著者
藤森 淳 吉田 鉄平
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.815-821, 2007-11-05

高温超伝導の舞台は強い電子間クーロン相互作用がもたらす異常な金属状態である.なかでも異常な「擬ギャップ」は,超伝導転移温度T_cを超えた高温からフェルミ準位上の状態密度が減少する現象であるが,その起源はまだ明らかではない.最近の角度分解光電子分光(ARPES)実験により,擬ギャップ状態で残ったフェルミ面の一部が「フェルミ・アーク」として観測されている.固体物理学の常識では考えにくいこの現象を理解するため,理論・実験両面で精力的な努力が行われている.本稿では,興味深いフェルミ・アークに関するこれまでの研究状況を整理し,この異常な電子状態の理解が超伝導発現機構の解明にどうつながるか展望を述べる.
著者
吉田 京平 服部 峻
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.31, pp.127-132, 2014-05-08

近年,歩きスマホによる事故が多発しており,特に階段ではユーザが自己抑制しないと大きな事故に繋がる危険性が高い.階段における歩きスマホ事故を未然に防ぐため,コンテキスト・アウェアネス技術を用い,階段における歩きスマホを検知できるモバイルアプリケーションを提案する.加速度センサから得られた加速度値,及び,4つの閾値とウィンドウサイズをパラメータとして,「静止」,「歩行」,「階段昇り」,「階段降り」の4つのコンテキスト認識を行っている.また,各コンテキストの再現率・適合率が最大となるようなパラメータを求める実験を行った.
著者
吉田 京平 服部 峻
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.20, pp.1-6, 2014-05-08

近年,歩きスマホによる事故が多発しており,特に階段ではユーザが自己抑制しないと大きな事故に繋がる危険性が高い.階段における歩きスマホ事故を未然に防ぐため,コンテキスト・アウェアネス技術を用い,階段における歩きスマホを検知できるモバイルアプリケーションを提案する.加速度センサから得られた加速度値,及び,4 つの閾値とウインドウサイズをパラメータとして,「静止」,「歩行」,「階段昇り」,「階段降り」の 4 つのコンテキスト認識を行っている.また,各コンテキストの再現率・適合率が最大となるようなパラメータを求める実験を行った.Recently, texting while walking is frequently causing many accidents, and especially in the case of stair ways, not exercising self-control by users has a high risk of big accidents. To prevent texting while walking on stairways, this paper proposes a mobile application that detects it based on context-awareness technologies. The proposed system uses acceleration value acquired from accelerometer with four threshold values and window size as parameters, and recognizes four kinds of contexts: standing, walking, upstairs, and downstairs. In addition, the experiment that optimizes the parameters to maximize the recall and precision of each context has been carried out.
著者
吉田 準史
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.J221-J226, 2015 (Released:2015-06-25)
参考文献数
13
被引用文献数
1

本研究では,自動車の外装デザインが,自動車加速中の車内音評価に与える影響について調査を行った.実験では,ヘッドホンから再生される加速音の大きさ,高級感,スポーティ感に関する音質評価を行う際,音単独提示の場合,音と外装デザインを提示した場合それぞれで音質評価を行った.その結果,音の大きさ評価や高級感評価については,外装デザインの有無に関わらず,音の評価傾向に大きな変化は見られなかった.一方で,音のスポーティ感評価においては,外装デザインに対する印象の違いによって,音の評価傾向が有意に変化する傾向が見られた.さらに,その外装デザインがおよぼす音のスポーティ感評価への影響を分析した結果,外装デザインの印象が音のスポーティ感評価に4割程度寄与していることも明らかになった.
著者
藤田 朋生 長坂 康司 吉田 篤正 木村 道弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.187-188, 1992-09-28

DINAの通信プロトコルであるETOS52GをTCP/IPの上に実装する方式について述べる。
著者
大場 裕一 柴田 康平 吉田 宏 OBA Yuichi SHIBATA Kouhei YOSHIDA Hiroshi
出版者
名古屋大学博物館
雑誌
名古屋大学博物館報告 (ISSN:13468286)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.13-16, 2011-12-25 (Released:2012-07-18)

