著者
中園 直子 猪爪 信夫 飛野 幸子 岩奥 玲子 中野 眞汎
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.401-407, 1985-06-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
27
被引用文献数
1

The bioavailability of theophylline following administration of two pediatric sustained release tablets (Theona-P® and Theo-Dur®), two crushed sustained release tablets (crushed Theona-P® and crushed Theo-Dur®), and newly developed sustained release granules (E-0686-023, investigational drug) was studied in four volunteers by measuring salivary concentrations. The pharmacokinetic parameters tmax and MRT (mean residence time) for crushed Theona-P® and crushed Theo-Dur® were significantly shorter compared to Theona-P®, Theo-Dur®, and E-0686 granules, but the AUC0-∞ values were not different among them. The results show that each preparation is equivalent in the extent of bioavailability but not in the rate of bioavailability. More frequent administration is required when crushed Theona-P® or crushed Theo-Dur® are taken, and sustained release granules are desirable in children with chronic asthma who cannot swallow tablets.
著者
伊与 亨 朝倉 敬子 中野 真規子 山田 睦子 大前 和幸
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.173-176, 2016 (Released:2017-10-31)

温水洗浄便座の緑膿菌検出割合は2%程度と低いものであるが、温水洗浄便座内での緑膿菌の分布や遺伝子型を調べることは、その適正な評価のために重要である。そこで、緑膿菌が検出された温水洗浄便座の分解調査によって、温水洗浄便座内での緑膿菌の存在箇所や検出された緑膿菌の遺伝子型を調査した。また、緑膿菌の由来を明らかにするための実態調査も実施した。
著者
鈴木 浩史 中野 裕太 住谷 陽輔 湊 真一 前田 理
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2018-AL-169, no.7, pp.1-6, 2018-08-27

化合物にはひとつの組成に対して様々な分子構造が存在し,それぞれで異なる性質を有する.化学反応における反応経路ネットワークとは,分子構造を頂点とし,遷移可能な分子構造の間に辺を引いたグラフ構造を指す.反応経路ネットワークの解析は,反応設計に携わる化学者の助けとなる重要なタスクである.本稿では,分子構造間の遷移に必要なエネルギーに着目し,エネルギーを制限した反応経路ネットワークの上で,特定の分子構造を始点とする単純経路を列挙する.ただし,経路の総数は組合せ爆発を起こすため,明示的な列挙は避けなければならない.そこで,SIMPATH アルゴリズムにより,暗黙的に全経路を格納したゼロサプレス型二分決定グラフ (ZDD) という圧縮データ構造を構築する.さらに,ZDD が持つ効率的な絞込み機能を応用することで,エネルギーの上限に対する可能な経路の抽出を行う.
著者
大久保 慧 小野 健 中野 和之 宇城 真 藤原 建紀
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.233-240, 2016 (Released:2016-11-10)
参考文献数
14
被引用文献数
2 4

大阪湾をはじめとする閉鎖性海域では, 夏季の底層水の貧酸素化が問題となっている。貧酸素が環境や底生生物に与える影響には, 貧酸素の持続時間が重要な指標となる。国土交通省近畿地方整備局が公開している大阪湾水質定点自動観測データ配信システムの毎時データを用いて, 大阪湾の底層貧酸素の変動状況及び貧酸素状態の持続時間を2011年から2013年まで整理した。その結果, 多くの地点で夏季の底層DO (溶存酸素) の日変動幅は平均1 mg L-1以上, 月内での標準偏差は1 mg L-1以上を示した。大阪湾南東側の地点では, 強風時に貧酸素から回復する事例が多くみられ, 貧酸素が最も強くなる8月を除き, 貧酸素状態から頻繁に回復し, 貧酸素の持続時間は24時間未満となることが多かった。一方, 大阪湾北側の地点では, 強風に対する応答が南東側の地点より弱く, 貧酸素の持続時間も長い傾向にあった。
著者
高野 保英 沖中 知雄 竹原 幸生 中野 人志 下ノ村 和弘 林 直樹 三井 鷹 江藤 剛治
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.39, no.9, pp.35-40, 2019 (Released:2019-08-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1

