著者
大西 順子 前田 桂子 谷川 聡
出版者
筑波大学体育科学系
雑誌
体育科学系紀要 (ISSN:03867129)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-26, 2001-03

皆さん,こんにちは。お忙しい中,つくばサイエンスセミナーに集まっていただきありがとうございます。余り長く話をするつもりはないんですが,1分だけ,このセミナーの趣旨を簡単にお話ししたいと思います。 ...
著者
福永 峰子 梅原 頼子 藤原 いすず 川村 亜由美 山田 芳子 前田 千津子 田中 治夫
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.9-17, 2005

本学食物栄養専攻生68名を対象とし,絵に描いた弁当箱の枠の中に日常弁当と理想弁当の中身をスケッチしてもらい,その中から食品数,料理数,料理の組み合わせなどを集計した。結果は次のとおりである。1)最も多く使用していた食品数は日常弁当,理想弁当とも10〜12種類であった。2)食品群別では最も多く使用されていたのは,日常弁当,理想弁当とも緑黄色野菜であり次いで,その他の野菜,穀類であった。3)料理頻度の割合では,日常弁当,理想弁当とも,主食と副菜は,100%,主菜は90%,デザートはわずか30%であった。4)料理の組み合わせは56パターンあり,最も多かった組み合わせは日常弁当で「主食+主菜+副菜6」,理想弁当で「主食+主菜+副菜3」であった。5)料理数では,主食が27種類,主菜が75種類,副菜が138種類,デザートが19種類であった。
著者
河野通宗 前沢 敏行 安西 祐一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.115, pp.33-38, 1995-11-30
被引用文献数
2

リアルタイムオペレーティングシステムに単一アドレス空間システムを適用することを試みる。単一アドレス空間システムは、分散システムやオブジェクト指向の研究において注目されつつあるメモリ管理法である。タスクごとに別のアドレス空間を割り当てるのが現在主流のメモリ管理法では、タスク間のメモリ共有の機構が複雑になっていた。これに対して単一アドレス空間は、ハードウェアによる保護のもとで、すべてのタスクが1つのアドレス空間で動作する。本稿ではこのメモリ管理法をリアルタイムOSに適用した場合の利点、および問題点について述べる。さらに、我々の研究室で開発中のロボット用OSμ?PULSERへの実装方針を示す。This paper describes how to apply single address space on real time operating systems. A Single address space is the memory management technique different from recent multi address-space system. With this technique, we are capable of reading data on other tasks without any overhead. Nevertheless, data in my own task is protected from any other tasks. We discuss about pros and cons of real-time operating system with single address space. We also describe some difficulties with current major processors. Finally, we show how to implement this technique into our Robot operating system, μ-PULSER.
著者
小林 良岳 中山 健 前川 守
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.42, pp.9-16, 2003-05-08

実行中のプログラムに対し,その一部を動的に差し替えあるいは拡張するにはプログラムの実行状態を監視する手段が必要である.しかし,状態監視のためにソースコードに変更を加えることは,プログラム作成者の負担となり思わぬミスを招く.我々は,コンパイル時にPortal と呼ばれる状況監視のためのコードを,関数の呼び出しポイントに対して自動生成する Portal Creator(PoC)を実装しているが,生成の方針が静的であり,一旦Portalを生成したコードは必要がない場合でも常にPortalを通過するため処理時間に対するPortalのオーバーヘッドが加わるという欠点がある.そこで本稿では,コンパイル時にはプログラムをPortal生成に十分となるように修正するにとどめ,Portalの生成を実行時や実行中に延期できる方法を提案する.また,評価によりPortalを生成するために必要な情報を組み込んだ実行イメージのパフォーマンスが実用の範囲内であることと,実行後にPortalを組み込んだ場合のパフォーマンスが従来のPortalと同程度であることを示す.In order to dynamically replace and extend programs while they are running, some mechanisms to monitor the current status of them is necessary. However, regarding modifications to the programs for monitoring would be a burden to the programmers and error-prone. We already proposed Portal Creator(PoC) which automatically generates a Portal for each function at compile time for the above purpose. But once Portals are created, all function calls must go through Portal even if it is not used. In this paper, we propose a method for ``lazy'' Portal creation, can be postponed until execution time or run-time. At compile time, PoC just modifies program structure and creates informations to be needed for portal creation. We evaluate the performance of this method on program execution.
著者
堂前 雅史 廣野 喜幸 佐倉 統 清野 聡子
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

