著者
北原 博幸 上野 剛 宮永 俊之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.277-280, 2015 (Released:2017-11-15)

著者らはこれまでに、シミュレーションによって、住宅の断熱性能や外気温が異なる複数ケースを対象として連続・間欠運転を行うことによる消費電力、室温への影響の評価を行い、その結果、等級・外気温によらず、間欠運転(こまめな停止)よりも連続運転の方が好ましいという結果が得られた。本報では、断熱性能の異なる模擬住宅を用いて、冷房運転時におけるエアコンの間欠運転の挙動について実験による検討を行う。
著者
西原 博史
出版者
早稲田大学社会科学学会
雑誌
早稲田社会科学総合研究 (ISSN:13457640)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.65-75, 2013-07-25 (Released:2016-11-24)
著者
三原 博光
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.35-42, 2012-11

本研究の目的は,ドイツと日本のきょうだいの個別事例の比較研究を通して,わが国のきょうだいの支援を検討することにある.ドイツのきょうだいは,障害者自身にも独自の生活があり,障害者の存在によって自分の欲求を抑えるとは考えておらず,障害者が入所施設で生活することには否定的ではなかった.日本のきょうだいは,親が障害者の世話に時間を取られ,子どもの頃,孤独な時間を過ごしていた.きょうだいは,障害者が入所施設で生活するには否定的であり,親亡き後の障害者の世話を考えていた.日独のきょうだいは,障害者の影響から医療福祉関係の職種を選ぶ傾向にあった.日本のきょうだいは,ドイツのきょうだいに比較して,障害者のことで自分の欲求を抑え,親亡き後の障害者の世話をする傾向にあった.そこで日本のきょうだいが自分の欲求を抑えずに自由に生活ができるような福祉サービスの提供が必要とされる.
著者
三原 博光 松本 耕二 豊山 大和
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学大学院論集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.81-87, 2005-03-31

本研究の目的は、障害児の両親の育児意識を明らかにすることで、18歳以下の障害児の両親達に対して、アンケート調査を実施し、障害児とそのきょうだいに対する意識を比較することであった。その結果、73名の両親達から回答が得られた。そのなかで、両親達は、子どもと一緒にいるときの楽しさなどの子どもとの交流については、障害児ときょうだいに対して大きな相違を示さなかった。しかし、両親達は、きょうだいよりも障害児に対して悩み、特に重度の障害児の両親達は、そのような傾向を示した。子どもの将来については、両親たちは、障害児よりもきょうだいに強く期待を持ち、やはり重度の障害児の両親達にそのような傾向が見られた。
著者
比嘉 勝一郎 金城 英雄 前原 博樹 島袋 孝尚 中島 慶太 當銘 保則 金谷 文則
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.636-640, 2018

<p>Langerhans cell histiocytosis(以下LCH)は,Langerhans細胞の増殖を特徴とする原因不明の疾患で,骨腫瘍全体の1%以下と稀である.今回,われわれは脊椎に発生したLCHの3例を経験したので報告する.【症例1】13歳男児.1ヵ月半前から胸背部痛があり受診した.Xp上T2椎体は圧潰し,PET-CTでT2・T9・S1椎体にFDGの集積がみられた.T2椎体の生検を行い単臓器多病変型のLCHと診断した.化学療法を行い,初診後4年の現在,再発はない.【症例2】8歳女児.1ヵ月前から両季肋部痛があり受診した.Xp上T9椎体は圧潰し,PET-CTで同部位にFDGの集積がみられた.生検を行い単臓器単病変型のLCHと診断した.BP製剤の内服を行い,初診後1年4ヵ月の現在,再発はない.【症例3】27歳男性.2ヵ月前から頚部痛と右上肢のしびれがあり受診した.MRI上C7椎弓右側に信号変化があり,PET-CTで同部位にFDGの集積がみられた.生検を行い単臓器単病変型のLCHと診断,初診後7ヵ月の現在,経過観察中である.</p>
著者
喜屋武 諒子 當銘 保則 前原 博樹 金谷 文則
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.667-670, 2018

<p>Giant cell-rich osteosarcoma(GCRO)は通常型骨肉腫の1~3%に発生する稀な疾患である.化学療法が著効した1例を経験したので報告する.症例は65歳,男性.1年前左膝関節痛を主訴に前医を受診した.単純X線像で左大腿骨外側顆の骨透亮像を指摘され,MRIで骨腫瘍疑いと診断された.その後通院の中断があり,6ヵ月後に疼痛が増悪したため前医を再受診し,単純X線像で病巣拡大を指摘され当院へ紹介された.当院で施行したFDG-PETで左大腿骨外側顆に高度集積を認め,切開生検の結果転移性骨腫瘍が疑われたため,初診から1ヵ月半後に広範切除術及び腫瘍用人工膝関節置換術を施行した.最終病理組織診断はGCROであった.術後1ヵ月に急速に増加増大する多発性肺転移を認め,NECO-95Jプロトコールに基づき化学療法を施行したところ著明な縮小効果が得られた.現在化学療法終了後1年6ヵ月経過し,再発転移を認めていない.</p>
著者
久枝 啓史 萩原 博嗣 中家 一寿 小澤 慶一 芳田 辰也
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.481-484, 2000-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
9

