著者
今西 純一 奥川 裕子 金 鉉〓 飯田 義彦 森本 幸裕 山中 勝次 小島 玉雄
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.9-14, 2011-08-31
参考文献数
20
被引用文献数
2 1

サクラ類は全国に広く植栽され,地域の重要な景観資源となっている。サクラ類を適切に管理するために,活力度の評価が必要となるが,開花期の着花状況に基づく活力度評価の方法は定まっていない。そこで,本研究は,奈良県吉野山のヤマザクラを対象として,着花状況に関する 4 つの評価項目の検討を行った。その結果,樹頂部の頂枝における芽の数や,葉芽と花芽の比率は,栄養成長と関連を持ち,活力度の評価項目として適切であることが明らかとなった。一方,1 つの花芽から出る花数は,様々な生育段階を含む集団の活力度評価には適さなかった。個体全体の満開時の着花量は,活力度評価には適さないと考えられた。
著者
今西 一
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.1-20, 2009-07-25

論説
著者
今西 一 河野 民雄 大石 進
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.3-95, 2013-12-25

論説
著者
西田 幸平 小林 正佳 足立 光朗 中村 哲 大石 真綾 坂井田 寛 今西 義宜 間島 雄一
出版者
Japanese Society of Otorhinolaryngology-Head and neck surgery
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.107, no.6, pp.665-668, 2004-07-20 (Released:2008-12-15)
参考文献数
11
被引用文献数
2 2

我々の経験した先天性嗅覚障害の2症例を報告する.症例1:13歳女児.症例2:10歳男児.ともに生来においを感じられたことがなく,近医耳鼻咽喉科より当科へ紹介された.嗅裂部を含む鼻副鼻腔所見は両側とも正常であった.基準嗅力検査.静脈性嗅覚検査の結果は共にスケールアウトであった.頭部MRI所見で嗅球,嗅索,嗅溝の低形成が認められた.性腺機能をはじめ,内分泌機能は正常であった.症倒2は先天性小眼球症で全盲状態であった.この例で嗅裂部粘膜生検を施行したが,嗅細胞は認められなかった.今回の2例は性腺機能異常を認めないタイプの先天性嗅覚障害であった.先天性嗅覚障害の診断にはMRIが最も有用であった.
著者
今西 順吉
出版者
北海道大學文學部
雑誌
北海道大學文學部紀要 (ISSN:04376668)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.1-37, 1977-03-28
著者
今西 信幸 橋本 宗明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.211, pp.31-33, 2015-05

2011年に東京薬科大学の理事長に就任し、臨床教育を充実させるために大学附属薬局を開設するなど、改革を推し進めてきた今西信幸氏。第100回薬剤師国家試験について印象を聞くと、「ナイスジャッジ」とのコメントが返ってきた。そう評価する理由、大学改革の方…
著者
今西 錦司
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学年報 (ISSN:00035130)
巻号頁・発行日
no.3, pp.11-31, 1953
被引用文献数
3

i) 冬季における御崎馬の社会では, 1 頭または 2 頭からなる小世帶を, 形成しているものが多い。<BR>ii) これらの小世帶の中には, お互いにその行動圏の overlap しているものがあつて, その間には neighborhood 関係の認められるものもある。<BR>iii) 大世帶で生活しているものは, グループとして独立している;すなわち他の世帶と, neighborhood 関係で結ばれていない。交尾期になつても, 交尾集団の成立のために, グループを解散するようなごとはない。<BR>iv) 大世帶グループには, nelghborhood 関係というよりも, 知己関係といつた方がよいような馬が, 客員としてはいつてきている。<BR>v) 大世帶グループでは, その中にいるリーダー格の馬が, アトラクションの中心となつている。その馬を中心に, 血縁的な結びつきの存在することも考えられるが, 必らずしもそれだけでにないらしい。客員は, このリーダーにひかれて, グループに入つてきているように見える。<BR>vi) 〓の行動圏は一般にひろい。その中には大世帶の行動圏も, 小世帶の行動圏もふくまれる。そこに〓を介した community 関係ともいうべき, 一つの社会関係が認められる。<BR>vii) しかし, 大世帶と小世帶とで, 〓に対する関係がちがう。〓は小世帶をリードできても, 大世帶をリードすることはできない。ゆえに大世帶に対しては, 〓も客員となつてそのリードにまかすか, あういはその中かち結合の弱いものを, とりこにするの他はない。<BR>viii) 以上から, この馬の社会では, 〓の地位と, 大世帶グループのリーダーとなつている〓の地位とが, social organization の key point をなすものである, といえよう。<BR>ix) われわれはこれで, 春の交尾期と冬の疎開期との, 概況を知つたから, つぎには, イワクラと小松が辻の草地に, ほどんどすべての馬が出そろうという, 夏の集中期をえらんで調査してみたいのである
著者
川添 尭彬 末瀬 一彦 上田 直克 安田 俊冶 今西 俊雅 高田 秀秋 糸田 昌隆 札 束銘
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.378-402, 1994
被引用文献数
6

