著者
輪嶋 正隆
出版者
日本雑草防除研究会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.252-255, 2009

2001年7月31日の完成後翌日から埼玉スタジアム2002で天然芝ピッチの管理を開始し8年が経過した。我々が管理しているスタジアム内の特殊な環境と日照条件の良い外のグラウンドとの比較の中でのサッカープレーに供する芝管理への取り組みと、雑草管理についてほんの一部であるが記してみた。
著者
リドワン ルッシー ノファリダ
出版者
JSL漢字学習研究会
雑誌
JSL漢字学習研究会誌 (ISSN:18837964)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-7, 2011

インドネシア人大学生を対象に、初級日本語学習者の漢字学習に対する意識を調べ、今後のインドネシアにおける漢字教育にとって効率のよい指導方法を考えるためにアンケート調査を試みた。調査内容は、(1)漢字に興味があるかないか、(2)その理由として考えられる漢字学習意識、(3)漢字の学習方法/学習ストラテジー、(4)漢字学習における問題点であり、主に5段階方式で回答を求めた。その結果、インドネシア人大学生の90%が漢字に興味を持っており、その理由として積極的なプラス回答が多いことがわかった。また、よく使われている学習方法として「繰り返し書く」「漢字に読み仮名を振る」「教科書にある漢字の単語をすべて覚える」「辞書を引く」などが挙げられた。学習における問題点としては、「数が多い」「似ている字が多い」、「形が複雑だ」など予想された問題ばかりではなく、「読み方が多くて複雑だ」「似ている発音が多い」などの問題もあることが明らかになった。
著者
ぴろり、
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.428, pp.90-91, 2007-07-27

波方国家石油ガス備蓄基地(以下,波方基地)の話を初めて聞いたのはいまから1年くらい前のことだ。日ごろから見学会でお世話になっている大成建設広報部宣伝グループの高橋薫さんから,「愛媛の波方にすごい場所があるのよ!」と聞いた。 見学会の後の懇親会でビールを飲みながら聞いていたこともあり,そのときは波方基地がどういう場所なのかイメージできなかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.101, pp.92-96, 2002-07-25

「表札屋ドットコム」は、金物メーカーに勤めていた神崎明さん・中村薫さん夫妻が立ち上げた電子商店。オリジナル表札で顧客を魅了する一方、「取り付け写真特典」など遊び心にあふれた割引特典を考案。設立1年で月商300万円を達成した。 大阪市住吉区。
著者
木原 太史
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48100051-48100051, 2013

