著者
堀部 要子
出版者
一般社団法人 日本LD学会
雑誌
LD研究 (ISSN:13465716)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.206-223, 2021 (Released:2021-12-23)
参考文献数
30

小学校全体で通常の学級に在籍する全児童にスクリーニングテストを行い,その上で学習面の困難さを示す児童を毎週1回15分間教室から取り出し,国語・算数に関する基礎的な内容の学習支援を実施した。その結果,国語の単語聴写課題とカタカナ聴写課題に有意な正の変容が認められるとともに,学習支援を行った取り出し群において有意な得点の上昇が認められ,指導の効果が示された。事後アンケートの記述からは,教師と対象児が学習支援を肯定的に捉えていることと,取り出しに際して本人と周囲の児童への配慮が必要であることが確認できた。また学習支援の実施に伴う校内支援システムについて検討した結果,システム構築過程と運用過程での役割分担,取り出しを行う時に必要な配慮,コーディネーター会議の有用性,校長およびミドルリーダーの関与の在り方が示された。最終的にスクールワイドの学習支援を実施するための校内支援システムの要件を8点に整理した。

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著者
堀江 義雄
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.74, no.787, pp.464-470, 1954-04-01 (Released:2008-11-20)
参考文献数
13
著者
加藤 裕之 橋本 翼 笹嶋 睦 咸 泳植 小堀 洋美
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.181-185, 2016 (Released:2016-09-10)
参考文献数
22
被引用文献数
1 2

下水道の普及に伴い, 河川など公共用水域に占める下水処理水の量的割合が増加し, 下水道が水循環や水環境に与える影響を把握する必要性が高まっている。そのためには市民の下水道に対する理解や協力が不可欠であるが, 市民や若い世代の下水道への関心が低いことが, 大きな社会的な課題となっている。著者らは平成26年度より「下水道を核とした市民科学育成プロジェクト」を始動し, 市民科学の手法を用いて, 市民・学生が河川における下水道の機能や価値を科学的に学ぶプロジェクトを試みた。モデル流域として境川水系を選定し, 流域内の3河川の下水処理方式により河川の水質に与える影響は異なるとの推測を検証することを目的とした。その結果, 河川のアンモニウム態窒素濃度, 硝酸態窒素濃度, N-BODは下水処理場の処理方式によって影響を受けることを, 地域の河川愛護会, 行政, 大学, NPO, 企業の協働で明らかにした。
著者
中村 和芳 一安 秀範 徳永 健太郎 堀尾 雄甲 田中 秀幸 興梠 博次
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.552-557, 2012-11-25 (Released:2016-10-29)
参考文献数
13

背景.イノシシ肉生食により生じたウエステルマン肺吸虫症の2例を経験した.症例.症例1; 69歳男性,検診にて左胸水貯留を指摘され,受診.末梢血および胸水中の好酸球増多を認め,胸水pH低値, LDH異常高値,糖は低値であった.症例2; 69歳男性,腹痛を主訴に外科入院.胸部CTで右上葉に浸潤影,右胸水貯留を認めたため,当科転科.末梢血好酸球増多を認めたが,胸水中好酸球増多はなかった.右上葉の経気管支肺生検にて好酸球浸潤を認めた. 2例ともイノシシ肉の生食歴があり,血清の抗ウエステルマン肺吸虫抗体陽性より診断し,プラジカンテル内服にて改善した.結論.ウエステルマン肺吸虫は,淡水カニ体内に寄生しこれらを不十分な加熱のまま経口摂取することで感染する.イノシシが待機宿主となっており,イノシシ肉の生食で感染することがある.胸水は特徴的な所見を呈し,本疾患を診断する上で重要であると考えられた.
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1055-1056, 2009

本研究は工作機械の旋回軸加速度を陽に設定可能な新しい知的工具姿勢計画法の実現を目的とする.本報では,工具経路上の各点に対応するM-Mapを用いて干渉領域の時間軸方向への変化を可視化し,これをBezier曲線に沿うように逐次変形することによって干渉の生じない連続的な旋回軸指令値の変化をGPU上で探索可能とするDistorted Spatial Temporal Distribution法の提案を行う.
著者
服部 剛志 堀 修
出版者
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
雑誌
子どものこころと脳の発達 (ISSN:21851417)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.34-40, 2021 (Released:2021-10-14)
参考文献数
24

