった.そこで本研究では,ポジティブな感情語が 1 つのカテゴリに固まってしまう問題を解決し,レコメンドに適した感情語の分類方法の提案を行う.
著者
渡邉 早苗 菅野 義彦 吉沢 守 北村 雄大 松村 康男 松本 郷 雑賀 慶二 鈴木 洋通
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1187-1190, 2006-06-28
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

血液透析患者に対する食事療法の一環として, 日常の精白米をリン含有量が少ないBG無洗米に変更した. 15名の透析患者 (男性8名, 女性7名, 平均年齢: 54.1歳, 平均透析年数: 10.1年, 原疾患: 慢性糸球体腎炎10名, 糖尿病性腎症5名) に対して1か月使用したところ, 血清リン値は7.2±0.2mg/dLから6.3±0.4mg/dLへ有意に減少した (p=0.0014). 15例中12例 (80%) で減少を認め, うち9例 (60%) では10%以上の減少を認めた. 食味の低下を訴える例もなく, 使用に際し大きな問題は認めなかった. また, 使用前の血清リン値, 透析歴と血清リン値の減少率には関連がみられなかった. 経済的な負担も大きくないため, リンの摂取量をコントロールする上で有用であると考えられた.
著者
吉田 一雄
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.810-814, 2012 (Released:2019-10-31)
参考文献数
8

集光型太陽熱発電(CSP)は,反射鏡で集光した太陽光をレシーバで熱へと変換し,一般には蒸気タービンを回して発電する技術である。本システムでは,蓄熱システムやボイラを組み合わせることにより,太陽が照っていない時間帯にも比較的低コストの発電が可能である。したがって,CSPは,電力需要曲線に合わせた電力供給が可能であり,ディスパッチャビリティが高い発電システムである。CSPでは太陽から直接地表に到達する直達光のみ利用できることから,中東・北アフリカ,米国南西部などサンベルトと呼ばれる地域で高効率の発電が可能であり,発電ポテンシャルも膨大である。CSPで得た電力を離れた地域で利用するため,北アフリカで発電した電力を高圧直流送電でEU諸国に送るデザーテック計画も進行している。
出版者
日本電気協会
巻号頁・発行日
vol.明治39年, 1912

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1925年11月03日, 1925-11-03
著者
権 純哲
出版者
山口大学
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1_a-40 _a, 1994

本稿は、茶山の体制構想を、彼の儒教古典解釈との関連で検討しようとするも。である。茶山思想の評価をめぐるさまざまな問題点を踏まえながら、特に王朝体制自体をどう見るべきかという問題、あるいは王朝体制を支えていた儒教思想をどう理解すべきかという問題を念頭に置き、論を進めていきたい。分析の対象としては、主に『経世遺表』の「序官」と「下官修制」を用いた。 『経世遺表』の改革構想は主に『周礼』に思想的根拠を求めたものであるが、まず、『礼』に執着せざるをえなかったことの歴史的経違や思想的背景を追跡し、茶山の儒教古典研究の現実的かつ実践的性格を明らかにすることにつとめた。次に、朝鮮王朝の基本法典である『経国大典』と茶山当時の支配体制が窺える『大典通編』の権力機構の編成を比較・検討することによって、体制の特徴及び問題点を幾つか整理し、茶山の体制構想を、機構の整備、官階の整備、軍制の整備という三つの政治的課題から考察した。 機構の整備においては、『書経』の〈三公一三孤一六官〉に思想的根拠を求めながら、〈議政府一六曹〉体制の強化が図られたことに注目した。六曹に属する衙門の数的均衡を成し遂げる際には、衙門の移動・統合・新設などが行なわれたわけであるが、その理論的根拠として、あるときは『周礼』などの儒教古典が引用され、また、あるときは『経国大典』の規定をそのまま存続させていることを解明し、そこから茶山経学の方法的性格を窺うことができた。 官階の整備においては、古典の〈三公一三少一卿一大夫一士〉という序列の体制に思想的根拠を求め、『経国大典』の「正・従九品」制度の簡略化がなされている。ここでは、まず、大夫ではないはずの三公が「大匡輔国崇禄大夫」と称されているように、改革構想自体とその古典の根拠との矛盾が指摘できた。また、大夫と士を厳格に区別すべきであるという茶山の主張は、文・武のバランスのとれた人事を目指すものである一方、動揺しつつあった身分制の問題を、体制強化の方向へ吸収しようとするものであったことも明らかにされた。 軍制の整備においては、備辺司の中枢府への統合、議政府の時任大臣と六曹判書の中枢府職の兼任禁止を通じて、軍務機関としての中枢府の正常化と最高機関としての議政府の復権が推進されていたこと。「無卒之将」と「無将之卒」を再組織することによって軍の組織と指揮系統の立て直しが図られていたこと。主力部隊である三営の兵卒数の縮小と屯田設置を通じて国家財政の再建が図られていたことに注目した。
著者
. 奥山 哲 竹本 修三
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.73-82, 2003

重力データの解釈にはよく知られているようにインバージョンにおける解の非唯一性の問題がっきまとうため,この種の処理にはアプリオリな付加的情報が必要となる.先験的な地質学,幾何学の知識及びさらにいくつかの付加的な情報,例えば構造断面や等高線の様相などは,モデリングをより一層扱いやすいものにすることができる.われわれは,断層の走向,長さ,高さ及び深さ方向の拡がりのサブセットからなるパラメータを用いて日本の中部山岳地帯の糸魚川一静岡構造線(ISTL)に沿う断層を横切る重力インバージョン解析を行った.その結果,重力データに基づく2次元のモデリングは,断層を横切るもっともらしい下部構造を描くために行われた反射法及び屈折法探査などの以前の研究と整合する.すなわち,験震学的には構造線の南西あるいは西に厚い堆積盆地が存在することが示唆されているが,同様の結果がわれわれの解析からも確かめられた.つまり,南西あるいは西方の3~3.5kmの深さに堆積層があり,その構造は西に向かうほど狭くなっている.