著者
高島 大 冨田 睦雄 陳 志謙 佐藤 光彦 道木 慎二 大熊 繁
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.123, no.6, pp.762-763, 2003-06-01
被引用文献数
1

This paper proposes to paste non-magnetic materials on the rotor surface of a cylindrical brushless DC motor and to use the model including the extended e.m.f. for sensorless control. In the proposed method, the inductance changes depending on the rotor position because of eddy currents, which flow on the non-magnetic material at high frequency. The rotor position can be estimated at standstill and at low speeds. The simulation results show that the proposed method is very useful.
著者
佐藤 智恵
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.393-403, 2013

本研究の目的は,特別な支援を必要とする,ある一名の男児の,保育所から小学校への移行について,男児,保護者,保育者・小学校教諭の3者の語りを併せて質的に分析し,就学移行期の実相を描き出すことである。方法は,半構造的なインタビューを行った。分析により,それぞれが男児について異なる見方をしていたこと,男児にとって小学校での学習環境に困難さがあったこと,保護者との関係性において保育者と小学校教諭では差異があったことが浮かび上がった。また保育者と小学校教諭では「子どもの特性に合わせる」ことについて違いがあると考えられた。
著者
山根 正気 牧野 俊一 坂 輝彦 佐藤 好実
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.429-430, 1979-09-25
著者
河角 広 佐藤 泰夫
出版者
東京帝國大学地震研究所
雑誌
地震研究所研究速報
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-35, 1947-04-15

昭和21年12月21日南海大地震調査報告(第1報)
著者
田村 須美子 窪津 悌子 島田 幸男 岩澤 佳則 佐藤 智子 細川 弥生 須藤 節子 中島 康行 梶本 雅俊
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.838-845, 2010 (Released:2011-12-27)
参考文献数
12

誤嚥性肺炎の繰り返しから、主な栄養補給方法が経管栄養になる利用者が、さがみ緑風園では、年々増えてきた。そこで、誤嚥性肺炎を予防し、1 日でも長く口から食事を摂り、人間らしく生きていけるように、チームでケアシステムについて検討した。 嚥下が不自由な方に普通食をただ細かくきざんだだけの食事はかえって誤嚥を誘引するということが報告されている1,2)。そこで開園以来40 年間続けてきたきざみ食を廃止し“形そのままソフト食"(以下ソフト食)の導入を考えた。平成20 年5 月栄養・看護・介護担当が中心となってソフト食プロジェクトチームを立ち上げその効果を評価した。 1)調理師は、見た目は限りなく普通食に近いが舌や歯茎でつぶせる硬さの食事“ソフト食"を工夫・開発し、ソフト食調理マニュアルを作成、すべての調理師がソフト食を作れるようになった。 2)介護職員は、食事介助の際、ソフト食を、本人に見せた後でその日の体調に合わせ、はさみやフォークを使って切ったりつぶしたりして大きさを調整し、食事介助を行い、むせこみの防止と見た目の良さで利用者のQOLが向上した。 3)ソフト食プロジェクトチームの指導により、調理形態や食事介助の工夫、利用者への食教育に取り組むことにより、飲み込みに問題のあった利用者の割合が全体の58 . 3% から32 . 8% に減った。 4)平成20 年4 月、副食を一品提供することから始めソフト食の数を増加させた。平成20 年10 月からソフト食が必要な者には全面実施となった。試行期間中の平成20 年6 月と全面実施後の平成21 年3 月にソフト食を食べている利用者と介護職に「利用者別ソフト食アンケート」、また平成20 年11 月には利用者全員に「食事の満足度調査」を実施し良好な結果を得た。 今回、多職種がそれぞれの視点から見た意見を持ってディスカッションできたことや健康セミナーの開催が良い結果につながった。また、いろいろな人がかかわることで栄養士にとっても良い刺激になり、口から食べることの大切さとプロジェクトづくりの重要性を再確認できた。
著者
青木 利晃 佐藤 信 谷 充弘 矢竹 健朗
雑誌
組込みシステムシンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.178-187, 2012-10-10