【はじめに、目的】橈骨遠位端骨折などの患者の運動療法を行う際、手関節の背屈・掌屈の関節可動域(以下、ROM)の角度が改善しても、日常生活動作の中で、なかなかうまく動作が改善しない事を経験する。日本リハビリテーション医学会が制定するROM検査法では、手関節の掌屈・背屈は、前腕中間位にて測定するように定められている。だが、日常生活動作の中で、前腕中間位で動作する事は少ないように感じる。今回、前腕の肢位の違いにて手関節背屈のROM角度(以下、手背屈ROM角)に差があるのかを比較検討し、その因子について検証するため、前腕の屈筋群に着目し、筋腹を直接圧迫するダイレクトストレッチ法(以下、ストレッチ)を実施することで、手背屈ROM角がどう変化するのかを測定し、検証を行った。若干の知見を得たのでここに報告する。【方法】対象は手関節に問題のない健常成人29名(男性17名、女性12名、平均年齢31.3±7.9歳)とした。まず、29名の左右の手関節背屈ROM角を、前腕の中間位、回内位、回外位で測定した。また、その背屈運動時に、同時に起こっている手関節の橈側・尺側への偏位角度(以下、偏位角)も測定した。その後、背屈時の拮抗筋となる前腕の屈筋群に対して、患者の痛みを伴わない程度の弱いストレッチを行い、手背屈ROM角の変化を測定した。ストレッチの強さは、防御性筋収縮反応が出ない程度の強さで、伸張時間は、各筋腹に対して20秒×3か所の合計1分間行った。29名の対象者のうち、ストレッチを(1)橈側手根屈筋に対して行った10名(以下、FCR群)、(2)尺側手根屈筋に対しての10名(以下、FCU群)、(3)長母指屈筋に対しての9名(以下、FPLM群)、(4)深指屈筋に対しての9名(以下、FDP群)に実施した。その後、ストレッチ前後の手背屈ROM角について統計処理を行った。統計処理は、対応のあるt検定を用い、危険率5%未満を有意差有りとした。【倫理的配慮、説明と同意】対象者には今回の研究に対して十分な説明を行い、同意を得た。【結果】(1)前腕の肢位による手背屈ROM角は、平均で回外位58.09±7.57°、回内位64.83±8.15°、中間位77.7±6.43°であり、手背屈ROM角は、回外位<回内位<中間位となり、中間位が最も大きかった。それぞれp<0.0001と有意差があった。(2)また、その時の偏位角は、平均で、回外位20.65±8.28°(橈側偏位)、中間位6.54±6.36°(橈側偏位)、回内位16.39±6.97°(尺側偏位)であった。偏位角においても、それぞれの肢位で、p<0.0001と有意差があった。ストレッチ実施前後での変化として、有意差が出たものとしては、(3)前腕中間位で、手背屈ROM角は、FDP群が、78,29±9.52°→84.14±6.04°、偏位角は、FPLM 群が、6.29±6.18°→2.71±2.56°(橈側偏位)へと角度の変化が見られた。同じように、(4)前腕回内位で、手背屈ROM角は、FCR群が63.4±2.76°→70.8±3.85°、FPLM群が64.86±8.03°→68.57±6.9°、偏位角は、FPLM 群が、14±2.31°→9.71±6.21°(橈側偏位)、(5)前腕回外位で、手背屈ROM角は、FCR群が55.2±4.02°→63.1±8.64°へと変化が見られた。前腕回外位での偏位角は、どの筋群においても、特に有意差は見られなかった。【考察】手背屈ROM角を前腕中間位、回内位、回外位で測定した結果、前腕の肢位により、有意差が見られ、前腕中間位での背屈角度が最も大きかった。これは、前腕の肢位による橈骨と尺骨の骨関係により筋の走行も変化するため、筋の伸張による制限も因子の1つと考えられる。それを検証するために、前腕の3つの肢位にて、各手関節屈筋群に対し、ストレッチを行い、手背屈ROM角と偏位角の変化を見た。前腕回内位では、手背屈ROM角はFCR群とFPLM群に、偏位角はFPLM群に変化が見らえた。これは、橈側の浅層と深層の筋の伸張感が回内位での手背屈ROM角の制限因子の1つになっていることが考えられる。また、前腕回外位でも、手背屈ROM角はFCR群に有意差が見られたことで、回外位においても、橈側の筋であるFCRが因子の1つとなっていることがわかる。【理学療法学研究としての意義】以上のことより、手背屈動作にて、浅層の橈側手根屈筋とともに、深層の筋である長母指屈筋が、筋によるROMの制限因子を考える上で重要であり、前腕のどの肢位においても、これらの筋へのアプローチを考えていく必要があるといえる。
著者
斎藤 剛史 大森 茂樹 河原 常郎 倉林 準 八並 光信
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.44-44, 2010

【目的】本研究は手関節と前腕における前腕回内外、手関節掌背屈の姿勢変化について、明らかにする事を目的とした.【対象】対象は前腕及び手関節に既往がない健常成人とした.【方法】前腕と手の姿勢変化について、3次元動作解析装置を用いて、6自由度で計測を行った.運動課題は肘関節90度屈曲位で、前腕回内外運動、前腕回内外中間位、最大回内位、最大回外位の各3肢位で手関節掌屈、背屈運動を施行した.【結果】前腕の回内位では、手関節背屈に比し、掌屈の方が明らかに大きいと言えた.また、手関節の掌屈角度は、前腕回内位に比して、回外位でより大きくなった.【考察】上肢全体の柔軟性を考える際には前腕の肢位を考慮した上で、日常生活動作や上肢機能の評価を行う必要があることが示唆された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.730, pp.60-62, 2009-05-13

「地震や豪雨といった震災の情報を知らせる重要なシステムを17時間も止めて申し訳ない」。気象業務支援センターの加藤芳夫配信事業部長は、反省の弁を述べる。 気象庁が提供する天気予報や警報・注意報などのデータを報道機関や気象情報事業者など62社・機関に配信する「電文形式データ配信システム」が3月9日、止まった。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.821, pp.96-99, 2006-04-24

日本を西から東へとたどってきた建築巡礼の旅だが、今回は緊急企画として東京・八王子の大学セミナー・ハウスへと向かった。新しい研修棟の建設に伴って、宿泊用のユニット・ハウスが解体されると聞いたからである。「ワァオ!」。本館の前でタクシーを降りると、思わず口から感嘆の言葉が漏れる。
著者
植村 研一
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.23-29, 2009

