著者
柏原 清江
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.33-46, 2008-07

論説(Articles)本稿での「企業再生」は、再建型法的手続を適用した企業を過去のしがらみから脱却させ、再出発させることを重点に早期再建を検証する。筆者は、再建型法的手続の企業を中心に、適用した企業に買収監査(Due Diligence)を行い、管財人および経営者、従業員の事情聴取を行ってきたなかで、従業員が再生に対しての管財人並びに旧経営陣の経営続投に対する不安感が多くあった。一方では、経営者たちも後継者難の悩みを抱え、再生に対して、不安を募らせていた。また、経営者たちのなかでは「現状の再建型法的手続は、未だネガティブなイメージがあり、申し立てに躊躇してしまう。再建型法的手続による成功事例(企業再生)が少なく、どのようなスキームで再建できるのかを知りたい。むしろ、中途半端な再建をしなければならない状態では申し立てした意味がない。これでは、敗者復活(再生)ができるのか不安で、再建型法的手続の意味がわからない。」といった意見も多く耳にした。本稿の目的は、以上の調査から再建型法的手続の倒産処理において「企業再生」に何が必要なのか。再建型法的手続の主旨である「企業再生」を有効にかつ早期実現できるように、人的・制度枠組みを提言する。"Revival of enterprises" in this text verifies that the enterprise that applies the rebuilding type legal procedure is gotten rid of from past bonds, and it is made to start afresh and rebuilding at the early stage is verified to the emphasis. The author audited purchase (Due Diligence), existed to the enterprise that applied mainly the enterprise of the rebuilding type legal procedure by the employee on the inside where the administrator, the manager, and the employee had been questioned, and there were a lot of anxieties to management the consecutive pitching of the administrator and former executives to the reproduction. On the other hand, managers also held the worry about the difficulty of finding successors, and uneasiness was felt increasing for the reproduction. Moreover, managers. "The rebuilding type legal procedure of the current state is still a negative image, and hesitates in the statement. I want to know can the success case (revival of enterprises) by the rebuilding type legal procedure able to be few, and in what scheme to rebuild it. There is no stated meaning in the state to have to do a halfway rebuilding. With this, it is uneasy, and doesn't understand the meaning of the rebuilding type legal procedure. whether it can be a consolation (reproduction)" It heard of a lot of opinions. What of the purpose of this text is necessary for "Revival of enterprises" in the bankruptcy processing of the rebuilding type legal procedure from the above-mentioned investigation?"Revival of enterprises" that is the purport of the rebuilding type legal procedure does, and it is effective and to achieve it at the early stage, proposes the human system frame.
著者
上原 清子
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

脾洞内皮細胞の血球通過機構を解明する一環として、内皮細胞の微細構造を透過型電子顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、computerを用いて調べ、脾洞内皮の収縮機構を微細構造学的に検討した。脾洞内皮細胞の細胞間結合と透過性について、freeze fracture法、細胞質抽出法、細胞間標識tracer法を用いて透過型電子顕微鏡で調べた。細胞基底側にtight junctionが観察された。それらは不連続でreplica上でtight junctionのstrandsは数も少なく、頂部-基底方向に走り、閉鎖していなかった。トレーサーの硝酸ランタンは電子密度の高い物質として細胞間隙やtight junctionを通過した部位に観察される。脾洞内皮細胞間ではtight junctionのある膜の癒合部以外はどこの細胞間隙にも存在していた。脾洞内皮でのtight junctionのfence機能、gate機能は弱いと考えられた。脾洞内皮細胞内の開放小管系の存在を細胞外標識tracer法用いた微細構造の観察とその結果をcomputerで3次元的に証明した。これまで開放小管系は血小板にしか存在の報告がない。tracerを用いて内皮細胞内に見られる小胞系のあるものは細胞膜から連続した細い開放小管系であることを証明した。また、computerで3次元的解析を行い、開放小管系が細胞内を分岐吻合しながらnetworkを作り、stress fiberやキャベオラに密接して走っていることが解った。内皮細胞には数多くのcaveolaeが存在する。caveolaeを構成するcaveolinにはcaveolin-1,-2,-3があり、このうちcaveolin-3は筋に特異的に発現する事が解っている。脾洞内皮細胞にcaveolin-3が存在することを共焦点レーザー顕微鏡と免疫電子顕微鏡法を用いて明らかにした。caveolin-3は細胞質の頂部、側部、底部いづれにも観察された。細胞質内の小胞様の構造にも反応が見られた。
著者
小原 清弘 長坂 充 鍵政 豊彦 正井 一夫 宮崎 光夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.299-300, 1994-09-20
被引用文献数
1

