著者
石堂 正美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.90-93, 2004-04-20
被引用文献数
1

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
中川 さつき
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
no.39, pp.79-93, 2008-03

メタスタジオのオペラ『シーロのアキッレ』は1736年にマリア・テレジアの結婚式において初演された。この作品の特徴は主人公が女装していることである。アキッレは劇の冒頭から第二幕の終わりまで女性の姿で現れる。生まれながらの戦士は,リコメーデ王の宮廷で完璧に侍女になりすましているのである。このオペラは初演で大成功を収め,女装という主題にもかかわらず婚礼の祝典にふさわしいと考えられた。その理由は二つ考えられる。第一に十八世紀のイタリア・オペラにおいて英雄役はカストラートが歌い,彼らの高い声は女性性よりも偉大さの象徴であったこと。第二にアキッレはスカートや竪琴につねに嫌悪を催しており,栄光を求める彼は最終的にはトロイア戦争へと船出すること。この台本にはバロック・オペラ的な性的曖昧さとアンシャン・レジームにおける男性的な美徳の双方が読み取れるのである。
著者
大原関 一浩
出版者
摂南大学外国語学部「摂大人文科学」編集委員会
雑誌
摂大人文科学 = The Setsudai review of humanities and social sciences (ISSN:13419315)
巻号頁・発行日
no.26, pp.45-70, 2019-01

20世紀初頭のハワイ日本人移民社会では、酒席で客をもてなす芸妓(あるいは芸者)と呼ばれる女性たちがかなり存在し、日本語新聞の社会面を日々にぎわせていた。本論文は、ホノルル芸妓組合の活動に関する新聞記事を分析し、芸妓が現地の日本人社会やハワイ社会でどのような存在だったのか、検討する。契約労動の時代が終わり、ハワイの日本人社会がしだいに安定すると、耕地から都市部に移り住む日本人が増え、ホノルルでは日本人小規模ビジネスが成長し、それとともに料理屋や芸妓の数が増加した。芸妓として働く女性たちは、組合化を通じて自らの労働環境の整備・向上を図り、職業的自律性を高めていくなかで、当時の日本人女性としてはめずらしく高い収入を得ることができた。しかし同時に、日本人移民の結婚・定住化が進むにつれ、芸妓は家庭にとっての脅威として問題視されるようになり、1920 年に禁酒法が施行されると、芸妓と組合の活動は衰退した。Notes on Activities of the Honolulu Geisha Union, 1900-1920In the early twentieth century, a fair number of Japanese women were working as the Geisha in Honolulu's Japanese community, servicing male customers at dinner tables.This article examines the activities of the Honolulu Geisha Union and the discourse on the Geisha by drawing upon articles published in two Japanese-language newspapers,Hawai Hochi and Nippu Jiji. It argues that the Honolulu Gisha Union was a key institution in advancing the welfare of its members by serving as the mediator between the Geisha and restaurants and disciplining the behavior of its members. The Geisha work provided the women a rare opportunity to earn high wages, but their presence came to be considered a threat to immigrant families as increasing numbers of Japanese immigrants had families and began to settle in Hawaii. The constitutional ban on the sale of alcohol in 1920 gave a devastating blow to Japanese restaurants, resulting in decline in activities of the Geisha and their union in Honolulu.
著者
柴原 直樹
出版者
福山大学大学教育センター
雑誌
大学教育論叢第2号 (ISSN:21893144)
巻号頁・発行日
no.2, pp.25-42, 2016-03

The MIYA clan, the most influential feudal lord in BINGO province, was given an important post as a "defensive wall" for the autonomous daimyo OHUCHI by the MUROMACHI shogunate.When OHUCHI YOSHITAKA destroyed the MIYA clan, MOHRI MOTONARI who became the commander of the MIYA clan attacked on orders from OHUCHI YOSHITAKA succeeded in strengthening the pledge with the local feudal lord in BINGO. MOHRI MOTONARI accomplished this transformation to SENGOKUDAIMYO is based on this alliance
著者
新井 竜治
出版者
共栄学園短期大学
雑誌
共栄学園短期大学研究紀要 (ISSN:1348060X)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.11-35, 2009-03-31
被引用文献数
1