超高速撮影のためにマルチ電荷収集ゲートイメージセンサを発明し,開発した.このイメージセンサとカメラの性能は以下の通りである.構造:裏面照射マルチ電荷収集ゲートイメージセンサ(BSI MCG image sensor),時間分解能:10 ns,画素数とフレーム数:約60万画素に対して5フレーム(約30万画素に対して10フレーム).このイメージセンサを用いたテストカメラで,他の特殊撮影技術を併用することなく,飛翔するレーザ光の連続撮影に成功した.まだいくつかの問題点を残しているが,MCG BSIイメージセンサが正しく機能することを光の飛翔というわかりやすい例で証明することができた.
著者
中野 倫明 山本 新
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.1693-1696, 2007-12-01 (Released:2010-01-29)
参考文献数
18
被引用文献数
1 3

1 0 0 0 OA 鍋島直正公伝

著者
中野礼四郎 編
出版者
侯爵鍋島家編纂所
巻号頁・発行日
vol.第3編, 1921
著者
阿部 和敬 中野 圭介
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.14, 2019-05-21

マクロ木変換器(MTT)とは,入出力を木構造とする累積引数付き再帰関数のモデルである.複数のMTTの合成として表現される関数を,1つのMTTで表現することをMTTの融合という.一般にはMTTを融合できるとは限らないが,特定の条件下では融合手法が知られている.VoigtländerとKühnemannは,入力木のコピー回数に関する条件を満たす2つのMTTの融合手法を示した.ただし,1つのMTTで表現できるにもかかわらず,彼らの手法を繰り返すことでは融合できない3つ以上の合成も存在する.Manethは,任意の個数のMTTの合成が最終的な出力木のサイズに関する制約を満たすとき,合成に相当する1つのMTTが構成できることを証明した.しかし,彼の研究は融合可能性の証明が目的のため構成は煩雑である.そこで本発表では,高階木変換器(HTT)を用いてVoigtländerとKühnemannの手法を一般化し,Manethの証明に実用に向いた別証明を与える.HTTとは,MTTの一般化として提案された高階関数のモデルである.本融合は,まずMTTの合成を1つのHTTとして表現し,HTTに現れる高階関数のオーダを下げていくことで,MTTへの融合を実現する.理論上融合が不可能な場合でも,本融合は合成に相当する1つのHTTを得ることができる.
著者
阿部 和敬 中野 圭介
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.14, 2019-05-21

マクロ木変換器(MTT)とは,入出力を木構造とする累積引数付き再帰関数のモデルである.複数のMTTの合成として表現される関数を,1つのMTTで表現することをMTTの融合という.一般にはMTTを融合できるとは限らないが,特定の条件下では融合手法が知られている.VoigtländerとKühnemannは,入力木のコピー回数に関する条件を満たす2つのMTTの融合手法を示した.ただし,1つのMTTで表現できるにもかかわらず,彼らの手法を繰り返すことでは融合できない3つ以上の合成も存在する.Manethは,任意の個数のMTTの合成が最終的な出力木のサイズに関する制約を満たすとき,合成に相当する1つのMTTが構成できることを証明した.しかし,彼の研究は融合可能性の証明が目的のため構成は煩雑である.そこで本発表では,高階木変換器(HTT)を用いてVoigtländerとKühnemannの手法を一般化し,Manethの証明に実用に向いた別証明を与える.HTTとは,MTTの一般化として提案された高階関数のモデルである.本融合は,まずMTTの合成を1つのHTTとして表現し,HTTに現れる高階関数のオーダを下げていくことで,MTTへの融合を実現する.理論上融合が不可能な場合でも,本融合は合成に相当する1つのHTTを得ることができる.Macro tree transducers (MTTs) are models for recursive functions (with accumulating parameters) on tree-structured data. Constructing a single MTT equivalent to a composition of given MTTs is called 'fusion' of the MTTs. Although it is not always possible to fuse given MTTs in general, fusion methods under certain conditions are known. Voigtländer and Kühnemann showed a fusion method of two MTTs restricted about the number of copying an input tree. However, a repetition of their method cannot necessarily fuse more than two MTTs even in the case where there exists a single MTT equivalent to the composition of them. Maneth proved that we can construct an MTT equivalent to a composition of given multiple MTTs restricted about the size of final output trees. However, since he is interested only in the fusibility, the construction is complicated. This presentation gives another proof adapted to practical uses for Maneth's proof as a generalization of Voigtländer and Kühnemann's method with high-level tree transducers (HTTs). Htt was proposed as a generalization of MTT, which is a model of higher-order functions. Our fusion method comprises two steps: first, a single HTT is obtained as a composition of given multiple MTTs; then, the orders of functions are lowered as much as possible. In this approach, we can obtain a 'fused' HTT even where there is no single MTT equivalent to the composition of MTTs.
著者
内山 和也 中野 有紀子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.3M5GS1203, 2020 (Released:2020-06-19)

