著者
佐々木武彦
雑誌
宮城県古川農業試験場研究報告
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-17, 1994
被引用文献数
1
著者
狩野 泰則 佐々木 猛智 石川 裕
出版者
The Malacological Society of Japan
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.129-140, 2001-09-30 (Released:2018-09-01)
参考文献数
23

鹿児島県上甑島の汽水湖(貝池 : 模式産地)ならびに高知・愛媛県の3河川(赤野川・仁淀川・蓮乗寺川)河口域の礫下から得られたコハクカノコ科の新種Neritilia mimotoiツバサコハクカノコ(新称)を記載する。貝殻は白色半透明, 殻径2 mm内外で, 殻形は変異に富み, 内唇滑層後端には時にツバサカノコ(アマオブネ科)同様の翼状突起を備える。本種はジャマイカ産のNeritilia pusillaに近似するが, サイズがより大きく, また殻口がより広がる点で区別される。同属のその他の既知種はすべて有色(赤褐色∿黄褐色)の殻をもち, 本種と容易に区別される。
著者
和木 美玲 佐々木 剛
出版者
東京海洋大学水圏環境教育学研究室
雑誌
水圏環境教育研究誌 (ISSN:21882851)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.78-114, 2011-03-15

平成23 年度より施行される新しい小学校学習指導要領はPISA の結果等を受け,これからの理科の科目は,学習者が主体となり経験や体験に基づき問題に取り組むことを通して,科学的に考える力を養い,理科を学ぶことの意義や有用性を実感することが重要視されている。また,水圏環境教育学研究室では,地域の自然を活用した水圏環境教育に取り組んでおり,大森のふるさとの浜辺公園において体験活動とテキスト学習を複合したプログラムを行うことで,児童に地域自然への興味関心が高まり,環境への意識の芽生えが確認された。さらに,魚類図鑑作成のプログラムでは,魚類調査を通して地域の自然を学ぶ活動を通して,地域の市民が参加して生物を調査することには,環境啓発に重要な道徳教育ならびに自然科学教育の機会があることが確かめられた。このような結果をふまえ,本研究では,「地域の自然を調べまとめる「生きものカード」作りを通して,主体的な学びの意識と科学的な考え方の育成をはかる」ことを目的とした継続的な水圏環境教育プログラムを実施し,アンケート調査やワークシートの記述,及び会話による分析から,参加児童の科学的思考の変化を検証した。平成22 年5 月23 日から6 月13 日の1 ヶ月間毎週日曜日全4 回,名称を「ふるはま生きものクラブ」とし,大田区立大森海苔のふるさと館と協働して大森ふるさとの浜辺公園にて,近隣の小学校4 年生から6 年生を対象に水圏環境教育プログラムを実施した。実施にあたり,近隣の小学校6 校の協力により4 年生から6 年生にチラシを配布したところ,2 年生から6 年生まで13 名の参加児童を得た。ワークシートの記述やアンケート調査の結果から、参加児童が主体的に学ぼうとする様子や,本プログラムを通して次の探究心の芽生えが確認された。また、本プログラムが児童の次の探究心への土台づくりとなったことが推測された。今後は,科学的概念の定着の様子や学びのきっかけを得た児童が自ら定めた課題に取り組む様子について明らかにしていくとともに,地域の教育施設と連携した水圏環境教育プログラムの取り組みを持続的に行っていくことを課題とし研究を重ねていきたい。
著者
佐々木 主浩 高柳 正盛
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.330, pp.10-13, 2012-03

──日本企業にとって海外進出は待ったなしの状況です。佐々木さんは日本球界だけでなく、米メジャーリーグでも素晴らしい成果を上げました。海外で成功するために、最も大切なものは何ですか。 僕が一番に心掛けたのは「慣れること」です。慣れないことには、本来の力が発揮できませんから。「郷に入れば郷に従え」です。
著者
渡邉 保奈美 小野寺 康 佐藤 魁星 川田 将平 佐々木 信也
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
pp.21-00014, (Released:2022-01-12)
参考文献数
20

Ionic liquids containing halogens have good lubricity, however, they are reported to cause corrosive wear. In contrast, halogen-free ionic liquids do not cause such corrosive wear, but they do not have good lubricity comparable to the halogen-containing counterparts. In this study, we focused on specific halogen-free boron-containing ionic liquids that exhibited low friction performance. The performance was mainly due to its boron-containing anions, because it was realized with both phosphonium-based and ammonium-based cations. Surface analysis and scratch test with atomic force microscope (AFM) were conducted with phosphonium-based cations to clarify the low friction mechanism. The boron-containing ionic liquid, [BOB][P66614], showed lower friction of around 0.01, which was much lower than MoDTC-containing engine oils did. The cause of the ultra-low friction with [BOB] [P66614] is thought to be due to the fact that the reaction film formed by friction has a very smooth surface and suppresses contact between metals. On the other hand, another boron-containing ionic liquid [BMB] [P66614], which did not form a smooth surface, showed relatively high friction compared to [BOB] [P66614]. Scratch tests with AFM indicated that the softer reaction film derived from [BOB] [P66614] led to the formation of a smooth sliding surface.
著者
小倉 敏裕 佐藤 正規 柳井 和也 佐々木 勇 福田 和也 長島 宏幸 中村 保子 川島 康弘 高橋 稔 下村 洋之助
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立医療短期大学紀要 (ISSN:13403893)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.83-90, 2005-03
被引用文献数
3