We found the luminous earthworm, Microscolex phosphoreus (Dugès, 1837), in Nagoya University campus on Jan 2011. This is the first record of this species in Aichi Prefecture. The luminescent mucus was discharged from anus upon mechanical stimulus. The DNA ‘barcode’ sequences of a cytochrome oxidase I region were analysed and compared to those from other localities.
著者
佐久真 源太 島尻 寛之 吉田 たけお
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.145, pp.109-114, 2003-06-20
被引用文献数
4

本稿では,パス遅延故障のテストに用いられている2パターンテストの考えを応用した,パス遅延故障を検出可能な順序回路の構成法について示す.パス遅延故障は順序回路のレジスタの値に影響を及ぼすことから,レジスタの値を観測することにより,パス遅延故障を検出することが可能と考えられる.そこで本稿では,順序回路に対するパス遅延故障の検出条件について検討する.また順序回路に対して,この条件を満たす状態遷移図や状態割り当ての方法を提案する'さらに,提案した方法を用いたパス遅延故障を検出可能な順序回路の設計例を示す.
著者
小野 文徳 小野地 章一 吉田 節朗 内山 哲之
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.63-67, 2004
被引用文献数
1

症例は71歳の男性. 約20年前に背部打撲により脾損傷と診断され, 保存的に加療されたことがある. その後は特に外傷の既往はない. また, 3年前頃から心房細動のためアスピリンを服用しており, 半年前に脳梗塞を発症している. 脳梗塞後のリハビリにて近医入院中, 腹部CT検査にて脾 胞を指摘された. その1週間後, 突然の左側腹部痛とショック症状を呈したため当院に搬送された. 腹部CT検査および腹腔穿刺にて脾破裂による腹腔内出血と診断し, 緊急手術を施行した. 腹腔内に多量の凝血塊と血性腹水を認めるとともに, 脾には仮性襄胞とその破裂が認められ,外側は横隔膜,大網と強固に癒着していた. 病理組織検査では, 外傷性変化とともに, 新旧の壊死巣・出血巣が混在した脾梗塞の所見を認めた. 本症例の脾破裂の直接原因は脾梗塞と考えられたが, 外傷性変化, 抗凝固薬の服用も影響したものと考えられた.
著者
吉田 正俊
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
河野 孝史 松橋 隆治 吉田 好邦 浅野 浩志
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.150-156, 2010 (Released:2010-03-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1

The acceleration of diffusion of the DER (distributed energy resources) is hoped for because of the promotion for highly effective use of energy, especially in the house and commercial section in Japan. From this point of view, it is necessary to focus on the feature of DER such as intermittent renewable resources, low quality and low density. The purpose of our study is to clarify the demand of multi (involved low) quality energy and to solve the problem which is optimization of the energy network supply system whose alternative is DER system and large power grid. For these reasons, in this paper, we drew up and sent out questionnaires and analyzed them by CVM. After we evaluated the potential of the multi-quality energy supplying system, we concluded that low energy quality have enough possibility to supply for some of the home appliance.
著者
吉田 幸弘 宋 宝玉 奥畑 宏之 尾上 孝雄 白川 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.765-771, 1997-05-25
被引用文献数
4

本論文では, オブジェクトコード圧縮によるプロセッサの低消費電力化手法について, 特に組込み用プロセッサへの適用を前提として考察する. 本手法は, 実行するプログラムに対し, 重複する命令を単一化して圧縮し, これによって生成された疑似コードからオブジェクトコードを再編成する命令伸長回路を付加的に構築するものである. この命令伸長回路とプロセッサコアを1チップ内に集積化することにより, 外部メモリとのインタフェースで必要となる帯域幅を削減することができ, 低消費電力化が大幅に達成できる. 実験結果では, 例えば, 32bitRISCプロセッサARM610に本手法を適用した場合, 62.5%のコード圧縮が得られ, 命令メモリでの消費電力が42.3%削減でき, 更に, 付加的に実装した命令伸長回路の面積は0.983mm^2であった.
著者
角田 孝昭 吉田 光男 津川 翔 山本 幹雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

自動車販売台数の推移は、季節成分を伴った典型的な経済時系列である。また、高額商品であるため購入者はインターネット上で事前調査を念入りに行う傾向が高い。本論文では、状態空間モデルによる販売数の時系列分析に、ユーザの注目度を反映したデータを加えた予測手法を提案する。評価実験ではGoogle TrendsまたはWikipediaのページビューデータを統合することにより、予測の精度が改善できることを示す。