著者
岡田 昌浩 小林 泰輔 中村 光士郎
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.219-223, 2009 (Released:2010-12-03)
参考文献数
20
被引用文献数
9 10

Hemorrhage following tonsillectomy is still a major complication despite the development of new hot knives. In this study, a retrospective review of 242 adult patients who underwent tonsillectomy in the Department of Otolaryngology, Ehime Prefectual Central Hospital between January 2000 and March 2007 was conducted. Post-tonsillectomy hemorrhage occurring in 56 patients (23.1%); four of these patients experienced hemorrhage during the first 24 hours postoperatively, and the remaining 52 had delayed bleeding. Nine of 56 patients (3.7%) required a procedure to control their bleeding under general anesthesia. The hemorrhage rate in males was significantly higher than in females. There was no statistically significant difference in hemorrhage rates based on age, body mass index (BMI), duration of surgery and smoking. Patients who received antibiotics postoperatively experienced less secondary hemorrhage than those without antibiotics. In 99 patients who were administered antibiotics, patients who used cephalosporins experienced less secondary hemorrhage than those who received penicillins. These results indicate that antibiotics after tonsillectomy are effective to reduce post-tonsillectomy hemorrhage rates.

1 0 0 0 OA 振袖「華焔」

著者
中村 光哉
出版者
文星芸術大学
雑誌
文星紀要
巻号頁・発行日
vol.8, 1996
著者
中村 光士郎 松本 康 柳原 尚明
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.1673-1678, 1980-11-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Bilateral or recurrent facial palsies were found in 70 patients (3.8%) among the 1856 patients with facial palsy whom we treated during the last fifteen years. According to the clinical course, these 70 patients were classified into the following four groups.1) Bilateral simultaneous facial palsy (15 patients, 0.8%)2) Bilateral recurrent facial palsy (3 patients, 0.2%)3) Bilateral alternating facial palsy (24 patients, 1.3%)4) Unilateral recurrent facial palsy (28 patients, 1.5%)The bilateral simultaneous facial palsies were caused by Bell's palsy in five patients, head trauma in three, the Melkerson-Rosenthal syndrome in one, otitis media in two, myasthenia gravis in two, polyneuritis in two. The etiologies of four other patients were unknown. In contrast to multiple etiologies of the bilateral simultaneous facial palsies, bilateral alternating and recurrent palsies were caused mostly by Bell's palsy (22 patients) and the Melkerson-Rosenthal syndrome (3 patients). Although the majority of unilateral recurrent facial palsies were caused by Bell's palsy (22 cases) and the Melkerson-Rosenthal syndrome (2 cases), it is noteworthy that intratemporal tumors such as neurinoma of the facial nerve (1 patient) and cholesteatoma in the petrous apex (2 cases) could be the cause of recurrence.
著者
丹羽 公雄 PANNMAN J. 中村 光廣 星野 香 PANNMAN J
出版者
名古屋大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1997

μニュートリノからτニュートリノへのニュートリノ振動実験CHORUSの解析を進めた。この実験はCERN研究所の加速器を使った、イタリア、ドイツ等ヨーロッパ主要10カ国が参加する国際共同研究である。実験装置はニュートリノ反応を起させる原子核乾板をターゲットに使い、ニュートリノ反応の2次粒子群の運動量と粒子識別のためのカウンターとを組み合わせた複合装置である。原子核乾板の解析を名古屋大学で行い、カウンターをCERNをはじめとするヨーロッパの大学が担当している。過去2年間に名古屋大学からCERNに出張したり、またヨーロッパ側が原子核乾板の解析を進める名古屋大学に来て仕事をする形態で仕事を進めた。昨年6月には第1回目の原子核乾板に関する国際会議(The first International workshop on Nuclear Emulsion Techniques)を名古屋市国際会議場で開いた。1999年3月には名古屋大学でヨーロッパの仲間25人を迎えて超高速解析装置完成記念のワークショップを開催した。CHORUS実験を通して、原子核乾板の実験技術は飛躍的に進歩して、原子核乾板を使うμニュートリノからτニュートリノへの超基線ニュートリノ振動実験の次期国際共同の計画も固まってきた。
著者
中村 光利 竹村 潔
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.238-241, 1996-05-20