聞きとり調査では、主として、死生観に関する知識のいくつかについて、生産・流通・受容過程の情報を収集した。まず、日本では、脳死問題が現れる以前に「三徴候説」のような死の基準は法的には一定せず、むしろ法曹界は医者に一任することをもってよしとする傾向があったことが示唆された。以上より、1.死に関しては法律家による専門的知識の生産があったとしても、それが流通・受容過程に乗ったのではない、2.科学に関する事項に関しては、料学者による知識が法律家よりも優位に立って流通するシステムになっている、3.脳死概念登場以前は、むしろ一般の想定が法曹家の世界に流入したと見るべきことが判明した。次に、中国伝統医療では、生きている者のみであり、死にゆく者は除外されつづけた。よって、東洋医学では、死の判定基準を医者が設ける発想すら希薄であった.また、緻密な世界観・生命観に裏打ちされた中国伝統医学が日本に入る際、背後の生命観は捨象され、純粋に技術として吸収された。したがって、4.科学技術が受容される際は、技術のみを導入し、背後の科学思想を拒否することが可能であること、また、5.科学知識は人々の嗜好によって受容が拒否される、6.一般市民にただ科学知識を注入してもサイエンス・リテラシーは向上しない可能性があることが分かった。今日の科学技術においても、一般人を科学知識の生産者と見なしうる場合がある。しかし、こうした「素人理論」の流通機構は整備されていない。そこで、本研究では、吉野川可動堰問題を対象に、一般市民が科学知識の生産・流通に成功した例を分析し、7.一般市民の科学知識生産を促すシステムが整備される必要があることを明らかにした(廣野)。また、そうしたシステム整備の具体的提言として、8.市民科学がもたらす「公共空間の科学知識」媒体の必要を唱え、大学紀要の利用を提唱した(堂前)。
著者
若濱 五郎 成瀬 廉二 庄子 仁 藤井 理行 中澤 高清 高橋 修平 前 晋爾
出版者
北海道大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1988

本研究は、南極クィ-ンモ-ドランド氷床、グリ-ンランド氷床、北極氷冠、およびアジア内陸地域の氷河等にて堀削し採取された氷コアの解析を行い、諸特性を相互に比較検討することを目的として進められた。特に、最終氷期以降の大気環境変動の過程ならびに氷床・氷河の変動におよぼす氷の動力学的特性を明らかにすることに重点をおいた。研究成果の概要を、以下の1〜4の大項目に分けて述べる。1,氷の物理的性質の解析:氷床氷中の氷板、気泡、クラスレ-ト水和物の生成過程、ならびに多結晶氷の変形機構や再結晶について新しい知見が得られるとともに、氷コアの構造解析の新手法が開発された。2,氷の含有化学物質の分析:氷床氷中の酸素同位体、トリチウム、二酸化炭素、メタン、固体微粒子、主要化学成分、火山灰等の分析結果から、最終氷期以降あるいは近年500年間の大気環境変動過程について多くの情報が集積された。特に、両極地の比較検討も行われた。3,雪の堆積環境に関する解析と数値実験:南極地域にて観測された気象・雪氷デ-タ等の解析、および数値シミュレ-ションを行うことにより、中・低緯度から極地氷床への物質・水蒸気の輸送過程ならびに雪の堆積・削はく現象と分布について研究された。4,氷河・氷床の流動と変動機構に関する解析と数値実験:南極東クィ-ンモ-ドランド氷床の平衡性、白瀬氷河の変動、山脈周辺の氷床の動力学的特性、深層氷の年令推定法などについて考察された。1990年9月、札幌において本総合研究の全体研究集会を開催し、各研究結果の総合的討論を行った。この成果は、総合報告書(B5版、312ペ-ジ)として1991年3月に出版された。同報告書では、将来の氷床コア研究の展望と諸課題も論じられている。
著者
笠原 伸元 前山 利幸 Laksono TESILA Heru 池上 文夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.1, 1994-09-26