14 patients (15 wrists) who had been treated for fracture of the distal end of the radius and had not been treated for ulnar styloid fracture at Sasebo Kyousai Hospital between January 1994 to December 1998 were studied for tenderness, ulno carpal stress test, bone union, and ulnar variance. According to Hauck et al., ulnar styloid fractures were classificd into tip fractures (type I) and base fractures (type II) There were 10 type I and 5 type II, 3 men and 11 women, and 6 right and 9 left wrists. The mean age was 58 years.2 wrists (20%) showed ulnar side pain for type I, and 3 wrists (60%) for type II. Non-union was seen in 1 wrist (10%) for type I, and 4 wrists (80%) for type II. Wrists with both pain and non-union were 0 for type I, and 2 for type II. In 5 wrists with pain, 3 showed ulnar variance (more than 3mm) and the other 2 tested positive for ulnocarpal stress.Type II fractures tend to be accompanied with pain and be non-union, while type I does not. Procedures such we pinning are thus recommended for type II fractures.
著者
吉原 博幸 美原 恒
出版者
The Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis
雑誌
血液と脈管 (ISSN:03869717)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.163-166, 1984-04-01 (Released:2010-08-05)
参考文献数
5

The plasma coagulation system was converted to a mathematical model which was described using differential equations. The calculated output patterns of the mathematical model against various input stimulations were compared with results of in vitro assay.The simulated results of (1) Hemophilia A, (2) anticoagulation effect of antithrombin III and (3) anticoagulation effect of heparin corresponded to the results of in vitro assay and clinical reports. However, the simulated result of (4) anticoagulation effect of synthesized arginine derivative No. 805 (MD-805) did not correspond to the results of in vitro assay. Therefore, a new series simulation of MD-805 was done, supposing that MD-805 had an inhibitory activity not only on coagulation factor ha but also VIIa. The new simulation pattern closely resembled the results of in vitro assay. From these facts, it was theoretically indicated that MD-805 also has an inhibitory activity on VIIa.
著者
中川 憲之 萩原 博嗣 久我 尚之 寺本 全男 田中 智顕 花田 麻須大 河村 好香
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.82-84, 2009

日本では,猟,クレー射撃などでの散弾銃の所持が許可されているため,事件,事故により散弾銃創を治療する可能性はある.今回我々は2007年12月に佐世保市のスポーツジムで発生した散弾銃乱射事件の被害者の治療を経験した.当院に搬送された被弾者は4例で,1例は死亡,3例は待機的に散弾摘出を行った.1例はすべて摘出できたが,2例は全摘困難であり一部残存した.散弾銃創における治療,合併症について報告する.
著者
中野 啓史 石坂 一久 小幡 元樹 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.76, pp.67-72, 2001-07-25
参考文献数
13
被引用文献数
3

近年のプロセッサの動作速度とメモリアクセスの速度差の拡大により,データローカリティを利用したキャッシュ最適化がますます重要となっている。また,マルチプロセッサシステム上での並列処理においては,従来のループ並列化のみの並列処理は限界を向かえつつある。そのため更なる性能向上を得るには粗粒度タスク並列処理の併用等マルチグレイン並列化が重要となっている。本稿では,Fortranプログラムをループ・サブルーチン・基本ブロックの3種類の粗粒度タスクに分割し,粗粒度タスク間の制御依存・データ依存を解析して並列性を抽出する粗粒度タスク並列処理において,粗粒度タスク間のデータ共有量を考慮してキャッシュ最適化を行う粗粒度タスクスタティックスケジューリング手法について述べる。本手法をOSCAR Fortranマルチグレイン並列化コンパイラに実装してSunUltra80(4プロセッサSMP)上で評価を行った結果,SPEC 95fpのswim,tomcatvにおいて,本手法により,Sun Forte HPC 6 update 1 の自動並列化に対してそれぞれ4.56倍,2.37倍の速度向上が得られ,本手法の有効性が確かめられた。Effective use of cache memory based on data locality is getting more important with increasing gap between the processor speed and memory access speed. As to parallel processing on multiprocessor systems, it seems to be difficult to achieve large performance improvement only with the conventional loop iteration level parallelism. This paper proposes a coarse grain task static scheduling scheme considering cache optimization. The proposed scheme is based on the macro data flow parallel processing that uses coarse grain task parallelism among tasks such as loop blocks, subroutines and basic blocks. It is implemented on OSCAR Fortran multigrain parallelizing compiler and evaluated on Sun Ultra80 four-processor SMP machine, using swim and tomcatv from the SPEC fp 95 benchmark suite. As the results, the proposed scheme gives us 4.56 times speedup for swim and 2.37 times for tomcatv respectively against the Sun Forte HPC 6 loop parallelizing compiler on 4 processors.
著者
野原 博淳
出版者
The Health Care Science Institute
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.71-89, 2007