止血・凝固機能異常などを伴わず,spinal drainageの抜去後に腰椎くも膜下血腫を形成した1例を報告する.症例は47歳の女性で,破裂前文通動脈瘤のクリッピング術後第15病日から8日間spinal drainageを留置した.抜去後から背部痛を訴え,両下肢麻癖を呈した.翌日のMRIで脊髄前面にL1〜L4に及ぶ血腫を認めた.ドレナージ抜去20時間後にL1〜L4の椎弓切除を行い,血腫を全摘出したが,両下肢麻庫は改善しなかった.急性脊髄くも膜下血腫による対麻痺の予後はきわめて不良とされ,早期診断と早期減圧が必要であると考えられた.
著者
中村光著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2008
著者
中村 光江 下山 節子 阿部 オリエ
出版者
日本赤十字九州国際看護大学
雑誌
日本赤十字九州国際看護大学intramural research report (ISSN:13478877)
巻号頁・発行日
no.5, pp.71-77, 2006

ストラウスとコービンは、慢性疾患を持つ人々に関する数多くの事例を基に「慢性疾患の病みの軌跡」という概念モデルを提示した。慢性の病いを持つ人間の反応を一つの「行路」と捉え、病気や慢性状況の行路を「軌跡」とした。この概念枠組みは、慢性の病気を持って生きることに対しての洞察や知識を提供するため、多くの看護実践・教育・研究・政策決定への活用が期待される。そのため、その発展の経緯を理解し、どの程度検証され、有用性や信頼性が確認されているかを明確にすることを目的に、文献研究を実施中である。今回、第一報として国内文献を検討した結果を報告する。「病みの軌跡」をキーワードとして収集した24 件の文献中、解説11 件、学会抄録7件、研究論文・報告6 件であった。比較的新しい枠組みとして活用され始めた段階にあり、大半は看護実践の事例検討において対象者理解や看護の振り返りの視点として使用されていた。「局面」等の下位概念はあまり使用されておらず、軌跡の枠組みを哲学的基盤や理論的前提とするにとどまっていた。国内文献では検証はなされておらず、モデルの発展には至っていないと考えられた。
著者
中山 恒明 中村 光司
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.460-460, 1967-07-25

東京女子医科大学学会第143回例会 昭和42年4月28日(金) 東京女子医科大学本部講座
著者
福島 靖彦 高田 忠敬 原 征洋 矢崎 浩 中村 光司 浜野 恭一 羽生 富士夫
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.483-483, 1972-06-25

東京女子医科大学学会第175回例会 昭和47年4月28日 東京女子医科大学本部講堂
著者
堀井 憲爾 和田 淳 SUNOTO M.A. SOEKART J. SIRAIT K.T. 河崎 善一郎 仲野 みのる 角 紳一 依田 正之 中村 光一 山部 長兵衛 鬼頭 幸生 SUNOTO M. E. SOEKARTO J. SIRAIT K. T. 堀井 憲爾
出版者
豊田工業高等専門学校
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990

