著者
佐藤 佳亮
出版者
東北大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本年度は、オキシトシン受容体(OXTR)の担う機能のうち、母性行動・社会識別行動・体温調節を制御する脳領域を明らかにすることを目的とした。その実現のため、Oxtr-floxedマウスとAAV-Creベクターにより脳領域特異的なOXTR欠損マウスを作成後、各試験に供し、表現型を観察した。この結果、昨年までのOxtr欠損マウスとAAV-Oxtrベクターを用いた研究と合わせ、生理機能や社会行動を制御するOXTRが発現する脳領域を明らかにした。さらに、より限定的な、ニューロン種特異的な可視化・活性化/抑制化のため、Cre組換え酵素依存的に導入遺伝子が発現する実験系を構築した。特に、オプトジェネティクスによるニューロンの活性化を可能とする、Cre依存的チャネルロドプシン発現AAVベクターを作製し、実用化にこぎつけた。現在当研究室で開発中のOxtr-Creマウスと組み合わせて使用することで、OXTR発現ニューロン特異的な刺激が可能となった。以上の結果は、広範囲にわたって発現しているOXTRの脳領域特異的な機能を明らかにしたものであり、OXTRのより詳細な理解につながった。OXT/OXTRについては現在精神疾患の治療ターゲットの1つとして考えられており、脳領域特異的な機能を明らかにすることは、候補医薬品の作用メカニズム解明等にもつながる。また、オプトジェネティクスについては、OXTR発現ニューロンの刺激による行動制御の可能性につながる成果である。
著者
中村 純作 堀田 秀吾 朝尾 幸次郎 梅咲 敦子 松田 憲 津熊 良政 野澤 和典 東 照二 山添 孝夫 佐藤 佳奈 宮浦 陽子 山本 香里 濱中 千裕 霜村 憲司
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

我が国中等教育の英語教科書のモニターコーパスを更新、補充、新たにアジア諸国の英語教科書を追加したコーパスを構築し、教科書研究のための環境づくりを行った上、教科書の内容(語彙、構文、文法項目、トピック、社会文化的要素等)を中心に質的・量的比較を行い日本の英語教育に欠けている点を指摘した。また、我が国を含めたアジア諸国の英語教育の実態と課題を検討し、我が国英語教育の問題点、今後の方向性などを考えるための国際シンポジウム、英語教育での新しい試みに関する知見を共有するための英語教育公開講演会、ワークショップなども開催、これらをまとめた報告書を出版した。
著者
佐藤 佳子 熊谷 英憲 岩田 尚能 柴田 智郎 丸岡 照幸 山本 順司 鈴木 勝彦 西尾 嘉朗
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.72, 2011 (Released:2011-09-01)

3.11の巨大地震の後、福島第一原発の事故により放射性希ガス放出が予想された。そこで、放射性希ガスを四重極質量分析計で測定し、希ガス存在度の変化の検証を試みた。Ar-41, Ar-39, Kr-85, Xe-133などの希ガスが安定な希ガス同位体に対して10倍以上に増加したことが地震後の測定で明らかになりつつある。地震による安定な希ガス同位体の放出を差し引いて、放射性希ガス存在度の変化について報告する。
著者
佐藤 佳淑
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.237-246, 2016-03-31

Deciding not to have a child leads to childless status throughout the life span. However, relatively little is known about the long-term women's experience of being childless after the choice. The present paper aimed to report a brief review of research that explored how women's experience of being childless affects their psychological aspects, throughout the life. First, the article reviews the process of becoming childless, focusing on women during and a few years after their infertility treatment. Next, it presents of the review of empirical research on psychological well-being outcomes and its factors, among childless women at middle age and beyond. Finally, after pointing out the issues of previous research, it provides new directions for future research, especially, in Japan.
著者
佐藤 佳代 吉川 暢宏 楊 元稙 中埜 良昭
出版者
日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.1999, pp.19990025-19990025, 1999 (Released:2004-11-11)
参考文献数
10

A new learning algorithm named whole learning algorithm is proposed for the feedforward neural network. Strictly speaking, the learning of the feedforward neural network is a kind of multi-objective optimization problem to minimize the errors of outputs for all the learning data sets with respect to the amount of weight modification. All the learning data sets are simultaneously taken into account to constitute the governing equation of the weight modification, which is formulated as linear simultaneous equations with rectangular matrix of coefficients in the proposed algorithm. The solution of the equation is determined by means of the Moore-Penrose generalized inverse to deal with the rectangular matrix. The efficiency of the proposed algorithm is demonstrated through the problem to learn the nolinear behavior described by the Ramberg-Osgood model. The applicability of the proposed algorithm is investigated in problem to learn the earthquake response of RC members.
著者
塚田 学 斎藤 拓朗 土屋 貴男 佐藤 佳宏 見城 明 佐藤 直 阿部 幹 後藤 満一
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.1205-1209, 2003-08-01
参考文献数
23
被引用文献数
6

