著者
新家 利一 中堀 豊
出版者
徳島大学
雑誌
特定領域研究(A)
巻号頁・発行日
1999

Y染色体はその大半の部分が父から息子へと伝達される.したがってY染色体上の多型を解析することはヒトの父系起源の解明につながる.我々はY染色体上に存在する.SRY遺伝子およびDXYS5Y部位に多型を見いだし,以前にHammerらによって報告されたYAP多型との組み合わせにより,日本人男性を4つのハプロタイプに分類した.これらの多型を利用して他民族と日本人との関係を研究すると共に,男性間の表現型に違いがないかどうか検討している.我々は従来行ってきたY染色体に関する分子遺伝学的研究から,Y染色体構造の多様性がヒトの精子数と関連しているとの仮説をもった.この仮説を検証すべく,Y染色体上の3種類のDNA多型マーカーを用いて,日本人Y染色体を4種類のタイプに分類し,疫学的手法を用いて,おのおののY染色体ハプロタイプと子供のいる健常男性の精子数との関連を検討した.子供のあるボランティア成人の精子濃度を調べたところ,Y染色体のタイプによって精子濃度が異なることがわかった.また男性不妊の重要な原因の一つである,無精子症の頻度もY染色体のハプロタイプによって異なっていた.この事実は,(1)Y染色体のタイプによって精子数が異なる,(2)無精子症の起こり易さは特定のY染色体のハプロタイプと関連している,ということを示している.精子数が少ないタイプおよび無精子症の頻度が高いグループはHammerらにより縄文系とされている男性であった.
著者
堀井 健一
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

18世紀末から19世紀初頭にかけてのギリーズ『古代ギリシアの歴史』とミトフォードの著作『ギリシア史』におけるクレオンの記述の仕方を見れば,2人は明らかにアテネ民主制がデマゴーグに操られた衆愚政治であるかのように記述していることが分かる。また,アメリカ建国期の『フェデラリスト』の記述においてはクレオンなどの政治家の名前は登場しないものの,アテネ民主制が感情的な大衆による愚かな政治であることが度々指摘されている。従って,18-19世紀の英米の歴史家や政治家は概して,アテネ民主制を衆愚政治と見ていたに違いない。他方では,ギリーズやミトフォードが史料として参照したはずの古代ギリシアの歴史家トゥキュディデスによるクレオンに関する記述を検討すると,やはり彼が明らかにデマゴーグぶりを発揮しているとは読み取れない。他方では,古代ですでにクレオンは同時代人のアリストファネスの諸喜劇の中で嘲笑の的になったし,それらの作品をギリーズらの近代人は知り得ていた。それゆえ,ギリーズやミトフォードの著作にみられるクレオンのデマゴーグぶりには明らかにアリストファネスの諸喜劇の影響がうかがえる。だが,アリストファネスの諸喜劇は,ソクラテスの事例に鑑みれば,喜劇作品であるがゆえに問題がある。それゆえ,政治家クレオンについて,歴史家は,その真相を喜劇作家に求めるべきではなく,トゥキュディデスの史料に求めるべきであるので,ギリーズやミトフォードにおける政治家クレオンの像は再検討の必要があろう。かかる再検討の作業を行なうならばクレオンが彼らが描くほどデマゴーグではなかった可能性が見出せるかもしれない。
著者
古閑 美津久 堀川 毅信 宇城 輝 谷内 正博
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.232-241, 2006-10-10
参考文献数
7
被引用文献数
4

2005年9月初旬台風14号の通過に伴う豪雨により宮崎県下では土砂災害や浸水災害が発生した.台風は広い暴風域を維持したまま九州西岸を時速15km程度でゆっくり北上したため,長時間にわたって降雨が続き記録的な豪雨となった.宮崎市の南西約20kmにある鰐塚山(1,118m)の9月3〜6日までの総雨量は1,013mmに達し,山地の周辺,とくに北麓斜面で大規模な崩壊・土石流が発生し,清武川上流の別府田野川,片井野川,境川では大量の土砂が流出して河道を埋めた.幸いにも人的被害はなかったものの崩壊や流出土砂の規模は記録的なものであり,今後の復旧および治山・砂防対策が課題となる.筆者らは空中写真判読を実施し鰐塚山周辺域の災害の概要を把握するとともに9月22,23日に別府田野川流域と鰐塚山の南方広渡川上流域について現地調査を実施した.その結果,鰐塚山北麓では幅数十m,長さ数百m以上に達する大規模崩壊が10か所以上発生し,反面,小〜中規模の崩壊は少ないこと,深層崩壊と地すべり性崩壊の2タイプがあることなどを把握した.一方,広渡川上流では大規模な斜面崩壊により崩土が河床部を埋め,天然ダムが形成された.本報はこれらの災害状況を報告するものである.
著者
石原 俊一 内堀 知美 今井 有里紗 牧田 茂
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.27, no.Special_issue, pp.177-184, 2015 (Released:2015-02-19)
参考文献数
24
被引用文献数
3