インドネシアは、11月から4月に至る雨期には、ほゞ連日の雷雨に見舞われ、年間雷雨日数は、多いところでは150日にも達する世界的な雷多発地帯の一つである。雷の特性は、わが国の夏形雷に近いと思われるが、高緯度のわが国の雷との比較研究は意義がある。一方、インドネシアの電力施設は、現在、急速な開発途上にあり、送配電システムの雷防護対策は、極めて重要な技術として,その基礎となる雷の研究が重視されている。雷の研究は、自然雷の観測と共に,人工的に雷を制御し、誘発させて、雷放電特性を詳細に解明するロケット誘雷実験が欠かせない。ロケット誘雷実験は、わが国において、本研究組織のメンバ-により十数年の実施経験がある完成された技術である。このメンバ-とインドネシア側の大学、研究所のメンバ-の共同によるロケット誘雷実験が、昭和64年度より開始されて、平成2年4月6日には、インドネシアではじめての誘雷に成功した。本年度のロケット誘雷実験は、昨年度に引続き,ジャカルタの南ボゴ-ル地区のプンチャ峠近くの国営グヌンマス茶園内で、平成3年12月19日から平成4年2月19日までの2ケ月間実施された。同地点は、標高が1400mあり、ジャカルタ平原を見下ろす絶好の実験地である。この茶園内の小山の頂上に9基の発射台を立て,地上電界の測定・監視により、雷雲の接近時に、直径0.2mmの接地されたスチ-ルワイヤ付きロケットを真上に向って発射した。ロケットは英国製の船舶用救命索発射用ロケットを利用し、約500mの高度に上昇する。上昇途中でロケットから上向きのリ-ダ放電が進展し、その直後にロケットに落雷が起り、ワイヤに沿って雷電流が流れ、ワイヤは爆発燃焼してア-ク放電となる。実験期間中に30回近くロケット発射の機会があったが、ロケット不良が多く、うち15回の正常飛行により6回の誘雷に成功した。電流値は、現在詳細解析中であるが、最大12KAに達し、電流の極性はわが国の夏雷と同じく、負が5回と多く,正が1回であった。地上電界は、針端コロナ電流で最大3μAに達し、10kV/mを越える強電界を示した。今回の実験での特記すべき結果は、わが国の実験でもこれまで観測されなかった,避雷針への誘雷に成功し、流し写真の撮影にも成功したことである。12月25日,17:30の最大ー12kAに達する雷放電の第1線が、ワイヤに沿って発射台へ放電した後、約0.5秒後の第2撃が,発射台より約4m離れた10mの高さの避雷針へ放電した。その後,0.06秒後の第3撃もやはり避雷針へ放電しており、避雷針の保護効果は、多重雷の後続電撃に対して極めて有効な場合があることが確認された。15回の発射のうち1回は、ロケットが上昇途中でワイヤが地上から切れ、雷雲と大地との間の空間にワイヤが張られるという珍しい状況となり、いわゆる雷雲内放電誘発の実験となったが、残念ながら誘電には成功しなかった。今後,この方式の実験を再挑戦する必要を認めた。また,1回は空間電界計を塔載したロケットを打上げたが、電界計の不調のため観測に失敗した。この他,インドネシア電力公社の援助により、実験場内に300mの試験用配電線を架設し、誘雷放電時にこの配電線に誘導されるサ-ジ電圧の観測の準備を進め、特に分圧測定システムの技術について指導を行った。今年度は、実験の開始時と中間段階で、日本側から計5名が実験に参加し、技術指導と共同観測を行ったが、ロケットの操作、デ-タの観測記録は,すべてインドネシア側の責任で実施され、この実験に関する技術移転はほゞ完了したと考えてよい。しかし、英国製ロケットの不良が多く、次回からはわが国のロケットを輸出する必要があり、また一部の高度測定技術(電流波形記録,電磁界変化記録など)については、来年度以降も引続き技術指導と援助が必要であり、これに沿った施策推進が望まれる。なお、次年度以降も、乏しい資金ではあるが、インドネシア側で実験を継続する意向があり、日本側もできる限りこれに協力する覚悟である。
著者
中村 光一 櫻野 仁志 角 紳一 安井 晋示 酒井 英男 鵜飼 裕之
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

冬季自然雷の落雷電流とその大地・接地系への分流電流、さらに電気設備系、通信装置系への伝播サージ電流の測定を行った。観測地は石川県内灘風力発電所地内と同県加賀市山麓の北陸放送ラジオ送信局の2個所である。前者では100m級の高構造体への直撃電流とその大地への分流、後者ではいわゆる逆流雷による雷サージ電流の観測に成功した。同軸型接地電極の基礎的な研究を併せて行った。国際会議(4件)、電気設備学会全国大会(7件)で研究報告を行った。
著者
緒方 一喜 原田 節子 中村 光子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衞生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.100-110, 1954-12-30
被引用文献数
3