外傷性腹壁ヘルニアはまれな疾患である.今回,外傷直後にSpigelian腱膜部(傍腹直筋外緑部)に発症した外傷性腹壁ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は20歳の男性.平成13年6月10日,交通事故にて受傷し下腹部の痛みを主訴として当科へ搬送された.左右両側のSpigelian腱膜部にそれぞれ,自発痛と圧痛を伴う5×3cmの膨隆と3×2cmの腱膜欠損を触知した.腹部CT上,左傍腹直筋外縁の膨隆部には皮膚直下に小腸を認め嵌頓ヘルニアの状態であったが,徒手整復にて容易に還納できた.その他,腰椎骨折,左大腿骨骨折,肺挫傷,外傷性肝損傷(日本外傷学会分類Ib)を認めた.左大腿骨骨折に対する観血的整復術および腰椎骨折のため約3か月に及ぶ臥床を要し,この間の安静によりヘルニアは保存的に治癒した.外傷性腹壁ヘルニアは通常手術が必要とされているが本症例のように膨隆がなく経時的に腱膜欠損が縮小傾向を認める場合は保存的に治癒する可能性がある.
著者
小林 久美子 窪田 正幸 奥山 直樹 平山 裕 塚田 真実 佐藤 佳奈子
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.825-829, 2009

【目的】小児外科疾患の中には長期入院や退院後の長期外来通院を必要とする疾患も多く,長期に診療を行う過程で離婚をされる家庭もあり,長期治療の影響が懸念される.そこで離婚した母親のアンケート調査から,長期加療を要する小児外科疾患が家庭環境に及ぼす影響を検討した.【対象および方法】当科において長期入院加療を受け現在も継続して加療中の患児の母親で,我々が離婚されたと知りうることができた母親6名に,事前に電話にてインタビューを行い,了解を得た5名にアンケート調査を施行した.アンケート項目は,1)離婚に関して,2)病院に関して,3)公開の是非で,患児の疾患はCIIPS,短腸症候群,cloaca,小腸閉鎖,鎖肛であった.【結果】1)離婚に関しては,子供の疾患が離婚の直接の原因であったとの返答はなく,思わないが2名,どちらともいえないが3名であった.長期入院で離婚の危機感をもったのは1名で,2例はそうではなく,2例はどちらともいえないという返事であった.しかし,長期入院が離婚に影響を与えたとの返事が3名からあった.2)病院に関して,完全看護を必要だと思う母親は2名で,思わないは3名であった.また,病院に対する要望として,長期入院時の大部屋での同室者がいる苦痛や,父親に対する介護指導や教育の必要性が寄せられた.【まとめ】小児外科疾患が離婚の直接の原因ではないとの返答であったが,長期入院生活が及ぼす影響は大きいものと考えられた.父親の教育や指導を希望する要望があったことは,今後の小児外科医療に対する課題が提示されたものと考えられた.
著者
武田 美由紀 石田 章 横山 繁樹 佐藤 佳美
出版者
日本農業市場学会
雑誌
農業市場研究 (ISSN:1341934X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.90-95, 2007

The main objective of this paper is to clarify whether social capital has a positive effect on food nutrient intake or food security among homeless people. The statistical analysis, based on the individual data obtained from our interview survey conducted in Kita-Kyushu, clearly suggests that the effects of social capital are different by resident status.
著者
冨岡 佳奈絵 松本 絵美 岩本 佳恵 髙橋 秀子 長坂 慶子 魚住 惠 菅原 悦子 村元 美代 渡邉 美紀子 佐藤 佳織 阿部 真弓
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2021

<p>【目的】岩手県の伝統的な家庭料理を次世代に継承することを目的に地域ごとに聞き書き調査を行った。その中から、行事食の特徴と地域による違いについて報告する。</p><p>【方法】調査は、岩手県を7地域(県北・県央・中部・北上高地南部・県南・沿岸・奥羽山系)に分け、平成24〜26年に実施した。対象は、地域に30年以上居住している61〜96歳の女性18人とし、昭和30〜40年代の食事と、この頃から伝わる家庭料理について聞いた。その調査結果から、行事食の特徴について比較検討した。</p><p>【結果】正月の雑煮は、しょうゆ仕立ての角もちが基本で、沿岸では「くるみ雑煮」、県南では「ひき菜の雑煮」、かつて沿岸北部では、雑煮ではなく「まめぶ」のところがあった。雑煮のほか、沿岸では「氷頭なます」、県北では「手打ちうどん」があった。桃の節句には、県央・北上高地南部では「ひなまんじゅう」「きりせんしょ」、中部では、くるみを散らした「ごまぶかし」があった。田植えの小昼(おやつ)に、北上高地南部では「小豆まんま」があった。県南では、農作業の節目ごとに餅を食べ、冠婚葬祭にも餅は欠かせず、婚礼の際は「餅本膳」があった。一方、県北では、冠婚葬祭に「手打ちそば」だった。盆には、沿岸・北上高地南部・奥羽山系では「てん(ところてん)」、さらに奥羽山系では「カスべの煮つけ」があった。御大師様の日には、県南では「果報団子」があった。年取りには、全域で「なめたがれいの煮つけ」がみられ、沿岸では「干し魚(はも)入りの煮しめ」、奥羽山系では、ぜんまいの一本煮や凍み大根、身欠きにしんの入った「煮しめ」があった。各行事において、その時季の地場産物や気候風土をいかした食材を調理し、地域・家庭で継承されていた。</p>
著者
星野 浩司 井上 友子 佐藤 佳代 青木 幹太 佐藤 慈 荒巻 大樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