自閉症病態の研究においては,主に神経細胞の異常が注目されてきたが,近年,グリア細胞(脳における神経以外の細胞)の関与が明らかとなってきた.我々は,自閉症病態におけるグリア細胞の役割を明らかにする為に,グリア細胞における自閉症関連分子CD38の機能解析を行っている.本稿では,CD38がグリア細胞の1種であるアストロサイトに強く発現し,グリア細胞の発達に関与するだけでなく,脳の中の炎症である神経炎症にも重要な役割を持つことを紹介する.
著者
岡村 尚昌 津田 彰 矢島 潤平 堀内 聡 松石 豊次郎
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.33-40, 2010

大学生の睡眠時間と心身の健康との関連性を明らかにするために、GHQ-28による主観的評定と精神神経免疫学的(PNI)反応[3-methoxy-4-hydroxyphenylglychol(MHPG)含有量、免疫グロブリン(Ig)A抗体産生量]を用いた客観的評価から、睡眠時間の長さによって、心身のストレスの自覚とノルアドレナリン神経系と免疫系の活性がどのように異なるのか検討した。研究参加の同意が得られた健康な大学生205名(男性110名、女性95名、年齢18.6±1.0)を対象に睡眠時間を調査し、最適睡眠時間群(AS:Adequate Sleep)(6〜8時間睡眠)を35名、短時間睡眠群(SS: short sleep)(5時間以下の睡眠)33名と長時間睡眠群(LS: long sleep)(9時間以上の睡眠)28名をそれぞれ抽出した。講義時に、集団一斉法にてGHQ-28への記入を求め、PNI反応を測定するために唾液の採取を行った.LS群のGHQ-28得点は、「社会的活動障害」および「うつ傾向」下位尺度でAS群とSS群に比較して有意に高値であった。一方、SS群はASに比較して「身体症状」下位尺度得点が有意に高かった。SS群の唾液中free-MHPGは、AS群と異ならなかったが、LS群に比較して有意に高く、s-IgAは有意に低かった。ロジスティック回帰分析の結果は、中等度以上の「身体的症状」、「社会的活動障害」と「うつ傾向」症状が短時間もしくは長時間睡眠と有意に関連していることを明らかにした。以上の知見から、6〜8時間睡眠が最も心身の健康と関連していることが示された。また、睡眠時間いかんによって唾液を指標にして得られたPNI反応が異なったことは、今後、大学生のストレス関連疾患の予防や健康増進活動のために、睡眠の重要性を示す客観的証拠となると考える。
著者
高島 正典 林 春男 田中 聡 重川 希志依 牧 紀男 田村 圭子 堀江 啓 吉富 望 浦川 豪 藤春 兼久 佐藤 翔輔 木村 玲欧
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 = Journal of social safety science (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.151-160, 2005-11-01
参考文献数
16
被引用文献数
3

<p>We examined the effectiveness of Service Management Framework in designing counter operations in disaster victim support through the hands-on support activity for Ojiya city's victim certification after Niigata-ken Chuetsu Earthquake, Oct. 23, 2004. The service package and the Service Delivery System for the counter operation of victim certificate issuance was designed and implemented on the basis of Service Management Framework. As a result of customer satisfaction survey on Ojiya city and Kawaguchi town, a neighbouring town also affected in the event, it was clarified that the counter operation of Ojiya city was evaluated higher in terms of simplicity of the procedure by the victims than that of Kawaguchi town.</p>
著者
堀 光代 平島 円 磯部 由香 長野 宏子
出版者
岐阜市立女子短期大学
雑誌
岐阜市立女子短期大学研究紀要 (ISSN:09163174)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.55-59, 2010

A survey was conducted among 534 college freshmen (2008-2009, age:18-20) to investigate effects of cooking practices in home economics classes at junior high school and high school on students' cooking skills. With increasing the number of times they have experienced cooking practices, the number of students, who liked cooking and had a specialty dish, increased. Students with experiences in cooking have acquired cooking skills compared with students without experiences in cooking at junior high and high schools. We found that cooking practices at schools were quite effective on learning cooking skills for students, especially for students, who did not cook home.
著者
堀内 賢志
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2006

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2161号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2006/2/9 ; 早大学位記番号:新4165
著者
堀川 安市
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.1, no.6, pp.183-184, 1961-08-31
著者
山根 ますみ 篠原 修 堀 繁
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.215-220, 1990-03-30
被引用文献数
5

長期的にみた場合の景観に対するイメージ形成のメカニズムを解明するための試論として,東京の自然の代表である武蔵野を取りあげ,各時代短のイメージの内容とその変化の過程,イメージ変化と景観変遷との関係,イメージ変化の要因について分析した。その結果,イメージと景観は異なる変化のしかたをしてきたこと,イメージ変化のきっかけとして文学作品などが重要であったことが明らかになった。