新たに開発された歯冠材料 (ハイブリッドセラミックス, HCC-4S) を用いて臨床試験を行った. 被験者は, 大阪歯科大学附属病院補綴科へ来院した患者47名 (男性10名, 女性37名) である. 修復部位は, 前歯が1歯, 小臼歯が22歯, 大臼歯が24歯で, 臨床経過を術前, 装着直後, 術後1週間, 術後3か月まで詳細に観察, 種々の評価を行い以下の結論を得た.<br> 1) 支台歯に対する評価では, 3症例に自発痛, 冷水反応, 打診痛が認められた. 1症例は, 術前から冷水反応が認められていたもので, 装着後消失した. 他の2症例については, 口腔内全体にわたる知覚過敏反応, 感染根管処置後の術後疼痛であった.<br> 2) 歯肉縁の状態については, クラウンの装着後改善されたものが多く, 増悪した症例はほとんどなかった.<br> 3) 摩耗については, 模型で認知できる咬耗はほとんどなく, シャイニングスポットが認められたものが2症例あった.<br> 4) 破折は3症例に認められたが, 2症例については試適中および仮着中に, 他の1症例のみ装着後に破折が生じた.<br> 5) 対合歯の咬耗は肉眼的に認められなかったが, 2症例にシャイニングスポットが認められた. 以上の結果から, ハイブリッドセラミックス, HCC-4Sは, 臼歯の咬合面を含む歯冠材料として有用で, 強度, 生体親和性および審美性において優れた歯冠材料であることが判明した.
著者
松原 健一/稲本 勝彦/土井 元章/今西 英雄
出版者
大阪府立大学
雑誌
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科学術報告 (ISSN:13461575)
巻号頁・発行日
no.55, pp.37-41, 2003-03-31

我が国の気候条件下において造園材料として利用することを想定し, 10種類の球根植物について耐寒性の評価を行った。球根を1999年10月上旬にポットに定植し, 同年12月6日から2000年3月10日まで, 人口気象室内で大阪府堺市におけるなりゆきの気温(±0℃区), ならびにそれより5℃高温(+5℃区)あるいは低温(-5℃区)で推移する気象をシミュレートした温度下に置いた。なお, -5℃区の植物は2000年1月12日に和歌山県伊都郡高野町富貴(標高約500m)へ移動させた。 リアトリスは低温による生育開花への有意な影響がみられなかった。アガパンサス, バビアナ, カンナ, フリージア, オキザリスは-5℃区で全個体が枯死した。低温下での葉数や葉長の減少(アガパンサス, ラッキョウ, バビアナ, フリージア, ムスカリ, ニホンスイセン), 不開花(ニホンスイセン)や開花の遅延(フリージア, ムスカリ, ニホンスイセン)が認められた。得られた結果から, 球根植物の耐寒性と原産地の気候との関係, ランドスケーピング材料としての利用適性について考察した。
著者
今西 誠子 阿南 沙織
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.122-128, 2013
参考文献数
12

本研究の目的は、子どもの侵襲的処置後の回復過程の構造について、侵襲的処置体験から明らかにすることである。4〜9歳の入院中の子ども6名に非構成的面接を行い、質的記述的に分析した。その結果、子どもの侵襲的処置後の回復過程は【対処行動の減弱】【安心】【回復意欲の増進】で構成されていた。【対処行動の減弱】は《不快な体験》《疼痛》《処置への恐怖》《嫌なことの我慢》、【安心】は《処置の理解》《看護師の支援》《体調回復の兆し》、【回復意欲の増進】は《頑張りの要素》《チャレンジへのきっかけ》《自己の取戻し》で構成されていた。侵襲的処置は「対処行動の減弱」をもたらすが、《看護師の支援》により【安心】【回復意欲の増進】をもたらされ、回復が支援されると考えられた。
著者
尾崎 洋二 柴橋 博資 矢崎 紘― 大塚 孝治 関口 雅行 片山 武司 遠山 潤志 高瀬 雄一 今西 章 丸山 浩― 青山 惇彦 西田 生郎
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.4-17, 1999-03