本研究では、本学の美術学科と福岡県八女市が取り組む江戸時代より八女市にて伝統的に継承される「八女福島燈籠人形」舞台背景幕の修復・制作事業を準備段階から取材・撮影し、ドキュメンタリー番組として制作する産学連携型のキャリア教育・専門教育を目的とした人材育成教育プログラムの開発を行った。さらに、470年余の歴史と伝統を持つ、家具生産高日本一を誇る木工の産地である大川の家具制作会社と本学のデザイン学科との産学連携を企画段階から取材し、ドキュメンタリー映像と完成製品のプロモーション映像制作を行った。これらの取組みの中で、学生はドキュメンタリー番組の制作やプロモーション映像制作を通して、地域の人々が古来より守り続ける伝統文化と、永きに渡り引き継がれる職人文化を取材することで、地域の人々が持ち続ける精神性と誇りを深く理解する。また、授業で学んだ知識や技術の応用として学外での映像制作過程の中で、問題の解決や渉外交渉を通し、主体性を持った行動力とコミュニケーション能力の育成を促す。
著者
佐藤 佳代 井上 友子 青木 幹太 坂本 浩 星野 浩司 佐藤 慈 荒巻 大樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.118, 2011

本研究は実践的で教育効果の高い産学連携プロジェクトを学科横断型教育プログラムとして開発、導入したものである。<BR> 2008年4月から2010年3月の3カ年、九州産業大学芸術学部の幅広い創造的機能を活かして地域産業の振興に貢献するとともに芸術的センスとビジネスセンスを有した人材育成を目的として「博多織プロモーション計画」に取り組んだ。芸術学部の横の繋がりを深め、博多織という共通テーマによって学科を越えたものづくりを体験し、汎用的能力の向上と共に地域伝統産業の振興に役立ち、社会貢献することが目的である。<BR> 本プログラムはキャリア開発につながる実践的教育のモデルとして展開・発展させ、今後も研究を継続する予定である。
著者
井上 友子 佐藤 佳代 青木 幹太 坂本 浩 星野 浩司 佐藤 慈 荒巻 大樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.119, 2011

2008年から継続している博多織プロモーション計画は、2010年に3年目を迎えた。本年度の3学科共通テーマは「社会貢献」である。これは、「ものづくり」という行為を通して若者に地場産業への関心を抱かせ、「地域社会に貢献」する「人材を育成」するために計画された。本件は美術学科の染織工芸、油彩画、日本画の学生が社会との関わりを通じた体験についての発表である。
著者
佐藤 佳子 熊谷 英憲 岩田 尚能 柴田 智郎 丸岡 照幸 山本 順司 鈴木 勝彦 西尾 嘉朗
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.72, 2011

3.11の巨大地震の後、福島第一原発の事故により放射性希ガス放出が予想された。そこで、放射性希ガスを四重極質量分析計で測定し、希ガス存在度の変化の検証を試みた。Ar-41, Ar-39, Kr-85, Xe-133などの希ガスが安定な希ガス同位体に対して10倍以上に増加したことが地震後の測定で明らかになりつつある。地震による安定な希ガス同位体の放出を差し引いて、放射性希ガス存在度の変化について報告する。
著者
鈴木 道子 安部 悦子 大泉 直子 會田 健 岩瀬 仁子 深瀬 有紀子 高橋 裕一 佐藤 佳奈江
出版者
山形県衛生研究所
雑誌
山形県衛生研究所報 (ISSN:05134706)
巻号頁・発行日
no.40, pp.22-33, 2007

平成18年度(平成18年4月〜19年3月)は10,498人について先天性代謝異常等6疾患の検査を実施した。スクリーニング検査陽性者38人が、山形大学附属病院等で精密検査を受診した結果、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)23人、ガラクトース血症3人、先天性副腎過形成症1人の合計27人の患者が発見された。
著者
紀宮 清子 鹿野谷 幸栄 佐藤 佳子 安藤 達彦 柿澤 亮三
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-5, 1991 (Released:2008-12-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

While it is probable that Common kingfishers Alcedo atthis used to be found in central Tokyo, they have for long been found only in the outskirts of the city. However, recently they have appeared in many locations near the center of the city. We observed their breeding at the Akasaka Imperial Grounds in the center of Tokyo. In the first brood, four young were observed to fledge on May 20, and in the second, five young fledglings were confirmed on July 14 and 15. Some aspects of breeding behaviour of the parents are described.