著者
岩見 真吾 佐藤 佳 小柳 義夫
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.85-94, 2012-06-26

Recently, in order to investigate the fundamental phenomena in immunology and virology such as maintenance of immune memory, T-cell homeostasis, the relationship between aging and immunosenescence, the regulation of the adaptive immune response during viral infection, the pathogenesis of CD4^+ depletion in HIV infection, and the underlying mechanisms of leukemia, we successfully quantied lymphocyte kinetics in humanized mice through BrdUlabeling experiment. It is worth noting that our findings are the first to assess lymphocyte dynamics utilizing this technique. At first, we will briefly give an outline of the "Quantification system of lymphocyte kinetics in humanized mice" and then we will discuss about properties of the lymphocyte kinetics and utilities of our established system.
著者
佐藤 宣子
出版者
林業経済学会
雑誌
林業経済研究 (ISSN:02851598)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.3-10, 1998-03-20
被引用文献数
5

林家の林業生産活動が活発な宮崎県耳川流域において,90年代における林家の存在形態を集落,山林保有規模,家族形態別に分析を行った。「いえ」が直系家族を維持し,世代継承がスムーズに行われている集落では,小規模林家層の自営性は低下しているものの,集落全体として林業・森林管理の担い手が確保され,中規模林家で世代交代を契機に新たな複合作物の導入や素材生産の低コスト化といった積極的な経営対応がみられた。また,30歳代の男性後継者や40,50歳代の女性(姑世代)達が,直接都市住民と結びつくような市場経済に対抗的な行動を90年代になって様々な形態で行っている。一方,土木・建設等の不安定兼業化が進み,「いえ」の存続が困難化している集落では,皆伐後の再造林放棄や挙家離村による不在村化の進行,高齢化による林道維持の困難化など,林家だけでは森林管理を担いきれない事態が広がっている。こうした中で,地域組織とりわけ地方自治体の役割が増しており,林家経営の安定化策や直系家族(特に若嫁世代)の定住条件の向上等の山村対策,及び森林の公的管理政策の両面が重要となっている。
著者
小林 左千夫 小林 弘樹 池田 弘 橋間 正芳 佐藤 裕一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.78, no.796, pp.3894-3903, 2012 (Released:2012-12-25)
参考文献数
16

In this paper, we present a new thermo fluid simulation method by using reduced-order models, enabling large, real-time, detailed thermal flows with continuous user interaction. Our method is ideally suited for real-time simulation of high-resolution thermal fluid dynamics because our simulator is still fast even in the case of large problems expressed by using more than one million meshes. Our results indicate that one thousand times faster simulation can retain same level of accuracy as conventional methods. In addition, our method provides continuous user interaction in real-time. It allows that we can immediately assess how a thermal field changes when controlling air-conditioning equipment in a data center.
著者
西田 浩志 栗山 由加 川上 賀代子 武井 裕輔 千葉 貴裕 増田 秀美 風間 克寿 大塚 彰 佐藤 眞治 小西 徹也
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.169-175, 2011-06-10
被引用文献数
1