Type D personality has recently attracted attention as a psychological factor closely related to the onset and progression of coronary heart disease (CHD). The purpose of the present research was to develop the Japanese version of Type D scale and to evaluate its validity and reliability. Participants (N=291; 133 CHD patients, 158 normal adults) completed questionnaires including the Japanese version of the Type D Scale (DS14), Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS), Kikuchi's Social Skills Scale-18 (Kiss-18), and Negative Emotional Suppression Tendency Scale. Exploratory factor analysis of Japanese DS14 revealed two factors (social inhibition: SI, and negative affectivity: NA) comprised of 14 items. Confirmatory factor analysis indicated an adequate index of fitness. In addition, the scale had an acceptable internal consistency (Cronbach's alpha, SI=.862, and NA=.799), as well as adequate reliability. These results indicate that the Japanese version of DS14 is a clinically useful scale for evaluating Type D personality in patients with CHD.
著者
鈴木 麻実 岡部 愛子 清水 玲子 松本 力 宮原 晃義 武石 勝 石川 信幸 堀 弘義 小牧 弘
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.113-120, 2003-10-10 (Released:2012-09-24)
参考文献数
26

本実験は,異なる繊維源がコレステロールの吸収阻害効果に及ぼす影響をウサギで調べた。異なる繊維源であるビートパルプ,大豆皮,アルファルファー,サフラワー粕の4試験飼料に各々0.5%コレステロールを添加した供試飼料を給与し,消化試験を実施するとともに血漿コレステロール値を測定した。血漿中総コレステロール・遊離コレステロール値の経時的変化では,ビートパルプが他の繊維源に比して最も低い値で推移し,コレステロールの吸収阻害効果が高いことを示唆した。大豆皮,アルファルファミールの血漿中総コレステロール値は同程度に推移した。大豆皮を給与したウサギの糞中コレステロール排泄率が他の飼料区に比して高いことから,大豆皮はコレステロール排泄に有効であると推察した。以上の結果,ビートパルプと大豆皮は肥満予防効果が同様に期待できるものと考えられた。
著者
金田 義行 Haluk Ozener Nurcan Ozel Dogan Kalafat Seckin Citak 成実 高橋 高嶺 堀 宗朗 堀 真由美 阪本 Ali Pinar Asim Ozel Ahmet Yalciner Gulum Tanircan Ahmet Demirtas
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

Recent, many destructive earthquakes and tsunamis occurred around the plate boundary in the world, which are, 2004 Sumatra Earthquake/Tsunami, 2011 East Japan Earthquake/Tsunami in Japan, and so on. Along plate boundary in Turkey, the North Anatolian Fault (NAF) distributes and the large earthquakes has occurred there. The one of the events along NAF in Turkey is the 1999 Izmit Earthquake, and severe damages was brought to residents The NAF between the eastern end of Turkey and the Aegean Sea has been ruptured in turn from the both ends, and the part off Istanbul city still remains as unruptured zone. It is considered that future large event brings fatal damages not only Istanbul city but also the entire of Turkish economy.To prepare future large earthquake there, Japan and Turkey made an agreement to start a multidisciplinary research project, MarDiM SATREPS in 2003. The Project has four research groups with the following goals. Group 1 is Marmara Earthquake Source region observational research group to clarify seismicity, crustal structures and crustal displacement, and to construct a possible fault model. Group 2 focuses on scenario researches of earthquake occurrence along NAF and precise tsunami simulation in the Marmara region. Group 3 aims improvements and constructions of seismic characterizations and damage predictions based on observation researches and precise simulations. Group 4 promotes disaster educations using research result visuals and construct strategies of disaster mitigation.Group 1 constructed a fault model along NAF with some asperities and with variation on the dip. The segment boundary was also identified through the modeling and it is consistent with the past rupture pattern and fluid distribution. The NAF on the western region of Sea of Marmara has creep and the rate is nearly half of block motion based on direct seafloor observation for crustal displacement. Group 2 calculated cyclic rupture pattern along NAF using heterogeneous fault model and constructed monitoring system “SWIFT” for crustal stress field by mechanisms of many events estimated automatically. We developed tsunami calculation code to image inundation around the coastal area. Group 3 investigated ground structure through regular fine shake observation, and constructed city model of industrial region supporting Turkish economy. We simulated strong motion using ground structure, city model and fault model derived from Group 1 and made a new hazard map. Group 4 considered teaching materials for disaster prevention including Japanese animation technique based on above results of three groups. These materials are utilized for disaster mitigation in Marmara region and disaster education in Turkey.
著者
柴田 昌利 奥村 華子 堀内 篤
出版者
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター
雑誌
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター研究報告 (ISSN:18826415)
巻号頁・発行日
no.3, pp.17-20, 2010-03

