著者
門脇 亜美 佐藤 淳太 大津 香織 坂内 祐一 岡田 謙一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.128, no.12, pp.455-460, 2008-12-01 (Released:2008-12-01)
参考文献数
19
被引用文献数
2 3

Trials on transmission of olfactory information together with audio/visual information are currently being conducted in the field of multimedia. However, continuous emission of scents in high concentration creates problems of human adaptation and remnant odors in air.To overcome such problems we developed an olfactory display in conjunction with Canon Inc. This display has high emission control in the ink-jet so that it can provide stable pulse emission of scents. Humans catch a scent when they breathe in and inhale smell molecules in air. Therefore, it is important that the timing of scent presentation is synchronized with human breathing. We also developed a breath sensor which detects human inspiration.In this study, we combined the olfactory display with the breath sensor to make a pulse ejection presentation system synchronized the breath. The experimental evaluation showed that the system had more than 90 percent of detection rate. Another evaluation was held at KEIO TECHNO-MALL 2007. From questionnaire results of the participants, we found that the system made the user feel continuous sense of smell avoiding adaptation. It is expected that our system enables olfactory information to be synchronized with audio/visual information in arbitrary duration at any time.
著者
浅野 智 鈴木 平 山田 雅代 和田 夏希 佐藤 純 田中 拓也
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第57回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.P41, 2010 (Released:2010-06-15)

人間中心設計を応用したWeb開発プロセスでは、フィールドワークやインタビューでユーザーの潜在的欲求を探り、その情報を可視化するペルソナやシナリオといった手法が活用されるようになってきた。また可視化されたユーザーが利用する人工物をモデル化する過程としてペーパープロトタイプなどが注目されている。 本研究は、Webサービスの設計において可視化されたユーザーがどのようなコンテクストで人工物を扱いゴールにたどり着くかを、スケッチからプロトタイピングという流れに着目しその手法について提案と検証を試みた。
著者
永谷 康典 武藤 〓章 佐藤 宏 飯島 昌夫
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1, pp.p41-46, 1986-01
被引用文献数
5

An improved method for the determination of hydroxyproline (Hyp) in animal tissues has been established by modifying Kivirikko's and KISO methods. This method consists of the oxidation of Hyp by the addition of chloramine T at 0°C for 2 h in 0.5 M borate buffer (pH 8.2) containing 1 M KCl. It was confirmed that Hyp was satisfactorily oxidized to an oxidation intermediate, which was stable throughout the process of the oxidation at 0°C for 2 h. The degree of color development with the colorimetric reagent in this method was 2-3 times higher than that in conventional methods, and the reproducibility was invariably good. The present method is very useful for the microanalytical determination (0.05-4 μg/tube) of Hyp.
著者
佐藤 芳彦 SATO Yoshihiko
出版者
岩手大学人文社会科学部
雑誌
言語と文化・文学の諸相
巻号頁・発行日
pp.145-183, 2008-03-21

近代イギリス予算制度成立史研究の一環として,名誉革命(前後)期(1640年代から1714年アン女王の死まで)を考察対象として扱った拙稿1)においては,当該期における財政面での「立憲体制」の成立過程を総括的に論じることを意図したので,わが国において研究史が殆ど欠落している当該期における具体的な予算の審議過程2)については,冊子体での史料的制約もあり,殆ど全く言及しえなかった。本稿では,(その後に知った)Web上で利用しうる史料3)を利用して,近代イギリス予算制度の完成期(1860年代末)における予算の審議過程に至る歴史的・段階的な位置如何という観点から,「王政復古」Restoration期,とりわけ,その中でも「第二次オランダ戦争」Second Dutch War期(1665年~1667年)に限定して,(1)イングランド議会における予算の審議過程,及び(2)そのような審議過程を経て制定されたいわゆる「援助金及び議定費」法 Act of 'aids and supplies' において初めて導入されてくる4) 「借入及び割当条項」の内容を具体的に明らかにすることにしたい。
著者
島田 繁広 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.349-350, 1995-03-15

CGのフォトリアリズムを追求する分野では、ラジオシティ法などの精密な計算手法により、リアリズムに関する課題はかなり解決されてきている。一方、イラストレーションに代表される画像の分野では強調省略によって理解しやすい画像を生成する研究が行われているが、アルゴリズム化しづらい分野であり研究はあまり進んでいない。本研究ではテクニカルイラストレーションを対象とするが、テクニカルイラストは形状特徴の誇張や陰影部分を強調し表現することで、形状を正しく伝えること、短時間で理解できることの2つを目的としている。また、彩色しないのだが、白黒のみでも十分に形状や質感の表現が可能である。本研究では、三次元形状モデルを利用した投影図に対して強調描画を適用する手法を提案する。
著者
馬渕 充啓 小沢 健史 高田 真吾 豊岡 拓 松井 慧悟 佐藤 聡 新城 靖 加藤 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.179-184, 2009-02-26

組織外部の利用者が持ち込んだPCを用いて組織のネットワークを利用することを許可する場合,利用者の利便性を向上させることと管理者による管理コストを低減することを同時に実現することは非常に難しい.従来の手法では,管理者は,利用者を特定するために利用者登録を行う必要がある.これらの管理作業は管理者しか行うことができないため,管理者が不在の場合に利用許可を得ることができないという問題がある.我々は,この問題を解決するために,利用者に対して利用許可を発行するための管理権限を,管理者から組織内部の利用者へ委譲することを可能にするアクセス制御メカニズム(CaNector)を提案する.提案手法では,管理権限委譲を実現するためにケーパビリティに基づくアクセス制御を用いている.CaNectorに対する全ての操作はWebブラウザから行うことが可能であり,利用者は特別なソフトウェアのインストール等を行うことなく持ち込みPCを用いてネットワークを利用することが可能である.この論文では,CaNectorを筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻所属のソフトウェア研究室においてテスト運用した結果について報告する.
著者
桂川 泰祥 佐藤 将 小嶋 徹也 山下 静雨 市村 洋 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.706, pp.39-46, 2002-03-01
被引用文献数
2

インターネットの普及と相俟って遠隔教育は,企業社員教育や学校教育の場において,試用から実用の段階に入ろうとしている.これらの教育の対象教科は論理・科学分野である.学問・教育には,論理や科学分野以外に芸術・体育・技能等の分野がある.この分野の遠隔教育は現在実用期に入ろうとしている論理・科学分野の次に来る次世代遠隔教育と言えよう.我々は,このような分野における次世代遠隔教育をペン字・書道を事例として,インターネットの陸路があっても,稽古手書き文字に対して美しさ・躍動感のある添削結果を実時間で師範が弟子に遠隔指導するための通信方式を研究している.朱書き添削結果に構造を与え,その添削構造情報を事前に遠隔地にいる弟子宛にファイル転送しておき,遠隔実時間指導では添削への構造情報化と実時間音声とポインタ同期方式を提案する.