著者
植松 卓也 芹澤 健一 鈴木 富仁 松浦 亨 堀井 一輝 小池 道明
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.531-539, 2020-09-10 (Released:2021-09-10)
参考文献数
25

Despite the bioequivalence of brand-name and generic drugs, some patients have complained about diminished efficacy after consumption. We administered brand and generic name constructs for loxoprofen sodium hydrate to patients in a variety of forms, including tablets and powder. We used the visual analog scale (VAS) to investigate and examine whether efficacy differences were attributed to the drug action or to a placebo effect. The responses of the 5 patients that entered this study showed different results when the brand-name and generic drugs were taken in a state where they could be distinguished from each other, and the VAS change when they were indistinguishable. In particular, three patients yielded large VAS differences when they consumed the brand-name and generic drugs in the form of tablets, but the VAS change was smaller when the drug was pulverized and consumed in powder form. This study suggests that there is no difference in the actual efficacy between the brand-name and the generic drug forms, and that any noted differences are likely attributed to a placebo effect. The placebo effect has positive or negative effects owing to various factors. As healthcare professionals, we must strive to maximize the therapeutic effects.
著者
藤川 佳則 今井 紀夫 近藤 公彦 大川 英恵 堀内 健后
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.44-56, 2022-01-07 (Released:2022-01-07)
参考文献数
22

本論文の目的は,デジタル・トランスフォーメーション(DX)のダイナミック・プロセスモデル(Fujikawa, Kondo, & Imai, 2022)が捉えようとするDXの動的過程について,事例分析を通じて詳述することにある。Fujikawa et al.(2022)が提唱する概念モデルは,プラットフォームの有無とステークホルダーの広狭の2つの次元を組み合わせた4つの象限(段階)からなり,特定の段階から別の段階への移行(パス)を動態的に記述する。本論文は,この概念モデルを用い,理論的サンプリングの手法に基づき,「DXの発展段階を異なる移行過程(パス)を通じて経時的変化を遂げた事例」として選択した4事例(アスクル,パイオニア,コマツ,日本交通)を分析する。新たな発見をもたらす事例,ならびに,経時的な変化を扱う縦断的事例としての事例分析から得た新たな知見や論理を概念モデルに反映する可能性について議論する。
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.413-414, 2010

本研究では多軸制御工作機械において、加工対象物表面の任意位置を工具が切削する際に必要となる最小工具突き出し量を高速に計画する手法を提案する。任意の工具刃先位置・姿勢に対し、微小な多角形形状の集合として近似された加工対象物形状との相対位置関係をグラフィックスハードウェアの並列計算機能を用いて評価し、オーバーハング部での工具衝突と工具ホルダからの必要工具突き出し量を短時間に導出する手法を開発した。
著者
佐治 悦郎 佐田 務 田中 治邦 福田 龍 堀内 知英 澤田 哲生
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.141-151, 2021

<p> 核燃料サイクルの基幹施設となる日本原燃の再処理工場とMOX燃料工場が昨年,相次いで操業に必要な安全審査に合格した。政府は長期的なエネルギー確保をめざす戦略の中で,当面はプルサーマルを推進していくとしている。とはいえ高速増殖炉の開発の見通しが不透明な中で,いわゆるプルトニウムバランスや安全性への懸念の声も聞かれる。専門家にこの問題をめぐる現況と,今後の課題や展望について論じてもらった。</p>
著者
大塚 攻 堀口 健雄 Lopes R.M. Choi K.H. 岩崎 敬二
出版者
日本プランクトン学会
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.101-118, 2004 (Released:2011-07-08)
著者
山口 博司 堀口 健 湯 龍龍 伊坪 徳宏 比留間 雅人 高橋 直哉 畑口 千恵子
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第4回日本LCA学会研究発表会(会場:北九州国際会議場)
巻号頁・発行日
pp.103, 2008 (Released:2009-02-05)
被引用文献数
1

地球温暖化が急激に進行する中、各種イベントにおけるGHG排出量を求めその削減努力を行うことが課題となっている。ゴルフトーナメントの開催にあたりCO2排出量を削減する大会運営をめざし、大会実施に係るCO2排出量を求めた。大会運営、選手、ギャラリー、スタッフ、ボランティアなど参加者の移動、飲食、物品、会場構築物、備品、配布物などあらゆる活動につき、CO2排出量を産業連関法をベースとして求めた。さらに環境に対する各種の取り組みにつきCO2削減効果を積上げ法により算定した。上記プロセスと算定結果、今後の課題につき述べる。
著者
山口 博司 堀口 健 湯 龍龍 比留間 雅人 ?橋 直也 畑口 千惠子 伊坪 徳宏
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第5回日本LCA学会研究発表会(会場:東京都市大学)
巻号頁・発行日
pp.28, 2009 (Released:2010-02-15)

地球温暖化の急激な進行のもとで、各種のイベントの実施に対してもCO2排出量の評価と削減、オフセットが求められている[1][2]。本年度のゴルフトーナメントではCO2排出量を評価し、ほぼ全量をオフセットするとともに、各種大気汚染物質の排出、化石燃料消費、鉱物資源消費等につき評価を行った。産業連関表によるこれらのデータベース[3]を用いてゴルフトーナメントの大会運営、参加者の移動、飲食、配布物などからのこ れらの排出量、消費量を求め、それによる環境影響を評価した。最終的にLIMEによる環境影響の統合評価を行うことを目指す。 [1]伊坪:大型イベント対象とした環境負荷評価と実施上の論点, 第4回日本LCA学会研究発表会要旨集,D2-09,p.208. [2]山口他:ゴルフトーナメントのCO2排出量の算出と排出量削減方法の検討, 第4回 日本LCA学会研究発表会要旨集,D2-07,p.204. [3]北澤・伊坪:化石燃料及び鉱物資源を対象とした産業連関LCIデータベースの開発, 第4回日本LCA学会研究発表会要旨集,P2- 28, p.328.
著者
宮田 佳樹 吉田 邦夫 中村 俊夫 南 雅代 堀内 晶子 久保 謙哉 北野 博司 上條 信彦 遠部 慎 村本 周三 リチャード エバーシェッド
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

①土器付着炭化物の炭素年代測定や安定同位体分析による食性解析法,②土器残存有機物組成や分解生成物を同定するバイオマーカー分析,③土器から抽出した炭素数16,18の直鎖状飽和脂肪酸の炭素同位体比を現生生物と直接比較することにより,起源物質を推定する手法,これら三つの手法(①,②,③)を法補的に組み合わせることにより,土器付着炭化物と土器胎土吸着物を用いて,土器で調理された食材を復元することができた。つまり,新しい縄文土器を用いた古食性研究手法を確立した。
著者
綱川 孝俊 酒井 忠幸 阿久津 正浩 小堀 功男
出版者
[栃木県水産試験場]
雑誌
栃木県水産試験場研究報告 (ISSN:13408585)
巻号頁・発行日
no.62, pp.32-34, 2019-03

ミヤコタナゴの生息状況を把握するため,秋に県内4カ所の生息地において調査を行いました。復元に向け試験放流を行った羽田生息地は,羽田沼の泥流入と水位低下の影響によりミヤコタナゴを確認することができませんでした。滝岡生息地では泥上げ作業時に82個体の生息を確認し,そのうち稚魚は37個体でした。A生息地の生息数は推定375個体と過去2番目の多さでした。矢板生息地では227個体と前年よりも減少しましたが,稚魚が47個体確認され,再生産が良好に行われたことがわかりました。