1. S. aokiiは本州, 九州に広く分布し, 平地から山脚地帯にかけての小流に発生する極く普通の種類である.屡々山間の溪流にもみられる.又, S. venustumと共に本邦に於て激しく人を襲う代表的な種類である.2.著者の観察によれば, 産卵は夕刻に多く, 水中の植物, 岸の上から垂れた草の葉或はコンクリート壁を問わず産卵場所は水表上の常に水沫で濡れる状態の場所であつた. 1〜数10匹で集団的に或限られた小面積の好適な場所に短時間に行われた.そして1〜数10個の卵塊は集合的にうみつけられた.1匹の雌による1回の産卵数は150〜300と考えられた.3月の室温で約10日で孵化を始めた.3.幼虫は川幅約1〜0.3m, 流速10〜30m/分, 水質は水底が見える程度の清流に最も多数みられた.4.幼虫が水中で吸着している基物は, 基物自体に対する選択よりも, 寧ろ基物のおかれている環境条件によつて選択される.自然界では水面下約10cm以内の植物に大部分吸着している.特に細長い葉面の裏面先端部に多い.5.幼虫は水中で, 好条件下では数日間同一場所に固着しているが, 又或程度尺取虫状匐匍運動或は分泌した糸に懸垂して移動を行つている.6.蛹の発生水域から1, 000mの距離迄100mおきに実験者が位置し, 刺咬する成虫を採集して活動範囲調査を行つた.発生水域附近が最も刺咬数は多く, 1, 000mの地点でも若干採集された.7.成虫の刺咬活動は周年みられるが, 特に3月から7月にかけて最盛活動を示した.8.雌成虫は最も人を好んで吸血するものと考えられた.牛, 馬及び山羊を用いて襲来成虫を採集したが, 馬で9匹, 牛で1匹採集されたに過ぎなかつた.
著者
中村 光 岩永 可奈子 境 泉洋 下津 咲絵 井上 敦子 植田 健太 嶋田 洋徳 坂野 雄二 金沢 吉展
出版者
THE JAPANESE ASSOCIATION FOR MENTAL HEALTH
雑誌
こころの健康 : 日本精神衛生学会誌 (ISSN:09126945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.26-34, 2006-12-30

本研究の目的は, ひきこもり状態にある人を持つ家族の受療行動に影響を及ぼす要因を明らかにすることであった。ひきこもり親の会 (セルフヘルプグループ) に参加している家族153名から自記式質問紙による回答を得た。その結果, 以下のことが明らかにされた。(1) 家族の85.6%がひきこもり状態を改善するために相談機関を必要としている。(2) 精神疾患に対する偏見が家族の受療行動を阻害する可能性がある。(3) 相談機関の存在や所在地を知っていることが, 家族の受療行動を促進する可能性がある。(4) 家族にとって保健所や精神保健福祉センター, 電子メールによる相談は利用しにくく, 反対に電話相談は利用しやすい可能性がある。(5) ひきこもり状態にある本人が相談機関来所を拒否すると, 家族の受療行動を阻害する可能性がある。調査結果の検討を通して, ひきこもり状態にある人を持つ家族の受療行動を促進する方法が議論された。
著者
境 泉洋 中村 光 植田 健太 坂野 雄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.47, no.10, pp.865-873, 2007-10-01

目的: ひきこもり状態にある人の活動範囲に影響を与える要因を明らかにすることを目的とした.対象・方法: ひきこもり状態にある人の家族473名を対象にひきこもり状態にある人の活動範囲とひきこもり行動チェックリストに回答を求めた.結果: (1)活動範囲をカテゴリカル主成分分析によって「対人交流のある場所」と「利用自由な場所」に分類したところ,「利用自由な場所」への外出頻度が高かった.(2)1日あたりの外出時間が長く抑うつが強いほど「対人交流のある場所」への外出が多い.(3)1カ月あたりの外出日数が多いほど「利用自由な場所」への外出が多く,家族回避行動が強いほど「利用自由な場所」への外出が少ない.(4)攻撃的行動が多いほど1カ月あたりの外出日数が多く,生活が不規則であるほど1カ月あたりの外出日数が少ない.結論: ひきこもり状態にある人と家族の関係や攻撃行動に焦点を当てた介入によって,ひきこもり状態にある入の利用自由な場所への外出が促進される可能性が示唆された.