目的 : 腹腔内脂肪の評価を行うために, 多列検出器型CT (MDCT) によって撮影されたCT横断画像データを用い腹部脂肪の可視化を行う. 方法 : 横断画像はスライス幅2.5mm, 再構成間隔1.25mmで撮影し, 脂肪データは-140HUから-40HUのCT値を有するボクセルとし, 腹部横断画像から抽出した. 連続面カッティングセミオート抽出法を用い皮下脂肪と腹腔内脂肪の分離を行い, 皮下脂肪と腹腔内脂肪の3D-CT画像の構築を行った. 結果 : 皮下脂肪や腹腔内脂肪の三次元構築画像が様々な方向から観察でき, 脂肪体積も容易に計測することができた. 結論 : 腹部脂肪の可視化により腹部の脂肪分布が視覚的に評価することが可能となった.
著者
村田 理沙子 大野 正和 秋元 耕 矢部 顕人 戸舎 稚詞 福島 琢 榊原 温志 土屋 勇輔 鈴木 雅仁 近江 哲生 佐々木 毅 清水 茂雄
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1036-1041, 2020-09-15 (Released:2021-10-05)
参考文献数
18

症例は74歳女性.今回入院の2年前にたこつぼ症候群の診断で入院となり,心内血栓・高血圧に対する加療が行われた後,壁運動の改善を確認し退院となった.退院後は近医で高血圧,高血糖の加療が行われていた.X年10月,受診2,3日前より食思不振が出現し,1日前から嘔気・嘔吐・動悸・冷汗が出現し改善しないため,救急要請し来院した.来院時著明な高血圧を認めており,血液検査で心筋逸脱酵素の上昇・心電図検査でST低下・経胸壁心臓超音波検査で心尖部の過収縮,心基部の無収縮を認め,たこつぼ症候群の診断で入院となった.たこつぼ症候群の再発は稀であり診断基準に褐色細胞腫の除外が必要とあることから,スクリーニング検査として内分泌検査を行ったところ血中カテコラミンの上昇を認めた.腹部CT検査で右副腎に直径3 cm大の腫瘤があり,131I-MIBGシンチグラフィで同部位に集積を認めたことから褐色細胞腫によるカテコラミン心筋症と診断した.ドキサゾシンの投与を2 mgから開始し,自覚症状,心電図変化,左室壁運動異常は改善したため第8病日に退院となった.外来でドキサゾシンを最大量の12 mgまで増量したのち腹腔鏡下右副腎摘除術を行った.その後経過は良好で,以降カテコラミン心筋症の再発はなく,高血圧,糖尿病の増悪なく経過している.今回,初回は一次性たこつぼ症候群と診断したが,再発時に褐色細胞腫による二次性たこつぼ症候群と診断した1例を経験したので報告する.
著者
佐々木敏二解題・解説
出版者
不二出版
巻号頁・発行日
1995
著者
熊谷 康文 佐々木 幹夫
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.37-41, 2012

2011年3月11日14時46分に三陸沖を震源とする深さ約24km,マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生。三菱製紙八戸工場では「震度5強」を記録,発生とほぼ同時に東北電力66kV送電線が停電し,県工業用水も断水した。14時49分に太平洋沿岸に津波警報・津波注意報が発令され,15時頃に従業員の避難を開始した。震源地から約330km離れている八戸港へは,15時30分ごろに津波の第一波が到達し,16時40分過ぎに最大規模の大津波が来襲した。<BR>防波堤のある八戸港内の津波の高さは6.2mであったが,湾外南東部の階上町では最大10.73mの高さを記録しており,八戸港の北に位置する八戸工場では8.4mの高さが測定された。<BR>現在も復興途上にあるが,今までに行なってきた作業を基に,<BR>1.地震・津波発生時の状況<BR>2.八戸工場の被害状況<BR>3.復興に向けた取り組み<BR>4.設備復旧の対応(土木建築関係,機械関係,パワープラント関係,電装関係,早期復旧のポイント)<BR>5.設備の復旧状況<BR>等について報告する。
著者
高橋 功 根村 和宏 佐々木 泉
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.24-30, 2018-03-20 (Released:2018-03-20)
参考文献数
4