本県の系統造成豚「フジヨーク」と「フジロック」を使用した三元交雑豚である「静岡型銘柄豚」の銘柄鑑別方法確立のため、種雌豚として「フジヨーク」に特徴的なmtDNAの非コード領域の変異を持った交雑豚を、種雄豚として金華豚由来のMC1R遺伝子を持った豚を作成した。それらから生産された三元交雑豚を試験豚とし、銘柄鑑別の可否をPCR-RFLP法により検討した。試験豚のmtDNAは制限酵素HphIにより剪断されず、MC1R遺伝子は制限酵素AciIにより切断された。一方、対照とした市販豚肉には、試験豚と同様の遺伝子型を示すものはみられず、本方法が三元交雑豚の銘柄レベルでの鑑別に有効であることが明らかとなった。
著者
堀 栄造
出版者
The Philosophical Association of Japan
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
no.50, pp.244-252, 1999

本稿は、一九〇六年のフッサールの未公開の遺稿AVIlと一九〇七年のフッサールのホフマンスタール宛ての書簡に基づいて、一九〇六年頃のフッサールの美学がどのようなものであったのかを、そして、その美学がフッサールの現象学的方法とどのように密接に関連していたのかを、解明しようとするものである。<BR>一九〇六年から一九〇七年にかけてのフッサールは、信奉者たちやホフマンスタールとの交流を通じて、美学的問題に大きな関心を寄せている。例えば、一九〇六年四月一七日には、ダウベルトとフィッシャー博士がゲッチンゲンのフッサールを訪問し、「美的客観性」をめぐって会談しているが、その会談は、取るに足りないとは言えぬ深化と先鋭化を生み出したのだった。また、一九〇六年一二月六日には、ホフマンスタールがゲッチンゲンのフッサールを訪問し、一九〇七年一月一二日には、フッサールは、「現象学的観取と美学的観取」に関するホフマンスタール宛ての書簡を書いている。<BR>それでは、その当時のフッサールにとって、何が問題だったのか。それは、「主観的体験の中でのみ遂行されるにもかかわらず、即自的に存在する客観性を把握する認識、の可能性という、底知れぬ問題」だったのである。われわれの認識は、主観的体験の中で遂行されるにもかかわらず、認識対象は、主観的体験の外にある「即自的に存在する客観性」であり、それは、主観的体験には到達しえない「超越的な現存[transzendenteExistenzen]」である。それは、通常われわれが認識していると素朴に思い込んでいる「現実」であるが、フッサールが前掲の「底知れぬ問題」に気づくやいなや、それは、「僣称された現実[prätendierte Wirklichkeit]」へ一変する。われわれが素朴に信じている「現実」は、フッサールにとって、もはや「真の現実」ではなくなるのである。<BR>「底知れぬ問題」と苦闘していたフッサールは、一九〇七年一月一二日付けのホフマンスタール宛ての書簡の中で、次のように述べている。すなわち、長い間求められていた諸々の思想的総合が、天から降って来たように、突然、私に与えられた。私は、それらを、即座に、書き留めなければならなかった、と。ここで言われている「諸々の思想的総合」とは、「現象学的方法」のことに違いない。そして、「現象学的方法」つまり「現象学的還元」は、「僣称された現実」に代わる「真の現実」を、「即自的に存在する客観性」に代わる「現象学的な本質的客観性」を、捉えるのである。<BR>「現象学的還元」という「現象学的方法」を着想するこの頃のフッサールが、美学的問題に大きな関心を寄せたのも、実は、「即自的に存在する客観性」としての「実在的客観性」と、「本質的客観性」としての「美的客観性」との問題を、めぐってのことである。そこで、さっそく、次の第一節において、「像芸術」と「純粋空想芸術」とのフッサールによる対比を通して、この問題を究明しなければならない。
著者
堀田 広満 及川 哲郎 伊藤 剛 花輪 壽彦
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.722-726, 2011 (Released:2012-03-21)
参考文献数
35
被引用文献数
1