近年、大規模なデータベースの高速検索や高信頼性の要求、ダウンサイジングや規模に応じたスケーラプルな構成が可能などの理由により、並列計算機上で動作する、並列RDBシステムが注目されている。このような並列RDBシステムの性能を決める最も重要な要素の一つに、プロセス(プロセッサ)間通信性能がある。プロセス間通信方式の中では、ソケットを用いたTCP/IPが最もポピュラーである。しかし、並列RDBシステム内の通信方式として採用するには一回の通信当りのプロセッサの負荷が重すぎ、システム全体の性能向上の阻害要因となってしまう。本稿では、メモリ間直接通信と呼ぶ、分散メモリ(疎結合)型並列計算機内の通信方式を用いた、並列RDBシステムの通信高速化方式を示す。最初に、分散メモリ型並列計算機内の高速なプロセス間通信方式である、メモリ間直接通信を示す。そして、メモリ間直接通信の並列RDBシステムヘの適用方法を示す。
著者
雨宮 正樹 今江 理人 藤井 靖久 鈴山 智也 内藤 孝 浦川 順治 海老原 清一 照沼 信浩
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.130, no.4, pp.644-650, 2010-04-01

A precise frequency dissemination system using optical fiber is studied. The purpose of the system is to transmit frequency standard with little deterioration to distant many users. It is composed of a phase compensation transmitter, bidirectional optical amplifiers, optical amplified distributor, and receiver. The system target is to achieve a stable transmission of hydrogen maser class signals. For short term stability, it is shown the required optical received power to realize the Allan deviation of 1×10<sup>-13</sup> (averaging time of 1 s). For long term stability, a new compensation method using third wavelength transmission is effective to suppress phase fluctuation induced by fiber temperature change. Experimental result shows stability of 8×10<sup>-17</sup> at 10<sup>5</sup> s in a fiber link of 160 km in total with one bidirectional optical amplifier.
著者
大河原 清 OOKAWARA Kiyoshi
出版者
岩手大学
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13472216)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.65-78, 2004

地元盛岡市内にある円光寺にまつわる伝説「お蓮女と首塚」を題材として、小・中・高校教員を対象に、物語の創作を3回実施した。第1回では、51名中約75%の教員が物語の創作が楽しかったと報告した。第2回、第3回を実施し5段階のアンケート調査結果も、「どちらでもない(3)」と比べると、「物語の創作が楽しかった」は第2回の44名の平均値が4.5、第3回の21名のそれが4.7と高く、その他の項目も3より大きく好意的な回答が多かった。創作活動を観察した結果からは、教員同士のグループ活動が活性化すると共に、地元の歴史的事象に対して関心を深めていることが分かった。地元伝説をネタに物語創作をする方法(一種の再話に相当)は、「総合的な学習の時間」における調べ学習に適用できるのではないかと思う。調べ学習において、課題として、調べた内容をネタに新たに物語を創作することを導入することで、深い調べ方が身につくのではないかと想定するためである。
著者
笠原 清志 白石 典義 木下 康仁 田中 重好 唐 燕霞 門奈 直樹 中村 良二
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