フランスの医薬品産業は,サノフィとアベンティスが合併して世界3位のフランス系多国籍医薬品グループを生み出すなど,近年ダイナミックな展開を見せている。その反面,フランス医薬品産業の将来を危惧する声も大きく聞かれる。フランスの医薬品企業グループについては,その国際的事業基盤整備の遅れが指摘されており,またゲノム応用創薬研究分野への進出でも遅れ気味である。多くの家族経営的企業は,いまだに古くからの製品分野に固執して,多角化戦略に消極的である。また,色々な企業再編にも拘らず,国内中堅医薬品企業層は相対的に脆弱であり,医薬品国内生産の半分以上が外資系多国籍グループの手によって行われている。本稿では,新旧色々な潮流が交錯する現代フランス医薬品産業界を対象として,M&Aや企業提携が産業再編において果たす役割を具体的な事例を使って浮き彫りにすることを試みる。
著者
平井 利明 桑原 博道 豊川 琢
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.38-41, 2010-12

近年、減少傾向にある医療訴訟。ただ、刑事訴訟法改正などの影響で刑事事件がこれから増える懸念もある。前号に引き続いて弁護士の平井利明氏と桑原博道氏に、医療訴訟における現在の課題や今後の展望について語ってもらった。(司会は本誌副編集長・豊川琢)──最近は民事事件、刑事事件ともに訴訟件数が減り、安堵している医師も多いと思いますが。
著者
桑原 博道 平井 利明 豊川 琢
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.24-27, 2010-11

今年6月、本誌の好評連載「医療訴訟の『そこが知りたい』」に掲載した判例を中心に、注目の47判例を解説した書籍を発刊した。弁護士7人の執筆陣の中から平井利明氏と桑原博道氏にご登場いただき、医療裁判史上、激動の10年間を振り返ってもらった。(司会は本誌副編集長・豊川琢)──連載「医療訴訟の『そこが知りたい』」が1冊の本になりました。何か感じた点はありますか。
著者
林 明宏 和田 康孝 渡辺 岳志 関口 威 間瀬 正啓 白子 準 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.68-79, 2012-01-27

汎用CPUコアに加え特定処理を高効率で実行可能なアクセラレータを搭載したヘテロジニアスマルチコアが広く普及している.しかしながら,ヘテロジニアスマルチコアでは様々な計算資源へのタスクスケジューリングやデータ転送コード挿入等多くをプログラマが記述する必要があるためプログラミングが困難である.そこで本論文では,逐次プログラムを入力とし自動並列化コンパイラを用いることで自動的に汎用コアとアクセラレータコアにタスクを配分し,高い性能および低消費電力を実現可能なソフトウェア開発フレームワークを提案する.本手法はアクセラレータコンパイラやアクセラレータライブラリ等既存のアクセラレータ開発環境を有効に利用可能である.本フレームワークを情報家電用ヘテロジニアスマルチコアプロセッサRP-Xをターゲットとして,アクセラレータライブラリを使用し,AACエンコーダおよびOptical Flow計算の自動並列化性能および消費電力を評価した.その結果,8つの汎用CPUコアおよび4つのアクセラレータコアを使用した場合,逐次実行時と比較してOptical Flow計算で最大32倍,AACエンコーダで最大80%の電力を削減可能であることを確認し,ヘテロジニアスマルチコアを対象とした汎用的なコンパイラフレームワークを実現した.There has been a growing interest in heterogeneous multicores because heterogeneous multicores achieve high performance keeping power consumption low. However, heterogeneous multicores force programmers very difficult programming. In order to overcome such a situation, this paper proposes a compilation framework which realizes high performance and low power. This paper also evaluates processing performance and the power reduction by the proposed framework on RP-X processor. The framework attains speedups up to 32x for an optical flow program with eight general purpose processor cores and four DRP (Dynamically Reconfigurable Processor) accelerator cores against sequential execution by a single processor core and 80% of power reduction for the real-time AAC encoding when we utilize an existing accelerator library.
著者
田中 文雄 赤木 成子 藤本 政明 結縁 晃治 杉原 博子 増田 游 斉藤 稚里 小河原 利彰 中井 貴世子 難波 正行 岡田 聡子
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.851-856, 1994-09-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
10

めまいおよび耳鳴を主訴に来院した59症例に対してトフィソパムを投与し, 自覚症状, 他覚所見の改善度を検討した. 同時に心理テストであるTMIおよびシェロング起立試験を施行した. 全般改善度は軽度改善以上で, めまいに対して85%, 耳鳴に対して83 %であつた. めまいでは併用薬を用いた群で改善率が高かつたが, 耳鳴では併用薬のない群でも高い改善率が得られた. TMIでは, II型+IV型での著明改善の割合が1型での著明改善の割合より高い傾向を示した. またシェロングの起立試験では, 施行したすべての症例で陰性化を認めた. トフィソパムは自律神経機能不全の悪循環を断ち切ることにより, めまいおよび耳鳴を改善することが示唆された.