著者
中野 卓
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.p94-99, 1980-06
著者
中野 拓治 治多 伸介 山岡 賢
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会論文集 (ISSN:18822789)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.I_203-I_212, 2020

<p>本研究は,生物膜法の農業集落排水処理水について,供用施設(22施設)のデータに基づき,灌漑利用の観点からみたISOガイドラインの水質基準の達成状況を調査し,望ましい運転管理を考察した.処理水のBODとSSの濃度には,接触ばっ気槽の流入水濃度,水量負荷,及び,ばっ気強度が関与し,処理水のBODは通常の運転管理でカテゴリーCをほぼ満足している.ばっ気強度を3m<sup>3</sup>∙m<sup>‐3</sup>∙h<sup>‐1</sup>程度とし,接触ばっ気槽流入水のBOD濃度を30mg∙L<sup>-1</sup>程度に管理すれば,処理水質はカテゴリーBを確保できる可能性が高いものの,カテゴリーAにするためには,より高いばっ気強度での運転や清掃・堆積汚泥引抜き頻度の増加が必要である.大腸菌群数は,処理水中に残留塩素濃度が0.1mg∙L<sup>-1</sup>検出されればカテゴリーBを達成できる可能性が高く,灌漑利用には残留塩素濃度への注意が重要である.</p>
著者
Suphatchai Rujakom 篠田 健太 Tippawan Singhopon 中野 麻衣 亀井 樹 風間 ふたば
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.33-45, 2020 (Released:2020-09-15)
参考文献数
40
被引用文献数
5

水素酸化脱窒(HD)反応は亜硝酸還元に重炭酸イオンを炭素源として利用する。本研究は水理学的滞留時間(HRT)最短化に資するため、重炭酸イオン濃度の調整によって、HD反応の亜硝酸還元促進による脱窒性能の強化を検討した。重炭酸イオンを化学量論的に必要量以上添加した場合でも、HRTが短いと、亜硝酸の除去能は低いことが示唆された。添加した重炭酸イオン量により細菌群集は変化し、必要量を添加した場合ではRhodocyclaceae, Alcaligenaceae, Xanthomonadaceae科細菌が、十分量供給した条件ではThauera spp.が、それぞれ優占細菌として存在した。また、後者の条件では、亜硝酸還元遺伝子nirSの存在量が最も多く、さらにThauera spp.の分布率との間に強い相関関係があることがわかった。以上から、本研究より、HD反応においては、nirS遺伝子を持つ細菌の増殖誘導に重炭酸塩が重要な役割を持っていることが明らかになった。
著者
中野 清
出版者
中國詩文研究會
雑誌
中國詩文論叢 (ISSN:02874342)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.140-154, 2011-12-31
著者
植田 公雄 藤村 亮 中野 才治 平島 浩 久保田 雄 服部 禎男 伊藤 力生 平塚 法夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.428-435, 1987

A slab-type, large-scale fluidized bed reactor has been proposed as a means to obtain an adequate heat transfer area satisfying the limit of critical safe size, for use in the denitration reaction of highly enriched U. More specifically, with respect to the reactor, 120-mm wide, 1, 900-mm long, 4, 000-mm high, capable of 4% U enrichment, 3 t-U/d, examinations were conducted of its fundamental fluidization characteristics and the characteristics thus obtained showed that the reactor can be used with no ploblem and in a more stable manner than the conventional cylindrical reactor. The results are as follows:<BR>(1) It was found possible to approximate the reactor's fluidization initiation gas rate to the values obtainable by Babu's and Leva's formulas.<BR>(2) It was shown that the bed expansion can be approximated to 0.65 as calculated by Babu's formula.<BR>(3) Kato's formula can be applied, with some modifications, to the calculation of the bubble size in the fluidized bed.<BR>(4) An empirical formula was established for measuring the height of "jumping" particles, which is necessary in designing the reactor.<BR>(5) It was also found that the slab-type fluidized bed reactor operates with much less slugging and in a more stable manner than the cylindrical reactor.
著者
大澤 潤 中野 冠
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.14-00071, (Released:2015-01-28)
参考文献数
27
被引用文献数
1