8年間も英語を学習した大学卒業生のほとんどが英語を駆使できないのは日本における英語教育の失敗である。短期間に役立つ外国語教育に成功している外国の例は驚異的である。人間の脳は言葉を聞いて自然に理解でき、話せるようになる。Bilingualの脳にはそれぞれ独立した言語野が形成されるが、これはlistening practiceから入った教育の成果であって、単語と文法を使った直訳を通した外国語学習では、何年続けても独立した言語野は形成されないし、駆使できない。日本の外国語教育の失敗の原因は脳の言語習得機構を無視した結果である。著者の効果的教授学習法を紹介する。
著者
宮内 靖史 加藤 貴雄 岩崎 雄樹 林 明聡 水野 杏一
出版者
The Japanese Society of Electrocardiology
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.210-215, 2008
被引用文献数
5

【目的】用手計測法および自動計測法によるQT間隔詳細計測の精度と問題点について検討する.【方法と結果】用手計測は, 25mm/sec, 1cm/mVで記録した通常の心電図波形を200%拡大コピーし盲検化した後, 心電図解析に熟達した循環器専門医3名が接線法を用いて行った.再現性の確認のため1週間の間隔をあけて計2回計測した.第1回目と第2回目の測定値の差は, 平均で-1~2msecとほとんどばらつきがなく, 両者の相関係数は0.96~0.97であったが, 心拍ごとの測定値の差の絶対値は, 5~7msecとやや大きかった, 一方, コンピュータ画面上でのマニュアル修正を併用した自動計測法では, 差の絶対値は1±2msecと用手計測法に比して有意に小さく, 相関係数も0.997と, 再現性に優れていた.各測定者の用手計測値と自動計測値の相関は0.94~0.96と高く, 平均値の差も-1~4msecと小さかった.【結論】マニユアル修正を併用したQT間隔の自動計測法の精度はきわめて高く, 正確性が期待できる, 一方で記録紙からの用手計測法も, 計測に熟達すれば5msec程度の精度での評価が可能である.
著者
井上 幸江 Yukie Inoue
雑誌
先端社会研究
巻号頁・発行日
pp.309-313, 2004-12-20

2004年度第1 回国際シンポジウム「高齢者のQOL とケアの質-アジア型モデルを模索して-」2004年5月6日(土)神戸国際会議場メインホール
著者
吉澤 昌恭
出版者
広島経済大学経済学会
雑誌
広島経済大学経済研究論集 (ISSN:03871436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.61-86, 2004-12

はじめに 1. 構造改革か需要創出か 1.1. 林文夫 1. 2. 吉川の林批判 1. 3. 野口VS.林 2. ウイクセル,フイッシャー,ケインズ 2.1. 間接的メカニズムとウィクセル 2.2. フィッシャーの2つの著作における3つの要因 2.3. ケインズ「有効需要の原理」と間接的メカニズム 3. マネタリスト 3.1. 岩田規久男 3.2. 野口旭 3.3. 森永卓郎 3.4. 原田泰 4. ケインジアン 4.1. 吉川洋 4.2. 小野善康 4.3. リチヤード・クー 5. 需要不足と需要喚起 5.1. 「需要不足」を組み込んでいない体系VS. 「需要不足」を組み込んだ体系 5.2. 閉じた体系としてのマネタリズム 5.3. どうすれば需要を喚起できるか?
著者
奈良 正和
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.109, no.12, pp.710-721, 2003-12-15
参考文献数
60
被引用文献数
1 4

四国南西部に分布する中新統三崎層群竜串層から,多数のLockeia siliquaria James 1879を発見した.この生痕化石は,層理に平行な断面では,長径9-22mm,短径2.5-11mm程度の楕円型あるいはアーモンド型の形態をとり,砂岩の上面では窪み,あるいは,台状の隆起部に見え,底面ではやや突出した隆起部となる.その形態ならびに内部構造の検討そして母岩の堆積相解析から,この生痕化石は,砂質網状河川システムのうち,小規模なポイントバーで形成された二枚貝類の逃避痕であることがわかった.この生痕化石は,多くの場合,高い密度で産出し,かつ,層理面上において,定向配列する.これは濾過食の二枚貝類が,一方向の流れに対して呼吸や摂餌に最適な体の向きを取っていたためと考えられる.これを応用すると,この生痕化石の定向配列から地層形成時の古流向を知ることができる.