室内無線LANにおいて10Mbps程度の高速、高信頼伝送を実現する方法の1つとして、円偏波の利用が考えられる。その理由の1つは円偏波により、室内の奇数回反射波を抑制して空間的フェージング及び多重波遅延歪みを軽減することにある。もう1つの理由は円偏波で送信し、受信側では垂直、水平の直交偏波で別々に受信して、2つのチャネルをフェージング相関の小さいダイバーシチ枝とすることである。室内の見通し内伝搬においては上記の効果が確認されたが、本稿では見通し外伝搬の実験結果と併せて述べる。
著者
飯星 貴裕 山口 喜教 前田 敦司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.180, pp.1-6, 2008-07-29
被引用文献数
1

ネットワークのセキュリティシステムの一つにネットワーク侵入検知システム(NIDS)がある.このNIDSのスループットを向上させるため,ボトルネックとなっているパターンマッチング処理を専用ハードウェアで行う試みがなされている.しかしながら,一般的に専用ハードウェアには膨大なパターン集合とのマッチングを高速に行うために,回路規模を大きくせざるをえないという問題がある.そこで,本稿ではパターンマッチング回路の回路規模の増大を抑えるために,NFAハイブリッドアーキテクチャに着目した.このアーキテクチャは,その特性上高い回路効率を持つと考えられるが,必ずしも詳細な評価が行われていない.ここでは,NFAハイブリッドアーキテクチャの詳細な回路を実装・評価した上で,さらに回路効率を向上させるための手法を考案し,評価を行った.その結果,入力文字数が小さいときにおいて,従来のNFAアーキテクチャよりも高い回路効率を持つことを実証し,さらに提案した効率化手法が有効であることを示した.
著者
森 定雄 西村 泰彦 高山 森 後藤 幸孝 永田 公俊 絹川 明男 宝崎 達也 矢部 政実 清田 光晴 高田 かな子 森 佳代 杉本 剛 葛谷 孝史 清水 優 長島 功 長谷川 昭 仙波 俊裕 大島 伸光 前川 敏彦 中野 治夫 杉谷 初雄 太田 恵理子 大関 博 加々美 菜穂美 上山 明美 中橋 計治 日比 清勝 佐々木 圭子 大谷 肇 石田 康行 中村 茂夫 杉浦 健児 福井 明美 田中 鍛 江尻 優子 荻原 誠司
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.497-504, 1995-06-05
被引用文献数
9 9

サイズ排除クロマトグラフィーによる分子量測定において, 異なる測定機関における分子量測定値がどれくらい異なるかを知る目的で, 傘下26測定機関で共同測定を行った.試料はポリスチレン(PS)3種, ポリメタクリル酸メチル(PMMA)2種で, 被検試料の測定条件と較正曲線作成条件は各測定機関で用いている要領で行った.その結果, 各測定機関での相対標準偏差は1〜3%と良好であったが、26測定機関による全平均値の相対標準偏差は13〜32%となった.測定データを吟味し, 望ましい測定条件からかけ離れているデータを除外した場合, PSのRSDは数平均分子量で13.6〜15.5%, 重量平均分子量で6.0〜9.4%となり.又PMMAではそれぞれ14.3〜16.0%, 7.8〜12.2%であった.
著者
大嶽 能久 新田 克己 前田 茂 小野 昌之 大崎 宏 坂根 清和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.986-996, 1994-06-15
被引用文献数
3 2

法的推論システムHELIC?IIについて述ぺる。法的推論を計算機上で実現するためには、個々の事件の事実関係に解釈を与え、それに法的な概念を対応させる過程をいかに実現するかが大きな問題の一つとなる。HELIC?IIは条文と判例を知識源とするhybridシステムである。条文に基づく推論はルールベース推論によって、判例に基づく推論は事例べ一ス推論によってそれぞれ実現されている。判例に墓づく推論は過去の類似の判例を参照して法的な概念を生成する。条文に基づく推論はこれらの法的な概念を使って罪責を演繹的に求める。両者は相補的に機能し、あらゆる一可能な法的判断を生成する。ルールベース推論エンジンは、並列定理証明器 MGTP(Model Generation Theorem Prover)をべ一スにして、それに幾つかの拡張を施した。事例べ一ス推論エンジンは、推論を類似事例の検索と適用の2段階に分けることにより、事例の記述を容易にすると同時に並列推論の効果を高めた。出カとしては、これらが導かれた過程を表す推論木がユーザに提示される。さらに推論木の理解を容場にするために、自然言語風の詳細説明も提示することができる。HELIC?IIは並列推論マシン上にインプリメントされ、並列推論によって高速に結論を導き出す。例題として刑法を対象とする実験システムを構築し、並列推論の効果を実証した。