本研究では,肌質を問わず安全,簡便に使用できる無機紫外線散乱剤と,無機紫外線散乱剤を分散させる分散剤に着目してスクリーニングを行い,耐水性に優れ,かつ,一般的に入手可能な洗浄剤で容易に落とせるサンスクリーン製剤の開発を行った。無機紫外線散乱剤(IUVSAs)としてハイドロゲンジメチコン処理(IUVSAs-HD)品,およびステアロイルグルタミン酸2Na処理(IUVSAs-DSG)品と,それらの分散剤として種々の分散剤を組合せた単純処方分散体とW/Oサンスクリーン製剤を得た。得られた試料について,ブラックライト存在下,種々の洗浄剤とバイオプレートを用いて,洗浄性評価を行った。その結果,IUVSAs-HDはいずれの分散剤との組合せでも,洗浄剤の種類を問わず良好な洗浄性は得られなかった。一方,IUVSAs-DSGと特定の分散剤との組合せで,かつ,ラウリン酸カリウムを洗浄剤として用いた場合に,良好な洗浄性が得られた。
著者
佐々木 均 竹田 洋介
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.45, 2003

吸血性アブ類が,ソバの授粉昆虫として果たす役割を知る目的で,2002年8月,北海道幌加内町内2ヶ所でNZIトラップを用いた吸血性アブ類の捕獲調査を行い,得られた個体の体表に付着した花粉をグリセリンジェリー法で採取し,酢酸カーミンで染色した後検鏡し,ソバの花粉か否かを調べた.<BR> その結果,ソバ畑隣接地で,アカウシアブを優占種とする4属8種合計77個体,ソバ畑から離れた湿性草地で,ゴマフアブを優占種とする5属9種164個体の吸血性アブ類が得られた.ソバ畑隣接地で得られた吸血性アブ類の74%が,ソバ畑から離れた湿性草地で得られた個体でも57%がソバ花粉を体表に付着させていて,他殖植物であるソバの受精に吸血性アブ類が関与していることが示唆された.
著者
イスラム エムディ・サイフル 佐々木 隆 ナハル・チョービ カニズ・カムルン
出版者
富民協会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.327-335, 2011-12-25
参考文献数
15

バングラデシュのブロイラー生産の大部分は,小規模農家により担われているが,その形態は独立小規模生産と契約生産に大別され,後者はインテグレータの性格により企業型とNGO型とに分けられる.しかし周辺諸国とは異なりバングラデシュでは契約生産の成長はみられていない.その原因は,当初導入されたインテグレータの戦略つまり信用取引型の契約生産が農民行動と整合しなかったことによる.契約生産では双方が契約を遵守することが前提となるが,生体取引が中心の場合は特に市場価格と契約価格の乖離が契約違反を引き起こす引き金となりやすい.このため,周辺諸国では契約遵守システムの設計に力がそそがれてきたが,バングラデシュでは,インテグレータが採った契約生産システムが農民の契約違反を引き起こし,結果的に信用取引型契約生産の解体につながった.その後,インテグレータは契約違反を起こしにくい現金取引型の契約生産に変えたが,参加農民にとっての利益は小さく契約生産は停滞したままである.しかし今後増大する鶏肉需要を満たすためにも契約生産の拡大は期待されている.インテグレータには,信用取引型契約システムに戻り参加農家を増やすことが求められている.
著者
佐々木 卓也
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.p254-273, 1985-02

論文タイプ||論説
著者
佐々木 卓也
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.p95-116, 1988-07

論文タイプ||論説
著者
新田 真弓 安部 陽子 佐々木 美喜 千葉 邦子 髙田 由紀子 辻田 幸子 古谷 麻実子 鶴田 惠子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
pp.20210421133, (Released:2022-01-07)
参考文献数
36

目的:病院に勤務する女性看護職の妊娠継続を困難に感じた体験を明らかにする。方法: 平成27年〜29年度日本学術振興科学研究費補助金(基盤研究(C)15K11569)「病院看護職の個人および職場の特性と妊娠・出産に関する階層モデル」第1段階の面接調査で収集したデータの2次分析を行なった。結果:7名の語りから,【妊娠前と同じように働くことを自分に課してしまう】【業務の中で母児ともに危険にさらされる】【切迫早産の不安を抱えながら,子宮収縮抑制剤内服の副作用に耐えて働く】【妊娠による体調変化を相談しても,これまで通りの働き方が求められる】【上司の言動で,働き続けることがつらくなる】のテーマが抽出された。結論:看護職者は周囲に迷惑を考慮し妊娠前と同様に業務を遂行しようとしていた。一方で診療報酬による制限や人材不足により妊婦の負担軽減が難しい状況があることも示唆された。
著者
林 志修 佐々木 輝美
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.53-65, 2018 (Released:2019-10-01)

本研究では向社会的デジタルゲームに関する先行研究での課題の解決を試み、向社会的行動を文脈によって定義づけ、その定義に基づき、人気デジタルゲームタイトルの内容分析を行った。内容分析の結果、分析対象になった27個のデジタルゲームタイトルでは1時間当たり平均3.59回の向社会的行動が行われた。内容分析に基づき、デジタルゲームの中の向社会的行動とプレイヤーの向社会性の関係を明らかにするためインターネット調査を行った。その結果、向社会的行動の表現が多くみられたデジタルゲームのプレイ時間とプレイヤーの向社会性の間に有意傾向の正の相関がみられた。また、向社会的行動を文脈によって分類したとき、異なる種類の向社会的行動の持続時間はプレイヤーの向社会性と異なる関係を示すことが分かった。