著者
藤井 善通
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ学会誌 (ISSN:13460633)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.18-22, 2001-01-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
15
著者
馬部 隆弘
出版者
日本史研究会
雑誌
日本史研究 (ISSN:03868850)
巻号頁・発行日
no.623, pp.28-56, 2014-07
著者
正角 彰朗 東 智朗 矢部 悟 伏見 祥子 橋本 正義
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.377-382, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)

「高齢者」をテーマとして,新規課題抽出の手法および経営者向け商品開発提案の手法を提案した。本手法の狙いは,特許と非特許情報の件数対比によって未開拓市場(ブルーオーシャン)における課題を見つけることである。「特許件数が少なく非特許文献が多い分野は,社会的関心が高い分野でありながら開発が未成熟なブルーオーシャンに属する」という考えに基づき検討を行った。抽出された新規課題に基づく商品開発提案では,「①顧客,②顧客ニーズ,③目標売価,④市場規模,⑤参入障壁構築」に基づいて検討されるべきであり,その方針のもと,歩行補助装置を事例として取り上げ,商品開発提案のフォーマット化を試みた。

2 0 0 0 OA 俳家全集

著者
[正岡子規 編]
出版者
正岡子規写
巻号頁・発行日
vol.[5], 1900
著者
加藤 薫
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要. 人文・社会科学研究 (ISSN:09197796)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-13, 2012-01

日本語にあっては「文」の成立に占める「主語・目的語」のウェイトが英語等にくらべると軽い(省略,自動詞表現への傾斜,二重主語構文,ウナギ文等の存在)。日本語は,「主体」と「客体」を設定して「文」を組み立てようとする志向が希薄であると言える。いっぽうで,日本語には,敬語,多様な人称表現,授受益を表わす補助動詞,授受動詞「あげる・くれる」の使い分け,終助詞,あいづち等の,英語等においては存在しないか存在はしても日本語におけるよりずっと存在感の薄い表現が認められ,「文」の成立上重要な位置を占めている。これらの表現は,いずれも話者本人すなわち「自分」と「相手」との関係性をめぐるものである。 日英両言語の違いはウェイトの置かれる側面の違いとして理解できる。そして,構文上のウェイトの置かれ方の違いから見えてくるのは,世界を成り立たせるもの(「主体」)の設定・表現に拘りを見せる分析的な志向を持つ英語に対して,「自分」と関係を取り結ぶ「相手」との関係性の表現に拘りを見せる相手志向性を強く持つ日本語の姿である。なお,今回焦点を当てた日本語の姿と日本文化論で指摘されてきた「恥の文化」等の日本人の姿との関連については今後の課題としたい。
著者
中迫 雅由
出版者
分子科学会
雑誌
Molecular Science (ISSN:18818404)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.A0022, 2008 (Released:2008-03-12)
参考文献数
20
被引用文献数
3

Water is a mother liquid of life. To understand why water is indispensable to life, I have been investigating the structures and interactions at protein-water interface, i.e. the hydration structures of proteins, by cryogenic X-ray crystallography and molecular dynamics simulation. Through developing devices and experimental techniques in cryogenic X-ray diffraction experiments, I realized that cryogenic X-ray crystallography is one of techniques effectively observe hydration structures of proteins surface. In addition, the author developed a novel calculation codes to characterize systematically hydration structures of the protein structures determined at around 100 K, as to the amount of water molecules, the hydrogen-bond geometries, the local and the global distribution of them on the surface of proteins. The standard tetrahedral hydrogen bonds of water molecules in bulk water were retained in the hydration structures and contributed to extend three-dimensional network of hydrogen bonds among hydration water molecules and oxygen and nitrogen atoms of protein surface. In cryo-crystallography of multi-subunit or multi-domain proteins, the reorganization of hydration structure occurred with the dynamical motions of proteins. In that, water molecules act as inhibitors for protein motions, glue to stabilize the higher-order structures or lubricant to realize conformational changes by utilizing its tetrahedral arms of hydrogen bonds. Thus, hydration water molecules must have great influences on the dynamics and functions of proteins in aqueous solution.
著者
林 淑美 大塚 博 内藤 由直 中川 成美 兵頭 かおり
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、中野重治の肉筆原稿、書簡、日記などの調査と研究である。加えて、最近困難な状況にある文学館との協力の社会的意義の追求も目的である。近代文学研究において肉筆原稿等第一次資料の調査はきわめて大切であるが、調査の対象となる原物は適切に整理・保存・収集されねばならず、そのための作業は研究者の重要な任務である。中野重治の第一次資料を所蔵しているのは石川近代文学館、神奈川近代文学館、中野重治文庫記念坂井市丸岡図書館、日本近代文学館である。これら文学館との協力によって、本研究の肉筆原稿・書簡の整理と調査、戦後日記の翻字とデータ化等が実現した。
著者
出口 剛司
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.422-439, 2011-03-31 (Released:2013-03-01)
参考文献数
28

これまで精神分析は,社会批判のための有力な理論装置として社会学に導入されてきた.しかし現在,社会の心理学化や心理学主義に対する批判的論調が強まる中で,心理学の1つである精神分析も,その有効性およびイデオロギー性に対する再審要求にさらされている.それに対し本稿は,批判理論における精神分析受容を再構成することによって,社会批判に対し精神分析がもつ可能性を明らかにすることをめざす.一方,現代社会学では個人化論や新しい個人主義に関する議論に注目が集まっている.しかしその場合,個人の内部で働く心理的メカニズムや,それに対する批判的分析の方法については必ずしも明らかにされていない.そうした中で,受容史という一種の歴史的アプローチをとる本稿は,精神分析に対する再審要求に応えつつ,また社会と個人の緊張関係に留意しつつ,個人の側から社会批判を展開する精神分析の可能性を具体的な歴史的過程の中で展望することを可能にする.具体的に批判理論の精神分析受容時期は,1930年代のナチズム台頭期(個人の危機),50年代,60年代以降の大衆社会状況(個人の終焉),90年代から2000年代以降のネオリベラリズムの時代(新しい個人主義)という3つに分けられるが,本稿もこの分類にしたがって精神分析の批判的潜勢力を明らかにしていく.その際,とくにA. ホネットの対象関係論による精神分析の刷新とその成果に注目する.