今まで、中国に進出した日系企業では、比較的安定した労使関係が維持されていたが、反日デモ以降当局が厳しい締め付けをしているにもかかわらず、広州、大連といった地域では、大規模な労働紛争やストライキが発生している。2005年10月から翌月にかけて、中国に進出した日系企業の労使関係に関する調査を実施した。調査対象は従業員二百人以上、日本側の出資比率51%以上の日系企業829社(住所変更その他による返送23社を含む)で、有効回答は213社であった。これによると、日系企業の22.1%がストを経験し、主に「賃金や賞与問題」(74.5%)、「雇用問題」(17%)が原因だった。ストの長さは半日以内が34%、一日が38%と比較的短期間で解決している。この間、ストの際に、工会は問題解決に「大変協力的であった」(12.8%)、「協力的であった」(27.7%)と、日系企業の責任者は、工会活動を一般的には高く評価していることがうかがえる。中国では、工会とは関係ないところで突発的にサボタージュやストが発生するという特徴があり、その解決に工会が経営側と一緒に対処しようとする傾向にある。今回の調査でも、工会主席の83%は上・中級の管理者が兼務しており、そもそも一般の労働者の利害が十分に反映されるメカニズムにはなっていない。一定数の党員がいる組織では、外資系企業でも党支部や委員会の設立が党や政府の方針になっている。党支部や委員会は経営には全く関与しないのが建前だが、行政との交渉や企業内でトラブルが生じれば、党書記は公式、非公式を問わず何らかの形で関与する。今後、社会主義市場経済の下で独自の中国的労使関係を確立していくには、欧米型の対決型労使関係モデルよりも、日本的な協調型労使関係モデルが参考になるであろう。すなわち、日本の労使関係で確立してきた「事前協議の徹底」、「雇用維持の努力」、そして「成果の公正な配分」といった慣行やシステムが、工会の労組化に大きく貢献すると思われる。
著者
萩原 清彦 森本 貫一 上田 清 平岡 泰太郎
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
大日本窯業協会雑誌 (ISSN:18842119)
巻号頁・発行日
vol.30, no.362, pp.457-488, 1922-10-20

本報告は旭硝子株式会社試驗所に於て硝子研究報告第三報として発表せるものに係り, さきに硝子研究報告第一号として発表せる鏡曇の研究の継続とし, 銀引せる硝子鏡面に生ずる「くもり」の原因に付研究せる結果, 硝子には質として高温度により滲出する物質存在する事を悟り, 此滲出物の出現により硝子に存する斑紋及鏡曇りの一因たる彼の時日の経過に伴ひ生ずる「くもり」の原因をも明にせり, 面して此の滲出作用は硝子表面に限らず気泡の如く硝子実体内に密閉されたる面に於ても尚認め得べく, 此等の滲出物は直に湯気を吸収して溶解し硝子面上に於て其表面張力に従ひ, 種々に集合して斑紋を呈する者とし, 曇及び網目を生ずる場合は施工方法の如何によらず大差なきが如きも尚洗浄法を施せるものは少なき指数を示せり, 此れ等の結果によれば銀引の際生ずる鏡面の曇は(一)銀引の際硝子面を琢磨し表面に焼付きたる粒状の物質又は網目状に集合せる物質を除くか(二)硝子面をヴヰトロスコープにて検鏡し硝子面の曇らざる部分を選択し, 或は表面琢磨の際其状態を検査し全く除去し得たるを待ちて銀引するかによりて確実に大部分を除き得べし, さりながら鏡面製作後時間経過と共に生ずる曇は所謂常温滲出物の作用にて, 此の滲出物の出現を最小限度に止むるには熔融状態を均一にし熔融温度及び凝固温度の関係を明にするを要す, 要するに著者等は本研究により鏡面の曇の原因は滲出物の採用に基するを明にせるも此滲出物の性質及び防止法は尚将来の研究に待たざるべからずとなせり, 又著者等がさきに硝子研究報告第二報に発表せる粒子に関し此の滲出物と混同せる点あり, 即ち(一)粒子は限定せられたる斜入光線に限り検鏡し得るべく, 此の時滲出物も共に現はるゝ事あれども其の分は斜入光線の角度を限定するべきものに非ざるを以て, 此点にて粒子と滲出物とを区別し得る事, (二)滲出物は琢磨により除去さるゝも粒子は琢磨硝子面に於ても認めらるゝ事, (三)滲出物の存在は硝子面を斜にし強烈なる光源に照せば肉眼にても曇として認めらるゝも粒子は此事なき事等の事実を確めたるを以て前報告を訂正せり(倉橋)
著者
小川 武 萩原 清邦 松原 勝正 小幡 伊和男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.491-497, 1980-06-01

「シルクロード」の番組制作は, ネガフィルム取材を直接ビデオ化し, これをビデオ編集する, 一般とは異なった方法で行っている.中国との共同取材であったことにも起因するが, 昨今のビデオロケ傾向に対して, フィルムロケの利点を生かしつつ, フィルム画質改善を図った.制作過程の中で, ビデオ編集, ステレオ効果音制作など, ポストプロダクションの新しい技術発掘にもチャレンジを行った番組制作である.
著者
秋山 高行 小原 清弘 谷崎 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.271, pp.81-87, 2009-11-05