平成15年度から19年度にかけて本学住居学科に在籍してインテリアの学びを志した学生に対する、インテリア関連の資格取得支援によって、多くの学生が在学中に希望する各種公的民間資格を取得することができた。特にこの間、インテリアコーディネーター資格試験という超難関の資格試験に合格して、在学中に学生インテリアコーディネーターになって卒業した学生を5名輩出できたことは大きな成果であった。そこには、学生本人の明確なモチベーション、信頼度が高く効率的なカリキュラム、一人一人に向かい合う指導姿勢が存在していた。しかしながら、難度の高い資格を取得できずに卒業した学生も大勢いたことも事実である。そこには、学生本人が培ってきた基礎学力の差という問題があった。この基礎学力は高校時代までに培うべきものであるが、昨今は入学時の学力不足問題もあることから、短大教育における専門教育と共に、幅広い基礎教養教育も重要である。
著者
上村 幸雄 Uemura Yukio
出版者
琉球大学法文学部
雑誌
日本東洋文化論集 : 琉球大学法文学部紀要 (ISSN:13454781)
巻号頁・発行日
no.19, pp.141-147, 2013-03

①万葉仮名が成立する前の前史と、万葉仮名から音節文字としての2種類の仮名文字、すなわち片仮名と平仮名が成立する道すじとを、表によって概観した。②それらの仮名が日本漢字音の中の呉音によったのか、それとも同じく漢音によったのか、あるいは'慣用音と呼ばれる音によったのか、はたまた、漢字の訓によったのかを、個々の仮名文字ごとに示した。③万葉仮名に用いられた多数の漢字のうち、どの漢字が片仮名・平仮名に選ばれたのかは小学館の「日本国語大字典(第2版、2000)」の各50音の項目の第一ページ目に表として掲げられており、この論文に掲げてある表も、それに基づいて筆者が作成したものである。④日本語の50音図のそれぞれの片仮名・平仮名のもととなった漢字が、それが輸入されたもとの中国語においてどのような発音を表す漢字であったのかは藤堂明保編の「学研漢和大字典」(学習研究社、1980)所収の各漢字の項目に記載された'情報に依っている。同辞典は数ある漢和辞典のうち、筆者の知る限り、唯一各漢字ごとに中国語の音韻に関する詳しい'情報が記載されている辞典であるが、それは編者の藤堂明保(1915~1985)が中国語音韻史の専門家として同辞典の編集に当たったためである。筆者のこの稿では、同辞典における所載の漢字の何ページに載っているかを、算用数字で示してある。そのページを開けば、問題の漢字の中国語音韻史上の詳しい情報を知ることができる。すなわち、周漢時代の上古音から、階唐の時代の中古音、そして元の「中原音韻」、そして現代の北京の中国語に至る音韻の変遷が発音記号によって示されている。そして現代北京語については、ピンイン(併音)によるローマ字表記と四声の区別とが示されている。また、漢字ごとの日本漢字音における呉音と漢音、そしていわゆる'慣用音などの区別、また主要な訓も記載されている。さらには意味、また日本の国字としての意味・用法についての記載も見られる。ここでは煩雑を避けて、「学研漢和大字典」の所蔵ページのみを示したのである。
著者
戸邉 秀明 トベ ヒデアキ Tobe Hideaki
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The social sciences (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.27-47, 2013-02