掌蹠膿疱症に関節症状を合併する例は少なくないが,標準的治療は確立されていない。今回,柴胡桂枝湯の投与で皮疹および関節症状が改善した掌蹠膿疱症の症例を提示する。症例は44歳,男性。足底の膿疱,胸鎖関節,股関節,腰部の疼痛を認めた。ジクロフェナクナトリウム挿肛後も疼痛は緩和せず当研究所を受診した。掌蹠膿疱症の関節痛合併例と診断し「治小柴胡湯,桂枝湯,二方証相合者」を目標に柴胡桂枝湯を処方したところ,1ヵ月後,関節痛,皮疹が軽快した。以後,上気道症状と共に再び足底に膿疱を認め,桔梗湯の『傷寒論』条文「咽痛者」から桔梗を加味したところ,関節痛,皮疹がほぼ消失した。掌蹠膿疱症の関節痛合併例に柴胡桂枝湯を用いたとする文献はない。関節痛を合併する掌蹠膿疱症は稀ではなく,柴胡桂枝湯は有用な処方のひとつであると考える。
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[8],
著者
寺田 圭 寒川 彰久 堀内 篤 柴田 昌利
出版者
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター
雑誌
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター研究報告 (ISSN:18826415)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-6, 2013-01

デュロック種系統豚「フジロック」の近交係数の上昇により、近交退化が懸念されるため、新しいデュロック種の系統造成を開始した。デュロック種系統豚である「シモフリレッド」「アイリスナガラ」「ゼンノーD-01」を導入し、選抜された第一世代の能力はDG雄948g/日、雌925g/日、BF雄2.32cm、雌2.60cm、EM雄29.5cm2、雌31.0cm2となった。血統の交雑を優先したため標準化された総合育種価の選抜差は雄0.00、雌0.25で大きな改良量は得られなかった。系統豚を使用している農業者への聞き取りにより、肢蹄の強健性と消費者にPRできるおいしさへの改良が求められていることが分かった。そのため、強健性については肢蹄のスコアリング及びDNAマーカーの利用を検討している。おいしさについては選抜除外された全兄弟平均の筋肉内脂肪含量(IMF)が3%以下の個体の独立淘汰および、シェアバリュー、脂肪酸組成を改良目標に加えることを検討している。
著者
立堀 道昭 鈴村 豊太郎 小野寺 民也
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.1-12, 2009-08-28

ウェブ・アプリケーション開発では,通常 HTML テンプレートを用いてウェブページの表現部を背後にあるビジネスロジックやオブジェクトから分離するのが事実上の標準プログラミングモデルとなりつつある.本稿では,このテンプレートに基づくプログラミングにおける典型的な慣習に着目し,従来の実装形態とは大きく異なる実装を施したサーバ側テンプレート・エンジンである FlyingTemplate について述べる.FlyingTemplate では,既存のウェブ・アプリケーションのテンプレート・エンジンを置き換えることにより,ウェブサーバの負荷を,自動的に,かつ従来の自動分散機構より安全にクライアントに分担させることができる.FlyingTemplate では,HTML 文書をまるまる生成する代わりに,テンプレートのパラメータ値とクライアント側で動作するブートストラップのコードのみを含む骨子文書を生成する.ブートストラップコードはクライアント側用のテンプレート・エンジンとウェブページのテンプレートをそれぞれサーバから取り寄せることにより,ウェブブラウザのキャッシュを有効利用できる.実験として,SPECweb2005 の Banking アプリケーションをそのまま,テンプレート・エンジンのみ FlyingTemplate で置き換えたところ,キャッシュがよく当たるケースでは,1.6 倍から 2 倍のスループット向上がみられた.
著者
堀内 圭輔 千葉 一裕
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.816-818, 2018-09-25

なぜ臨床家が英語論文を書くのか なぜ英語論文を書くのか. “教授に言われたから”,“大学に残りたいから”,“専門医取得に必要だから”,“何となく格好いいから”,理由やきっかけは何でも構いません.兎にも角にも,どんなに素晴らしい発見をしても,その知見を広く伝え,後世に残さなければ無意味です.それには論文は必須のツールです.また,知見をより広く伝え残すことを考えれば,当然英語になります.“自分は臨床家を目指すのだから,論文は必要ない”,と言う声も聞こえてきそうですが,本当にそれでよいでしょうか.