ユーザの嗜好に基づいた最適な情報を提示する推薦技術は、精度が上がるほど、提示情報に新鮮味や意外性がなくなるという課題がある。本報告では、ユーザがserendipityを感じる(意外に良い)情報を推薦するシステムを実現するために、人間の嗜好に関する仮説を立て、その仮説を元に推薦方式を提案し、仮説の実証実験を行った。その結果、ユーザ嗜好を反映するコンテンツ間類似度を用いることによって、serendipityを感じるコンテンツを検索できることを示した。
著者
椎名 達雄 石崎 正志 福原 清司 池田 紘一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.94, no.27, pp.21-28, 1994-04-28

レーザレーダの観測データを解析する際、レーザレーダ方程式を用いるが、従来の方程式では送信光を平行光と仮定し、往路における散乱を考慮していない。しかしながら、雨や霧など天候が悪くなるに従い、大気中に浮遊する水粒子の数が多くなる。その結果、往路においても送信光の散乱が生じ、観測データに影響を及ぼすことが予想される。そこで、本研究において、送信光の散乱を考慮した新しいレーザレーダ方程式を提案し、解析を行った。その結果、雨から霧、雪へと気象状況が悪くなるに従い、送信光の散乱が大きくなることが分かった。また、送信光の散乱の様子を調べるために、霧箱による実験を行った。その結果、平行光にしたレーザ光が霧中で散乱され、広がりをもつことが確認された。以上のことから、提案したレーザレーダ方程式の適用性を確認することができた。
著者
秋山 高行 小原 清弘 谷崎 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.272, pp.81-87, 2009-11-05
被引用文献数
1

ユーザの嗜好に基づいた最適な情報を提示する推薦技術は、精度が上がるほど、提示情報に新鮮味や意外性がなくなるという課題がある。本報告では、ユーザがserendipityを感じる(意外に良い)情報を推薦するシステムを実現するために、人間の嗜好に関する仮説を立て、その仮説を元に推薦方式を提案し、仮説の実証実験を行った。その結果、ユーザ嗜好を反映するコンテンツ間類似度を用いることによって、serendipityを感じるコンテンツを検索できることを示した。
著者
川田 亜矢子 狩野 均 西原 清一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.347-348, 1994-03-07

近年、2値画像から図形の幾何情報を抽出する技術が様々な分野で望まれている。例として、紙上図面からのCADデータ生成などがある。幾何情報を得るための前処理として2値画像から線画を抽出する細線化が多く利用されている。これにはHilditchによるものなどいくつかの技法が開発されている。しかし、通常の技法では画素間の連結性を保つのみで図形の形状が考慮されていないため、認識上重要である分岐・屈折などの特徴点付近で歪んでしまうという問題がある。つまり、細線化結果が、元の図形とは異なる幾何情報を与えてしまうのである。これを解決するものに張らの研究があるが、45度の倍数方向のマスクパターンを用いた技法であるため、一般の図面に利用するには不十分といえる。本稿では図形の直線形状に注目し、歪みを除去する細線化の新しい技法を提案する。これは、歪みのない直線部分を特徴点まで延長し、その線上の画素は削除しないというものである。本稿では以下、次節で延長のために必要な直線の表現方法である勾配数列と、直線延長による細線化技法を提案する。3節で細線化アルゴリズム、4節で実験結果を示し、最後に今後の課題を述べる。
著者
手塚 祐一 三上 範賢 梶原 清彦 米村 俊一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.536, pp.1-6, 2001-01-05

IT技術の進展に伴い, 企業内イントラネットの整備, その中での情報共有を支援するWebグループウェアが普及し始めている.さらに, 企業間でインターネットを利用した協調作業が進む中で, 複数の組織間で情報を共有する方法が要請されている.従来, データ連携を考慮しない上記システムの場合はデータ授受・特定に問題があった.本稿ではWebブラウザとWebグループウェアで通信されるデータを分析し, それに基づいてデータ仲介を行なうサーバを提供することで操作対象となったデータを監視, 抽出する方式を提案する.その結果, 複数のWebグループウェア間で共通に定義されるスケジュールデータに対するデータ共有を実現した.