芽キャベツとケールの交配から生まれた新しい野菜であるプチヴェールはカルシウムなどをはじめとしたミネラルやビタミン・βカロテンなどの栄養素に富んだ野菜であることから, その機能性に関する研究成果が待たれている。本研究では高脂肪・高ショ糖・高コレステロールの肥満誘導食 (ウエスタン飼料) を与えたマウスに対してプチヴェールがどのような影響を及ぼすかを検討した。通常食群 (CT), 通常食+5%プチヴェール群 (PV), ウエスタン飼料群 (W), ウエスタン飼料+5%プチヴェール群 (WPV) の4群を設定した。ウエスタン飼料給餌による体重および内臓脂肪重量の増加をプチヴェールが抑制した。トリグリセリド (TG) およびコレステロール値を測定したところ, 血中および肝臓ではプチヴェールの明確な作用が確認されなかったものの, 糞中への排泄量をプチヴェールが有意に促進することが分かった。また, ウエスタン飼料による肝臓中の脂肪酸合成酵素 (FAS) の活性上昇をプチヴェールが抑制することも明らかになった。 プチヴェールは脂肪酸代謝や糞中への脂質排泄を制御することでマウスの肥満を抑制することが示唆された。
著者
佐藤和洋 金子格 中村史朗
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.1982, no.41(1982-DBS-033), pp.1-10, 1982-11-18
著者
佐藤政孝著
出版者
新風舎
巻号頁・発行日
1998
著者
佐藤 勝彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2-3, pp.449-478, 2008-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
平田 雅之 柳澤 琢史 松下 光次郎 Shayne Morris 神谷 之康 鈴木 隆文 吉田 毅 佐藤 文博 齋藤 洋一 貴島 晴彦 後藤 哲 影山 悠 川人 光男 吉峰 俊樹
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.541-549, 2012-07-20

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳信号から運動意図・内容を読み取って外部機器を制御する技術である.われわれは脳表電極を用いたBMIにより,筋萎縮性側索硬化症等の重症身体障害者に対する機能再建を目指して研究開発を行っている.これまでにγ帯域活動を用いた連続的な解読制御手法により,ロボットアームのリアルタイム制御システムを開発し,脳表電極留置患者による物体の把握・把握解除に成功した.感染リスク回避のためにはワイヤレス体内埋込化が必須であり,ワイヤレス埋込装置のプロトタイプを開発した.今後は,重症の筋萎縮性側索硬化症を対象として,有線・ワイヤレス埋込の2段階での臨床試験を経て実用化を目指す.
著者
半貫 敏夫 三橋 博巳 佐藤 稔雄
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.84, pp.120-130, 1985-03

南極氷床上に建設された観測用建物は, ほとんどの場合耐雪構造体の中に配置され, これら全体が雪面下にある。他方, みずほ基地では掘削した雪洞の中に建物を配置する方式を採っていて, ここでは雪面下の建物を雪圧から保護するための本格的な耐雪構造体はなく, 部分的に雪洞の形を保つための支保工が施されているにすぎない。小規模な基地ではこのみずほ方式が魅力的である。本論文では, この雪洞型の基地をつくる場合の難点である雪洞建設について一つの省力化試案を提出した。それは雪面下で雪洞を掘削するかわりに, 貯雪柵の組み合わせや簡易耐雪構造体を用いて雪面上に建てた建物周辺を覆い, このまわりに雪を積もらせて雪洞にしようというものである。この雪洞建設方法の実現の可能性を確かめるために, 軽量で取り扱いが簡単な網を素材にした貯雪柵の防風, 貯雪性能に関する予備的な風洞模型実験を行った。その結果, 網の防風, 貯雪性能はその充実率φによって大きく影響されるが, 適切な網を選択すれば貯雪柵として十分に役立てられるという感触を得た。現在さらに実験精度を吟味した風洞模型実験を継続している。
著者
佐藤 義久 吉田 尚嗣 田辺 幸典 藤田 秀紀
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.72, no.717, pp.1335-1341, 2006-05-25
被引用文献数
2

It is necessary to use the low temperature thermal energy around 100 degress C from a viewpoint of global warming prevention. Even if a shape memory alloy is bent in normal temperature, when it is heated, it has the character which returns to the original straight form. Using this character of a shape memory alloy, unused thermal energy will be able to transform into rotation energy. A shape memory alloy belt is hung on a high temperature wheel and a low-temperature wheel. On this simple pulley type shape memory alloy engine, a shape memory alloy belt is heated with a high temperature wheel, it occurs a moment when returning to the original straight form, the moment kicks a high temperature wheel by the principle of action reaction, and torque is generated. We solved this torque generating mechanism. We proposed the theory which can design the output power of the simple pulley type shape memory alloy engine. Furthermore, the validity of this theory was verified by experiment.