e-learningによる学習では,教師が対面する学習とは異なり,学習者の状態が把握しにくいという問題がある.これを解決するために,学習者の態度を推定する技術の研究が進んでいる.本研究では,とくに学習者の積極性(engagement)に焦点を当て,脳波や表情など複数のモダリティ情報に基づき,engagementの程度を推定するモデルを提案する.まず,データセットを作成するために,e-learningの環境を模した実験を行い,ビデオ教材視聴時,演習課題解答時,解説の視聴時という3つの異なる学習フェーズにおける学習者の表情,視線,筆記,そして,脳波を計測した.学習者のengagementの評価として,本人による申告と第三者によるビデオ観察に基づく評価を行った.サポートベクター回帰により,表情と脳波のデータからengagementの程度を推定するモデルを作成した.今後は,視線や筆記データも入力に加え,より高性能なマルチモーダル推定モデルを作成する予定である.
著者
前田 和也 田畑 聖吾 越智 龍弥 安岡 寛理 中原 潤之輔 平山 雄大 酒本 高志 中野 哲雄
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.516-518, 2018-09-25 (Released:2018-11-12)
参考文献数
4

【はじめに】夜間の下肢こむら返りは睡眠障害を生じる.腰部脊柱管狭窄症は70.8%に下肢こむら返りがみられ術後も47.6%に下肢こむら返りが遺残しADL低下が残存するとされている.ラメルテオン内服は夜間の下肢こむら返りの回数が減少するとの報告がある.【目的】脊椎術後に遺残した下肢こむら返りに対しラメルテオンの有効性を検討した.【対象と方法】2016年6月から2017年7月に脊椎術後に下肢こむら返りが残存し,ラメルテオンを処方した17例を対象とした.男性7例女性10例で平均年齢は71.7歳(46歳~87歳)であった.これらの症例に対し,ラメルテオンの効果を検討した.【結果】17例中12例で下肢こむら返りの回数の減少,睡眠障害の改善を認めた.3例は日中の眠気の出現により内服を中止した.【結論】脊椎術後に遺残した下肢こむら返りに対し,ラメルテオンはこむら返りの回数を減少させ睡眠障害を改善させることが示唆された.

1 0 0 0 OA 鉄の黒染め法

著者
中野 俊介
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
金属表面技術 (ISSN:00260614)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.160-163, 1955-07-20 (Released:2009-10-30)
著者
安藤 喜仁 菱田 良平 橋本 律夫 中野 今治
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.76-81, 2014 (Released:2014-03-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

要旨:症例は67 歳右利き男性.右前脈絡叢動脈閉塞により外側膝状体近傍に限局した脳梗塞が生じ,左同名半盲,左半側空間無視と構成障害,漢字に強い失書を呈した.失語はみられなかった.過去に外側膝状体を中心とした病巣で半側空間無視が出現した報告は少なく,さらに構成障害と失書も合併したものは1 例のみであった.また,いずれの既報告例においても外側膝状体病変に加えて視床や後頭葉などを含む広範な部位に病変が認められており,本例の損傷領域はより限局していた.SPECT 画像で右後頭葉から頭頂葉の一部にかけて広範囲に血流低下が認められたことより,本例の半側空間無視と構成障害は主に右頭頂葉の機能障害に由来し,失書は主として構成障害に基づくものと考えられた.本例の症候は右前脈絡叢動脈領域の梗塞によるものとして非常に興味深いと思われた.
著者
中野 道王 稲毛 基大 高澤 悟
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.43-48, 2019 (Released:2019-01-26)
参考文献数
13

本研究ではSI燃焼における排ガス成分を,飛行時間型質量分析計(TOFMS)を備えた包括的2次元ガスクロマトグラフ(GC×GC)を用いて分析した.燃料には,分子構造の異なる飽和炭化水素を用いた.分析の結果,排出された燃焼生成物は燃料の分子構造の影響を強く受けることを確認した.