車載ソフトウェアの安全性や信頼性に関する問題は,社会において非常に大きな関心となりつつある.最近では,車載システムに特化された機能安全の世界標準も策定されており,実社会では,トヨタ車の電子スロットル制御システムの検証が NASA により実施されたという事案も生じている.このような問題を背景に,我々は,車載オペレーティングシステムの検証手法の研究と実践を行っている.我々が対象としている OS は, OSEK/VDX に準拠するものである.本論文では,モデル検査とテスト手法を組み合わせて,設計検証から実装のテストまでシームレスに検証を行う手法,および,実際の製品への適用について紹介する.
著者
佐藤 博司 川島 洋一郎 久保 和雄 鈴木 利昭 佐中 孜 太田 和夫 杉野 信博
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
人工透析研究会会誌 (ISSN:02887045)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.97-102, 1984-04-30 (Released:2010-03-16)
参考文献数
10

1971年4月から1983年4月までに当センターおよび関連施設において経験された慢性血液透析患者の不明熱28症例の臨床的検討を行った. 原因疾患は感染症が20例 (71%), 薬剤性2 (7%), 膠原病1 (4%), 不明5 (18%) で悪性腫瘍によるものはなかった. 特に感染症の中では結核症が13例 (46%) と最も頻度が高く, このうち肺外性結核が11例とそのほとんどを占めていた. その他, 尿路感染症は3例にみられ, 移植血管感染例も1例に認められた.発熱の特徴としては, 最高体温の平均が39℃で, 熱型は弛張熱あるいは間歇熱を呈するものが多く, 透析中または透析直後に発熱しやすい傾向にあった. 診断に関しては, 非結核性のものは比較的高い確診率を得ているが, 結核症では生前確定診断ができたものは3例 (21%) にすぎなかった. 結核症のうち3例でCTスキャン, 超音波検査で, 腹部リンパ節腫大を認め, また治療により消失し, 診断の一助となった. 感染症例のうち, Gaシンチで陽性所見を示したのは1例もなかった. 予後および転帰であるが, 死亡は6例 (21%) でこのうち5例 (83%) は結核症である. これらはその大部分が未治療または治療開始時期の遅れがみられ, 発症より2ヵ月以内に死亡した例である.以上より透析患者の不明熱に対しては常に結核症の可能性を考え, 早期治療を行う必要がある.

1 0 0 0 OA 重複不斉合成

著者
佐藤 恒夫 安孫子 淳 正宗 悟
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.309-325, 1986-04-01 (Released:2010-01-22)
参考文献数
46
被引用文献数
2 5

This account examines double asymmetric induction from theoretical and practical viewpoints. In the context of four major organic reactions-the aldol, Diels-Alder, catalytic hydrogenation, and epoxidation-it is shown that a double asymmetric induction can be analyzed in terms of the single asymmetric reactions of each of the two chiral reactants. A rule which qualitatively relates the results of these single asymmetric reactions with the outcome of the double asymmetric reaction is proposed. A powerful new strategy based on this rule for the predictable creation of new chiral centers is discussed and the use of this strategy for the synthesis of sugars and macrolides is presented.
著者
釘原 直樹 三隅 二不二 佐藤 静一
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.55-67, 1980
被引用文献数
1 2

本研究は新しく考案された装置を用いることによって集団の大きさが模擬被災状況における避難行動, 即ち, 脱出成功率や混雑発生の度合, 脱出や攻撃, 譲歩反応の生起, 競合過程に及ぼす効果について実験的に検討したものである.<BR>被験者は制限時間内に, 電気ショックがくるという危機的場面から脱出しなければならない状況におかれた. 但し, 脱出口は1つしかなく, しかも複数の人間が同時に通り抜けることはできないように実験事態が設定されていた. そのうえ, 1人が20秒 (脱出ボタン100回の打叩時間) 近くも脱出口を占拠する必要があった. 混雑が生じた際には, 被験者は攻撃か譲歩かまたは全然反応せず他者の反応を待つという3つの解決方法を執ることができた. 実験は暗室でおこなわれ, 聴覚はwhite noiseで他の音から遮断されていた.<BR>本実験の条件下において次の結果が見出された.<BR>1. 集団の大きさの変化にかかわらず, 1人当りの脱出許容時間を一定にした条件下で, 集団の大きさが増大すれば, それにともなって混雑が大きくなる. そして, 脱出率は低下する. 特に, 4人集団と5人集団の間の脱出率の低下が顕著であった.<BR>2. 集団サイズが大きい場合, 即ち, 7人, 9人の場合や小さい場合, 即ち, 3人, 4人の場合より, その中間の6人の場合に, 最も競争的反応がみられた. それは不安定な報酬構造という観点から解釈された.<BR>3. 時間経過に伴って攻撃反応が増大し, 譲歩反応が減少するような状況は全員脱出に失敗することが明らかになった.