論説(Article)本稿は,20世紀後半の日本における代表的な朝鮮近代史家であり,「内在的発展論」の主導者と目された梶村秀樹(1935~89年)の研究課題や方法の変遷について,同時代の日本歴史学の動向全体のなかに位置づけ,梶村の歴史研究の史学史的位置づけを検証する試みである。特に,梶村が晩年まで方法的革新を図り,国家と民衆の2つに焦点を結ぶ朝鮮近代史の全体像を追究した軌跡を,「戦後歴史学」とよばれる思想潮流との関係で位置づけている。It is required to understand the Japanese social sciences in the late 20th century, especially the academic movements that called "post-war historiography", to capture the development of the research agenda and methodical viewpoint by Kajimura Hideki(1935-89). This article aims to explore the Kajimura' s historiography on the modern Korean history in the trend of historiography in post-war Japan. Kajimura tried to innovate his own methodical viewpoint until shortly before his death, and pursued the overall picture of the modern history of Korea which links the two focuses of "state" and "people". This article traces the development of his viewpoint of "development".
著者
有田 亘 Arita Wataru アリタ ワタル
出版者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
no.20, pp.377-389, 1999

「対位法」という用語は今日、メディア論の分野ではよく知られたものになっている。卓抜した対位法の実践例として知られるピアニスト、グレン・グールドの演奏─だけにはとどまらない活動の全般─が、彼の傾倒していたマーシャル・マクルーハンのメディア論に結びつけて取り上げられてきたのが、その大きな理由の一つであろう。また、特に最近のカルチュラル・スタディーズの隆盛とともに、並列性、複数性、相補性などを重視するべく、「対位法的=ポリフォニック」な観点が注目されるようになってきてもいる。ただその一方で、「対位法」は頻繁に引き合いに出される音楽的比喩の域をいまだ出ていないようにも思われる。そこでこの試論では、その語をメディア論的概念として位置づける可能性を探ってみたい。第1節では、ジャンバッティスタ・ヴィーコの修辞学の内に「媒介」作用に関する先駆的議論がなされていることを確認する。第2節では、マーシャル・マクルーハンにおけるヴィーコ受容と、その際用いられた「対位法」という語のメディア論的含意について検討する。第3節では、エドワード・サイードの反復に関する議論を手がかりに、対位法の媒介的性格について論じる。第4節では、グレン・グールドを例に取り上げ、対位法をメディア論的な観点に適用する。The term of "counterpoint"has been well-known in the field of media studies today. It is probably one of the major reasons that Glenn Gould, an expert pianist noted for his contrapuntal performances, has been connected with Marshall McLuhan's media sutudy devoted himself. And besides, with the recent prosperity of cultural studies,the "contrapuntal"standpoint is getting much attention, for its emphasis on parallelism , plurality,complementality etc. But, on the other hand, "counterpoint" hasn't risen higher than the musical-figurative level yet, I think. So, this essay attempts to prove into the possibilities of the term as the concept of media studies. Part 1 confirms that the rhetoric of Giambattista Vico pioneeringly argued on the function of medium. Part 2 examines the Vico receptionin Marshall McLuhan, and the implications of the word counterpoint , from the viewpoint of media studies. Part 3 argues the nature of counterpoint as media, based on Edward Said's argument about repetition. Part 4 applys counterpoint to the viewpoint of media studies, making Glenn Gould as an example.
著者
坂口 貴弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.384-389, 2010-09-01
被引用文献数
1

アーカイブズ界では対象資料の独自性を踏まえつつ,図書館界の書誌コントロールに相当する領域を発展させるべく,各種の方法論や標準類が開発されてきた。本稿ではまず,記述に関する標準としてISAD(G)やDACS,EAD等について解説する。次に編成に関して,組織ベースの編成と機能ベースの編成を取り上げ,それぞれに関連する標準としてISAAR(CPF)とISDFに言及する。さらに電子記録のメタデータ付与に関する課題を指摘し,その標準化の取り組みのうちISO23081とMoReqについて扱う。アーカイブズの編成・記述をめぐる近年の動きには,図書館界の議論との共通点を多く見出すことができる。
著者
前田 安信
出版者
福井工業高等専門学校
雑誌
福井工業高等専門学校研究紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05330181)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.42-37, 2004-11-25

Concerning the problem that why TAKEMIKAZUTI appers in the story of Kuniyuzuri in KOJIKI, there is a general view that his apperans is by political interest of Fugieara (Nakatomi) -Ugi. But, his apperans is by a design of KOJIKI that a energy of Izanaki's sword should cover the story of Kuniyuzuri.