Popularity of clean energy vehicles (CEVs) are expected in order to reduce CO2 emissions to mitigate the global warming. However, the popularity provides not only environmental but also economic impacts. An EV requires a battery, but does not require the engine parts any more, which will bring a structural change of the auto parts industry. It is necessary to understand the characteristics of parts used in each CEV type and analyze the economic effects before considering the portfolio for introducing CEVs. In this study, CEV types which have a battery or a fuel cell based powertrain system are considered as well as gasoline, diesel or natural gas engines. This paper proposes an economic ripple effect model using the Input-Output Table. Simulation results show economic impacts in Japan in 2020 and 2030 for the target sales of CEVs assumed by the Ministry of the Environment in 2010. For example, simulation results indicates that production amount in Japan in 2030 is expected to decrease about 1.5 trillion yen compared to 2010.
著者
中野 元 四十竹 美千代 西条 寿夫 堀 悦郎
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.43-53, 2020-08-20 (Released:2020-08-20)
参考文献数
30

手浴による自律神経反応および中枢神経反応を調べる目的で, 対象者を交感神経優位群と副交感神経優位群に分けて検討した. 自律神経反応は心拍変動解析により, 中枢神経反応は近赤外分光法を用いた脳血行動態により前頭葉の活動を調べた. 健常成人男女20名を対象とし, 38℃で5分間の手浴実験および対照実験を行った. その結果, 交感神経優位群では, 手浴により交感神経活動が低下し, 副交感神経活動が亢進した. また, 主観的な気分の変化として, 手浴によりリラックス感が上昇していた. 一方, 副交感神経優位群では, 手浴により交感神経活動が亢進し, 副交感神経活動は低下した. 手浴による中枢神経系の反応として, 副交感神経優位群では背外側前頭前野および前頭極の活動が亢進した. また, 対照実験でみられた副交感神経優位群における活気の低下が, 手浴により抑制されていた. 以上のことから, 手浴は中枢神経系を介して自律神経および主観的気分のバランスを整える可能性が考えられる.
著者
コンヴェール マクシム 深山 覚 中野 倫靖 高道 慎之介 猿渡 洋 後藤 真孝
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2018-MUS-120, no.1, pp.1-8, 2018-08-14

ニューラルネットワークは自動和声付けにおいて有望な技術である.膨大なデータセットを元に,入力と出力の複雑な依存関係を学習することができるため,旋律と和音の依存関係も扱うことができる.ニューラルネットワークの性能はその入力と出力情報の表現方法が強く影響する.しかし,従来の自動和声付け研究では,出力情報である和音の表現方法について深くは検討されておらず,テンションノートといった和音の詳細な構造が最大限活用されてこなかった.和音の表現方法を変えることで,旋律と和音の関係を更に細かく学習できると考えられる.そこで本研究では,和音の表現方法の違いが Recurrent Neural Network (RNN) による自動和声付けの性能にどれほど影響するかを調査する.従来の表現方法を含む 4 つの異なる和音表現方法に基づいて Gated Recurrent Unit (GRU) を用いたニューラルネットワークを構築し,それらの性能を比較した.実験の結果,和音の構成音を陽に表現した表現方法を用いると,従来の和音ラベル形式を使った場合に近い性能に達成するだけでなく,構成音の細かな違いに対応できる多機能な自動和声付けモデルの構築を可能とすることがわかった.
著者
福田 明 椋本 介士 吉廣 安昭 中野 啓 大市 聡 長澤 正氏 山岸 久雄 佐藤 夏雄 門倉 昭 YANG Huigen YAO Mingwu ZHANG Sen HE Guojing JIN Lijun
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.636, pp.7-12, 2004-01-23
参考文献数
21
被引用文献数
3