理学部での40年/尾崎先生送別の辞/東大理学部での40年/矢崎紘一先生を送る/退官にあたって/関口雅行先生を送る/思い出と提言/遠山濶志先生を送る/おせわになりました/今西さんを送る/いろいろあった40年/青山さんを送る
著者
宮下 征士 今西 将文 宮田 真考 西山 哲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_92-I_108, 2017
被引用文献数
3

近年,落石事故が頻発しており,落石対策事業へ取り組む機運が高まっている.しかし,落石対策事業において精度の低い図面が使用されており,落石発生源の位置精度不良や調査漏れが発生し,安全性が問題視されている.問題点を解消するには,高精度な図面を使用して落石発生源を抽出する必要がある.<br> 本研究では,高密度航空レーザデータを使用して,傾斜量図+ウェーブレット解析図+等高線図を透過合成した微地形強調図を作成し,落石発生源を抽出する手法を提案する.夏季・冬季の航空レーザデータを検証した結果,冬季の道路縦断方向計測データを使用することにより,落石発生源(急崖)を抽出でき,本提案手法が有用であることを明らかにした.
著者
池田 佳樹 辻村 壮平 佐野 友紀 安江 仁孝 今西 美音子 平手 小太郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.82, no.741, pp.2799-2806, 2017 (Released:2017-11-30)
参考文献数
23
被引用文献数
3 3

In this research, we conducted an interview survey using the evaluation grid method with elements of additional signs posted at the station as elements. As a result, we clarified the evaluation structure of preferable additional signs for users in the station and extracted considerations to be addressed for a better sign plan. The findings obtained are summarized below. · From the perspective of evaluating the additional sign of the station user, the four perspectives of "time reduction", "sense of security", "fatigue reduction" and "reliability" came up in this survey, and we found that these four factors are important. ·In order to raise the credibility of additional signs it is important to make it permanent rather than handwritten or handmade. ·In order to realize the movement smoothness contributing to above the three high-level concepts of "time reduction", "feeling of security", and "feeling of fatigue", “ease of finding" and "ease of judging the direction to the destination" is important. ·In order to achieve "ease of finding", "expression on the board surface itself and contents in the board" and "proper sign arrangement within the view" are important. ·The contents and directions drawn on the additional sign are easy to understand, making it easier to understand intuitively, and as a result it is easier to judge the direction of the destination. As a concrete design method of the "easy to understand contents and directions", " expression about contents in the board " and "proper sign arrangement on the plan of the station." are important. Compiling also the knowledge obtained in the past research, there were things that could be useful knowledge not only for additional sign but also for official sign , as described below. ·It is important to show the information that we want to emphasize in the sign beyond the height of the line of sight. ·The size of letters on the signboard surface and the posting height of the sign influence "attractiveness". ·"Enhancing movement smoothness" by the additional sign leads to an increase in the comfort of stations such as spiritual clearance and convenience as a result. We are considering "preference" from the results of an interview survey using elements of additional signs in this research. But from now on, based on the fact that differences in purpose affect the evaluation on the same sign, we want to explore better information provision methods for station users by considering the design and planning method each use purpose of the signs, such as assuming the situations at the time of using the station or conducting experiments using different elements.
著者
今西 和俊 内出 崇彦 椎名 高裕 松下 レイケン 中井 未里
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.23-40, 2021-03-30 (Released:2021-04-14)
参考文献数
45
被引用文献数
1

中国地域の地殻内応力マップを作成するため,過去12年間にわたるマグニチュード1.5以上の地震の発震機構解を決定した.気象庁一元化カタログもコンパイルし,10 kmメッシュの応力マップとして纏めた.小さな地震まで解析して発震機構解データを増やしたことで,先行研究よりも応力場の空間分解能を格段に高くすることができた.得られた応力マップから,この地域は東西圧縮の横ずれ場に卓越しているが,島根県・鳥取県の日本海側になると応力方位が時計回りに約20°回転して西北西−東南東方向を示すようになる様子が詳しくわかるようになった.応力マップをもとに活断層の活動性について評価を行ったところ,地震調査研究推進本部 地震調査委員会(2016)が評価対象とした中国地域の30の活断層のうち,現在の応力場,一般的な摩擦係数のもとで再活動する条件を満たしているのは28あることがわかった.残りの2つの活断層は現在の応力場では動きにくく,再活動するためには,異常間隙水圧の発生や隣接する活断層の破壊に伴う応力変化でトリガーされるなどの外的要因が必要になると考えられる.
著者
今西 錦司
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.80-89, 1961-10