筆者らは,流星バースト通信(MBC)の南極地域におけるデータ収集システムとしての性能を探るために, 2001年12月からトーン実験,データ伝送実験と名づけた2種のMBC実験を開始した.無線局は中山(中国),昭和,ドームふじ各基地に置かれている.本稿では,実験の概要と今後の計画を簡単に紹介する.
著者
福田 明 椋本 介士 大市 聡 中野 啓 吉廣 安昭 長澤 正氏 山岸 久雄 佐藤 夏雄 楊 恵根 何 国経 金 力軍
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.199-207, 2007-02-01
参考文献数
17
被引用文献数
1

本論文では,筆者らが2001年末より2004年末まで,ほぼ3年間にわたって南極大陸で実施した流星バースト通信実験のうち,最終年度(第45次南極地域観測隊)において行ったデータ伝送実験の概要とその実験結果を報告する.実験は,昭和基地(マスタ局)-中山基地(リモート局)間約1400kmで行われ,筆者らが開発した,ソフトウェアモデムによる流星バースト通信システムRANDOMが用いられた.期間を通しての平均スループットは,流星バーストによる伝搬が主である昼間には約1.7 bit/s, オーロラに関係すると思われる非流星伝搬がしばしば発生する夜間には約6.8bit/sであり,全休では約3.4bit/sであった.このように,本システムのデータ伝送能力は,それまでの2年間のデータ伝送実験に用いた米国MCC社製のシステムに比べて非常に高く,この1対1通信路を通して1日当り30キロバイト以上の観測データを伝送できることが分かった.
著者
中野 重行 菅原 英世 坂本 真佐哉 小関 哲郎 上村 尚人 丹生 聖治 角南 由紀子 松木 俊二 梅月 恵美
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-7, 1999-01-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8
被引用文献数
5 5

Objectives: A variety of factors influence the incidence of placebo effects . The purpose of this study was to clarify the influence of factors such as the doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy on placebo effectsMethods: Data were obtained from two double-blind randomized clinical trials with a placebo control group of 123 patients with psychosomatic disorders. The improvement was assessed by doctors at two weeks after the initiation of treatment. The doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy were assessed by doctors at the beginning of clinical trials.Results: The improvement rate in the placebo group was 42.3%, whereas the improvement rate in the diazepam group was 57.6% (p <0.05). In the placebo group, improvement rates were 50.0% in patients with a good doctor-patient relationship, 31.4% in patients with a moderate relationship and 10.0% in patients with a poor relationship (p < 0.05).Improvement rates were 46.1% in patients with a good motiva-tion for drug therapy and 19.0% in patients with poor or lack of motivation (p <0.01).Improvement rates were 36.4% in patients with low expectation for drug therapy, 53.0% in patients with a moderate one, and 7.7% in patients with high expectation (p <0.05).Conclusion: In patients with psychosomatic disorders, factors such as the doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy clearly influ-ence the incidence of placebo effects.

1 0 0 0 OA 代数学の復習

著者
中野静 著
出版者
六盟館
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1920
著者
椿 真 中川 博樹 岩浪 正典 中野 弘伸
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.33-39, 2005 (Released:2011-03-16)
参考文献数
4
被引用文献数
1

毎年,電気火災によって人命が失われる事故が多く発生している。この原因の一つとして配線器具の差込みプラグやコンセント部からの発火が挙げられている。発火原因は,電源と配線器具との接続部の過熱による場合と,配線器具の絶縁破壊による短絡,いわゆるトラッキング現象による場合がある。本論文では,トラッキング現象のプロセスを解明することを目的として,差込みプラグの絶縁材料として主に使用されているポリ塩化ビニル樹脂と,コンセント用の絶縁材料であるユリア樹脂について,熱的な影響と電解液の濃度条件を変えて耐トラッキング性について検討を行った。この結果,測定された漏れ電流の挙動からトラッキング現象の発生メカニズムについて考察した。(オンラインのみ掲載)